FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | 定義 | 関連項目
INTRO(2)               FreeBSD システムコールマニュアル               INTRO(2)

名称
     intro -- システムコールとエラー番号の紹介

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <errno.h>

解説
     このセクションは、システムコール、それらのエラーの戻りと他の共通の定義と
     概念の概要を提供しています。

戻り値
     大半のシステムコールは、外部の識別子 errno によって参照されるエラー番号を
     提供しています。この識別子は、次のように <sys/errno.h> で定義されていま
     す。

           extern int * __error();
           #define errno (* __error())

     __error() 関数は、初期のスレッド以外のスレッドのためのスレッド特有の構造
     体のフィールドへのポインタをに返します。初期のスレッドとスレッド化されて
     いないプロセスのために、__error() は、以前の定義と互換性のあるグローバル
     な errno 変数へのポインタを返します。

     システムコールがエラーを検出されるとき、失敗 (通常 -1) を示す整数値を返
     し、それに応じて変数 errno を設定します。(これは、-1 の受け取りで失敗の解
     釈を許可し、それに応じてアクションを取ることができます)。成功した呼び出し
     は、決して errno を設定しません。いったん設定されると、別のエラーが起こる
     まで、残されます。それは、エラーの後だけ調査されるべきです。多くのシステ
     ムコールは、これらのエラーの番号の意味を多重定義し、意味は、呼び出しのタ
     イプと状況にしたがって解釈されなければならないことに注意してください。

     次は、<sys/errno.h> で与えられエラーとそれらの名前の完全なリストです。

     0 Undefined error: 0.「未定義エラー: 0」使用されません。

     1 EPERM Operation not permitted.「操作が許可されなかった」適切な特権をが
             あるプロセス、またはファイルまたは他のリソースの所有者に制限され
             た操作を実行する試みが行われました。

     2 ENOENT No such file or directory.「そのようなファイルまたはディレクトリ
             がありません」指定されたパス名の構成要素が、存在しなかったか、ま
             たは、パス名が、空の文字列でした。

     3 ESRCH No such process.「そのようなプロセスがありません」与えられたプロ
             セス ID によって指定されたものに対応しているプロセスを見つけるこ
             とができませんでした。

     4 EINTR Interrupted system call.「割り込まれたシステムコール」 (SIGINT ま
             たは SIGQUIT のような) 非同期のシグナルが割り込み可能な関数の実行
             の間に、プロセスによって捕獲されました。シグナルのハンドラが通常
             の返りを実行するなら、割り込まれたシステムコールが、エラー状態を
             返したように思われます。

     5 EIO Input/output error.「入力/出力エラー」いくらかの物理的な入力または
             出力エラーが起こりました。このエラーが、同じファイル記述子でのそ
             の後の操作まで報告されず、あらゆるその後のエラーによって (上書き
             され) 失われるかもしれません。

     6 ENXIO Device not configured.「デバイスが設定されなかった」存在しなかっ
             たデバイスを参照する特殊ファイルの入力または出力が行われたか、ま
             たはデバイスの制限を越える要求が行われました。また、例えば、テー
             プドライブがオンラインではないか、またはディスクパックが、ドライ
             ブでロードされない場合に、このエラーが、起こるかもしれません。

     7 E2BIG Argument list too long.「引数リストが長すぎます」引数のために使用
             されたバイトと新しいプロセスの環境リストの数が、現在の制限を越え
             ていました (<sys/param.h> の NCARGS)。

     8 ENOEXEC Exec format error.「実行形式エラー」要求が適切なパーミッション
             があるファイルを実行するように行われましたが、実行形式のファイル
             のために要求される形式ではありませんでした。

     9 EBADF Bad file descriptor.「不正なファイル記述子」ファイル記述子の引数
             が範囲外であったか、オープンされていないファイルを参照していた
             か、または、読み込まれた (書き困れた) 要求が、書き込み専用 (読み
             込み専用) のためにオープンされていたファイルに行われました。

     10 ECHILD No child processes.「子プロセスがありません」存在していなかった
             か、またはウェートしていなかった子プロセスに wait(2) または
             waitpid(2) 関数が、プロセスによって実行されました。

     11 EDEADLK Resource deadlock avoided.「リソースのデッドロックが回避されま
             した」デッドロック状況の結果となるシステムリソースをロックする試
             みが行われました。

     12 ENOMEM Cannot allocate memory.「メモリを割り付けることができません」新
             しいプロセスイメージが、ハードウェアまたはシステムに課されたメモ
             リ管理制約によって許可されるより多くのメモリを要求しました。ス
             ワップ空間の不足は、通常、一時的です。しかしながら、コアの不足
             は、そうではありません。ソフトの制限は、それらの対応するハードの
             制限まで増加されます。

     13 EACCES Permission denied.「パーミッションが拒否されました」そのファイ
             ルのアクセスパーミッションによって禁じられた方法でファイルにアク
             セスする試みが行われました。

     14 EFAULT Bad address.「不正なアドレス」システムが、呼び出しの引数を使用
             する試みで無効のアドレスを検出しました。

     15 ENOTBLK Block device required.「ブロックデバイスが要求されました」ブ
             ロックデバイスの操作が非ブロックデバイスまたはファイルで試みられ
             ました。

     16 EBUSY Device busy.「デバイスビジー」要求と競合している方法でその時点で
             使用中であったシステムリソースを使用する試みが行われました。

     17 EEXIST File exists.「ファイルが存在します」既存のファイルが、例えば、
             link(2) システムコールの新しいリンク名として、不適切なコンテキス
             トで言及されました。

     18 EXDEV Cross-device link.「デバイスに渡るリンク」別のファイルシステムの
             ファイルへのハードリンクが、試みられました。

     19 ENODEV Operation not supported by device.「操作がデバイスによってサ
             ポートされませんでした」例えば、プリンタのような書き込み専用のデ
             バイスを読み込む試みのような、不適切な関数をデバイスに適用する試
             みが行われました。

     20 ENOTDIR Not a directory.「ディレクトリではありません」指定されたパス名
             の構成要素が存在していますが、それは、ディレクトリが、予期された
             とき、ディレクトリではありませんでした。

     21 EISDIR Is a directory.「ディレクトリです」指定された書き込みモードで
             ディレクトリをオープンする試みが行われました。

     22 EINVAL Invalid argument.「無効の引数」いくつかの無効の引数が供給されま
             した。(例えば、signal(3) 関数、または kill(2) システムコールに未
             定義のシグナルを指定しています)。

     23 ENFILE Too many open files in system.「システムでオープンしているファ
             イルが多すぎます」システムで許可できるオープンファイルの最大数に
             到達していて、少なくとも 1 つがクローズされるまで、オープンのため
             の要求を、満たすことができません。

     24 EMFILE Too many open files.「オープンしているファイルが多すぎます」プ
             ロセスで許可できるファイル記述子の最大数に到達していて、少なくと
             も 1 つがクローズされるまで、オープンのための要求を、満たすことが
             できません。getdtablesize(2) システムコールは、現在の制限を取得し
             ます。

     25 ENOTTY Inappropriate ioctl for device.「デバイスに対する不適切な
             ioctl」制御関数 (ioctl(2) を参照) が、操作が不適切であったファイ
             ルまたは特殊デバイスのために試みられました。

     26 ETXTBSY Text file busy.「テキストファイルがビジー」新しいプロセスが、
             別のプロセスによって書き込みのためにオープンされた純粋な手続き
             (共有されたテキスト) のファイルであったか、または純粋な手続きの
             ファイルが実行されていた間に、open(2) 呼び出しが書き込みアクセス
             を要求しました。

     27 EFBIG File too large.「ファイルがあまりにも大きい」ファイルのサイズ
             が、最大を越えました。

     28 ENOSPC No space left on device.「デバイスの空間が残っていません」ディ
             スクブロックがもはやファイルシステムで利用可能ではなかったので、
             通常のファイルへの write(2)、ディレクトリまたはシンボリックリンク
             の作成、またはディレクトリエントリの作成が失敗しました、または
             inode がファイルシステムでもはや利用可能ではなかったので、新しく
             作成されたファイルのための inode の割り付けに失敗しました。

     29 ESPIPE Illegal seek.「不正なシーク」 lseek(2) システムコールが、ソケッ
             ト、パイプ、または FIFO で発行されました。

     30 EROFS Read-only file system.「読み込み専用ファイルシステム」その時点で
             読み込み専用であったファイルシステムのファイルまたはディレクトリ
             を修正する試みが行われました。

     31 EMLINK Too many links.「多すぎるリンク」単一のファイルへの最大の許可で
             きるハードリンクが超過しました (ファイルごとのハードリンクの制限
             は、32767 です)。

     32 EPIPE Broken pipe.「壊れたパイプ」データを読み込むプロセスがないパイ
             プ、ソケットまたは FIFO での書き込み。

     33 EDOM Numerical argument out of domain.「定義域外の数値引数」数値の入力
             引数は、数学関数の定義された定義域の外側でした。

     34 ERANGE Result too large.「結果が大き過ぎる」関数の数値の結果が利用可能
             な空間に適合するには大きすぎました (たぶん、精度を越えています)。

     35 EAGAIN Resource temporarily unavailable.「リソースが一時的に利用できま
             せん」これは、一時的な条件であり、同じルーチンへの遅れた呼び出し
             は、正常に完了します。

     36 EINPROGRESS Operation now in progress.「操作が現在進行中です」
             (connect(2) のような) 完了するのに長い時間がかかる操作が、ブロッ
             クされないオブジェクト (fcntl(2) を参照) で試みられました。

     37 EALREADY Operation already in progress.「操作が既に進行中です」操作が
             既に進行中であるブロックされないオブジェクトで操作が試みられまし
             た。

     38 ENOTSOCK Socket operation on non-socket.「ソケットでないものでソケット
             操作」自明の通りです。

     39 EDESTADDRREQ Destination address required.「宛先アドレスが要求されまし
             た」必要なアドレスが、ソケットの操作で省略されていました。

     40 EMSGSIZE Message too long.「メッセージが長すぎます」ソケットで送信され
             たメッセージが、内部のメッセージバッファより大きかった、またはい
             くつかの他のネットワークの制限より大きかった。

     41 EPROTOTYPE Protocol wrong type for socket.「ソケットのためのプロトコル
             の間違ったタイプ」要求されたソケットタイプのセマンティックスをサ
             ポートしないプロトコルが、指定されました。例えば、利用者が、タイ
             プ SOCK_STREAM で ARPA インターネット UDP プロトコルを使用するこ
             とができません。

     42 ENOPROTOOPT Protocol not available.「プロトコルが利用可能ではありませ
             ん」不正なオプションまたはレベルが、getsockopt(2) または
             setsockopt(2) 呼び出しで指定されました。

     43 EPROTONOSUPPORT Protocol not supported.「プロトコルがサポートされませ
             でした」プロトコルが、システムに設定されなかったか、または、その
             実装が存在しません。

     44 ESOCKTNOSUPPORT Socket type not supported.「ソケットタイプがサポートさ
             れませんでした」ソケットタイプのサポートが、システムに設定されな
             かったか、または、その実装が、存在しません。

     45 EOPNOTSUPP Operation not supported.「操作がサポートされませんでした」
             試みられた操作が、参照されたオブジェクトのタイプのためにサポート
             されていません。通常、ファイル記述子が、この操作をサポートできな
             いファイルまたはソケットを参照するとき、これが、起こります、例え
             ば、データグラムのソケットの接続を accept (受け付ける) 試み。

     46 EPFNOSUPPORT Protocol family not supported.「プロトコルファミリがされ
             ませんでした」プロトコルファミリが、システムに設定されなかった
             か、または、その実装が、存在しません。

     47 EAFNOSUPPORT Address family not supported by protocol family.「アドレ
             スファミリがプロトコルファミリによってサポートされませんでした」
             要求されたプロトコルと互換性がないアドレスが使用されました。例え
             ば、利用者は、必ずしも、ARPA インターネットプロトコルで NS アドレ
             スを使用することができることを期待するべきではありません。

     48 EADDRINUSE Address already in use.「アドレスが既に使用中です」各アドレ
             スの 1 つの使用法だけが通常、許可されます。

     49 EADDRNOTAVAIL Can't assign requested address.「要求されたアドレスを割
             り当てることができません」通常、このマシンでないアドレスでソケッ
             トを作成する試みの結果となります。

     50 ENETDOWN Network is down.「ネットワークがダウンしています」ソケット操
             作が、動作していないネットワークに遭遇しました。

     51 ENETUNREACH Network is unreachable.「ネットワークに到達できません」ソ
             ケット操作が、到達できないネットワークに試みられました。

     52 ENETRESET Network dropped connection on reset.「ネットワークがリセット
             で接続が切れました」利用者が接続していたホストがクラッシュして、
             リブートしました。

     53 ECONNABORTED Software caused connection abort.「ソフトウェアによって接
             続中断が起こりました」接続中断が利用者のホストのマシンの内部で起
             こりました。

     54 ECONNRESET Connection reset by peer.「通信相手によって接続がリセットさ
             れました」接続が、通信相手によって強制的にクローズされました。こ
             れは、通常、タイムアウトまたはリブートのためにリモートのソケット
             で接続が失われた結果です。

     55 ENOBUFS No buffer space available.「バッファ空間が利用可能ではありませ
             ん」システムに十分なバッファ空間を不足していたか、または、キュー
             が満杯であったので、ソケットまたはパイプの操作が、実行されません
             でした。

     56 EISCONN Socket is already connected.「ソケットが既に接続されています」
             connect(2) 要求が、すでに接続されていたソケットで行われました。ま
             たは、接続されたソケットで sendto(2) または sendmsg(2) 要求が、す
             でに接続されているとき、宛先を指定しました。

     57 ENOTCONN Socket is not connected.「ソケットが接続されていません」ソ
             ケットが、接続されず (データグラムソケットで送信するとき)、アドレ
             スが、供給されなかったので、データを送信するか、または受信する要
             求が、許可されませんでした。

     58 ESHUTDOWN Can't send after socket shutdown.「ソケットのシャットダウン
             の後に送信できません」ソケットが以前の shutdown(2) 呼び出しで既に
             シャットダウンしているので、データを送信する要求が、許可されませ
             んでした。

     60 ETIMEDOUT Operation timed out.「操作がタイムアウトしました」しばらくし
             て、接続された相手に適切な応答がなかったので、connect(2) または
             send(2) 要求が失敗しました。(タイムアウトの期間は、通信プロトコル
             に依存します。)

     61 ECONNREFUSED Connection refused.  「接続が拒否されました」ターゲットマ
             シンがそれを積極的に拒否したので、接続が行われませんでした。これ
             は、通常、外部のホストでアクティブでないサービスと接続しようと試
             みることからの結果です。

     62 ELOOP Too many levels of symbolic links.「シンボリックリンクのレベルが
             多すぎます」パス名の検索は、32 (MAXSYMLINKS) を超えるシンボリック
             リンクが含まれていました。

     63 ENAMETOOLONG File name too long.「ファイル名が長すぎます」パス名の構成
             要素が {NAME_MAX} 文字を越えているか、または全体のパス名が、
             {PATH_MAX} 文字を越えています。(pathconf(2) の _PC_NO_TRUNC の説
             明も参照してください。)

     64 EHOSTDOWN Host is down.  「ホストがダウンしています」宛先ホストがダウ
             ンしているので、ソケット操作はが敗しました。

     65 EHOSTUNREACH No route to host.「ホストへの経路がありません」ソケット操
             作が、到達可能でないホストに試みられました。

     66 ENOTEMPTY Directory not empty.「ディレクトリが空ではありません」 `.'
             と `..' 以外のエントリがあるディレクトリが、ディレクトリの削除ま
             たは名前の変更の呼び出しに供給されました。

     67 EPROCLIM Too many processes.「プロセスが多すぎます」

     68 EUSERS Too many users.「ユーザが多すぎます」クォータシステムが、テーブ
             ルエントリを使い果たしました。

     69 EDQUOT Disc quota exceeded.「ディスクのクォータが越えました」ディスク
             ブロックのユーザのクォータが使い果たされたので、通常のファイルへ
             の write(2)、ディレクトリまたはシンボリックリンクの作成、または
             ディレクトリエントリの作成が失敗したか、または inode のユーザの
             クォータが使い果たされたので、新しく作成されたファイルのための
             inode の割り付けが失敗しました。

     70 ESTALE Stale NFS file handle.「古い NFS ファイルハンドル」ファイル記述
             子によって参照される現在利用できない (NFS ファイルシステムで)
             オープンされたファイルにアクセスする試みが行われました。これは、
             ファイルが NFS サーバで削除されたか、またはいくつかの他の壊滅的な
             イベントが起こったことを示しています。

     72 EBADRPC RPC struct is bad.「RPC struct が不正です」 RPC 情報の交換が成
             功しませんでした。

     73 ERPCMISMATCH RPC version wrong.「RPC バージョンが間違っています」リ
             モートの通信相手の RPC のバージョンが、ローカルなバージョンとの互
             換性がありません。

     74 EPROGUNAVAIL RPC prog. not avail.「RPC プログラムが利用可能でありませ
             ん」要求されたプログラムが、リモートホストで登録されていません。

     75 EPROGMISMATCH Program version wrong.「プログラムのバージョンが間違って
             います」プログラムの要求されたバージョンが、リモートのホストの
             (RPC) で利用可能ではありません。

     76 EPROCUNAVAIL Bad procedure for program.「プログラムのための不正な手続
             き」 RPC 呼び出しが、リモートのプログラムに存在しない手続きのため
             に試みられました。

     77 ENOLCK No locks available.「ロックが利用可能ではありません」同時のファ
             イルのロックの数のシステムに課された制限に達しました。

     78 ENOSYS Function not implemented.「関数が実装されていませんでした」この
             システムで利用可能ではないシステムコールが試みられました。

     79 EFTYPE Inappropriate file type or format.「不適切なファイルのタイプま
             たは形式」ファイルが操作のための間違いのタイプであったか、また
             は、データファイルに、間違った形式がありました。

     80 EAUTH Authentication error.「認証エラー」 NFS ファイルシステムをマウン
             トするために無効の認証チケットを使用することが試みられました。

     81 ENEEDAUTH Need authenticator.「認証チケットが必要です」認証チケットが
             与えられた NFS ファイルシステムがマウントされる前に、取得されなけ
             ればなりません。

     82 EIDRM Identifier removed.「識別子が削除されました」現在のプロセスがIPC
             識別子をウェートしている間に、IPC 識別子が削除されました。

     83 ENOMSG No message of desired type.「要求されたタイプのメッセージがあり
             ません」 IPC メッセージのキューが、要求されたタイプのメッセージを
             含んでいないか、または、メッセージカタログが、要求されたメッセー
             ジを含んでいません。

     84 EOVERFLOW Value too large to be stored in data type.「格納されるデータ
             タイプの値が大きすぎます」関数の数値の結果が、呼び出し側で提供さ
             れる空間に格納されるためには、大きすぎました。

     85 ECANCELED Operation canceled.「操作がキャンセルされました」スケジュー
             ルされた操作が、キャンセルされました。

     86 EILSEQ Illegal byte sequence.「不正なバイトのシーケンス」マルチバイト
             文字をデコードする間に、関数が、無効または不完全なバイトのシーケ
             ンスに現れるか、または、与えられたワイド文字が、無効です。

     87 ENOATTR Attribute not found.「属性が見つかりませんでした」指定され拡張
             された属性が、存在しません。

     88 EDOOFUS Programming error.「プログラミングエラー」関数または API が、
             実行時のみに検出される方法で御用されています。

     89 EBADMSG Bad message.「不正なメッセージ」破壊されたメッセージが、検出さ
             れました。

     90 EMULTIHOP Multihop attempted.「試みられたマルチホップ」このエラーコー
             ドは、未使用ですが、他のシステムとの互換性のために存在していま
             す。

     91 ENOLINK Link has been severed.「リンクが切断されました」このエラーコー
             ドは、未使用ですが、他のシステムとの互換性のために存在していま
             す。

     92 EPROTO Protocol error.「プロトコルエラー」デバイスまたはソケットは、復
             旧でいないプロトコルエラーに遭遇しました。

     93 ENOTCAPABLE Capabilities insufficient.「ケーパビリティが不十分です」
             ケーパビリティファイル記述子での操作は、ケーパビリティが許可する
             より大きな特権を必要とします。

     94 ECAPMODE Not permitted in capability mode.「ケーパビリティモードで許可
             されない」システムコールまたは操作がケーパビリティモードプロセス
             に対して許可されていません。

     95 ENOTRECOVERABLE State not recoverable.「復元不可能な状態」強固なミュー
             テックによって保護された状態が、復元可能ではありません。

     96 EOWNERDEAD Previous owner died.「以前の所有者が死 (die) にました」強固
             なミューテックの所有者が、ミューテックロックを保持している間に終
             了しました。

定義
     プロセス ID
             システムの各アクティブなプロセスは、プロセス ID と呼ばれる負でな
             い整数によってユニークに識別されます。この ID の範囲は、0 から
             99999 までです。

     親プロセス ID
             新しいプロセスは、現在アクティブなプロセスによって作成されます
             (fork(2) を参照)。プロセスの親プロセス ID は、始めは、その作成者
             (作成したプロセス) のプロセス ID です。作成されているプロセスが終
             了するなら、各子プロセスの親プロセス ID は、呼び出しているプロセ
             スの reaper (procctl(2) 参照) 通常 init(8) の ID に設定されます。

     プロセスグループ
             各アクティブなプロセスは、プロセスグループ ID と呼ばれる負でない
             整数によって識別されるプロセスグループのメンバです。これは、グ
             ループリーダのプロセス ID です。このグループ化は、関連したプロセ
             ス (termios(4) を参照) のシグナルを送信することと csh(1) のジョブ
             制御メカニズムを許可します。

     セッション
             セッションは、1 つ以上プロセスグループの集合です。セッションは、
             呼び出し側が新しいセッションの唯一のプロセスグループの唯一のメン
             バになる、setsid(2) への成功した呼び出しによって作成されます。

     セッションリーダ
             setsid(2) への成功した呼び出しによって新しいセッションを作成した
             プロセスは、セッションのリーダとして知られています。セッション
             リーダだけが、その制御端末として端末を取得できます (termios(4) を
             参照)。

     制御プロセス
             制御端末があるセッションリーダは、制御プロセスです。

     制御端末
             セッションと関連する端末は、そのセッションとそのメンバのための制
             御端末として知られています。

     端末プロセスグループ ID
             端末は、その制御端末としてセッションリーダによって取得されます。
             いったん端末がセッションと関連づけられると、セッション内のプロセ
             スグループのいずれも、端末プロセスグループ ID をプロセスグループ
             の ID に設定することによってフォアグラウンドに置かれます。この機
             能は、同じ端末と競合する複数のジョブの間で調停するために使用され
             ます。(csh(1)tty(4) を参照)。

     親のないプロセスグループ
             プロセスグループは、ジョブ制御のシェルの制御下でないなら、親なし
             になると見なされます。より正確に言うなら、プロセスグループは、そ
             のメンバのどれも、グループと同じセッションである親プロセスがある
             が、異なったプロセスグループであるとき、親のないものとなります。
             プロセスが終了するとき、その子プロセスのための親プロセスが個別の
             セッションである init(8) となるように通常変更されることに注意して
             ください。親のないプロセスグループのすべてのメンバは、必ずしも親
             のないプロセス (作成したプロセスが終了したプロセス) であるとはか
             ぎりません。セッションリーダのプロセスグループは、定義によって親
             のないものとなります。

     実ユーザ ID と実グループ ID
             システムの各ユーザは、実ユーザ ID と呼ばれる正の整数によって識別
             されます。

             各ユーザは、1 つ以上のグループのメンバでもあります。これらのグ
             ループの 1 つは、他と区別され、アカウント機能の実装で使用されま
             す。この区別されたグループに対応している正の整数は、実グループ ID
             と呼ばれます。

             すべてのプロセスには、実ユーザ ID と実グループ ID があります。こ
             れらは、それを作成したプロセスの等しい属性から初期化されます。

     実効ユーザ ID、実効グループ ID とグループアクセスリスト
             システムリソースへのアクセスは、次の 2 つの値によって制御されま
             す: 実効ユーザ ID とグループアクセスリスト。また、グループアクセ
             スリストの最初のメンバは、実効グループ ID として知られています。
             (POSIX.1 で、グループアクセスリストは、補助グループ ID の集合とし
             て知られ、実効グループ ID がリストのメンバであるかどうかは明記さ
             れていません。)

             実効ユーザ ID と実効グループ ID は、最初、それぞれプロセスの実
             ユーザ ID と実グループ ID です。いずれも (たぶん、その祖先のもの
             によって) セットユーザ ID (set-user-ID) またはセットグループ ID
             (set-group-ID) ファイルの実行を通して修正されます (execve(2) を参
             照)。慣例により、実効グループ ID (グループアクセスリストの最初の
             メンバ) は、重複されるので、セットグループ ID (set-group-ID) のプ
             ログラムの実行は、オリジナル (実) グループ ID の損失を結果となり
             ません。

             グループアクセスリストは、リソースのアクセス可能性の決定でのみ使
             用されるグループ ID の集合です。アクセスチェックは、下記の ``ファ
             イルアクセスパーミッション'' で説明されるように実行されます。

     保存セットユーザ ID (saved set-user-ID) と保存セットグループ ID (saved
             set-group-ID)
             プロセスが新しいファイルを実行するとき、実効ユーザ ID は、ファイ
             ルがセットユーザ ID (set-user-ID) であるなら、ファイルの所有者に
             設定され、実効グループ ID (グループアクセスリストの最初の要素)
             は、ファイルがセットグループ ID (set-group-ID) であるなら、ファイ
             ルのグループに設定されます。次に、プロセスの実効ユーザ ID は、保
             存セットユーザ ID (saved set-user-ID) として記録され、プロセスの
             実効グループ ID は、保存セットグループ ID (saved set-group-ID) と
             して記録されます。これらの値は、実 ID (setuid(2) を参照) に戻され
             た後に、実効ユーザ ID または実効グループ ID としてそれらの値を回
             復するために使用されます。(POSIX.1 で、保存セットユーザ ID (saved
             set-user-ID) と保存セットグループ ID (saved set-group-ID) は、オ
             プションで、setuid と setgid で使用されますが、これは、スーパユー
             ザに対して要求されるように動作しません。)

     スーパユーザ
             プロセスは、スーパユーザのプロセスとして認識され、その実効ユーザ
             ID が 0 であるなら、特別な特権が与えられます。

     記述子  ファイルが open(2) または dup(2) によって参照されるとき、またはソ
             ケットが、pipe(2), socket(2) または socketpair(2) によって作成さ
             れるとき、そのファイルへのアクセスパスまたは与えられたプロセスか
             らのソケットまたはその子プロセスのいずれもユニークに識別する、シ
             ステムによって割り当てられた整数。

     ファイル名
             最大 {NAME_MAX} 文字から成る名前は、通常ファイル、特殊ファイル、
             またはディレクトリに名前を付けるために使用されます。

             これらの文字は、NUL (ASCII 0) と `/' 文字 (スラッシュ ASCII 47)
             を除いて、任意の 8 ビット値を指定できます。

             シェルによって、これらの文字に付随する特別の意味のためにファイル
             名の一部として `*', `?', `[' または `]' を使用することは一般的に
             賢明ではないことに注意してください。

     パス名  パス名は、オプションのスラッシュ `/' で始まる NUL (ヌル) 文字で終
             る文字列で、スラッシュによって区切られる 0 個以上のディレクトリ名
             が続き、オプションでファイル名が続きます。パス名の合計の長さは、
             {PATH_MAX} 文字より少なくなければなりません。(いくつかのシステム
             で、この制限は、無限であるかもしれません。)

             パス名がスラッシュで始まるなら、パスの検索は、ルートディレクトリ
             から始まります。そうでなければ、検索は、現在の作業ディレクトリか
             ら始まます。スラッシュそれだけは、ルートディレクトリを指定しま
             す。空のパス名は、現在のディレクトリを参照します。

     ディレクトリ
             ディレクトリは、他のファイルの参照であるエントリを含んでいるファ
             イルの特別なタイプです。ディレクトリエントリは、リンクと呼ばれま
             す。慣例により、ディレクトリは、少なくとも 2 つのリンク `.' と
             `..' を含み、それぞれ、ドットとドッドットと呼ばれます。ドットは、
             ディレクトリ自体を参照し、ドッドットは、その親ディレクトリを参照
             します。

     ルートディレクトリと現在の作業ディレクトリ
             各プロセスは、パス名の検索を解決するための目的のためにルートディ
             レクトリと現在の作業ディレクトリの概念と関連しています。プロセス
             のルートディレクトリは、ルートファイルシステムのルートディレクト
             リである必要はありません。

     ファイルアクセスパーミッション
             ファイルシステムのすべてのファイルは、アクセスパーミッションの集
             合があります。これらのパーミッションは、プロセスが、(書き込みのた
             めにファイルをオープンするような) ファイルの要求された操作を実行
             するかどうかを決定のために使用されます。アクセスパーミッション
             は、ファイルが作成される時点に確定されます。それらは、しばらく後
             に chmod(2) 呼び出しを通して変更することができます。

             ファイルのアクセスは、ファイルが次のようであるかどうかにしたがっ
             て分類されます: 読み込み、書き込み、または実行する。ディレクトリ
             ファイルは、ディレクトリが検索できるかを制御するために実行パー
             ミッションを使用します。

             ファイルアクセスパーミッションは、ユーザの 3 つの異なったクラスに
             適用するようにシステムによって解釈されます: ファイルの所有者、
             ファイルのグループのそれらのユーザ、他の誰か。すべてのファイル
             は、これらのクラスごとのアクセスパーミッションの独立した集合があ
             ります。アクセスチェックが行われるとき、システムは、パーミッショ
             ンが、呼び出し側に適用可能なアクセス情報をチェックすることによっ
             て与えられるべきかどうかを決定します。

             ファイルの読み込み、書き込み実行/検索パーミッションは、次の場合
             に、プロセスに与えられます:

             プロセスの実効ユーザ ID は、スーパユーザのそれです。(注: スーパ
             ユーザでさえ実行形式でないファイルを実行することはできません。)

             プロセスの実効ユーザ ID は、ファイルの所有者のユーザ ID と一致
             し、所有者のパーミッションは、アクセスを許可します。

             プロセスの実効ユーザ ID は、ファイルの所有者のユーザ ID と一致せ
             ず、プロセスの実効グループ ID は、ファイルのグループ ID、または
             ファイルのグループ ID のいずれかは、プロセスのグループアクセスリ
             ストにあり、グループパーミッションは、アクセスを許可されます。

             実効ユーザ ID も実効グループ ID とプロセスのグループアクセスリス
             トのいずれもファイルの対応しているユーザ ID とグループ ID に一致
             しますが、"他のユーザ" のためのパーミッションは、アクセスを許可し
             ます。

             そうでなければ、パーミッションは、拒否されます。

     ソケットとアドレスファミリ
             ソケットは、プロセスの間の通信のための終点です。各ソケットには、
             データを送信して受信するためのキューがあります。

             ソケットは、それらの通信プロパティにしたがってタイプされます。こ
             れらのプロパティは、通信相手の名前を要求するソケットで送信、受信
             されるメッセージかどうか、通信が信頼できるかどうか、命名メッセー
             ジの受信者などで使用される形式を含んでいます。

             システムの各インスタンスは、ソケットタイプのいくつかのコレクショ
             ンをサポートします。利用可能なタイプとそれらのプロパティに関する
             詳細については、socket(2) を調べてください。

             システムの各インスタンスは、通信プロトコルの集合のいくつかの数を
             サポートします。各プロトコルの集合は、特定の形式のアドレスをサ
             ポートします。アドレスファミリは、プロトコルの特有のグループのた
             めのアドレスの集合です。各ソケットには、ソケットが作成されたアド
             レスファミリから選択されるアドレスがあります。

関連項目
     intro(3), perror(3)

FreeBSD 11.2                   September 8, 2016                  FreeBSD 11.2

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索