FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 実装に関する注 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 歴史
PIPE(2)                FreeBSD システムコールマニュアル                PIPE(2)

名称
     pipe, pipe2 -- プロセス間通信のための記述子のペアを作成する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <unistd.h>

     int
     pipe(int fildes[2]);

     int
     pipe2(int fildes[2], int flags);

解説
     pipe() 関数は、双方向データフローを可能にするオブジェクトであるパイプを作
     成し、ファイル記述子のペアを割り付けます。

     pipe2() システムコールは、flags 引数によってファイル記述子の属性の制御を
     許可します。flags の値は、<fcntl.h> で定義される、次のリストのフラグの
     ビット単位の論理和 (OR) によって構築されます:

     O_CLOEXEC   新しいファイル記述子のための close-on-exec フラグを設定しま
                 す。

     O_NONBLOCK  パイプの終りのためのブロックされないフラグを設定します。

     flags 引数が 0 であるなら、振る舞いは、pipe() への呼び出しと同一です。

     慣例によって、データを fildes[1] に書き込み、fildes[0] に現れる (すなわ
     ち、読み込むことができる) ように、最初の記述子は、通常、パイプの読み込み
     の終りとして使用され、2 番目は、通常、書き込みの終りです。これによって、1
     つのプログラムの出力を別のプログラムに送ることができます。発信元の標準出
     力は、パイプの書き込み終りとなるようにセットアップされ、受信側の標準入力
     は、パイプの読み込みの終りとなるようにセットアップされます。パイプそれ自
     体は、すべての関連する記述子がクローズされるまで、持続します。

     クローズされた終りがあるパイプは、相手がなくなったと見なされます。そのよ
     うなパイプに書き込むことによって、書き込みプロセスは、SIGPIPE シグナルを
     受信します。相手がなくなったパイプは、読み込み側にエンドオブファイル
     (end-of-file) を配信するしかありません: 読み込み側があらゆるバッファリン
     グされたデータを消費した後に、相手がなくなったパイプを読み込むことは、0
     のカウントを返します。

     この実装のパイプの双方向の性質は、古いシステムへの移植性がないので、1 つ
     の方向でパイプを使用するとき、古典的な手法で終了点を使用するための慣例を
     使用することが推奨されます。

実装に関する注
     pipe() 関数は、pipe2() システムコールを呼び出します。結果として、
     dtrace(1) または ktrace(1) によって捕獲されるそれらのようにトレースされる
     システムコールは、pipe2() への呼び出しを表示します。

戻り値
     関数 pipe() は、処理が成功すると値 0 を返します。そうでない場合、値 -1 が
     返され、グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

エラー
     pipe() と pipe2() システムコールは、次の場合に失敗します:

     [EFAULT]           fildes 引数が、無効のメモリ位置を指しています。

     [EMFILE]           あまりにも多くの記述子がアクティブです。

     [ENFILE]           システムファイルテーブルが満杯です。

     [ENOMEM]           パイプを確立するための十分なカーネルメモリが足りませ
                        ん。

     また pipe2() システムコールは、次の場合に失敗します:

     [EINVAL]           flags 引数が不正です。

関連項目
     sh(1), fork(2), read(2), socketpair(2), write(2)

歴史
     pipe() 関数は、Version 3 AT&T UNIX で登場しました。

     双方向パイプは、AT&T System V Release 4 UNIX ではじめて使用されました。

     pipe2() 関数は、FreeBSD 10.0 で登場しました。

     pipe() 関数は、FreeBSD 11.0 の pipe2() のまわりのラッパとなりました。

FreeBSD 11.2                   December 1, 2017                   FreeBSD 11.2

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索