日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
CHMOD(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル CHMOD(1)
名称
chmod -- ファイルのモードを変更する
書式
chmod [-fhv] [-R [-H | -L | -P]] mode file ...
解説
chmod ユーティリティは、mode オペランドによって指定されるように、リストさ
れたファイルのファイルのモードビットを修正します。
オプションは、次の通りです:
-f chmod が file のためのフラグを変更できないか、またはそのような失
敗を反映するように終了ステータスは変更できないなら、診断メッセー
ジを表示しません。
-H -R オプションが指定されるなら、コマンド行のシンボリックリンクは、
たどられ、そのため、コマンドによって影響を受けません。(たどってい
る間に遭遇するシンボリックリンクは、たどりません。)
-h ファイルがシンボリックリンクであるなら、リンクが指すファイルでは
なく、リンク自体のモードを変更します。
-L -R オプションが指定されなら、すべてのシンボリックリンクがたどられ
ます。
-P -R オプションが指定されるなら、シンボリックリンクは、たどられませ
ん。これは、デフォルトです。
-R 単なるファイル自身ではなく、ファイルをルートとするファイルの階層
構造のユーザ ID およびグループ ID を変更します。``.*'' のようなワ
イルドカードを使用するとき、親ディレクトリへのハードリンクである
``..'' と故意でなく一致してしまうことに注意してください。
-v chmod は、冗長にされ、モードが変更されているようにファイル名を表
示します。-v オプションが 2 度以上指定されるなら、ファイルの古い
モードと新しいモードも 8 進数とシンボル記法の両方で印刷 (表示) さ
れます。
-H, -L と -P オプションは、-R オプションが指定されないなら、無視されま
す。さらに、これらのオプションは、お互いに上書きし、コマンドのアクション
は、指定された最後のものに決定されます。
ファイルの所有者またはスーパユーザだけがファイルのモードを変更することを
許可されています。
終了ステータス
ユーティリティ chmod は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了
します。
モード
モードは、絶対的か、またはシンボリックを指定できます。絶対的なモードは、
次の値の 1 つ以上の合計から構成される 8 進数です:
4000 (setuid ビット)。このビットが設定されている実行形式ファイル
は、ファイルの所有者の uid に設定された実効 uid で実行しま
す。このビットの設定があるディレクトリは、基本的なファイル
システムがこの機能をサポートするなら、作成しているプロセス
の uid によってではなく、ディレクトリの所有者によって所有さ
れているディレクトリで作成されるすべてのファイルとサブディ
レクトリを強制します: chmod(2) と mount(8) への suiddir オ
プションを参照してください。
2000 (setgid ビット)。このビットの設定がある実行形式のファイル
は、ファイル所有者の gid に設定される実効 gid で実行しま
す。
1000 (スティッキ (sticky) ビット)。chmod(2) と sticky(7) を参照
してください。
0400 所有者による読み込みを許可します。
0200 所有者による書き込みを許可します。
0100 ファイルに対して、所有者による実行を許可します。ディレクト
リに対して、所有者にディレクトリを検索することを許可しま
す。
0040 グループのメンバによる読み込みを許可します。
0020 グループのメンバによる書き込みを許可します。
0010 ファイルに対して、グループのメンバによる実行を許可します。
ディレクトリに対して、グループのメンバにディレクトリを検索
することを許可します。
0004 他者による読み込みを許可します。
0002 他者による書き込みを許可します。
0001 ファイルに対して、他者による実行を許可します。ディレクトリ
に対して、他者にディレクトリの検索を許可します。
例えば、所有者による読み込み、書き込みと実行を許可し、グループのメンバに
よる読み込みと実行を許可し、他者による読み込みと書き込みを許可し、そして
set-uid または set-gid の振る舞いを行わない絶対的モードは、755
(400+200+100+040+010+004+001) です。
シンボリックなモードは、次の文法によって説明されます:
mode ::= clause [, clause ...]
clause ::= [who ...] [action ...] action
action ::= op [perm ...]
who ::= a | u | g | o
op ::= + | - | =
perm ::= r | s | t | w | x | X | u | g | o
who ``u'', ``g'' と ``o' は、それぞれ、モードビットのユーザ、グループと他
者の部分を指定します。who シンボル ``a'' は、``ugo'' と同様です。
perm シンボルは、次のようなモードビットの部分を表しています:
r 読み込みビット。
s セットユーザ ID (set-user-ID) 実行とセットグループ ID (set
group-ID) 実行ビット。
t スティッキ (sticky) ビット。
w 書き込みビット。
x 実行/検索ビット。
X ファイルがディレクトリであるか、または実行/検索ビットのいず
れかがオリジナル (変更されていない) モードで設定されている
なら、実行/検索ビット。perm シンボル ``X'' がある操作は、op
シンボル ``+'' と連動しているときのみ意味があり、すべての他
の場合に無視されます。
u ファイルのオリジナルのモードのユーザのパーミッションビッ
ト。
g ファイルのオリジナルのモードのグループのパーミッションビッ
ト。
o ファイルのオリジナルのモードの他者のパーミッションビット。
op シンボルは、次のように、実行される操作を表しています:
+ 値が perm に供給されないなら、``+'' 操作は、効果がありません。who
に値が指定されていないなら、ファイルモード作成マスク (umask(2) 参
照) に対応するビットがクリアされているビットに対して、perm で指定さ
れた各パーミッションビットが、セットされます。そうでなければ、指定
された who と perm 値によって表されるモードビットがセットされます。
- 値が perm に供給されないなら、``-'' 操作は、効果がありません。値
が、who に供給されないなら、ファイルモード作成マスクの対応したビッ
トがクリアされる、perm で指定された各パーミッションビットは、クリア
されます。そうでなければ、指定される who と perm 値によって表さられ
るモードビットは、クリアされます。
= who 値によって指定されるモードビットは、クリアされるか、または who
値が指定されないなら、所有者、グループと他者ものモードビットは、ク
リアされます。次に、値が who に供給されないなら、ファイルモード作成
マスクの対応したビットがクリアされる perm で指定される各パーミッ
ションビットは、設定されます。そうでなければ、指定される who と
perm 値によって表さられるモードビットは、設定されます。
各 clause は、モードビットで実行される 1 つ以上の操作を指定し、各操作は、
指定された順序でモードビットに適用されます。
perm シンボル ``s'' または ``t'' との組み合わせで (それ自体によってシンボ
ル ``o'' で指定される) 他者のパーミッションでの操作は、無視されます。
ディレクトリの ``w'' パーミッションは、ファイルの作成、移動、とそのディレ
クトリへのコピーを可能とします。ディレクトリ自体の中で作成されたファイル
は、グループ ID を引き継ぎます。
使用例
644 誰によってもファイルを読み込み可能とし、所有者だけによって
書き込み可能とします。
go-w グループと他者に書き込みパーミッションを拒否します。
=rw,+X 通常のデフォルトのために読み込みと書き込みパーミッションを
設定しますが、現在、設定されているあらゆる実行パーミッショ
ンを保持します。
+X 既に誰かによって検索可能/実行可能であるなら、ディレクトリま
たはファイルをすべての人によって検索可能/実行可能とします。
755
u=rwx,go=rx
u=rwx,go=u-w ファイルをすべての人によって読み込み可能/実行可能とし、所有
者だけによって書き込み可能とします。
go= グループと他者のためのすべてのモードビットをクリアします。
g=u-w ユーザビットと等しいグループビットを設定しますが、グループ
の書き込みビットをクリアします。
互換性
-v オプションは、非標準であり、スクリプトでの使用は、推奨されません。
関連項目
chflags(1), install(1), setfacl(1), chmod(2), stat(2), umask(2), fts(3),
setmode(3), sticky(7), symlink(7), chown(8), mount(8)
規格
chmod ユーティリティは、その標準に含められていない perm シンボル ``t'' を
除いて、IEEE Std 1003.2 (``POSIX.2'') 互換のはずです。
歴史
chmod コマンドは、Version 1 AT&T UNIX で登場しました。
バグ
horse の naughty ビットのための perm オプションがありません。
FreeBSD 11.2 April 20, 2015 FreeBSD 11.2