FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
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名称 | 書式 | 解説 | 関連ファイル | 使用例 | 関連項目 | 歴史 | 作者 | バグ
IOSTAT(8)              FreeBSD システム管理者マニュアル              IOSTAT(8)

名称
     iostat -- I/O の統計値を報告する

書式
     iostat [-CdhIKoTxz?] [-c count] [-M core] [-n devs] [-N system] [-t
            type,if,pass] [-w wait] [drives]

解説
     iostat ユーティリティは、端末、デバイスと CPU 操作でのカーネルの I/O 統計
     値を表示します。印刷 (表示) される最初の統計は、システムのアップタイム
     (稼働時間) の平均です。現在の活動に関する情報を得るために、印刷 (表示) さ
     れる統計のその後の設定は、その時間で平均できるように、適切な待ち時間が、
     指定されるべきです。

     オプションは、次の通りです:

     -c    表示を count 回繰り返します。繰返し回数 count が指定されないなら、
           デフォルトは、-w が指定されるかどうかに依存します。-w をつけると、
           デフォルトの繰返し回数は、無限です、そうでなければ、1 です。

     -C    CPU の統計を表示します。これは、-d または -x が指定されないなら、デ
           フォルトでオンす。

     -d    デバイスの統計だけを表示します。このフラグがオンにされるなら、CPU
           または TTY 統計の表示を有効にするために、-C または -T も指定されな
           いなら、デバイスの統計だけが表示されます。

     -h    iostat を `top' モードにします。このモードで、iostat は、測定サイク
           ルごとに大きいものから小さいバイトの順序でデバイスを表示します。

     -I    その時間の間隔の間の秒ごとの平均的な統計ではなく、与えられた時間の
           期間に対する合計の統計を表示します。

     -K    転送されたブロックの表示 (-o) において、デバイス本来のブロックサイ
           ズではなく、キロバイト単位でブロック数を表示します。

     -M    デフォルトの ``/dev/kmem'' 代わりに、指定されたコア (core) から名前
           リストに関連する値を抽出します。

     -n    デバイスの devs 数まで表示します。iostat ユーティリティは、devs の
           デバイスが存在しないなら、より少ないデバイスを表示します。

     -N    デフォルトの ``/boot/kernel/kernel'' 代わりに、指定されたシステムか
           ら名前リストを抽出します。

     -o    古いスタイルの iostat デバイス統計を表示します。秒ごとのセクタ、秒
           ごとの転送、とシークごとのミリ秒が、表示されます。-I が指定されるな
           ら、合計のブロック/セクタ、合計の転送、とシークごとのミリ秒が表示さ
           れます。

     -t    表示するデバイスのタイプを指定します。デバイスの 3 つの異なったカテ
           ゴリがあります:

           デバイスタイプ:
                   da         ダイレクトアクセスデバイス
                   sa         シーケンシャルアクセスデバイス
                   printer    プリンタ
                   proc       プロセッサデバイス
                   worm       Write Once Read Multiple デバイス
                   cd         CD デバイス
                   scanner    スキャナデバイス
                   optical    オプティカルメモリデバイス
                   changer    メディアチェンジャデバイス
                   comm       通信デバイス
                   array      Storage Array デバイス
                   enclosure  Enclosure Services デバイス
                   floppy     フロッピデバイス

           インタフェース:
                   IDE        Integrated Drive Electronics デバイス
                   SCSI       Small Computer System Interface デバイス
                   other      他のデバイスインタフェース

           パススルー:
                   pass       パススルーデバイス

           ユーザは、少なくとも 1 つのデバイスタイプを指定しなければならず、各
           カテゴリから多くても 1 つのデバイスタイプを指定します。単一のデバイ
           スタイプ文の複数のデバイスタイプは、コンマで区切られなければなりま
           せん。

           -t 引数のあらゆる数は、コマンド秒で指定されます。すべての -t 引数
           は、システムのすべてのデバイスが比較される比較式を書式化するために
           ともに論理和 (OR) されます。あらゆる -t 引数と完全に一致するあらゆ
           るデバイスは、80 カラム、またはユーザによって指定されたデバイスの最
           大の数で表示できるデバイスの数まで, iostat の出力に含められます。

     -T    TTY 統計を表示します。これは、-d または -x が指定されないなら、デ
           フォルトでオンす。

     -w    各表示の間に wait 秒休止します。wait 間隔が指定されないなら、デフォ
           ルトは、1 秒です。

           iostat コマンドは、整数でない秒の数を受け付けます。間隔は、ミリ秒の
           精度のみがあることに注意してください。細かな値は、切り捨てられま
           す。例えば、``-w1.0001'' は、``-w1.000'' と同じです。また、間隔は、
           kern.hz への変更に悩まされるので、利用者のマイル数は、異なるかもし
           れません。

     -x    拡張ディスクの統計情報を表示します。各ディスクは、すべての利用可能
           な統計情報とともにそれ自体の行に表示されます。このフラグをオンにす
           るなら、また、-C または -T が、CPU または TTY 統計の表示を有効にす
           るために指定されないなら、ディスクの統計値のみが、表示されます。

     -z    -x が指定されるなら、アクティブでないデバイスのための行を省略しま
           す。

     -?    使用法の文を表示して、終了します。

     iostat ユーティリティは、次の形式でその情報を表示します:

     tty
           tin     端末から読み込まれた文字
           tout    端末に書き込まれた文字

     devices
           デバイス操作。フィールドのヘッダは、デバイス名とユニット番号です。
           iostat ユーティリティは、標準の 80 カラムの画面に適合するのと同じ多
           くのデバイス、またはシステムのデバイスの最大の数のどちらがより小さ
           くほうで表示します。-n がコマンド行で指定されるなら、iostat は、デ
           バイスの要求された数とシステムのデバイスの最大の数の小さい方を表示
           します。iostat に特定のドライブを表示させるように強制するために、そ
           れらの名前は、コマンド行で供給されます。iostat ユーティリティは、-n
           引数が、表示するデバイスの最大の数を指定するために、コマンド行で与
           えられないなら、80 カラムの画面に適合するより多いデバイスを表示しま
           せん。80 カラムの画面に適合するよりより少ないデバイスがコマンド行で
           指定されるなら、iostat は、指定されたデバイスだけ表示します。

           標準の iostat デバイス表示は、次の統計を表示します:

           KB/t    転送ごとのキロバイト
           tps     秒ごとの転送
           MB/s    秒ごとのメガバイト

           指定された -I フラグを付けた、標準の iostat デバイス表示は、次の統
           計を表示します:

           KB/t    転送ごとのキロバイト
           xfrs    転送の合計数
           MB      転送された合計メガバイト数

           指定された -x フラグを付けた、拡張された iostat デバイス表示は、次
           の統計を表示します:

           r/s     秒ごとの読み込み操作
           w/s     秒ごとの書き込み操作
           kr/s    秒ごとの読み込みキロバイト
           kw/s    秒ごとの書き込みキロバイト
           qlen    トランザクションのキューの長さ
           svc_t   ミリ秒単位のトランザクションの平均持続時間
           %b      デバイスが 1 つ以上の未解決トランザクションがる時間の % (割
                   合)

           拡張 iostat デバイス表示は、指定された -x-I のフラグで、次の統
           計値を表示します:

           r/i     期間ごとの読み込み操作
           w/i     期間ごとの書き込み操作
           kr/i    期間ごとの読み込まれたキロバイト
           kw/i    期間ごとの書き込まれたキロバイト
           qlen    トランザクションキューの長さ
           tsvc_t/i
                   秒単位の期間ごとのトランザクションの合計接続時間
           sb/i    秒単位の期間ごとの 1 つ以上の未解決のトランザクションがあっ
                   たデバイスの合計時間

           古いスタイルの iostat 表示 (-o を使用) は、次の統計値を表示します:

           sps     秒ごとの転送されたセクタ
           tps     秒ごとの転送
           msps    トランザクションごとの平均ミリ秒

           古いスタイルの iostat 表示は、指定された -I フラグで、次の統計値を
           表示します:

           blk     転送された合計のブロック/セクタ
           xfr     合計の転送
           msps    トランザクションごとの平均ミリ秒

     cpu
           us      ユーザモードの CPU 時間の %
           ni      nice で優先順位づけられたプロセスを実行しているユーザモード
                   の CPU 時間の %
           sy      システムモードの CPU 時間の %
           in      割り込みモードの CPU 時間の %
           id      アイドルモードの CPU 時間の %

関連ファイル
     /boot/kernel/kernel  デフォルトのカーネルの名前リスト。
     /dev/kmem            デフォルトのメモリファイル。

使用例
           iostat -w 1 da0 da1 cd0

     最初の 2 つのダイレクトアクセス (Direct Access) デバイスと最初の CDROM デ
     バイスのための統計を秒ごとに無限に表示します。

           iostat -c 2

     システムの最初の 4 つのデバイスのための統計を 1 秒の表示間隔で 2 度表示し
     ます。

           iostat -t da -t cd -w 1

     すべての CDROM とダイレクトアクセス (Direct Access) デバイスのための統計
     を秒ごとに無限に表示します。

           iostat -t da,scsi,pass -t cd,scsi,pass

     ダイレクトアクセス (Direct Access) または CDROM デバイスのいずれかへのア
     クセスを提供するすべての SCSI パススルーデバイスについて統計を 1 度表示し
     ます。

           iostat -h -n 8 -w 1

     ほとんどの I/O で最大 8 つのデバイスを秒ごとに無限に表示します。

           iostat -dh -t da -w 1

     TTY と CPU の表示を省略し、性能の順序でデバイスを表示し、ダイレクトアクセ
     ス (Direct Access) デバイスにだけ秒ごとに無限に表示します。

           iostat -Iw 3

     合計の統計を 3 秒ごとに無限に表示します。

           iostat -odICTw 2 -c 9

     各測定/表示の間の 2 秒間隔で、古いスタイルの出力形式を使用して合計統計を
     9 回表示します。-d フラグは、一般的に TTY と CPU 表示を無効にしますが、-T-C フラグが与えられるので、TTY と CPU 表示は、表示されます。

関連項目
     fstat(1), netstat(1), nfsstat(1), ps(1), systat(1), devstat(3),
     ctlstat(8), gstat(8), pstat(8), vmstat(8)

     Installing and Operating 4.3BSD の ``Interpreting system activity'' で始
     まるセクション。

歴史
     iostat のこのバージョンは、FreeBSD 3.0 ではじめて登場しました。

作者
     Kenneth Merry <ken@FreeBSD.org>

バグ
     クラッシュダンプのためのデバッグツールとしての iostat の使用は、クラッ
     シュの直前の時間をカバーするだけの統計を取得する方法が現在ないので、たぶ
     ん制限されます。

FreeBSD 11.2                     May 22, 2015                     FreeBSD 11.2

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