FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 関連ファイル | 関連項目 | 歴史 | バグ
SYSTAT(1)               FreeBSD 一般コマンドマニュアル               SYSTAT(1)

名称
     systat -- システムの統計値を表示する

書式
     systat [-display] [display-commands] [refresh-interval]

解説
     systat ユーティリティは、curses 画面表示ライブラリ、ncurses(3) を使用して
     画面指向の方法で、様々なシステム統計値を表示します。

     systat が実行されている間、画面は、通常 2 つのウィンドウに分割されます
     (例外は、全体の画面を使用する vmstat 表示項目 (display) です)。上側のウィ
     ンドウは、現在のシステムのロードアベレージ (負荷平均) を描画します。下側
     のウィンドウに表示される情報は、ユーザのコマンドによって異なります。画面
     の最後の行は、ユーザ入力とエラーメッセージのために予約されています。

     デフォルトで、systat は、下側のウィンドウにプロセッサの最大のパーセンテー
     ジになっているプロセスを表示します。他の表示項目として、スワップ領域の使
     用量、(iostat(8) のような) ディスク I/O 統計値、(vmstat(8) のような) 仮想
     メモリ統計値、TCP/IP 統計値、と (netstat(1) のような) ネットワーク接続を
     表示します。

     入力は、2 つの異なったレベルで解釈されます。``global'' コマンドインタプリ
     タは、すべてのキーボード入力を処理します。このコマンドインタプリタがコマ
     ンドの認識に失敗するなら、入力行は、表示ごとにコマンドインタプリタに渡さ
     れます。これによって、各表示項目は、特定の表示項目特有のコマンドを持つこ
     とができます。

     コマンド行のオプションは、次の通りです:

     -display          - フラグは、次の 1 つの表示項目 (display) を要求します:
                       icmp, icmp6, ifstat, iostat, ip, ip6, netstat, pigs,
                       sctp, swap, tcp, vmstat または zarc。また、(``-'' なし
                       で)   対話形式で、これらの表示項目を要求することがで
                       き、以下に詳しく説明されています。

     refresh-interval  refresh-value は、秒単位で画面リフレッシュ時間間隔を指
                       定します。時間間隔は、小数点で指定できます。

     display-commands  このディスプレイのための特定のコマンドのリスト。また、
                       これらのコマンドは、対話形式で入力することができ、各
                       ディスプレイごとに別々に下記に記述されます。コマンドが
                       引数を要求するなら、個別のコマンド行引数として、それら
                       を指定することができます。コマンド行の引数 -- は、ディ
                       スプレイコマンドを終了します。例えば:

                             systat -ifstat -match bge0,em1 -pps

                       これは、bge0 と em1 として指定されたネットワークインタ
                       フェースのための毎秒のパケットの統計を表示します。

                             systat -iostat -numbers -- 2.1

                       これは、数値形式ですべての IO 統計を表示し、情報は、2.1
                       秒毎にリフレッシュされます。

     特定の文字を指定すると、systat によって即座に実行されます。これらは、以下
     の通りです。

     ^L          画面をリフレッシュする。

     ^G          下側のウィンドウに表示されている現在の ``表示項目 (display)''
                 の名前とリフレッシュ間隔を印刷 (表示) します。

     :           カーソルをコマンド行に移動し、コマンドとしてタイプされた入力
                 行を解釈します。コマンドを入力している間、現在の文字の消去、
                 単語の消去、と行の削除文字を使用できます。

     次のコマンドは、``global'' コマンドインタプリタによって解釈されます。

     help        コマンド行で利用可能な表示項目 (display) の名前を印刷 (表示)
                 します。

     load        コマンド行に、過去 1、5 と 15 分間のロードアベレージを印刷し
                 ます。

     stop        画面のリフレッシュを停止します。

     [start] [number]
                 画面のリフレッシュを (継続して) 開始します。2 番目に数値の引
                 数が指定されたなら、それは、(秒単位の) リフレッシュ間隔として
                 解釈されます。数値のみを指定すると、リフレッシュ間隔をこの値
                 に設定します。

     quit        systat を終了します。(これは、q と簡略化できます。)

     利用可能な表示項目 (display) は、次の通りです:

     pigs        下側のウィンドウに、メインメモリとプロセッサの最も大きい部分
                 を占める常駐しているプロセスを表示します (デフォルトの表示項
                 目)。プロセッサの 100% 未満が、ユーザプロセスにシュケジュール
                 されるとき、残りの時間は、``idle'' プロセスに算定されます。

     icmp        下側のウィンドウに、インターネットコントロールメッセージプロ
                 トコル (Internet Control Message Protocol) (``ICMP'') によっ
                 て受信され、送信されるメッセージの統計値を表示します。画面の
                 左半分は、受信されたパケットの情報を表示し、右半分は、送信さ
                 れたパケットの情報を表示します。

                 icmp は、次の 2 つのコマンドを理解します: modereset で
                 す。mode コマンドは、引数として与えられた 4 つの表示モードの
                 1 つを選択するために使用されます:
                 rate:       (デフォルトの) 1 秒ごとのパケットの各値の変化率を
                             表示します。
                 delta:      リフレッシュ間隔ごとのパケットの各値の変化率を表
                             示します。
                 since:      表示単位が最後にリセットされてからの、各値の合計
                             の変化を表示します。
                 absolute:   各統計値の絶対値を表示します。

                 reset コマンドは、since モードのためにベースラインをリセット
                 します。引数のない mode コマンドは、コマンド行に現在のモード
                 を表示します。

     icmp6       この表示は、icmp 表示項目に似ていますが、IPv6 ICMP の統計値を
                 表示します。

     ip          そうでなければ、IP と UDP 統計値を表示することを除いて、icmp
                 表示項目と同じです。

     ip6         IPv6 統計値を表示することを除いて、ip 表示項目に似ています。
                 UDP 統計値を表示しません。

     sctp        icmp に似ていますが、SCTP 統計値で表示します。

     tcp         icmp に似ていますが、TCP 統計値付きで表示します。

     iostat      下側のウィンドウに、プロセッサ使用率とディスクのスループット
                 に関する統計値を表示します。プロセッサ使用率の統計値は、ユー
                 ザモード (``user'')、低いプライオリティで実行されたユーザモー
                 ド (``nice'')、システムモード (``system'')、割り込みモード
                 (``interrupt'') とアイドル (``idle'') での実行時間の合計の棒
                 グラフとして表示されます。ディスクのスループットの統計値は、
                 各ドライブごとに、1 秒ごとのメガバイト数、1 秒ごとのディスク
                 トランザクションの平均値とトランザクションごとのデータの平均
                 キロバイト数を表示します。この情報は、棒グラフ、または、下向
                 きにスクロールする数値の列として表示されます。棒グラフは、デ
                 フォルトで表示されます。

                 次のコマンドは、iostat 表示項目に特有です。識別できる最小の接
                 頭辞だけでも指定できます。

                 numbers     ディスク I/O の統計値を数値形式で表示します。値
                             は、下向きにスクロールする数値の列で表示されま
                             す。
                 bars        ディスク I/O の統計値を棒グラフで表示します (デ
                             フォルト)。
                 kbpt        トランザクションごとのキロバイト数の表示を切り替
                             えます。(デフォルトは、トランザクションごとのキロ
                             バイト数を表示しないことです)。

     swap        カーネルにコンパイルされたすべてのスワップ領域についてスワッ
                 プ領域の使用量に関する情報を表示します。最初の列は、パーティ
                 ションのデバイス名です。次の列は、パーティションで利用可能な
                 合計空間量です。used の列は、これまでに使用されている合計ブ
                 ロック数を示します。グラフは、各パーティションで使用中の空間
                 量の割合を表示します。2 つ以上の使用中のスワップパーティショ
                 ンがあるなら、合計の行も表示されます。カーネルに知られている
                 領域で、使用中でない領域は、利用可能でないものとして表示され
                 ます。

     vmstat      ディスプレイ全体を使って、仮想記憶の使用量、プロセススケ
                 ジューリング、デバイス割り込み、システム名前変換キャッシュ、
                 ディスク I/O 等に関連する統計値の (かなり混雑した) 概要を表示
                 します。

                 画面の左上の 4 分の 1 に、ログインされたユーザの数と最近の
                 1、5 と 15 分の間隔でロードアベレージを表示します。この行の下
                 は、メモリ利用量の統計値です。テーブルの最初の行は、アクティ
                 ブなプロセス、すなわち、以前の 20 秒間に実行していたプロセス
                 のみのメモリ使用量を報告します。2 番目の行は、すべてのプロセ
                 スのメモリ使用量を報告します。最初の列は、プロセスによって要
                 求された物理ページのキロバイト数に関して報告します。2 番目の
                 列は、読み込み専用のテキストページに充てられた物理ページのキ
                 ロバイト数を報告します。3 番目と 4 番目の列は、仮想ページ、す
                 なわち、全てのプロセスが、それらページの全て所有するなら、必
                 要となるページのキロバイト数、のために同じ 2 つの図形を報告し
                 ます。最終に最後の列は、フリーリストでの物理ページのキロバイ
                 ト数を表示します。

                 下記のメモリ表示は、実行可能 (`r')、ページ待ち中 (`p')、ペー
                 ジング以外のディスク待ち中 (`d')、スリープ状態 (`s')、とス
                 ワップアウトしているが実行要求中 (`w') である、(これまでのリ
                 フレッシュ間隔にわたって) 平均したプロセス数のリストです。ま
                 た、行は、平均したコンテキストスイッチの数 (`Csw')、トラップ
                 (`Trp'; ページフォルトを含む)、システムコール (`Sys')、割り込
                 み (`Int')、ネットワークソフトウェア割り込み (`Sof')、とペー
                 ジフォルト (`Flt') を表示します。

                 プロセスキューの長さのリストの下は、システム (`=' として表
                 示)、割り込み (`+' として表示)、ユーザ (`>' として表示)、ナイ
                 ス (`-' として表示) とアイドル時間 (` ' として表示) の合計を
                 数値のリストと棒グラフ表示したものです。

                 プロセス表示の下は、名前変換における統計値です。前の間隔 (イ
                 ンターバル) で変換された名前の数、システム全体の名前変換
                 キャッシュによって扱われた変換の割合、とプロセスごとの名前変
                 換キャッシュによって扱われた変換の割合をリストします。

                 名前変換表示の右には、バッファキャッシュの汚いバッファの数
                 (`dtbuf')、vnode キャッシュ (`desvn') の必要な最大サイズ、実
                 際に割り付けられた vnode の数 (`numvn')、と空いている割り付け
                 られた vnode の数 (`frevn') を表示する行です。

                 左下は、ディスクの使用量の表示です。1 トランザクションごとの
                 キロバイト数、1 秒ごとのトランザクション数、1 秒ごとのメガバ
                 イト数、とディスプレイのリフレッシュ期間 (デフォルトで 5 秒)
                 を平均したディスクがビジーであった時間の割合を報告します。シ
                 ステムは、ほとんどすべての記憶デバイスの統計値を保持します。
                 一般的に、最大 7 つのデバイスが表示されます。デフォルトで表示
                 されたデバイスは、カーネルのデバイスリストの最初のデバイスで
                 す。devstat システムに関する詳細については、devstat(3)devstat(9) を参照してください。

                 右上側の 4 分の 1 の日付の下は、ページングとスワッピングの活
                 動状況の統計値です。最初の 2 つの列は、ページフォルトとページ
                 ングデーモンのためのリフレッシュ間隔にわたって 1 秒ごとに取り
                 入れて取り出される平均のページ数を報告します。3 番目と 4 番目
                 の列は、スケジューラによって起動されたスワップ要求のためのリ
                 フレッシュ間隔にわたって 1 秒ごとに取り入れて取り出される平均
                 のページ数を報告します。この表示の最初の行は、リフレッシュ間
                 隔にわたって 1 秒ごとの平均のディスク転送数を表示します。表示
                 の 2 番目の行は、リフレッシュ間隔にわたって 1 秒ごとの平均の
                 ページ転送数を表示します。

                 ページング統計値の下は、仮想記憶システムに関する行の列です。
                 最初の数行は、サンプリング間隔にわたって平均された 1 秒ごとの
                 (以下に記述されたものを除いた) ページの単位で記述しています、
                 コピーオンライト (copy on write) されたページ (`cow')、オンデ
                 マンドで 0 クリアされたページ (`zfod')、オンデマンドで最適に
                 0 クリアされたページ (`ozfod')、割合として (平均の) ozfod /
                 zfod の比率 (`%ozfod')、ページデーモンによって解放されたペー
                 ジ (`daefr')、終了プロセスによって解放されたページ
                 (`prcfr')、解放された合計ページ (`totfr')、フリーリストから再
                 活性化されたページ (`react')、ページデーモンが起こされた 1 秒
                 ごとの平均の回数 (`pdwak')、ページデーモンによって解析された
                 ページ (`pdpgs')、とトランジット中にブロックされたページフォ
                 ルト (`intrn')。単位は、`%ozfod' and `pdwak' に特有であること
                 に注意してください。次の数行は、ワイヤードダウン (wired down)
                 したページ (`wire')、活性化されたページ (`act')、不活性化され
                 たページ (`inact')、ロンダリングのためにキューに入れられた
                 ダーティ (dirty) ページ (`laund') と解放されたページ (`free')
                 をキロバイト単位のメモリの量として記述しています。表示された
                 値は、現在の一時的なものであることに注意してください。それら
                 は平均ではありません。

                 この列の下は、バッファキャッシュ (`buf') にマップされたキロバ
                 イト単位の仮想記憶の量を表示する行です。この統計値は、役に立
                 ちません。それは単に対応する役に立つ統計値 (キャッシュディス
                 クに使用される実際のメモリの量) のための代替物としてのみ存在
                 しています。後者 (vm システムによってキャッシュディスクに使用
                 される実際のメモリの量) の最も重要な構成要素は、利用可能では
                 ありませんが、いくつかのシステムロードの下で `inact' の量から
                 推測することができます。

                 表示の右下側で実行しているのは、システムによって扱われる割り
                 込みの内訳です。リストの先頭は、時間間隔にわたる秒ごとの合計
                 の割り込み数です。列の残りは、デバイスごとの合計を分類してい
                 ます。ブート時から少なくとも一度割り込まれたデバイスだけ、表
                 示されます。

                 次のコマンドは、vmstat 表示項目に特有です。識別できる最小の接
                 頭辞だけでも指定できます。

                 boot          システムがブートされてからの累積された統計値を
                               表示します。
                 run           このコマンドが与えられた時点からの実行状況の合
                               計として統計値を表示します。
                 time          リフレッシュ間隔にわたって平均化された統計値を
                               表示します (デフォルト)。
                 zero          実行している統計値を 0 にリセットします。

     zarc        arc キャッシュ使用量とヒット/失敗の統計値を表示します。

     netstat     下側のウィンドウに、ネットワーク接続状況を表示します。デフォ
                 ルトで、要求を待つネットワークサーバは、表示されません。各ア
                 ドレスは、可能であれば、シンボル表示で、形式 ``host.port'' で
                 表示されます。数値で表示されたアドレスがあること、ポート、ホ
                 スト、および/または、プロトコルの一組の表示項目を制限すること
                 が可能です (識別できる最小の接頭辞だけでも指定できます):

                 all           要求を待っているサーバプロセスの表示項目を切り
                               替えます (これは、netstat(1)-a フラグと同等
                               です)。
                 numbers       数値でネットワークアドレスを表示します。
                 names         シンボルでネットワークアドレスを表示します。
                 proto protocol
                               指示された protocol を使用して、ネットワーク接
                               続のみを表示します。サポートされたプロトコル
                               は、``tcp'', ``udp'' と ``all'' です。
                 ignore [items]
                               指定されたホストまたはポートに関連している接続
                               の情報を表示しません。名前 (``vangogh'',
                               ``ftp'') または数値で、ホストとポートを指定する
                               ことができます。ホストアドレスは、インターネッ
                               トのドット記法 (``128.32.0.9'') を使用します。
                               空白で区切られた単一のコンマで、複数の項目を指
                               定することができます。
                 display [items]
                               指定されたホストまたはポートに関連している接続
                               の情報を表示します。ignore と同様に、[items]
                               は、名前または数字を指定できます。
                 show [ports|hosts]
                               現在選択されているプロトコル、ホスト、とポート
                               をコマンドラインに表示します。無視されるホスト
                               とポートは、`!' を前に付けられます。ports また
                               は hosts が、show の引数として指定されるなら、
                               要求された情報だけが表示されます。
                 reset         ポート、ホスト、とプロトコルのマッチングメカニ
                               ズムをデフォルト (任意のプロトコル、ポート、ま
                               たはホスト) にリセットします。

     ifstat      システムのアクティブなインタフェースを通過するネットワークト
                 ラフィックを表示します。アイドル (idle) インタフェースは、何
                 らかのトラフィックを受信するまで、表示されません。

                 表示される各インタフェースごとに、着信と発信トラフィックに対
                 して、現在、ピークと合計の統計値を表示します。デフォルトで、
                 ifstat 表示項目は、人間に読み込み可能な形式となるように、使用
                 される単位を自動的にスケーリング (尺度付け) します。scale コ
                 マンドで現在とピークトラフィック行に使用されるスケーリング単
                 位を、変更することができます。

                 scale [units]  すべてのインタフェースにわたって現在とピークト
                                ラフィックを表示するために使用されるスケール
                                (尺度) を変更します。次の単位が認識されます:
                                kbit, kbyte, mbit, mbyte, gbit, gbyte と auto
                                です。

                 pps            1 秒毎のバイト/ビットの代わりに毎秒毎のパケッ
                                トで統計値を表示します。pps の後の呼び出しは、
                                このモードをオフに切り替えます。

                 match [patterns]
                                引数として提供されるパターンと一致するインタ
                                フェースだけを表示します。パターンは、空白類ま
                                たはコンマによって区切られたシェル構文でなけれ
                                ばなりません。このコマンドが引数なしで呼び出さ
                                れるなら、すべてのインタフェースが表示されま
                                す。例えば:

                                      match em0, bge1

                                これは、em0 と bge1 のインタフェースを表示しま
                                す。

                                      match em*, bge*, lo0

                                これは、すべての em インタフェース、すべての
                                bge インタフェースとループバックインタフェース
                                を表示します。

     表示項目を切り換えるコマンドは、識別できる最小の接頭辞のみに簡略化できま
     す。例えば、``iostat'' に対して ``io'' です。特定の情報は、画面サイズが表
     示のために不十分なとき、捨てられるかもしれません。例えば、10 台のドライブ
     があるマシンで、iostat の棒グラフは、24 行の端末で 3 つのドライブだけを表
     示します。棒グラフが、割り当てられた画面空間からあふれるかもしれないと
     き、それは、切り詰められ、実際の値は、棒の ``先端'' に印刷されます。

     次のコマンドは、ディスクドライブの情報を表示する各表示項目に共通です。こ
     れらのコマンドは、利用者のシステムに、通常画面に表示できるものより、設定
     されたより多くのドライブがある場合について報告する 1 組のドライブを選択す
     るために使用されます。

     ignore [drives]
                   指示されたドライブの情報を表示しません。複数のドライブは、
                   空白で区切って指定されます。
     display [drives]
                   指示されたドライブの情報を表示します。複数のドライブは、空
                   白で区切って指定されます。
     only [drives]
                   指定されたドライブだけを表示します。複数のドライブは、空白
                   で区切って指定されます。
     drives        利用可能なデバイスのリストを表示します。
     match type,if,pass [| ...]
                   与えられたパターンにマッチするデバイスを表示します。基本的
                   なマッチング式は、1 つの違いを除いて、iostat(8) で使用され
                   るものと同じです。ともに OR される複数の -t 引数を指定する
                   代わりに、ユーザは、代わりにパイプ (`|') 文字によって結合さ
                   れた複数のマッチング式を指定します。それぞれのマッチング式
                   でコンマで区切られた引数は、ともに AND され、パイプで区切ら
                   れたマッチング式は、ともに OR されます。組み合わされた式に
                   マッチするデバイスは、表示する余地があるなら、表示されま
                   す。例えば:

                         match da,scsi | cd,ide

                   これは、すべての SCSI ダイレクトアクセスデバイスとすべての
                   IDE CDROM デバイスを表示します。

                         match da | sa | cd,pass

                   これは、すべてのダイレクトアクセスデバイス、すべてのシーケ
                   ンシャルアクセスデバイス、と CDROM ドライブへのアクセスを提
                   供するすべてのパススルーデバイスを表示します。

関連ファイル
     /boot/kernel/kernel  ネームリスト用。
     /dev/kmem            メインメモリの情報用。
     /etc/hosts           ホスト名用。
     /etc/networks        ネットワーク名用。
     /etc/services        ポート名用。

関連項目
     netstat(1), kvm(3), icmp(4), icmp6(4), ip(4), ip6(4), tcp(4), udp(4),
     gstat(8), iostat(8), vmstat(8)

歴史
     systat プログラムは、4.3BSD で登場しました。icmp, iptcp 表示は、
     FreeBSD 3.0 で登場しました。ICMP, IP, TCP と UDP の統計値のための異なった
     表示モードがあるという概念は、Silicon Graphics の IRIX システムの
     netstat(1)-C オプションから流用しました。

バグ
     特定の表示は、1 行ごとに最低 80 文字を推定しています。vmstat の表示は、
     (新しいプログラムとして作成されるのではなく、別々の表示として追加される)
     ので、場違いに見えます。

FreeBSD 11.2                   December 5, 2016                   FreeBSD 11.2

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