FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 歴史 | バグ
QUOTACTL(2)            FreeBSD システムコールマニュアル            QUOTACTL(2)

名称
     quotactl -- ファイルシステムのクォータを操作する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <sys/types.h>
     #include <ufs/ufs/quota.h>

     int
     quotactl(const char *path, int cmd, int id, void *addr);

解説
     quotactl() システムコールは、ファイルシステムのクォータを有効にし、無効に
     し、そして、操作します。訳注: クォータは、ユーザまたはグループごとのディ
     スクの使用量を割り当て制限するものです。cmd によって与えられたクォータ制
     御コマンドは、与えられたユーザまたはグループ id のための与えられたファイ
     ル名 path で動作します。(注: cmd のための値を明確化するために
     <ufs/ufs/quota.h> で定義された QCMD マクロを使用するべきです。) オプショ
     ンのコマンド特有のデータ構造体 addr のアドレスが、与えられます。その解釈
     は、以下の各コマンドで議論されます。

     id 識別子を使用するコマンドについて、-1 またはあらゆる正の値のいずれかで
     なければなりません。-1 の値は、現在の UID または GID が使用されるべきであ
     ることを示します。あらゆる他の負の値は、エラーを返します。

     現在、クォータは、``ufs'' ファイルシステムについてのみサポートされていま
     す。``ufs'' について、コマンドは、id を解釈するために使用される主要なコマ
     ンド (以下参照) とコマンドタイプから成っています。タイプは、ユーザ識別子
     (USRQUOTA) とグループ識別子 (GRPQUOTA) の解釈のためにサポートされていま
     す。``ufs'' 特有のコマンドは、次の通りです:

     Q_QUOTAON        path によって指定されたファイルシステムのためのディスク
                      のクォータを有効にします。コマンドタイプは、有効にされて
                      いるクォータのタイプを指定します。addr 引数は、クォータ
                      を取るファイルを指定します。クォータのファイルは、存在し
                      なければなりません。それは、通常、quotacheck(8) プログラ
                      ムで作成されます。id 引数は、未使用です。スーパユーザだ
                      けがクォータをオンに切り替えることができます。

     Q_QUOTAOFF       path によって指定されたファイルシステムのためのディスク
                      のクォータを無効にします。コマンドのタイプは、無効にされ
                      ているクォータのタイプを指定します。addrid 引数は、
                      未使用です。スーパユーザだけがクォータをオフに切り替える
                      ことができます。

     Q_GETQUOTASIZE   (コマンドタイプによって決定されるように) ユーザまたはグ
                      ループのためのクォータを表すために使用されるワードサイズ
                      を取得します。指定できる値は、古いスタイルのクォータの
                      ファイルに対して 32 と新しいスタイルのクォータのファイル
                      に対して 64 です。addr 引数は、サイズが格納される整数へ
                      のポインタです。識別子 id は、使用されません。

     Q_GETQUOTA       識別子 id で (コマンドタイプによって決定されるような)
                      ユーザまたはグループのためのディスクのクォータの制限と現
                      在の使用量を取得します。addr 引数は、(<ufs/ufs/quota.h>
                      で定義される) struct dqblk 構造体へのポインタです。

     Q_SETQUOTA       識別子 id で (コマンドタイプによって決定されるような)
                      ユーザまたはグループのためのディスクのクォータの制限を設
                      定します。addr 引数は、(<ufs/ufs/quota.h> で定義される)
                      struct dqblk 構造体へのポインタです。dqblk 構造体の使用
                      法 (usage) フィールドは、無視されます。このシステムコー
                      ルは、スーパユーザに制限されます。

     Q_SETUSE         識別子 id で (コマンドタイプによって決定されるような)
                      ユーザまたはグループのためのディスクの使用量の制限を設定
                      します。addr 引数は、(<ufs/ufs/quota.h> で定義される)
                      struct dqblk 構造体へのポインタです。使用法 (usage)
                      フィールドだけが使用されます。このシステムコールは、スー
                      パユーザに制限されます。

     Q_SYNC           クォータの使用量のディスク上のコピーを更新します。コマン
                      ドのタイプは、クォータのタイプが更新されることを指定しま
                      す。idaddr 引数は、無視されます。

戻り値
     関数 quotactl() は、処理が成功すると値 0 を返します。そうでない場合、値
     -1 が返され、グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

エラー
     quotactl() システムコールは、次の場合に失敗します:

     [EOPNOTSUPP]       カーネルには、QUOTA オプションでコンパイルされませんで
                        した。

     [EUSERS]           クォータのテーブルが、拡張できません。

     [EINVAL]           cmd 引数またはコマンドのタイプは、無効です。
                        Q_GETQUOTASIZE, Q_GETQUOTA, Q_SETQUOTA と Q_SETUSE
                        で、クォータが、現在、このファイルシステムのために有効
                        にされていません。

                        Q_GETQUOTA, Q_SETQUOTA または Q_SETUSE への id 引数
                        が、負の値です。

     [EACCES]           Q_QUOTAON で、クォータのファイルが、プレーンファイルで
                        はありません。

     [EACCES]           検索パーミッションが、パス接頭辞の構成要素のために拒否
                        されます。

     [ENOTDIR]          パス接頭辞の構成要素が、ディレクトリではありませんでし
                        た。

     [ENAMETOOLONG]     パス名の構成要素が 255 文字を越えているか、または、全
                        体のパス名が 1023 文字を越えています。

     [ENOENT]           ファイル名が、存在しません。

     [ELOOP]            パス名を変換で、あまりにも多くのシンボリックリンクに遭
                        遇しました。

     [EROFS]            Q_QUOTAON で、クォータが有効にされているファイルシステ
                        ムは、読み込み専用でマウントされているか、または、
                        クォータのファイルが、読み込み専用のファイルシステムに
                        あります。

     [EIO]              クォータを含んでいるファイルから読み込むか、または書き
                        込んでいる間に I/O エラーが、起こりました。

     [EFAULT]           無効の addr が、供給されました。関連した構造体が、カー
                        ネルにコピーされなかったか、またはカーネルからコピーで
                        きませんでした。

     [EFAULT]           path 引数が、プロセスの割り付けられたアドレス空間の外
                        側を指しています。

     [EPERM]            呼び出しが、特権を与えられて、呼び出し側が、スーパユー
                        ザではありませんでした。

関連項目
     quota(1), fstab(5), edquota(8), quotacheck(8), quotaon(8), repquota(8)

歴史
     quotactl() システムコールは、4.3BSD-Reno で登場しました。

バグ
     setrlimit(2)getrlimit(2) によって提供されたリソース制限のインタフェー
     スで、この呼び出しを統合するためのいくつかの方法があるべきです。

FreeBSD 11.2                     March 5, 1999                    FreeBSD 11.2

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