FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 戻り値 | 環境変数 | 代わりの設定 | 関連ファイル | 関連項目 | 拡張機能 | 移植性 | | 作者
ncurses(3X)                                                        ncurses(3X)



名称
       ncurses - CRT 画面操作と最適化パッケージ

書式
       #include <curses.h>

解説
       ncurses ライブラリルーチンは、合理的な最適化で文字画面を更新する端末に
       依存しない方法を使用者に与えます。この実装は、"新しい curses" (ncurses)
       で、中断されていた、4.4BSD の古典 (クラシック) curses の代わりに認めら
       れました。これは、ncurses バージョン 5.9 (パッチ 20140222) について説明
       しています。

       ncurses ライブラリは、System V Release 4 UNIX の curses ライブラリと
       (XSI curses としても知られている) XPG4 (X/Open Portability Guide (移植
       性ガイド)) curses をエミュレートしています。XSI は、X/Open System
       Interfaces Extension を略語です。ncurses ライブラリは、ソース形式で自由
       に再配布できます。SVr4 curses との違いは、下記の拡張機能移植性セク
       ションに要約され、個々のマニュアルページの、それぞれ拡張機能移植性、
       とバグセクションに詳細に説明されています。

       また、ncurses ライブラリは、多くの役に立つ拡張を提供しています、すなわ
       ち、簡単なアドオンのライブラリによって実装することができませんが、ライ
       ブラリの内部へのアクセスを必要とする機能です。

       これらのルーチンを使用するプログラムは、-lncurses オプション、または
       (生成されているなら) デバッグライブラリ -lncurses_g とリンクしなければ
       なりません。(また、利用者のシステムインテグレータは、-lcurses-lcurses_g という名前でこれらのライブラリをインストールしたかもしれませ
       ん。) ncurses_g ライブラリは、curses アクションを記述する (カレントディ
       レクトリに 'trace' と呼ばれるファイルで) トレースログを生成します。ま
       た、代わりの設定セクションを参照してください。

       ncurses パッケージは、次をサポートしています: 全体の画面、ウィンドウと
       詰め物 (pad) の操作、ウィンドウと詰め物の出力、端末入力の読み込み、端末
       と curses 入力と出力オプションの制御、環境問い合わせ (クエリ) ルーチ
       ン、カラー操作、ソフトラベルキーの使用、terminfo ケーパビリティ、と低レ
       ベル端末操作ルーチンへのアクセスです。

       ライブラリは、呼び出しプログラムが初期化したロケールを使用します。通
       常、それは、setlocale で行われます:

             setlocale(LC_ALL, "");

       ロケールが初期化されないなら、ライブラリは、特定の古いプログラムで動作
       するために、文字が ISO-8859-1 として印刷可能であると仮定します。利用者
       は、ロケールを初期化するべきで、ロケールが設定されなかったとき、ライブ
       ラリの特定の詳細を当てにするべきではありません。

       関数 initscr または newterm は、ウィンドウと画面を処理するその他のルー
       チンのいずれかが使用される前に、ライブラリを初期化するために、呼び出さ
       れなければなりません。ルーチン endwin は、終了する前に呼び出されなけれ
       ばなりません。

       (ほとんどの対話型で画面指向のプログラムで望まれる) エコーせずに 1 度に
       1 文字ずつ入力を取得するには、次のシーケンスが使用されるべきです:

             initscr(); cbreak(); noecho();

       さらに、ほとんどのプログラムは、次のシーケンスも使用するでしょう:

             nonl();
             intrflush(stdscr, FALSE);
             keypad(stdscr, TRUE);

       curses プログラムが実行される前に、端末のタブストップが設定されるべき
       で、定義されていれば、その初期化文字列が出力されなければなりません。
       シェル環境変数 TERM がエクスポートされた後に、tput init コマンドを実行
       することによって、これを、行なうことができます。tset(1) は、通常これを
       行なう責任があります。[さらなる詳細については、terminfo(5) を参照してく
       ださい。]

       ncurses ライブラリは、CRT 画面の全体か一部を表す文字の 2 次元配列とみな
       すことができる、windows と呼ばれるデータ構造を操作できます。端末画面の
       サイズである、stdscr と呼ばれるデフォルトのウィンドウが供給されます。そ
       の他のウィンドウは、newwin で作成できます。

       curses は、オーバラップウィンドウを操作しないことに注意してくさい。それ
       は、panel(3X) ライブラリで行なわれます。これは、使用者が stdscr を使用
       できるか、画面にタイルが張られたウィンドウに分割して、stdscr を全く使用
       することができないかのいずれかを意味します。2 つの混合は、予測不可能
       で、望まれない結果となるでしょう。

       ウィンドウは、WINDOW * のように宣言された変数によって参照されます。これ
       らのデータ構造は、ncurses マニュアルページのここと他のところで記述され
       たルーチンで操作されます。それらの中で、最も基本的なルーチンは、moveaddch です。これらのルーチンのより一般的なバージョンは、ユーザがウィン
       ドウを指定することを可能にして、w で始まる名前で含まれています。w で始
       まらないルーチンは、stdscr に影響します。

       ウィンドウを操作するためのルーチンを使用した後、refresh が呼び出され、
       ユーザの CRT 画面を stdscr のように見せるように curses に伝えます。ウィ
       ンドウの文字は、文字についての他の情報は、それぞれの文字とともに格納で
       きるように、実際のところタイプ chtype (文字と属性データ) です。

       pads と呼ばれる特殊なウィンドウもまた操作できます。それらは、画面のサイ
       ズに制約されず、その内容を完全に表示する必要のないウィンドウです。より
       詳細については、curs_pad(3X) を参照してください。

       画面上に文字を描画することに加えて、ビデオ属性と色は、表示増強をサポー
       トしている端末で、下線、リバース (反転) ビデオまたは色のようなモードで
       文字を表示することをサポートしています。行描画文字を出力するように指定
       することもできます。入力時に、curses は、エスケープシーケンスを送出する
       矢印キーとファンクションキーを単一の値に変換することもできます。ビデオ
       属性、行描画文字と入力値は、A_REVERSEACS_HLINEKEY_LEFT のような
       <curses.h> に定義された名前を使用します。

       環境変数 LINESCOLUMNS が設定されるなら、またはプログラムがウィンド
       ウ環境で実行しているなら、環境中の行とカラムの情報は、terminfo によって
       読み込まれる情報を上書きします。これは、例えば、画面のサイズが変更可能
       な、AT&T 630 レイヤで実行しているプログラムに影響します (環境変数参
       照)。

       環境変数 TERMINFO が定義されているなら、curses を使用するあらゆるプログ
       ラムは、標準の場所をチェックする前にローカル端末定義をチェックします。
       例えば TERMatt4424 に設定されているなら、コンパイルされた端末定義
       は、次の場所で見つけられます。

             /usr/share/misc/terminfo/a/att4424

       (a は、大きなディレクトリの作成を避けるために att4424 の最初の文字から
       コピーされます。) しかしながら、TERMINFO$HOME/myterms に設定される
       なら、curses は、次の場所を最初にチェックします。

             $HOME/myterms/a/att4424

       そして、チェックが失敗するなら、次をチェックします。

             /usr/share/misc/terminfo/a/att4424

       これは、実験的な定義を開発する、または /usr/share/misc/terminfo の書き
       込みパーミッションが利用可能でないときに役に立ちます。

       整数変数 LINESCOLS は、<curses.h> に定義され、画面のサイズで
       initscr によって満たされます。定数 TRUEFALSE は、それぞれ、値 10 があります。

       また、curses ルーチンは、ゴミを含む画面をクリアしたり再描画するようない
       くらか低レベルの操作のために使用される WINDOW * 変数 curscr を定義しま
       す。ほんの少しのルーチンでのみ curscr を使用することができます。

   ルーチン名と引数名
       多くの curses ルーチンは、2 つ以上のバージョンがあります。w が前に付い
       たルーチンは、ウィンドウ引数を要求します。p が前に付いたルーチンには、
       詰め物 (pad) 引数を要求します。接頭辞のないものは、一般的に stdscr を使
       用します。

       mv が前に付いたルーチンは、適切なアクションを実行する前に移動するために
       yx 座標を要求します。mv ルーチンは、別のルーチンを呼び出す前に move
       を呼び出すこと意味します。座標 y は、常に (ウィンドウの) 行を参照し、座
       標 x は、常にカラムを参照します。左上の角は、(1,1) ではなく、常に (0,0)
       です。

       mvw が前に付いたルーチンは、ウィンドウ引数と xy 座標の両方を取りま
       す。ウィンドウ引数は、常に座標の前に指定されます。

       どの場合でも、win は、影響を受けるウィンドウで、pad は、影響を受ける詰
       め物 (pad) です。winpad は、常にタイプ WINDOW へのポインタです。

       オプション設定ルーチンは、値 TRUE または FALSE のブール値フラグ bf を要
       求します。bf は、常にタイプ bool です。WINDOW, SCREEN, boolchtype
       のような、ライブラリルーチンで使用されるデータタイプのほとんどは、
       <curses.h> に定義されています。TERMINAL のような terminfo ルーチンのた
       めに使用されるタイプは、<term.h> で定義されています。

       このマニュアルページは、ライブラリのあらゆる設定に現れる関数について説
       明しています。ライブラリの 2 つの共通の設定があります:

              ncurses
                   8 ビットの文字を操作する、"通常" のライブラリ。通常の (8
                   ビット) ライブラリは、chtype データの属性と組み合わされた文
                   字を格納します。

                   (対応する文字がない) 属性だけは、chtype または同等な attr_t
                   データに格納されます。いずれにしても、データは、整数のよう
                   なものに格納されます。

                   WINDOW の各セル (行とカラム) は、chtype として格納されま
                   す。

              ncursesw
                   マルチバイト文字 (代わりの設定セクションを参照) を扱う、い
                   わゆる "ワイド" ライブラリ。"ワイド" ライブラリは、"通常"
                   のライブラリの呼び出しのすべてを含んでいます。マルチバイト
                   文字を格納するデータタイプを使用しておよそ 1/3 以上の呼び出
                   しを追加しています:

                   cchar_t
                        chtype に対応しています。しかしながら、それは、整数に
                        収めることができるよりより多くのデータを格納できるので
                        構造体となっています。文字は、完全な整数の値を必要とす
                        るより十分大きく - そして、1 つのセルに 1 文字以上あり
                        ます。ビデオ属性と色は、構造体の別々のフィールドに格納
                        されています。

                        WINDOW 中の各セル (行とカラム) は、cchar_t として格納
                        されます。

                   wchar_t
                        "ワイド" 文字を格納します。chtype のように、これは、整
                        数です。

                   wint_t
                        wchar_t または WEOF を格納します - 同じではありません
                        が、両方は、同じサイズです。

                   "ワイド" ライブラリは、"通常" のライブラリの関数と類似して
                   いる新しい関数を提供しています。通常/ワイド変異型の多くに関
                   連する命名規則があります: "_w" が、名前に挿入されます。例え
                   ば、waddch は、wadd_wch となります。


   ルーチン名インデックス
       次のテーブルは、各 curses ルーチンと記述されたマニュアルページの名前を
       リストしています。`*' フラグが付けられたルーチンは、XPG4 または現在の
       SVr4 に記述されていない ncurses 特有です。


                     curses ルーチン名       マニュアルページ名
                     --------------------------------------------
                     COLOR_PAIR              curs_color(3X)
                     PAIR_NUMBER             curs_attr(3X)
                     _nc_free_and_exit       curs_memleaks(3X)*
                     _nc_freeall             curs_memleaks(3X)*
                     _nc_tracebits           curs_trace(3X)*
                     _traceattr              curs_trace(3X)*
                     _traceattr2             curs_trace(3X)*
                     _tracechar              curs_trace(3X)*
                     _tracechtype            curs_trace(3X)*
                     _tracechtype2           curs_trace(3X)*
                     _tracedump              curs_trace(3X)*
                     _tracef                 curs_trace(3X)*
                     _tracemouse             curs_trace(3X)*
                     add_wch                 curs_add_wch(3X)
                     add_wchnstr             curs_add_wchstr(3X)
                     add_wchstr              curs_add_wchstr(3X)
                     addch                   curs_addch(3X)
                     addchnstr               curs_addchstr(3X)
                     addchstr                curs_addchstr(3X)
                     addnstr                 curs_addstr(3X)
                     addnwstr                curs_addwstr(3X)
                     addstr                  curs_addstr(3X)
                     addwstr                 curs_addwstr(3X)
                     assume_default_colors   default_colors(3X)*
                     attr_get                curs_attr(3X)
                     attr_off                curs_attr(3X)
                     attr_on                 curs_attr(3X)
                     attr_set                curs_attr(3X)
                     attroff                 curs_attr(3X)
                     attron                  curs_attr(3X)
                     attrset                 curs_attr(3X)
                     baudrate                curs_termattrs(3X)
                     beep                    curs_beep(3X)
                     bkgd                    curs_bkgd(3X)
                     bkgdset                 curs_bkgd(3X)
                     bkgrnd                  curs_bkgrnd(3X)
                     bkgrndset               curs_bkgrnd(3X)
                     border                  curs_border(3X)
                     border_set              curs_border_set(3X)

                     box                     curs_border(3X)
                     box_set                 curs_border_set(3X)
                     can_change_color        curs_color(3X)
                     cbreak                  curs_inopts(3X)
                     chgat                   curs_attr(3X)
                     clear                   curs_clear(3X)
                     clearok                 curs_outopts(3X)
                     clrtobot                curs_clear(3X)
                     clrtoeol                curs_clear(3X)
                     color_content           curs_color(3X)
                     color_set               curs_attr(3X)
                     copywin                 curs_overlay(3X)
                     curs_set                curs_kernel(3X)
                     curses_version          curs_extend(3X)*
                     def_prog_mode           curs_kernel(3X)
                     def_shell_mode          curs_kernel(3X)
                     define_key              define_key(3X)*
                     del_curterm             curs_terminfo(3X)
                     delay_output            curs_util(3X)
                     delch                   curs_delch(3X)
                     deleteln                curs_deleteln(3X)
                     delscreen               curs_initscr(3X)
                     delwin                  curs_window(3X)
                     derwin                  curs_window(3X)
                     doupdate                curs_refresh(3X)
                     dupwin                  curs_window(3X)
                     echo                    curs_inopts(3X)
                     echo_wchar              curs_add_wch(3X)
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                     tigetstr                curs_terminfo(3X)
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                     touchline               curs_touch(3X)
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                     winchnstr               curs_inchstr(3X)
                     winchstr                curs_inchstr(3X)
                     winnstr                 curs_instr(3X)
                     winnwstr                curs_inwstr(3X)
                     wins_nwstr              curs_ins_wstr(3X)
                     wins_wch                curs_ins_wch(3X)
                     wins_wstr               curs_ins_wstr(3X)
                     winsch                  curs_insch(3X)
                     winsdelln               curs_deleteln(3X)
                     winsertln               curs_deleteln(3X)
                     winsnstr                curs_insstr(3X)
                     winsstr                 curs_insstr(3X)
                     winstr                  curs_instr(3X)
                     winwstr                 curs_inwstr(3X)
                     wmouse_trafo            curs_mouse(3X)*
                     wmove                   curs_move(3X)
                     wnoutrefresh            curs_refresh(3X)
                     wprintw                 curs_printw(3X)
                     wredrawln               curs_refresh(3X)
                     wrefresh                curs_refresh(3X)
                     wresize                 wresize(3X)*
                     wscanw                  curs_scanw(3X)
                     wscrl                   curs_scroll(3X)
                     wsetscrreg              curs_outopts(3X)
                     wstandend               curs_attr(3X)
                     wstandout               curs_attr(3X)
                     wsyncdown               curs_window(3X)

                     wsyncup                 curs_window(3X)
                     wtimeout                curs_inopts(3X)
                     wtouchln                curs_touch(3X)
                     wunctrl                 curs_util(3X)
                     wvline                  curs_border(3X)
                     wvline_set              curs_border_set(3X)

戻り値
       整数を返すルーチンは、ルーチンの解説で特に断りのない限り、失敗すると
       ERR を返し、成功して終了すれば、ERR 以外の整数値を返します。

       原則として、null ポインタのためのルーチンのチェックは、パラメータとして
       渡され、エラーとしてこれを扱います。

       すべてのマクロは、setscrregwsetscrreggetyxgetbegyxgetmaxyx を
       除いて w バージョンの値を返します。setscrregwsetscrreggetyxgetbegyxgetmaxyx の返り値は、未定義です (すなわち、これらを、代入文
       の右側として使用すべきではありません)。

       ポインタを返すルーチンは、エラーの場合 NULL を返します。

環境変数
       次の環境シンボルは、ncurses ライブラリの実行時の振る舞いをカスタマイズ
       するために役立ちます。最も重要なものは、既に詳細に議論されました。

       BAUDRATE
            アプリケーションがファイルへの出力に変更したとき、デバッギングライ
            ブラリは、この環境変数をチェックします。変数の数値は、ボーレートの
            ために使用されます。値が見つからないなら、ncurses は、9600 を使用
            します。これによって、テスタは、ボーレートに依存するコストを考慮に
            入れる反復可能なテストケースを構築できます。

       CC   設定されたとき、ロードされた terminfo エントリの command_character
            (すなわち、cmdch ケーパビリティ) の発生を、この変数の値に変更しま
            す。ほとんどの terminfo エントリは、この機能を提供しません。

            また、この名前は、C コンパイラの名前を表わすために開発環境で使用さ
            れるので、ncurses は、たまたま単一文字ではなかったら、それを無視し
            ます。

       COLUMNS
            画面の文字単位の幅を指定します。通常ウィンドウ環境で実装しているア
            プリケーションは、それらが実行しているウィンドウの幅を得ることがで
            きます。COLUMNS 値も端末の画面サイズのいずれも利用可能でないなら、
            ncurses は、terminfo データベースで指定されるサイズ (すなわち、
            cols ケーパビリティ) を使用します。

            利用者のアプリケーションが画面のための正確なサイズを使用することは
            重要です。利用者のアプリケーションが、NAWS (Negotiations About
            Window Size (ウィンドウサイズについての交渉)) を支持しないホストで
            実行されるか、または別のユーザとして一時的に実行しているという理由
            で、これは、常に実行できません。しかしながら、COLUMNS および/また
            は LINES を設定することは、ライブラリで使用されるオペレーティング
            システムから得られる画面サイズを上書きします。

            COLUMNS または LINES シンボルのいずれも単独で指定できます。これ
            は、例えば、65 行の画面を一般的に指定する xterm のような、端末の記
            述の古い仕様の欠陥を回避するために主として役に立ちます。最良の結果
            のために、linescols は、エミュレーションとして実行される端末の
            ために端末の記述で指定されてはなりません。

            画面サイズを決定するための (システムコールを含まず) 外部の環境変数
            のすべての使用を無効にするために use_env 関数を使用します。システ
            ムコールから得られた画面サイズまたは端末のデータベースと一致する
            COLUMNS または LINES を更新するために use_tioctl 関数を使用しま
            す。

       ESCDELAY
            ncurses が、例えば、ファンクションキーのような文字シーケンスを待
            つ、合計時間をミリ秒単位で指定します。デフォルト値は、1000 ミリ秒
            で、ほとんどの使用に十分です。しかしながら、それは、変数を普通でな
            いアプリケーションに適応させます。

            この値を変更したい最も一般的な事例は、例えば、ネットワーク上で実行
            している遅いホストで動作するためです。ホストが十分に速く文字を読み
            込むことができないなら、あたかも端末が十分に速く文字を送信しなかっ
            たような同じ効果があります。ライブラリは、それでもタイムアウトに出
            会います。

            xterm マウスイベントは、xterm から受信された文字シーケンスから組み
            立てられることに注意してください。使用者のアプリケーションが重いマ
            ルチクリックを使用するなら、タイムアウトが、個別のクリックと同様に
            組み立てられるマルチクリックイベントに適応されるので、このデフォル
            ト値を延長したいと思うかもしれません。

            環境変数に加えて、この実装は、同じ名前でグローバル変数を提供しま
            す。移植性のあるアプリケーションは、いずれかの形式の ESCDELAY の存
            在に依存するるべきではありませんが、アプリケーションをコンパイルす
            るとき、グローバル変数ではなく環境変数を設定することは、問題を起こ
            しません。

       HOME 利用者のホームディレクトリを ncurses に伝えます。それは、つぎのよ
            うに補助端末の記述を読み込み書き込みできる場所です:

            $HOME/.termcap
            $HOME/.terminfo

       LINES
            COLUMNS のように、画面の文字単位の高さを指定します。詳細な記述につ
            いては、COLUMNS を参照してください。

       MOUSE_BUTTONS_123
            これは、OS/2 EMX ポートのみに適応されます。それは、マウスのボタン
            の順序を指定します。OS/2 は、他のプラットフォームから 3 ボタンマウ
            スに一貫性なく番号を付けます:

            1 = 左
            2 = 右
            3 = 中間

            この変数は、使用者にマウスをカスタマイズさせます。変数は、任意の順
            序、例えば、123 または 321 のように、3 つの数値 1-3 でなければなり
            ません。指定されないなら、ncurses は、132 を使用します。

       NCURSES_ASSUMED_COLORS
            端末のデフォルト色が黒で白い (white-on-black) (default_colors(3X)
            参照) というコンパイルされた仮定を上書きします。利用者は、2 つの要
            素のリストを示すことによって、この環境変数でフォアグランドとバック
            グラウンドの色の値を設定することができます: フォアグランド、バック
            グラウンド。例えば、色に関して何も仮定しないように ncurses に伝え
            るためには、これを "-1,-1" に設定します。黒で緑 (green-on-black)
            にするためには、"2,0" に設定します。0 から terminfo max_colors 値
            までのあらゆる正の値が許されます。

       NCURSES_GPM_TERMS
            これは、GPM インタフェースを使用するために設定された ncurses だけ
            に適用されます。

            存在しているなら、環境変数は、TERM 環境変数がマッチする 1 つ以上の
            端末名のリストです。空の値にそれを設定すると、GPM インタフェースを
            無効にします。xterm などの組み込みサポートに使用します。

            環境変数がなく、TERM が "linux" を含んでいるなら、ncurses は、GPM
            をオープンすることを試みます。

       NCURSES_NO_HARD_TABS
            ncurses は、カーソルの動作の最適化の一部としてタブを使用します。あ
            る場合には、利用者の端末ドライバは、適切にこれらを扱わないかもしれ
            ません。この環境変数の機能を無効にするように設定します。また、利用
            者は、問題を避けるために stty 設定を調整することができます。

       NCURSES_NO_MAGIC_COOKIES
            いくつかの端末は、適切にハイライトと他のビデオ属性の表示を行うため
            に特別な取り扱いを必要とする魔法のクッキ (magic-cookie) 機能を使用
            します。利用者は、この環境変数を設定することによって、これらの端末
            のためのハイライトを完全に抑制することができます。

       NCURSES_NO_PADDING
            terminfo データベースのほとんどの端末の記述は、実際の "ハードウェ
            ア" 端末のために書かれています。多くの人々は、ウィンドウ環境で実行
            される端末エミュレータを使用し、curses ベースのアプリケーションを
            使用します。端末のエミュレータは、ハードウェア端末の重要な形状をす
            べて複写することができますが、それらは、同じ制限を持っていません。
            使用者のアプリケーションの観点からハードウェア端末の主要な制限は、
            データフローの管理、すなわちタイミングです。ハードウェア端末が (フ
            ロー制御を行う) 端末のコンセントレータへのインタフェースで接続され
            ないなら、それ (または、使用者のアプリケーション) は、オーバランを
            防止してデータフローを管理しなければなりません。最も安価な解決策
            (ハードウェアコストではなく) は、使用者のプログラムのために端末
            が、ディスプレイをクリアするように、ゆっくり行う操作の後に一時停止
            することによって、これを行うことです。

            結果として、多くの端末の記述 (vt100 を含んで) は、遅延時間を埋め込
            みます。これらの記述を使用したいかもしれませんが、実行効率のペナル
            ティ (不利益) を払いたくありません。

            NCURSES_NO_PADDING 環境変数を強制的な詰め物を行う (padding) ほか
            は、すべて無効にするように設定します。強制的な詰め物 (padding)
            は、flash のような特別の制御シーケンスの一部として使用されます。

       NCURSES_NO_SETBUF
            この設定は、時代遅れです。変更の前に

            •   5.9 パッチ 20120825 で開始されました、そして

            •   5.9 パッチ 20130126 を通して継続されました

            ncurses は、端末の初期化の間にバッファリングされた出力を有効にしま
            した。これは、性能の理由のために (SVr4 curses でのように) 行われま
            した。ncurses と特定のアプリケーションの両方のテストの目的のため
            に、この機能は、オプションになりました。NCURSES_NO_SETBUF 変数の設
            定は、オリジナル (通常、行のバッファリング) モードで出力を残して、
            出力のバッファリングを無効にしました。

            現在の実装では、ncurses は、それ自体のバッファリングを実行し、この
            回避方法を要求しません。それは、標準出力をバッファリングを修正しま
            せん。

            変更の理由は、割り込みと他のシグナルのための振る舞いをより強固にす
            ることでした。1 つの難点は、特定の従来的でないプログラムが ncurses
            呼び出しがある、通常の stdio 呼び出しと (通常) 作業を混合するであ
            ろうということです。これは、ncurses がバッファリングされた標準出力
            を使用せずに、(同じファイル記述子へ) それ自体の出力を使用している
            ので、もはや可能ではありません。特殊な場合として、putp のような低
            レベルの呼び出しは、まだ標準出力を使用します。しかし、高レベルの
            curses 呼び出しは、行いません。

       NCURSES_NO_UTF8_ACS
            初期化の間に、ncurses ライブラリは、terminfo に記述された VT100 の
            行描画 (と、対応する代わりの文字を設定するケーパビリティ) が不足し
            ていることが知られている、特別な場合をチェックします。特に、UTF-8
            ロケールで実行しているき、Linux コンソールエミュレータと GNU 画面
            プログラムは、これらを無視します。ncurses は、これらのために TERM
            環境変数をチェックします。他の特別な場合のために、利用者は、この環
            境変数を設定するべきです。これを行うことは、VT100 の行描画グリフ
            (glyph) に対応する Unicode 値を使用するように ncurses に伝えます。
            それは、前述の特別な場合のために動作し、端末エミュレータのように動
            作します。

            この変数を設定するとき、利用者は、0 でない値に設定するべきです。そ
            れを、0 (または、非数値) に設定すると、"Linux" と "画面" のための
            特別なチェックは、無効となります。

            環境変数の代わりとして、ncurses は、拡張 terminfo ケーパビリティ
            U8 をチェックします。これは、tic -x を使用してコンパイルすることが
            できる数値のケーパビリティです。例えば、

            # linux コンソール, 動作を提供するためにパッチされているなら
            # 対応するフォントで, VT100 シフトイン/シフトアウト.
            linux-vt100|linux console with VT100 line-graphics,
                    U8#0, use=linux,

            # 偽に設定された vt100Graphics リソースがある uxterm
            xterm-utf8|xterm relying on UTF-8 line-graphics,
                    U8#1, use=xterm,

            名前 "U8" は、ncurses の termcap インタフェースを使用するアプリ
            ケーションによって、それが使用されることを許可する 2 文字に選ばれ
            ます。

       NCURSES_TRACE
            初期化の間に、ncurses デバッグライブラリは、NCURSES_TRACE 環境変数
            をチェックします。それが数値として定義されるなら、ncurses は、引数
            としてその値を使用して、trace 関数を呼び出します。

            curses.h で定義される引数の値は、いくつかのタイプの情報を提供しま
            す。トレースが有効にされて実行しているとき、利用者のアプリケーショ
            ンは、ファイル trace をカレントディレクトリに書き込みます。

       TERM 利用者の端末タイプを示します。各端末タイプは、区別されますが、多く
            は、類似しています。

       TERMCAP
            ncurses ライブラリが termcap サポートで設定されているなら、ncurses
            は、terminfo データベースにおいて利用可能でないなら、termcap の形
            式の端末記述をチェックします。

            TERMCAP 環境変数は、(改行を取り除かれた) 端末記述、または TERM 環
            境変数によって示される情報がどこに存在するか伝えるファイル名のいず
            れかを含んでいます。いずれにしても、その設定は、この情報のための通
            常の場所、例えば、/etc/termcap を無視するように ncurses に指示しま
            す。

       TERMINFO
            ncurses が利用者の端末記述を検索するディレクトリを無効にします。こ
            れは、最も単純ですが、ディレクトリのリストを変更するただ一つの方法
            ではありません。ディレクトリの完全なリストは、次の順序です:

            •   ncurses が書き込んだ最後のディレクトリがあるなら、最初に検索さ
                れます

            •   TERMINFO 環境変数によって指定されたディレクトリ

            •   $HOME/.terminfo

            •   TERMINFO_DIRS 環境変数にリストされたディレクトリ

            •   名前が設定され、ncurses ライブラリにコンパイルされた 1 つ以上
                のディレクトリ、すなわち、

                •   @TERMINFO_DIRS@ (TERMINFO_DIRS 変数に対応する)

                •   /usr/share/misc/terminfo (TERMINFO 変数に対応する)

       TERMINFO_DIRS
            端末記述を検索するためのディレクトリのリストを指定します。リスト
            は、Unix では、コロン (すなわち ":")、OS/2 EMX では、セミコロンで
            区切られます。

            端末の記述のすべては、terminfo 形式です。通常、これらは、端末名の
            最初の文字によって指定されたサブディレクトリを使用して、その場所に
            ディレクトリツリーで格納されます。

            ncurses がハッシュされたデータベースで構築されるなら、このリストの
            各エントリは、対応するデータベースファイルのパスも指定できます。

            ncurses が termcap ファイルを直接読み込むためのサポートで構築され
            るなら、このリストのエントリは、termcap ファイルのパスとなります。

       TERMPATH
            TERMCAP がファイル名を保持しないなら、ncurses は、TERMPATH 環境変
            数をチェックします。これは、Unix では、空白またはコロン (すなわち
            ":")、OS/2 EMX では、セミコロンで区切られたファイル名のリストで
            す。

            TERMPATH 環境変数が設定されていないなら、ncurses は、ファイル
            /etc/termcap、/usr/share/misc/termcap と $HOME/.termcap の順序で調
            べます。

       ライブラリは、現在のユーザがスーパユーザ (root) であるとき、またはアプ
       リケーションが setuid または setgid のパーミッションを使用するなら、次
       の変数を無視するように設定されます:

              $HOME と同様に、$TERMINFO、$TERMINFO_DIRS、$TERMPATH。

代わりの設定
       ncurses を構築するとき、使用される設定スクリプトオプションによって、い
       くつかの異なった設定が可能です。ncurses を使用するアプリケーションの開
       発者にとって、効果が目に見えるいくつかの主要なオプションがあります:

       --disable-overwrite
            ncurses のための標準のインクルードは、書式に記述されています:

            #include <curses.h>

            このオプションは、ncurses がコンピュータの curses の主要な実装でな
            いとき、ファイル名の衝突を避けるために使用されます。ncurses が上書
            きを無効にしてインストールされるなら、サブディレクトリにヘッダを置
            きます、例えば、

            #include <ncurses/curses.h>

            また、シンボリックリンクを省略することによって、利用者は、実行形式
            を構築するために -lcurses を使用することができます。

       --enable-widec
            設定スクリプトは、ライブラリの名前を変更して、(--disable-overwrite
            オプションが使用されるなら) 異なったサブディレクトリにヘッダファイ
            ルを置きます。すべてのライブラリ名の先頭に "w" をつけます、すなわ
            ち、

            -lncurses

            の代わりに、次でリンクします。

            -lncursesw

            また、利用者は、拡張 (ワイド文字) 関数を使用するためにワイド文字ラ
            イブラリをコンパイルするとき、_XOPEN_SOURCE_EXTENDED を定義しなけ
            ればなりません。ワイド文字ライブラリのためにインストールされる
            curses.h ファイルは、通常のライブラリヘッダと互換性があるように設
            計されています。WINDOW 構造体のサイズのみ異なり、ほとんどのアプリ
            ケーションは、WINDOW へのポインタを単に要求することはありません。
            ヘッダが上書きを許してインストールされるなら、ワイド文字のライブラ
            リのヘッダは、アプリケーションが、同じセットのヘッダからいずれかの
            ライブラリを使用して構築できるように最後にインストールされるべきで
            す。

       --with-shared

       --with-normal

       --with-debug

       --with-profile
            共有と通常の (静的な) ライブラリ名は、それらの接尾辞、例えば、
            libncurses.solibncurses.a によって異なります。デバッグとプロ
            ファイリングのライブラリは、それぞれ基本の名前に "_g" と "_p" を追
            加します、例えば、libncurses_g.alibncurses_p.a。

       --with-trace
            trace 関数は、通常デバッグライブラリにありますが、共有ライブラリ
            で、これを設定するために時々役に立ちます。Configure (設定) スクリ
            プトは、常にデバッグライブラリにあると仮定するのではなく、関数が存
            在するかどうかチェックするべきです。

関連ファイル
       /usr/share/tabset
            端末ケーパビリティデータベース /usr/share/misc/terminfo のための初
            期化ファイルを含んでいるディレクトリ。

関連項目
       terminfo(5) と詳細なルーチンの記述については、"curs_" で始まる名前の関
       連するページ。
       curs_variables(3X)

拡張機能
       ncurses ライブラリを、オプション (-DUSE_GETCAP) でコンパイルできます、
       それは、端末のセットアップコードが TERM に対応する terminfo エントリを
       見つけることができないなら、古いスタイルの /etc/termcap ファイルに戻り
       ます。中核と起動時のサイクルでの重要なコストで、ncurses 起動時のコード
       で本質的に termcap コンパイラ全体を含んでいるので、この機能の使用は、勧
       められません。

       ncurses ライブラリは、特定の端末 (xterm を含んで) でのマウスイベントを
       捕獲するための機能を含んでいます。詳細については、curs_mouse(3X) マニュ
       アルページを参照してください。

       ncurses ライブラリは、例えば、xterm で実行するとき、ウィンドウサイズ変
       更イベントに応答するための機能を含んでいます。詳細については、
       resizeterm(3X) と wresize(3X) マニュアルページを参照してください。さら
       に、ライブラリは、SIGWINCH ハンドラで設定できます。

       ncurses ライブラリは、アプリケーションの設計者が実行時に追加のキーシー
       ケンスを定義することができることによって、端末のファンクションキーの
       ケーパビリティの固定の設定を拡張します。詳細については、define_key(3X),
       key_defined(3X) と keyok(3X) マニュアルページを参照してください。

       ncurses ライブラリは、アプリケーションがそのオリジナルの前景と背景色に
       端末をリセットすることができる、ISO-6429 SGR 39 と SGR 49 制御を実装す
       る端末のケーパビリティを有効に使うことができます。ユーザの観点から、ア
       プリケーションは、色の対比に関してよりよい制御を提供して、色が独立して
       設定される背景上の色のついたテキストを描画することができます。詳細につ
       いては、default_colors(3X) マニュアルページを参照してください。

       ncurses ライブラリは、端末デバイスに付けられたプリンタにアプリケーショ
       ンの出力を向けるための機能を含んでいます。詳細については、
       curs_print(3X) マニュアルページを参照してください。

移植性
       ncurses ライブラリは、XSI Curses と基本的なレベルで整合性があることを目
       的としています。EXTENDED XSI Curses 機能 (色サポートを含んで) がサポー
       トされています。

       小数の局所的な差分 (すなわち、XSI Curses と ncurses 呼び出しの間の個別
       の差) は、ライブラリマニュアルページの移植性セクションに記述されていま
       す。

       他の実装と異なり、これは、それらが null でないことを保証するために
       WINDOW 構造へのポインタのようなパラメータをチェックします。この振る舞い
       を提供する主な理由は、プログラマのエラーを避けることです。標準インタ
       フェースは、いくつかの指定できるエラーのどれが検出されたかをアプリケー
       ションに伝えるライブラリのための方法を提供していません。この (または他
       のあるもの) 拡張を当てにすることは、curses アプリケーションの移植性に悪
       影響を与えます。

       また、この実装は、次のいくつかの拡張を含んでいます:

       •   ルーチン has_key は、XPG4 の一部ではありませんし、SVr4 にもありませ
           ん。詳細については、curs_getch(3X) マニュアルページを参照してくださ
           い。

       •   ルーチン slk_attr は、XPG4 の一部ではありませんし、SVr4 にもありま
           せん。詳細については、curs_slk(3X) マニュアルページを参照してくださ
           い。

       •   マウスインタフェースに関連するルーチン getmouse, mousemask,
           ungetmouse, mouseintervalwenclose は、XPG4 の一部ではありません
           し、SVr4 にもありません。詳細については、curs_mouse(3X) マニュアル
           ページを参照してください。

       •   ルーチン mcprint は、あらゆる以前の curses 実装にありませんでした。
           詳細については、curs_print(3X) マニュアルページを参照してください。

       •   ルーチン wresize は、XPG4 の一部ではありませんし、SVr4 にもありませ
           ん。詳細については、wresize(3X) マニュアルページを参照してくださ
           い。

       •   アプリケーションプログラムから WINDOW 構造体の内部の詳細を隠すこと
           ができます。is_scrollok などの考察については、curs_opaque(3X) を参
           照してください。

       •   この実装は、マルチスレッドのアプリケーションのための基本的なサポー
           トを提供するために設定することができます。詳細については、
           curs_threads(3X) を参照してください。

       •   また、この実装は、複数の画面を管理する能力を向上する 1 組の関数を提
           供するために設定することができます。詳細については、
           curs_sp_funcs(3X) を参照してください。

       歴史的な curses バージョンでは、ケーパビリティ crindcub1fftab
       に埋め込まれた遅延は、UNIX の tty ドライバ中の対応する遅延ビットを活性
       化しました。この実装では、すべての埋め込み (padding) は、ヌル (NUL) バ
       イトを送信することによって行われます。この方法は、わずかにより高価です
       が、UNIX カーネルへのインタフェースを著しく狭くし、相応してパッケージの
       移植性を増加させます。


       ヘッダファイル <curses.h> は、自動的にヘッダファイル <stdio.h><unctrl.h> を含みます。

       ncurses プログラムからの標準出力が tty でないものに出力先変更されるな
       ら、画面の更新は、標準エラーに向けられます。これは、AT&T System V
       Release 3 の curses に文書化されていない機能です。

作者
       Zeyd M. Ben-Halim, Eric S. Raymond, Thomas E. Dickey。Pavel Curtis によ
       る pcurses に基づいています。



                                                                   ncurses(3X)

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