FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 互換性 | 実装に関する注 | 関連項目 | 歴史 | バグ
MOUNT_NFS(8)           FreeBSD システム管理者マニュアル           MOUNT_NFS(8)

名称
     mount_nfs -- NFS ファイルシステムをマウントする

書式
     mount_nfs [-23bcdiLlNPsTU] [-a maxreadahead] [-D deadthresh]
               [-g maxgroups] [-I readdirsize] [-o options] [-R retrycnt]
               [-r readsize] [-t timeout] [-w writesize] [-x retrans]
               rhost:path node

解説
     mount_nfs ユーティリティは、ポイント node のファイルシステムツリーにリ
     モート NFS ファイルシステム (rhost:path) を準備して、接ぎ木 (マウント) す
     るために nmount(2) システムコールを呼び出します。通常、このコマンドは、
     mount(8) によって実行されます。NFSv2 と NFSv3 について、それは、RFC
     1094、付録 A と RFC 1813、付録 I で記述されるようなマウントプロトコルを実
     装しています。NFSv4 について、それは、RFC 7530、RFC 5661、と RFC 7862 で
     記述されるような NFSv4 プロトコルを使用します。

     デフォルトで、mount_nfs は、マウントが成功するまで、再試行し続けます。こ
     の振る舞いは、ブートのプロセスに重要な fstab(5) にリストされた、ファイル
     システムを対象としています。クリティカル (重大) でないファイルシステムに
     関して、bgretrycnt オプションは、サーバが利用可能でないなら、ブートプ
     ロセスをハングから防ぐためのメカニズムを提供します。

     NFS ファイルシステムがマウントされる間に、サーバが反応しなくなるなら、そ
     のファイルシステムの新しいまたは保留中 (pending) のファイルの操作は、サー
     バが戻るまで、割り込み不可能な状態でハングアップします。このデフォルトの
     振る舞いを変更するためには、intrsoft オプションを参照してください。

     オプションは、次の通りです:

     -o      -o フラグで指定されるオプションは、オプションのコンマの区切られた
             文字列が続きます。指定可能なオプションとその意味については、
             mount(8) マニュアルページを参照してください。次の NFS 特有のオプ
             ションも使用可能です:

             acregmin=<seconds>

             acregmax=<seconds>

             acdirmin=<seconds>

             acdirmax=<seconds>
                     ファイルの属性がキャッシュされたとき、与えられたキャッ
                     シュエントリが期限が切れているかどうか、決定するためにタ
                     イムアウトを計算します。これらの 4 つの値は、``ディレクト
                     リ'' 属性と ``通常'' (ディレクトリ以外) のタイムアウトの
                     上限と下限を決定します。デフォルト値は、通常ファイルは、3
                     から 60 秒、ディレクトリは、30 から 60 秒です。タイムアウ
                     トを計算するアルゴリズムは、ファイルの古さに基づいていま
                     す。長いキャッシュが有効であると見なされる、より古いファ
                     イルは、上記の制限に従います。

             actimeo=<seconds>
                     上記の 4 つのキャッシュのタイムアウトを指定された値に設定
                     します。

             allgssname
                     このオプションは、すべてのオペレーションがホストベースの
                     開始プログラム資格証明を使用するべきであることを指定する
                     ために -o gssname と共に使用することができます。これは、
                     NFSv4 でマウントされたボリュームでファイルにアクセスする
                     必要のあるシステムデーモンを実行するクライアントのために
                     使用されます。

             bg      サーバの接続の最初の試みが失敗したなら、バックグラウンド
                     でマウントを試み続けるために子プロセスを fork off しま
                     す。ファイルシステムのマウントが、マルチユーザ操作で重要
                     でないところで、fstab(5) の役に立ちます。

             bgnow   bg のように、子プロセスを fork してバックグラウンドでマウ
                     ントを試みますが、最初にフォアグラウンドでマウントを試み
                     ません。これは、サーバが応答しないとき、60+ 秒のタイムア
                     ウトをなくすことができます。サーバが利用できない可能性が
                     あるとき、クライアントのブートプロセスをスピードアップす
                     るために役に立ちます。これは、(2 つのサーバのそれぞれがも
                     う一方の NFS クライアントである) クロスマウントされたサー
                     バと、ファイルサーバより前にブートしなければならないクラ
                     スタノードのような、相互依存のためのケースはよくあること
                     です。

             deadthresh=<value>
                     ``server not responding'' メッセージが表示される前に、ラ
                     ウンドトリップタイムアウト (round trip timeout) 間隔の数
                     を指定するためには、``停止サーバのしきい値 (dead server
                     threshold)'' を参照してください。

             dumbtimer
                     動的な再送タイムアウト評価をオフにします。これは、動的に
                     評価されるタイムアウト間隔が短すぎる可能性があるので、高
                     いリトライレートを示す UDP マウントに役に立ちます。

             fg      bg を指定しないのと同じです。

             gssname=<service-principal-name>
                     このオプションは、システム操作のために使用されるデフォル
                     トのキータブ (keytab) ファイルでホストベースのエントリの
                     ``service-principal-name'' を指定するために NFSv4 マウン
                     トのために KerberosV セキュリティ風で使用することができま
                     す。それは、マウントが ``root'' によって実行されることを
                     可能にし、期限が切れているシステム操作のためのキャッシュ
                     された資格証明で問題を回避します。``service-prinicpal
                     name'' は、インスタンスまたはドメインなしで指定されるべき
                     で、通常、``host'', ``nfs'' または ``root'' ですが、ま
                     た、形式 <service>@ <fqdn> は、ローカルシステムの
                     gethostname(3) 値が keytab でホストベースのプリンシパルと
                     一致しないなら、使用することができます。

             hard    soft を指定しないのと同じです。

             intr    応答しないサーバのために遅くされるファイルシステムコール
                     が、プロセスに終了シグナルが送られるとき、EINTR で失敗す
                     ることを意味する、割り込み可能なマウントを行います。NFS
                     サーバで未定義な状態でファイルロックのままになることを避
                     けるために、nolockd オプションがこのオプションとともに使
                     用されることをお勧めします。

             maxgroups=<value>
                     資格証明のためのグループリストの最大サイズを、指定した値
                     に設定します。これは、RFC 1057 で明記されているような、16
                     のサイズのグループリストを扱うことができない古いサーバで
                     のマウントのために使用されるべきです。多くのグループに属
                     しているユーザがマウントポイントから応答がないなら、8 を
                     指定してみて下さい。

             mntudp  TCP NFS マウントであっても、マウントプロトコルに UDP 転送
                     を使用することを強制します。(いくつかの古い BSD サーバに
                     必要です。)

             nametimeo=<value>
                     ポジティブ名前キャッシュエントリに対するタイムアウト (秒
                     単位の) のためにデフォルトの NFS_DEFAULT_NAMETIMEO を上書
                     きします。これが 0 に設定されているなら、マウントポイント
                     のためのポジティブ名前キャッシュを無効にします。

             negnametimeo=<value>
                     ネガティブ名前キャッシュエントリに対するタイムアウト (秒
                     単位の) のためにデフォルトの NFS_DEFAULT_NEGNAMETIMEO を
                     上書きします。これが 0 に設定されているなら、マウントポイ
                     ントのためのネガティブ名前キャッシュを無効にします。

             nconnect=<value>
                     NFS バージョン 4、マイナバージョン 1 または 2 のマウント
                     のために使用する TCP 接続 (1-16) の数を指定します。複数の
                     TCP 接続は、次のような特定のネットワーク設定のためにより
                     多くのクライアントからサーバのネットワーク帯域幅を提供す
                     ることができます。

                     - ともに集約される複数のネットワークインタフェース。
                     - 複数のキューを使用する高速ネットワークインタフェース。

                     最初の TCP 接続は、全体に小さな RPC メッセージのみで構成
                     されるすべての RPC のために使用されます。大きな RPC メッ
                     セージ (Read/Readdir/Write) があるかもしれない RPC は、ラ
                     ウンドロビン方式で追加の TCP 接続上に配信されます。このオ
                     プションは、より多くの IP ポート番号が使用されることにな
                     ります。このオプションは、nfsv4 オプションが必要です。

             nfsv2   NFS バージョン 2 プロトコルを使用します (デフォルトは、最
                     初にバージョン 3 を試み、次にバージョン 2 を試みます)。
                     NFS バージョン 2 には、2 ギガバイトのファイルサイズの制限
                     があることに注意してください。

             nfsv3   NFS バージョン 3 プロトコルを使用します。

             nfsv4   NFS バージョン 4 プロトコルを使用します。このオプションに
                     よって、マウントは、強制的に TCP 転送を使用します。デフォ
                     ルトで、NFS バージョン 4 サーバによってサポートされる NFS
                     バージョン 4 の最も高いマイナバージョンが使用されます。
                     minorversion オプションを参照してください。すべての NFS
                     バージョン 4 クライアントの /etc/hostid にユニークな値が
                     あることを確認します。

             minorversion=<value>
                     NFS バージョン 4 のマウントために指定されたマイナバージョ
                     ンを使用し、デフォルトを上書きします。サポートされている
                     マイナバージョンは、0、1 と 2 です。このオプションは、
                     nfsv4 オプションと共に使用されるときのみ意味があります。

             oneopenown
                     NFS バージョン 4 プロトコルのマイナバージョン 1 または 2
                     に、すべての Opens のための単一の OpenOwner を使用してマ
                     ウントします。これは、AmazonEFS のような、OpenOwners のた
                     いへん低い制限があるサーバのために役に立ちます。-c-E
                     のコマンド行オプションを付けて nfsstat(1) によって表示さ
                     れる ``Opens'' カウントで示されるように、NFS バージョン 4
                     の Opens の集積が起こったとき、必要とされます。Open の蓄
                     積のための共通の場合は、いくつかのプロセスによって使用さ
                     れる NFS マウント内の共有ライブラリです、ここで、少なくと
                     もそれらのプロセスの 1 つは、常に実行されています。NFS
                     バージョン 4、マイナバージョン 0 のマウントのためにこのオ
                     プションを使用することはできません。Delegation が、サーバ
                     によって発行されているとき、正しく動作しませんが、Ama
                     zonEFS サーバが現時点で、委任を発行しないことに注意してく
                     ださい。このオプションは、nfsv4 オプションとともに使用さ
                     れるときのみ、意味があります。

             pnfs    NFS バージョン 4 プロトコルのマイナバージョン 1 または 2
                     のために並列 NFS (pNFS) のサポートを有効にします。このオ
                     プションは、nfsv4 オプションで使用されたときのみ意味があ
                     ります。

             noac    属性キャッシングを無効にします。

             noconn  UDP マウントポイントに関して、connect(2) を行いません。こ
                     れは、サーバが、標準の NFS ポート番号 2049 からの要求に答
                     えないか、または別の IP アドレスを使用して要求に応答する
                     なら、使用しなければなりません (サーバがマルチホームであ
                     るなら発生するかもしれません)。vfs.nfs.nfs_ip_paranoia
                     sysctl を 0 に設定すると、このオプションが、デフォルトに
                     なります。

             nocto   通常、NFS クライアントは、オープンとクローズ (close-to
                     open) のキャッシュの一貫性を維持しています。これは、ク
                     ローズ時にフラッシュし、オープン時にチェックすることに
                     よって動作しています。オープン時にチェックすることは、ク
                     ライアントによってキャッシュされた属性にマッチしないな
                     ら、サーバから属性を得て、データキャッシュを消去すること
                     によって、実装されています。

                     このオプションは、オープン時のチェックを無効にします。そ
                     れは、読み込み専用のマウントのための性能を向上させます
                     が、サーバのデータがめったに変更されない場合にだけ、使用
                     されるべきです。このオプションを有効にする前に、影響を必
                     ず理解しておいてください。

             noinet4, noinet6
                     AF_INET または AF_INET6 接続を無効にします。同じ名前の A
                     レコードと AAAA レコードの両方があるホストで役に立ちま
                     す。

             nolockd
                     NFSv3 マウントのための NLM プロトコルを通して、または
                     NFSv4 マウントのための NFSv4 プロトコルを通して、有線を越
                     えて fcntl(2) ロックを転送しないでください。すべてのロッ
                     クは、ローカルであり、サーバによって認識されません、同様
                     に、NFSv3 または NFSv4 マウントの他の NFS クライアントに
                     よっても認識されません。これは、rpcbind(8) サービスと
                     rpc.statd(8) を実行し、NFSv3 マウントのためのクライアント
                     で rpc.lockd(8) サーバを実行する必要性を取り除きます。こ
                     のオプションは、最初のマウントを実行するときのみ尊重さ
                     れ、マウントオプションの更新時には、黙って無視されます。
                     また、NFSv4 マウントは、これらのデーモンを使用しないこと
                     に注意してください。NFSv4 プロトコルは、このオプションが
                     指定されていないなら、ロックを処理します。

             noncontigwr
                     このマウントオプションによって、NFS クライアントは、汚い
                     バイト範囲が汚いバイトのスーパセットになるように、書かれ
                     ている連続しないバイトの範囲を組み合わせることができま
                     す。これは、ソフトウェアの構築のために書き込みの数を著し
                     く減らします。複数のクライアントからのファイルを修正する
                     ほとんどのアプリケーションがファイルのロックを使用するの
                     で、ファイルがロックされたファイルであるなら、バイト範囲
                     の照合は、行なわれません。そのようなものとして、このオプ
                     ションは、ファイルのロックを使用せずに、同時に複数のクラ
                     イアントからのファイルを修正するアプリケーションのまれな
                     場合のために破損したファイルの結果となるかもしれません。

             principal
                     krb5、krb5i と krb5p のような RPCSEC_GSS セキュリティフ
                     レーバ (風味) のために、このオプションは、サーバによって
                     予想されるホストベースのプリンシパル名の名前を設定しま
                     す。このオプションは、``nfs@<server-fqdn>'' となるデフォ
                     ルトを上書きし、通常、十分であるはずです。

             noresvport
                     予約されたソケットポート番号を使用しません (後述)。

             port=<port_number>
                     NFS 要求のために指定したポート番号を使用します。デフォル
                     トでは、NFS ポートのために portmapper に問い合わせます。

             proto=<protocol>
                     使用するトランスポートプロトコルバージョンを指定します。
                     現在、それらは、次の通りです:

                     udp -   Use UDP over IPv4
                     tcp -   Use TCP over IPv4
                     udp6 -  Use UDP over IPv6
                     tcp6 -  Use TCP over IPv6

             rdirplus
                     ReaddirPlus RPC が使用されるべきであると指定するために
                     NFSV3 を使用します。NFSV4 について、このオプションを設定
                     することには、Readdir Operation が、より多くの属性を得る
                     ことを行うことにおいて、類似の効果があります。このオプ
                     ションは、``ls -l'' のような場合のために RPC のトラフィッ
                     クを減らしますが、属性と名前キャッシュをプリフェッチエン
                     トリで溢れさせる傾向があります。このオプションを指定して
                     性能が良くなるのか悪くなるのかを試みて下さい。たぶん大き
                     なバンド幅と遅延の結果があるサーバネットワークに相互接続
                     するクライアントのために最も役に立ちます。

             readahead=<value>
                     先読みブロック数 (read-ahead count) を指定した値に設定し
                     ます。値は、0 から 4 までの範囲で、サイズの大きなファイル
                     をシーケンシャルに読み込むとき、何ブロック先読みするかを
                     決定します。帯域幅 x 遅延が大きな状況でマウントする場合に
                     1 より大きな値をお勧めします。

             readdirsize=<value>
                     readdir の読み込みサイズを指定した値に設定します。値は、
                     通常 DIRBLKSIZ の倍数で、マウントの読み込みサイズ以下であ
                     るべきです。

             resvport
                     予約されたソケットポート番号を使用します。このフラグは、
                     時代遅れのものであり、互換性のためだけに残されています。
                     現在、予約されたポート番号が、デフォルトで使用されます。
                     (クライアントには、信頼されている root アカウントがある
                     が、ユーザは、信頼できなくて、ネットワークケーブルが安全
                     な場所にあるという、まれな場合には、役に立ちますが、通常
                     のデスクトップクライアントには、当てはまりません。)

             retrans=<value>
                     ソフトマウントの再送タイムアウトカウントを指定された値に
                     設定します。

             retrycnt=<count>
                     マウントのリトライカウントを指定された値に設定します。デ
                     フォルトのリトライカウントは、0 であり、これは、永遠にリ
                     トライを続けることを意味します。各試みの間の遅延は、60 秒
                     あります。

             rsize=<value>
                     読み込みデータサイズを指定した値に設定します。この値は、
                     通常 1024 以上の 2 のべき乗でなければなりません。これは、
                     マウントポイントを頻繁に使っている間に、``タイムアウトの
                     ために落されたフラグメント'' の値が大きくなっていくとき
                     に、UDP マウントに対して使用されるべきです。(``タイムアウ
                     トのために落されたフラグメント'' の値が何かを調べるために
                     は、-s オプションをつけて netstat(1) を使用します。)

             sec=<flavor>
                     このオプションは、どのようなセキュリティフレーバ (風味)
                     がマウントに使用されるべきであるかを指定します。現在、そ
                     れらは、次の通りです:

                     krb5 -  KerberosV 認証を使用します
                     krb5i - KerberosV 認証を使用し、整合性チェックサムを RPC
                             に適用します
                     krb5p - KerberosV 認証を使用し、RPC データを暗号化します
                     sys -   uid + gid リスト固有識別文字を使用する、
                             デフォルトの AUTH_SYS

             soft    ファイルシステムコールが、retrycnt のラウンドトリップタイ
                     ムアウト間隔の後に失敗することを意味する、ソフトマウント
                     を行います。

             tcp     TCP 転送を使用します。UDP と比べて LAN と WAN 設定の両方
                     で信頼性を増加するために提供されるように、これは、デフォ
                     ルトのオプションです。いくつかの古い NFS サーバは、この方
                     式をサポートしません。UDP マウントは、相互運用性のために
                     必要とされます。

             timeout=<value>
                     10 分の 1 秒で表現される初期再送タイムアウトを指定した値
                     に設定します。パケットの消失レートの高いネットワークや負
                     荷の高いサーバにわたって UDP マウントを微調整するときにた
                     ぶん役に立ちます。ファイルシステムがアクティブなときに
                     nfsstat(1) が高い再送レートを示すなら、この値を増やすか、
                     または再送レートは、低いが、応答遅延が長いなら、この値を
                     減らしてみてください。(通常、dumbtimer オプションは、この
                     オプションを使用して手動でタイムアウト間隔を調整すると
                     き、指定されるべきです。)

             timeo=<value>
                     timeout の別名です。

             tls     このオプションは、サーバへの接続が RFC 9289 によって TLS
                     を使用しなければならないことを明記しています。TLS は、TCP
                     接続のためだけにサポートされ、rpc.tlsclntd(8) デーモン
                     は、TLS を使用するために TCP 接続オーバ NFS のために実行
                     されなければなりません。

             tlscertname=<name>
                     このオプションは、TLS ハンドシェイクの間に NFS サーバに提
                     示する代替証明書の名前を指定します。デフォルトの証明書
                     ファイル名は、``cert.pem'' と ``certkey.pem'' です。この
                     オプションが指定されるとき、上記のファイル名の name が
                     ``cert'' に置き換わります。例えば、name の値が ``other''
                     のように指定されるなら、使用される証明書のファイル名は、
                     ``other.pem'' と ``otherkey.pem'' となります。これらの
                     ファイルは、デフォルトで /etc/rpc.tlsclntd に格納されま
                     す。このオプションは、tls オプションで使用され、
                     rpc.tlsclntd(8)-m コマンド行フラグを設定して実行され
                     ているときのみ意味があります。

             udp     UDP 転送を使用します。

             vers=<vers_number>
                     NFS 要求のための指定されたバージョン番号を使用します。詳
                     細については、nfsv2, nfsv3nfsv4 オプションを参照して
                     ください。

             wcommitsize=<value>
                     最大の保留中の書き込みコミットサイズを指定された値に設定
                     します。これは、NFS クライアントが自ら進んで各ファイルの
                     ためにキャッシュする保留中の書き込みデータの最大の量を決
                     定します。

             wsize=<value>
                     書き込みデータサイズを指定した値に設定します。説明は、
                     rsize オプションと同様ですが、クライアントの代わりにサー
                     バで ``タイムアウトのために落されたフラグメント'' の値を
                     使用します。rsizewsize オプションは、マウントするサー
                     バが TCP マウントをサポートをしないとき、性能を向上させる
                     最後の手段であることに注意してください。

互換性
     次のコマンド行のフラグは、-o 指定オプションと同等であり、より古いインス
     トールとの互換性のためにサポートされています。

     -2      -o nfsv2 と同じです。

     -3      -o nfsv3 と同じです。

     -D      -o deadthresh と同じです。

     -I      -o readdirsize=<value> と同じです。

     -L      -o nolockd と同じです。

     -N      -o noresvport と同じです。

     -P      予約されたソケットポート番号を使用します。このフラグは、時代遅れ
             のものであり、互換性のためだけに残されています。(クライアントに
             は、信頼されている root アカウントがあるが、ユーザは、信頼できな
             くて、ネットワークケーブルが安全な場所にあるという、まれな場合に
             は、役に立ちますが、通常のデスクトップクライアントには、当てはま
             りません。)

     -R      -o retrycnt=<value> と同じです。

     -T      -o tcp と同じです。

     -U      -o mntudp と同じです。

     -a      -o readahead=<value> と同じです。

     -b      -o bg と同じです。

     -c      -o noconn と同じです。

     -d      -o dumbtimer と同じです。

     -g      -o maxgroups と同じです。

     -i      -o intr と同じです。

     -l      -o rdirplus と同じです。

     -r      -o rsize=<value> と同じです。

     -s      -o soft と同じです。

     -t      -o retransmit=<value> と同じです。

     -w      -o wsize=<value> と同じです。

     -x      -o retrans=<value> と同じです。

     次の指定される -o オプションは、他の指定される -o オプションと同等で、
     autofs(5) サポートの使用法を簡単にするために、他のオペレーティングシステ
     ム (例えば、Linux、Solaris と OSX) との互換性のためにサポートされます。

     -o vers=2
             -o nfsv2 と同じです

     -o vers=3
             -o nfsv3 と同じです

     -o vers=4
             -o nfsv4 と同じです

実装に関する注
     rsizewsize オプションも指定されていないとき、I/O サイズは、NFS クライ
     アントとサーバの両方によってサポートされる最大の値に設定されます。NFS ク
     ライアントによってサポートされる最大の値は、kern.maxphys までの 2 の累乗
     に設定することができる、調整変数 vfs.maxbcachebuf によって定義されます。

     -m コマンド行オプションが付けられた nfsstat(1) コマンドは、マウントのため
     に実際に使用されている mount_nfs オプションの設定を表示します。

関連項目
     nfsstat(1), nmount(2), unmount(2), lagg(4), nfsv4(4), fstab(5), gssd(8),
     mount(8), nfsd(8), nfsiod(8), rpc.tlsclntd(8), showmount(8)

歴史
     mount_nfs ユーティリティは、4.4BSD で登場しました。

バグ
     NFSv4 は、サーバによってそれらの順序が正確に強制される open/lock 操作を実
     行するので、オプション intrsoft を安全に使用することはできません。
     NFSv4 マイナバージョン 1 または 2 のマウントについて、順序付けは、セッ
     ションのスロットを通して行われ、NFSv4 クライアントは、今、壊れたセッショ
     ンのスロットを適切に処理します。そのようなものとして、nolockd オプション
     が intr および/または soft とともに使用されるなら、NFSv4 マイナバージョン
     1 または 2 のマウントは、まだ完全に正しくはありませんが、かなりうまく動作
     するはずです。NFSv4 マイナバージョン 0 マウントについて。intr マウントオ
     プションなしの hard マウントを強くお勧めします。

FreeBSD 13.2                  September 24, 2022                  FreeBSD 13.2

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