FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 終了ステータス | 使用例 | 関連項目 | 規格 | 歴史 | バグ
DD(1)                   FreeBSD 一般コマンドマニュアル                   DD(1)

名称
     dd -- ファイルを変換し、コピーする

書式
     dd [operands ...]

解説
     dd ユーティリティは、標準入力を標準出力にコピーします。入力データは、512
     バイトのブロックで読み込み書き込みされます。入力の読み込みが短いなら、複
     数の読み込みからの入力は、出力ブロックを形成するために集められます。終了
     するとき、dd は、完了した数、部分的な入力と出力ブロックと切り詰められた入
     力レコードを標準エラーに表示します。

     次のオペランドが利用可能です:

     bs=n     ibsobs オペランドに優先して、入力と出力の両方のブロックサイ
              ズを n バイトに設定します。noerror, notrunc または sync 以外の変
              換値が指定されないなら、各入力ブロックは、短いブロックの寄せ集め
              でない単一のブロックとして出力にコピーされます。

     cbs=n    変換レコードサイズを n バイトに設定します。変換レコードサイズ
              は、レコード指向の変換値によって要求されます。

     count=n  n 個の入力ブロックだけをコピーします。

     files=n  終了する前に n 個の入力ファイルをコピーします。このオペランド
              は、入力デバイスがテープであるときのみ適用可能です。

     fillchar=c
              変換モードでブロックに詰め物をするとき、または noerrorsync
              モードの使用のために、空白またはヌル文字を使用するのではなく、指
              定された ASCII 文字で満たします。

     ibs=n    入力ブロックサイズをデフォルトの 512 の代わりに n バイトに設定し
              ます。

     if=file  標準入力の代わりに file から入力を読み込みます。

     iseek=n  n ブロック入力ファイルをシークします。これは、skip=n と同じ意味
              です。

     obs=n    出力ブロックサイズをデフォルトの 512 の代わりに n バイトに設定し
              ます。

     of=file  標準出力の代わりに file に出力を書き込みます。あらゆる普通の出力
              ファイルは、notrunc 変換値が指定されないなら、切り詰められます。
              出力ファイルの最初の部分が通り過ぎてシークされる (oseek オペラン
              ドを参照) なら、出力ファイルは、その時点で切り詰められます。

     oseek=n  n ブロック出力ファイルをシークします。これは、seek=n と同じ意味
              です。

     seek=n   コピーする前に、出力の始めから n ブロックシークします。テープで
              ないデバイスにおいて、lseek(2) 操作が使用されます。そうでなけれ
              ば、既存のブロックは、読み込まれ、データは、廃棄されます。ユーザ
              がテープに対して読み込みパーミッションがないなら、それは、テープ
              の ioctl(2) 関数呼び出しを使用して位置付けされます。シーク操作が
              がファイルの終りを通り過ぎているなら、ファイルの現在の終りから指
              定されたオフセットまでの空間は、ヌルバイトのブロックで満たされま
              す。

     skip=n   コピーする前に入力の始めから n ブロックをスキップします。シーク
              をサポートしている入力で、lseek(2) 操作が使用されます。そうでな
              ければ、入力データは、読み込まれ、廃棄されます。パイプについて、
              バイトの正確な数が読み込まれます。他のすべてのデバイスについて、
              ブロックの正確な数は、読み込まれている部分的または完全なブロック
              を区別せずに読み込まれます。

     speed=n  コピーの速度を n バイト/秒に制限します。

     status=value
              ここで、value は、次のリストのシンボルの 1 つです。

              noxfer  状態の出力の最後の行として転送統計を印刷 (表示) しませ
                      ん。

              none    状態出力を印刷 (表示) しません。エラーメッセージが表示さ
                      れます。情報メッセージは、表示されません。

     conv=value[,value ...]
              ここで、value は、次のリストのシンボルの 1 つです。

              ascii, oldascii
                       レコードが変換される前に、文字が EBCDIC から ASCII に変
                       換されることを除いて、unblock 値と同じです。(これらの値
                       は、オペランド cbs も指定されるなら、unblock の意味も含
                       みます。) ASCII のために 2 つの変換マップがあります。値
                       ascii は、AT&T System V UNIX と互換性がある推奨されたも
                       のを指定します。値 oldascii は、歴史的な AT&T UNIX と
                       4.3BSD-Reno システム以前に使用されるものを指定します。

              block    入力と出力の境界と無関係な改行または end-of-file 終了し
                       た可変長レコードのシーケンスとして入力を扱います。あら
                       ゆる後続する改行文字は、廃棄されます。各入力レコード
                       は、長さが cbs オペランドによって指定されるところで、固
                       定長の出力レコードに変換されます。変換レコードサイズよ
                       り短い入力レコードは、空白で詰められます。変換レコード
                       サイズより長い入力レコードは、切り詰められます。切り詰
                       められた入力レコードの数は、もしあるなら、コピーの完了
                       で標準エラー出力に報告されます。

              ebcdic, ibm, oldebcdic, oldibm
                       レコードが変換された後に、文字は、ASCII から EBCDIC に
                       変換されることを除いて、block 値と同じです。(これらの値
                       は、オペランド cbs も指定されるなら、block の意味も含み
                       ます。) EBCDIC のために 4 つの変換マップがあります。値
                       ebcdic は、AT&T System V UNIX と互換性がある推奨された
                       ものを指定します。値 ibm は、AT&T System V UNIX の ibm
                       値と互換性があるわずかに異なるマッピングです。値
                       oldebcdicoldibm は、歴史的な AT&T UNIX と
                       4.3BSD-Reno システム以前に使用されるマップです。

              lcase    大文字を小文字に変換します。

              pareven, parnone, parodd, parset
                       指定されたパリティがあるデータを出力します。EBCDIC から
                       ASCII への変換も指定されなければ、入力のパリティビット
                       は、取り除かれます。

              noerror  入力エラでも処理を停止しません。入力エラーが生じると
                       き、現在の入力と出力ブロックのカウントが後続する診断の
                       メッセージは、標準の完了メッセージと同じ形式で標準エ
                       ラー出力に書き込まれます。sync 変換も指定されるなら、あ
                       らゆる失われた入力データは、ヌルバイトで (またはブロッ
                       ク指向の変換値が指定されたなら、空白で) 置き換えられ、
                       通常の入力バッファとして処理されます。fillchar オプショ
                       ンが指定されるなら、コマンド行で提供される fill 文字
                       は、fill 文字の自動選択を無視します。sync 変換が指定さ
                       れないなら、入力ブロックは、出力から削除されます。テー
                       プまたはパイプでない入力ファイルにおいて、ファイルのオ
                       フセットは、lseek(2) を使用して生じたエラーのブロックを
                       通り過ぎて位置付けされます。

              notrunc  出力ファイルを切り詰めません。これは、dd によって明示的
                       に書き込まれていない出力ファイルのあらゆるブロックを保
                       存します。notrunc 値は、テープに対してサポートされてい
                       せん。

              osync    完全な出力ブロックサイズで最後の出力ブロックに詰め物を
                       します。入力ファイルが変換の後に出力ブロックサイズの倍
                       数でないなら、この変換によって最後の出力ブロックは、規
                       則通りのサイズにされたブロックに書き込むことを要求す
                       る、デバイスで使用するために前のブロックと強制的に同じ
                       サイズとします。このオプションは、bs=n ブロックサイズの
                       指定での使用と互換性がありません。

              sparse   1 つ以上の出力ブロックが単にヌルバイトから成るなら、ス
                       パースファイルの結果となり、それらをヌルで満たす代わり
                       に要求される空間で出力ファイルをシークすることを試みま
                       す。

              swab     入力のバイトのペアごとにスワップします。入力バッファに
                       奇数のバイトがあるなら、最後のバイトは、交換の間に無視
                       されます。

              sync     すべての入力ブロックを入力バッファサイズで詰め物をしま
                       す。ブロック指向の変換値が指定されるなら、空白は、詰め
                       物のバイトのために使用され、そうでなければ、ヌルバイト
                       が使用されます。

              ucase    小文字を大文字に変換します。

              unblock  入力と出力ブロックの境界と無関係な固定長レコードのシー
                       ケンスとして入力を扱います。入力レコードの長さは、cbs
                       オペランドによって指定されます。あらゆる後続する空白文
                       字は、廃棄され、改行文字が追加されます。

     サイズまたは速度が指定されるところでは、10 進数、8 進数または、16 進数の
     バイト数が要求されます。``b'', ``k'', ``m'', ``g'', ``t'', ``p'' または
     ``w'' で終る数字は、それぞれ、数字に 512、1024 (1K)、1048576 (1M)、
     1073741824 (1G)、1099511627776 (1T)、1125899906842624 (1P) または整数のバ
     イトの数を掛けたものです。2 つ以上の数字は、積を示すために ``x'' によって
     区切られます。

     終了するとき、dd は、完全と部分的な入力と出力ブロックの数、切り詰められた
     入力レコード、と奇数の長さのバイトスワップブロックを標準エラー出力に表示
     します。部分的な入力ブロックは、入力ブロックサイズ未満が読み込まれたもの
     です。部分的な出力ブロックは、出力ブロックサイズ未満が書き込まれたもので
     す。テープデバイスへの部分的な出力ブロックは、致命的なエラーと見なされま
     す。そうでなければ、ブロックの残りは、書き込まれます。キャラクタデバイス
     への部分的な出力ブロックは、警告メッセージを生成します。切り詰められた入
     力ブロックは、可変長レコード指向の変換値が指定され、入力行が、変換レコー
     ドに適合するには、長すぎたか、または、改行で終了していなかったものです。

     通常、入力または変換または両方に起因するデータは、指定されたサイズの出力
     ブロックに統合されます。入力の終了に到達した後に、あらゆる残りの出力は、
     ブロックとして書き込まれます。これは、最後の出力ブロックが出力ブロックサ
     イズより短いかもしれないことを意味します。

     dd が SIGINFO (stty(1) のための status 引数を参照) シグナルを受信するな
     ら、現在の入力と出力ブロックのカウントは、標準の完了メッセージと同じ形式
     で標準エラー出力に書き込まれます。dd が SIGINT シグナルを受信するなら、現
     在の入力と出力ブロックのカウントは、標準の完了メッセージと同じ形式で標準
     エラー出力に書き込まれ、dd は、終了します。

終了ステータス
     ユーティリティ dd は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了しま
     す。

使用例
     ディスクドライブに不良ブロックが含まれないことをチェックします:

           dd if=/dev/ada0 of=/dev/null bs=1m

     復元可能な読み込みエラーが復元不可能な読み込みエラーに進むことを防ぐため
     に、ディスクドライブのリフレッシュを行います:

           dd if=/dev/ada0 of=/dev/ada0 bs=1m

     ファイルからパリティビットを削除します:

           dd if=file conv=parnone of=file.txt

     ファイルの (偶数) パリティエラーをチェックします:

           dd if=file conv=pareven | cmp -x - file

     データ CD-ROM ディスクのために共通に使用される形式である、Mode-1 CD-ROM
     のイメージを作成するために、2048 バイトのブロックサイズを使用します:

           dd if=/dev/acd0 of=filename.iso bs=2048

     必要であるなら、1MiB 境界に 0 で終る詰めものをして、メモリスティックに
     ファイルシステムイメージを書き込みます:

           dd if=memstick.img of=/dev/da0 bs=1m conv=noerror,sync

関連項目
     cp(1), mt(1), recoverdisk(1), tr(1), geom(4)

規格
     dd ユーティリティは、IEEE Std 1003.2 (``POSIX.2'') 規格のスーパセットであ
     るはずです。filesstatus オペランドと、ascii, ebcdic, ibm, oldascii,
     oldebcdicoldibm は、POSIX 規格に対する拡張です。

歴史
     dd コマンドは、Version 5 AT&T UNIX で登場しました。

バグ
     geom(4) サブシステムの保護機構は、ディスクにブロックを書き込むことから
     スーパユーザを防ぎます。この保護機構を一時的に無効にする方法は、geom(4)
     マニュアルページで見つけることができます。

FreeBSD 11.2                     April 2, 2017                    FreeBSD 11.2

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