FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 解説 | 実装に関する注 | パーティションの属性 | 使用法 | ブート | ポストブートアクション | 関連ファイル | 使用例 | 関連項目 | 歴史 | 作者
GPTBOOT(8)             FreeBSD システム管理者マニュアル             GPTBOOT(8)

名称
     gptboot -- BIOS ベースのコンピュータで UFS のための GPT ブートコード

解説
     gptboot は、GPT でパーティション化されたディスクで UFS パーティションから
     ブートするための BIOS ベースのコンピュータで使用されます。gptboot は、
     gpart(8) がある freebsd-boot パーティションにインストールされます。

実装に関する注
     GPT 標準は、可変数のパーティションを許可しますが、gptboot は、128 のパー
     ティションまたはそれ以下のテーブルからのみブートします。

パーティションの属性
     gptboot は、GPT UFS パーティションのいくつかの属性をチェックし管理しま
     す。

     bootme      このパーティションからブートすることを試みます。2 つ以上の
                 パーティションに bootme 属性セットがあるなら、gptboot は、成
                 功するまで各々をブートすることを試みます。

     bootonce    このパーティションから 1 度だけブートすることを試みます。この
                 属性を gpart(8) に設定することは、自動的に bootme 属性も設定
                 します。複数のパーティションは、bootoncebootme 属性セット
                 があります。

     bootfailed  bootfailed 属性は、bootonce 属性セットがあるパーティションを
                 マークしますが、ブートに失敗します。この属性は、システムに
                 よって管理されます。詳細については、下記のブートとポストブー
                 トアクションを参照してください。

使用法
     通常の使用法については、ユーザは、パーティション属性のいずれかを設定する
     か、または管理する必要はありません。gptboot は、見つかった最初の UFS パー
     ティションからブートします。

     既に動作しているコンピュータでアップグレードされたオペレーティングシステ
     ムをテストするために bootonce 属性を使用することができます。既存のシステ
     ムパーティションは、変更しないままとし、テストされるオペレーティングシス
     テムの新しいバージョンは、別のパーティションにインストールされます。
     bootonce 属性は、新しいテストパーティションで設定されます。次のブートは、
     テストパーティションから試みられます。成功または失敗は、システムのログ
     ファイルに表示されます。テストパーティションのブートが成功した後に、ユー
     ザのスクリプトは、テストパーティションが新しいシステムパーティションにな
     れるように、ログをチェックし、bootme 属性を変更することができます。
     bootonce 属性は、試みられたブートの後にクリアされるで、失敗したブートは、
     決して成功しないパーティションからブートすることを試みるシステムのままに
     しません。代わりに、システムは、より古い知られている修正されていないオペ
     レーティングシステムで動作するものからブートします。bootme 属性があらゆる
     パーティションに設定されているなら、ブートは、最初に、それらから試みられ
     ます。bootme 属性があるパーティションが見つからなければ、ブートは、最初に
     見つかった UFS パーティションから試みられます。

ブート
     gptboot は、最初にパーティションテーブルを読み込みます。bootonce 属性セッ
     トだけがあるすべての freebsd-ufs パーティションは、失敗したブーツを含ん
     で、bootfailed に設定されます。次に、gptboot は、freebsd-ufs パーティショ
     ンのすべてを通してスキャンします。ブートの振る舞いは、それらのパーティ
     ションに設定された bootmebootonce 属性の組み合わせに依存します。

     bootonce + bootme      最高の優先順序: ブートは、これらの属性の両方がある
                            freebsd-ufs パーティションの各々から試みられます。
                            各パーティションにおいて、bootme 属性は、削除さ
                            れ、ブートが試みられます。

     bootme                 中間の優先順序: ブートは、bootme 属性がある
                            freebsd-ufs パーティションの各々から試みられます。

     bootoncebootme 属性も、あらゆるパーティションで見つからないなら、ブー
     トは、ディスク上の最初の freebsd-ufs パーティションから試みられます。

ポストブートアクション
     起動時のスクリプト /etc/rc.d/gptboot は、すべての GPT ディスク上の
     freebsd-ufs パーティションの属性をチェックします。bootfailed 属性がある
     パーティションは、``boot from X failed'' システムログメッセージを生成しま
     す。bootonce 属性だけがあるパーティションは、成功してブートされたパーティ
     ションを示し、``boot from X succeeded'' システムログメッセージを生成しま
     す。bootfailed 属性は、すべてのパーティションからクリアされます。bootonce
     属性は、成功してブートされたパーティションからクリアされます。通常、これ
     らの 1 つだけがあります。

関連ファイル
     /boot/gptboot  ブートコードバイナリ
     /boot.config   ブートブロックのためのパラメータ (オプション)

使用例
     gptboot は、通常、ディスクの最初のパーティションである、freebsd-boot パー
     ティションにインストールされます。``保護 MBR'' (gpart(8) を参照) は、一般
     的に gptboot と組み合わせてインストールされます。

     次は、ada0 ドライブに gptboot をインストールします:

           gpart bootcode -b /boot/pmbr -p /boot/gptboot -i 1 ada0

     また、PMBR なしで gptboot をインストールすることができます:

           gpart bootcode -p /boot/gptboot -i 1 ada0

     パーティション 2 のために bootme 属性を設定します:

           gpart set -a bootme -i 2 ada0

     また自動的に bootme 属性を設定して、パーティション 2 のために bootonce 属
     性を設定します:

           gpart set -a bootonce -i 2 ada0

関連項目
     boot.config(5), rc.conf(5), boot(8), gpart(8)

歴史
     gptboot は、FreeBSD 7.1 で登場しました。

作者
     このマニュアルページは、Warren Block <wblock@FreeBSD.org> によって書かれ
     ました。

FreeBSD 11.2                   February 5, 2014                   FreeBSD 11.2

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