FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | ハードウェア | その他 | 関連項目 | 歴史 | 作者 | バグ
SYM(4)             FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル             SYM(4)

名称
     sym -- NCR/Symbios/LSI Logic 53C8XX PCI SCSI ホストアダプタードライバ

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device pci
           device scbus
           device sym

     (壊れているブリッジに必要な) PCI パリティチェックを無効にするために:
     options SYM_SETUP_PCI_PARITY=<boolean>

     HVD バスに対してプローブするドライバを制御するために:
     options SYM_SETUP_SCSI_DIFF=<bit combination>

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           sym_load="YES"

解説
     このドライバは、Symbios/LSI Logic 53C8XX PCI SCSI コントローラのサポート
     を行います。

     ドライバは、コントローラ能力によりワイド SCSI バス, fast10, fast20,
     fast40, と fast80-dt 同期データ転送のサポートする特徴を含んでいます。それ
     は、また、タグ付きコマンドキューと自動要求センスのような一般的な SCSI 機
     能を提供します。このドライバは、1 つのバスあたり最大 446 の発行済のコマン
     ド、1 つのターゲットあたり 8 の LUN、および 1 つの LUN あたり 64 のタグ付
     きタスクをデフォルトで設定します。それらの数は、現在の SCSI 技術のための
     適正な値であると考えられるほど設計を制限していません。これらの値は、ドラ
     イバヘッダファイル (推薦されない) 中で適切な定数を変更することによって増
     加することができます。

     このドライバは、PCI SCSI コントローラのすべての Symbios 53C8XX ファミリを
     サポートします。それは、また、単により新しいチップで利用可能なアーキテク
     チャ面での改良の利点を示しています。

     sym は、53C896、53C895A、および 53C1010 コアのための SCRIPTS からフェーズ
     ミスマッチを特に取り扱います。その結果、それは、IO 完了あたり 1 つ未満の
     割り込みを CPU に提供して、SCRIPTS プロセッサが正常な状況で CPU アテン
     ション (注意) の決してストール (失速) しないで待つことを保証します。訳注:
     ストールは、フリーズと同様。

     sym はまた、それをサポートするチップに LOAD/STORE SCRIPTS 命令を使用しま
     す。初期の 810、815 と 825 NCR チップだけが LOAD/STORE をサポートしませ
     ん。MEMORY MOVE の代わりに LOAD/STORE を使用することは、SCRIPTS がチップ
     (外部の PCI サイクルでない) へ内部の IO レジスタにアクセスできるようにし
     ます。その結果、ドライバは、PCI 自己マスタリングが LOAD/STORE をサポート
     するチップのために起こらないことを保証します。

     LOAD/STORE 命令は、また、チップ DMA FIFO を含まず、3 の代わりに 2 つの
     DWORD でコード化されるので、MEMORY MOVE より速いです。

     初期の NCR 810、815 と 825 チップのために、ドライバは、データ移動のための
     MEMORY MOVE 命令を使用する別々の SCRIPTS セットを使用します。これは、
     LOAD/STORE がこれらのチップでサポートされないからです。

     HVD/LVD ケイパブル (有能) コントローラ (895、895A、896 と 897) は STEST4
     チップ IO レジスタで実際のバスモードを報告します。この機能で、ドライバ
     は、バスモードを安全にプローブして、それに従ってチップをセットアップしま
     す。デフォルトでは、ドライバは、これらのチップで HVD のみをサポートしま
     す。LVD ではなく HVD をサポートすることができる他のチップについては、ドラ
     イバは、HVD バスモードを検出するために、実装に依存するレジスタ (GPIO) を
     プローブしなければなりません。Symbios Logic 推薦に適合する HVD 実装のみド
     ライバによって検出することができます。SYM_SETUP_SCSI_DIFF カーネルオプ
     ションが 1 に割り当てられるとき、ドライバは、HVD の Symbios Logic 互換実
     装を仮定する、825a、875、876 と 885 チップのために HVD をプローブします。

     SYM_SETUP_PCI_PARITY が 0 の値に割り当てられるとき、ドライバは、53C8XX デ
     バイスの PCI パリティチェック有効にしません。PCI パリティチェックは、PCI
     SCSI コントローラのためのオプションではないはずですが、偽の、または、永続
     的な PCI パリティエラーの検出が原因で、いくつかのシステムは、53C8XX チッ
     プの使用が失敗すると報告されました。このオプションは、便宜のために供給さ
     れますが、それは、推薦もサポートもされません。

     このドライバは、現在ユーザにエクスポートされない他のオプションを提供しま
     す。それらは、sym_conf.h ドライバファイルの中に定義されて、文書化されてい
     ます。絶対に必要でない場合、これらのオプションを変更することは、推薦され
     ません。これらのオプションのいくつかが sysctl(3) かまたは、将来のドライバ
     のリリースで同等のメカニズムを通してエクスポートするように計画されていま
     す。したがって、互換性は、保証されません。

     初期化では、ドライバは、コントローラ NVRAM からユーザ設定を検出して読み込
     みを試みます。Symbios/Logic NVRAM レイアウトと Tekram NVRAM レイアウト
     は、現在サポートされています。NVRAM の読み込みが成功するなら、次の設定
     は、考慮されて CAM に報告されます:

     ホスト設定                  Symbios    Tekram
     SCSI パリティチェック       Y          N
     ホスト SCSI 識別            Y          Y
     冗長メッセージ              Y          N
     スキャンターゲット hi-lo    Y          N
     SCSI バスリセット回避       Y          N

     デバイス設定          Symbios    Tekram
     同期期間              Y          Y
     SCSI バス幅           Y          Y
     キュータグ有効        Y          Y
     タグの数              NA         Y
     切断有効              Y          Y
     ブート時にスキャン    Y          N
     スキャン LUN          Y          N

     NVRAM で 'スキャン' を無効にするように設定されたデバイスはシステムの開始
     時に CAM に報告されません。それらは、後で `camcontrol rescan' コマンドを
     使用して発見することができます。

     以下のテーブルは、PCI SCSI コントローラの NCR/Symbios/LSI Logic 53C8XX
     ファミリの主な機能と能力を要約しています。

     チップ        SyncSRAM   PCI64   サポート
     sym53c810     10MHz   8Bit    N      N       Y
     sym53c810a    10MHz   8Bit    N      N       Y
     sym53c815     10MHz   8Bit    N      N       Y
     sym53c825     10MHz   16Bit   N      N       Y
     sym53c825a    10MHz   16Bit   4KB    N       Y
     sym53c860     20MHz   8Bit    N      N       Y
     sym53c875     20MHz   16Bit   4KB    N       Y
     sym53c876     20MHz   16Bit   4KB    N       Y
     sym53c885     20MHz   16Bit   4KB    N       Y
     sym53c895     40MHz   16Bit   4KB    N       Y
     sym53c895A    40MHz   16Bit   8KB    N       Y
     sym53c896     40MHz   16Bit   8KB    Y       Y
     sym53c897     40MHz   16Bit   8KB    Y       Y
     sym53c1510D   40MHz   16Bit   4KB    Y       Y
     sym53c1010    80MHz   16Bit   8KB    Y       Y

ハードウェア
     sym ドライバは、次の Symbios/LSI Logic PCI SCSI コントローラのサポートを
     行ないます:

     •   53C810
     •   53C810A
     •   53C815
     •   53C825
     •   53C825A
     •   53C860
     •   53C875
     •   53C876
     •   53C895
     •   53C895A
     •   53C896
     •   53C897
     •   53C1000
     •   53C1000R
     •   53C1010-33
     •   53C1010-66
     •   53C1510D

     sym ドライバによってサポートされる SCSI コントローラはマザーボードに組み
     込まれているか、次のアドオンボードの 1 つのどちらかにあります:

     •   ASUS SC-200, SC-896
     •   Data Technology DTC3130 (すべての改良型)
     •   DawiControl DC2976UW
     •   Diamond FirePort (すべて)
     •   NCR cards (すべて)
     •   Symbios cards (すべて)
     •   Tekram DC390W, 390U, 390F, 390U2B, 390U2W, 390U3D と 390U3W
     •   Tyan S1365

その他
     DEC KZPCA-AA は、SYM8952U を再びレッテルを付けられたものです。

関連項目
     cd(4), da(4), sa(4), scsi(4), camcontrol(8)

歴史
     sym ドライバは、FreeBSD 4.0 で登場しました。

作者
     sym ドライバは、Gerard Roudier によって書かれ、同じ作者の Linux sym53c8xx
     ドライバから派生しました。sym53c8xx ドライバは、FreeBSD ncr(4) ドライバか
     ら Linux-1.2.13 に移植された、ncr53c8xx ドライバから派生しました。オリジ
     ナルの ncr(4) ドライバは、386BSD と FreeBSD のために Wolfgang Stanglmeier
     と Stefan Esser によって書かれました。

バグ
     知られているバグはありません。

FreeBSD 13.2                   December 26, 2020                  FreeBSD 13.2

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