FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
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名称 | 書式 | 解説 | ハードウェア | ローダ調整変数 | SYSCTL 変数 | 診断 | 関連項目 | 歴史 | 作者 | バグ
BGE(4)             FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル             BGE(4)

名称
     bge -- Broadcom BCM57xx/BCM590x ギガビット/ファーストイーサネットドライバ

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device miibus
           device bge

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           if_bge_load="YES"

解説
     bge ドライバは、Broadcom BCM570x, 571x, 572x, 575x, 576x, 578x, 5776x と
     5778x ギガビットイーサネットコントローラチップと 590x と 5779x ファースト
     イーサネットコントローラチップに基づく様々な NIC のサポートを行います。

     これらのすべての NIC は、マルチモードファイバ上で 1000Mbps だけをサポート
     する SysKonnect SK-9D41 を除いて、CAT5 銅ケーブルで 10Mbps、100Mbps、
     1000Mbps の速度の能力があります。BCM570x は、Alteon Tigon II の技術に積み
     重ねられています。それは、2 つの R4000 CPU コアを持っており、PCI v2.2 と
     PCI-X v1.0 規格です。それは、送受信のための IP, TCP, UDP チェックサムオフ
     ロード、QoS アプリケーションのための複数の RX、TX DMA リング、規則ベース
     の受信フィルタリング、256 ビットのマルチキャストハッシュフィルタと同様に
     VLAN タグストリップ/挿入をサポートします。追加の機能は、付加価値ファーム
     ウェア更新によって提供するかもしれません。BCM570x は、TBI (ten bit inter
     face (10 ビットインタフェース)) と GMII トランシーバをサポートします。そ
     れは、銅か 1000baseX ファイバアプリケーションのどちらかでそれを使用するこ
     とができることを意味します。しかしながら、デバイスは、TBI モードで一つの
     速度のみをサポートすることに注意してください。

     また、ほとんどの BCM5700 ベースカードカードは、全二重か半二重で 10Mbps、
     100Mbps、1000Mbps モードの自動ネゴシエーションをサポートする Broadcom
     BCM5401 か BCM5411 10/100/1000 銅線ギガビットトランシーバを使用します。

     The BCM5700, BCM5701, BCM5702, BCM5703, BCM5704, BCM5714, BCM5717,
     BCM5719, BCM5720, BCM5780 と BCM57765 は、インタフェース MTU 設定によって
     設定できるジャンボフレームもサポートします。ジャンボフレームを受信し送信
     するためのアダプタを設定する ifconfig(8) ユーティリティで 1500 バイトより
     大きい MTU を選択します。ジャンボフレームの使用によって、ファイル転送や
     データストリーミングなどの特定のタスクのための性能を大いに向上させること
     ができます。

     bge ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

     autoselect   メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザ
                  は、rc.conf(5) にメディアオプションを加えることによって、手
                  動で自動選択モードを無効にできます。

     10baseT/UTP  10Mbps オペレーションを設定します。ifconfig(8)mediaopt
                  オプションも全二重または半二重モードのいずれかを選択するため
                  に使用できます。

     100baseTX    100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定しま
                  す。ifconfig(8)mediaopt オプションも全二重または半二重
                  モードのいずれかを選択するために使用できます。

     1000baseTX   ツイストペア上の 1000baseTX オペレーションを設定します。全二
                  モードのみサポートされます。

     1000baseSX   1000Mbps (ギガビットイーサネット) オペレーションを設定しま
                  す。全二重または半二重モードの両方がサポートされます。

     bge ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

     full-duplex  全二重オペレーションを強制的に設定します。

     half-duplex  半二重オペレーションを強制的に設定します。

     このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、ifconfig(8) を参照
     してください。

ハードウェア
     bge ドライバは、次を含んでギガビットイーサネットコントローラチップの
     Broadcom BCM570x ファミリに基づく様々な NIC のサポートを行います:

     •   3Com 3c996-SX (1000baseSX)
     •   3Com 3c996-T (10/100/1000baseTX)
     •   Apple Thunderbolt Display (10/100/1000baseTX)
     •   Apple Thunderbolt to Gigabit Ethernet Adapter (10/100/1000baseTX)
     •   Dell PowerEdge 1750 integrated BCM5704C NIC (10/100/1000baseTX)
     •   Dell PowerEdge 2550 integrated BCM5700 NIC (10/100/1000baseTX)
     •   Dell PowerEdge 2650 integrated BCM5703 NIC (10/100/1000baseTX)
     •   Dell PowerEdge R200 integrated BCM5750 NIC (10/100/1000baseTX)
     •   Dell PowerEdge R300 integrated BCM5722 NIC (10/100/1000baseTX)
     •   IBM x235 server integrated BCM5703x NIC (10/100/1000baseTX)
     •   HP Compaq dc7600 integrated BCM5752 NIC (10/100/1000baseTX)
     •   HP ProLiant NC7760 embedded Gigabit NIC (10/100/1000baseTX)
     •   HP ProLiant NC7770 PCI-X Gigabit NIC (10/100/1000baseTX)
     •   HP ProLiant NC7771 PCI-X Gigabit NIC (10/100/1000baseTX)
     •   HP ProLiant NC7781 embedded PCI-X Gigabit NIC (10/100/1000baseTX)
     •   Netgear GA302T (10/100/1000baseTX)
     •   SysKonnect SK-9D21 (10/100/1000baseTX)
     •   SysKonnect SK-9D41 (1000baseSX)

ローダ調整変数
     カーネルをブートする前の loader(8) プロンプトで、または loader.conf(5) に
     格納して、次の調整変数を設定することができます。

     hw.bge.allow_asf
             IPMI と協調するために ASF 機能を可能にします。小数のシステムでシ
             ステム検索問題を引き起こす場合があります。デフォルトで有効にされ
             ています。

     dev.bge.%d.msi
             0 でない値は、イーサネットハードウェアの MSI サポートを有効にしま
             す。デフォルト値は、1 です。

SYSCTL 変数
     次の変数は、sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:

     dev.bge.%d.forced_collapse
             単一バッファへの複数の転送バッファを崩壊することは、CPU サイクル
             の費用で転送性能を増加することができます。デフォルト値は、転送
             バッファ崩壊を無効にする 0 です。

     dev.bge.%d.forced_udpcsum
             たとえコントローラが、チェックサム値 0 で UDP がデータグラムを生
             成することができても、UDP 転送チェックサムオフローディングを有効
             にします。チェックサム値 0 がある UDP データグラムは、送信側が
             UDP チェックサムを計算しなかったことを意味して、受信ホストを混乱
             させるかもしれません。デフォルト値は、UDP 転送チェックサムオフ
             ローディングを無効にする 0 です。変更の効果が効く前に、インタ
             フェースを落して、再び上げる必要があります。

診断
     bge%d: couldn't map memory  致命的な初期化エラーが発生しました。

     bge%d: couldn't map ports  致命的な初期化エラーが発生しました。

     bge%d: couldn't map interrupt  致命的な初期化エラーが発生しました。

     bge%d: no memory for softc struct!  ドライバは、初期化の間、デバイス毎の
     インスタンス情報のためのメモリの割り付けに失敗しました。

     bge%d: failed to enable memory mapping!  ドライバは、PCI 共有メモリマッピ
     ングの初期化に失敗しました。カードがバスマスタスロットにないなら、これは
     起こるかもしれません。

     bge%d: firmware handshake timed out, found 0xffffffff  デバイスが、システ
     ムから物理的に切断されたか、またはそれにアタッチされたホストに対応して停
     止を引き起こすデバイスで問題があります。

     bge%d: no memory for jumbo buffers!  ドライバは、初期化の間、ジャンボフ
     レームのためのメモリの割り付けに失敗しました。

     bge%d: watchdog timeout  デバイスは、ネットワークに応答することを停止して
     いるか、またはネットワーク接続 (ケーブル) に問題があります。

関連項目
     altq(4), arp(4), miibus(4), netintro(4), ng_ether(4), polling(4),
     vlan(4), ifconfig(8)

歴史
     bge デバイスドライバは、FreeBSD 4.5 ではじめて登場しました。

作者
     bge ドライバは、Bill Paul <wpaul@windriver.com> によって書かれました。

バグ
     ホットプラグ (hotplug) は、FreeBSD で現在サポートされていません、したがっ
     て、サンダーボルト (thunderbolt) インタフェースは、検出されるインタフェー
     スのために、Apple システムでシステムの電源を入れるために事前に接続される
     必要があります。また、ホットプラグのサポートの不足のために、サンダーボル
     ト (thunderbolt) ベースのインタフェースは、カーネルが、現在、姿を消してい
     る bge インタフェースで対処することができないので、システムが、動作してい
     る間に、削除されてはなりません。

FreeBSD 11.2                    August 18, 2017                   FreeBSD 11.2

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