FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 関連項目 | 便利関数 | 規格 | 歴史 | 警告
XLOCALE(3)             FreeBSD ライブラリ関数マニュアル             XLOCALE(3)

名称
     xlocale -- スレッドセーフな拡張されたロケールのサポート

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <xlocale.h>

解説
     拡張されたロケールのサポートは、指定されたロケールでロケール知っている
     (locale-aware) 呼び出しを行なうための便利な関数群と同様に、スレッドローカ
     ルなロケールを設定のために 1 組の関数群を含んでいます。

     xlocale API の中心は、locale_t タイプです。これは、ロケールをカプセル化す
     る不透明な (サイズおよび形がわからない) タイプです。特有のスレッドのため
     のロケールとして設定されるか、または様々な標準 C 関数の _l と接尾辞を付け
     られた変異型に直接渡された、このインスタンスをロケールとして設定すること
     ができます。2 つの特別な locale_t が利用可能です:

           •   NULL は、スレッドのための現在のロケール、またはロケールがこのス
               レッドに対して設定されていないなら、グローバルなロケールを参照
               します。

           •   LC_GLOBAL_LOCALE は、グローバルなロケールを参照します。

     グローバルなロケールは、setlocale(3) 関数で設定されたロケールです。

関連項目
     duplocale(3), freelocale(3), localeconv(3), newlocale(3), querylocale(3),
     uselocale(3)

便利関数
     xlocale API は、多くの _l の接尾辞が付けられた便利な関数を含んでいます。
     これらは、最終の引数として、または可変個引数の関数の場合に、書式文字列の
     直前に追加された引数として、明示的な locale_t パラメータを取るために修正
     された標準 C 関数の変異型です。これらの機能のそれぞれは、NULL または
     LC_GLOBAL_LOCALE のいずれかを受け付けます。これらの関数では、NULL は、ス
     レッドの現在のロケールではなく、C ロケールを参照します。スレッドの現在の
     ロケールを使用したいなら、関数の接尾辞のないバージョンを使用します。

     これらの関数は、標準の変異型のための適切なヘッダを含んだ後に <xlocale.h>
     をインクルードすることによって見えるようになります。例えば、strtol_l(3)
     関数は、strtol(3) を定義している <stdlib.h> の後に <xlocale.h> をインク
     ルードすることによって見えるようになります。

     参考のために、この形式で利用可能なロケールを知っている (locale-aware) 関
     数の完全なリストは、それらを公開するヘッダとともに、次に提供されています:

     <wctype.h>     iswalnum_l(3), iswalpha_l(3), iswcntrl_l(3),
                    iswctype_l(3), iswdigit_l(3), iswgraph_l(3),
                    iswlower_l(3), iswprint_l(3), iswpunct_l(3),
                    iswspace_l(3), iswupper_l(3), iswxdigit_l(3),
                    towlower_l(3), towupper_l(3), wctype_l(3),

     <ctype.h>      digittoint_l(3), isalnum_l(3), isalpha_l(3), isblank_l(3),
                    iscntrl_l(3), isdigit_l(3), isgraph_l(3),
                    ishexnumber_l(3), isideogram_l(3), islower_l(3),
                    isnumber_l(3), isphonogram_l(3), isprint_l(3),
                    ispunct_l(3), isrune_l(3), isspace_l(3), isspecial_l(3),
                    isupper_l(3), isxdigit_l(3), tolower_l(3), toupper_l(3)

     <inttypes.h>   strtoimax_l(3), strtoumax_l(3), wcstoimax_l(3),
                    wcstoumax_l(3)

     <langinfo.h>   nl_langinfo_l(3)

     <monetary.h>   strfmon_l(3)

     <stdio.h>      asprintf_l(3), fprintf_l(3), fscanf_l(3), printf_l(3),
                    scanf_l(3), snprintf_l(3), sprintf_l(3), sscanf_l(3),
                    vasprintf_l(3), vfprintf_l(3), vfscanf_l(3), vprintf_l(3),
                    vscanf_l(3), vsnprintf_l(3), vsprintf_l(3), vsscanf_l(3)

     <stdlib.h>     atof_l(3), atoi_l(3), atol_l(3), atoll_l(3), mblen_l(3),
                    mbstowcs_l(3), mbtowc_l(3), strtod_l(3), strtof_l(3),
                    strtol_l(3), strtold_l(3), strtoll_l(3), strtoq_l(3),
                    strtoul_l(3), strtoull_l(3), strtouq_l(3), wcstombs_l(3),
                    wctomb_l(3)

     <string.h>     strcoll_l(3), strxfrm_l(3), strcasecmp_l(3),
                    strcasestr_l(3), strncasecmp_l(3)

     <time.h>       strftime_l(3) strptime_l(3)

     <wchar.h>      btowc_l(3), fgetwc_l(3), fgetws_l(3), fputwc_l(3),
                    fputws_l(3), fwprintf_l(3), fwscanf_l(3), getwc_l(3),
                    getwchar_l(3), mbrlen_l(3), mbrtowc_l(3), mbsinit_l(3),
                    mbsnrtowcs_l(3), mbsrtowcs_l(3), putwc_l(3),
                    putwchar_l(3), swprintf_l(3), swscanf_l(3), ungetwc_l(3),
                    vfwprintf_l(3), vfwscanf_l(3), vswprintf_l(3),
                    vswscanf_l(3), vwprintf_l(3), vwscanf_l(3), wcrtomb_l(3),
                    wcscoll_l(3), wcsftime_l(3), wcsnrtombs_l(3),
                    wcsrtombs_l(3), wcstod_l(3), wcstof_l(3), wcstol_l(3),
                    wcstold_l(3), wcstoll_l(3), wcstoul_l(3), wcstoull_l(3),
                    wcswidth_l(3), wcsxfrm_l(3), wctob_l(3), wcwidth_l(3),
                    wprintf_l(3), wscanf_l(3)

     <wctype.h>     iswblank_l(3), iswhexnumber_l(3), iswideogram_l(3),
                    iswnumber_l(3), iswphonogram_l(3), iswrune_l(3),
                    iswspecial_l(3), nextwctype_l(3), towctrans_l(3),
                    wctrans_l(3)

     <xlocale.h>    localeconv_l(3)

規格
     この関数は、IEEE Std 1003.1-2008 (``POSIX.1'') に適合しています。

歴史
     xlocale API は、Darwin 8.0 ではじめて登場しました。この実装は、FreeBSD 財
     団の資金提供の下で、David Chisnall によって書かれ、FreeBSD 9.1 ではじめて
     登場しました。

警告
     setlocale(3) 関数と他のファミリは、グローバルなロケールを参照します。しか
     しながら、ロケールに依存する他の関数は、それが設定されているなら、スレッ
     ドローカルなロケールを取ります。setlocale(3) を使用してロケールを設定する
     表現は、ロケール依存の関数を呼び出し、次に、復元されたロケールは、現在の
     スレッドが uselocale(3) を使用してロケールの設定があるなら、予期された振
     る舞いをしないことを、これは、意味します。利用者は、この表現を避けて、_l
     の接尾辞が付けられたバージョンを代わりに使用することを選ぶべきです。

FreeBSD 11.2                  September 17, 2011                  FreeBSD 11.2

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