FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 規格 | 歴史
SEM_OPEN(3)            FreeBSD ライブラリ関数マニュアル            SEM_OPEN(3)

名称
     sem_open, sem_close, sem_unlink -- 名前付きセマフォ操作

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <semaphore.h>

     sem_t *
     sem_open(const char *name, int oflag, ...);

     int
     sem_close(sem_t *sem);

     int
     sem_unlink(const char *name);

解説
     sem_open() 関数は、name によって指定された名前付きセマフォを作成するか
     オープンします。返されたセマフォは、その後の sem_getvalue(3),
     sem_wait(3), sem_trywait(3), sem_post(3)sem_close() 呼び出しで使用さ
     れます。

     この実装は、name の値を要求します: それは、スラッシュ (`/') で始まり、他
     のスラッシュ文字を含んではいけません。

     次のビットは、oflag 引数で設定されます:

     O_CREAT  存在しないなら、セマフォを作成します。

              sem_open() への呼び出しの 3 つ目の引数は、タイプ mode_t でセマ
              フォのためのモードを指定しなければなりません。S_IWUSR, S_IWGRP,
              と S_IWOTH ビットだけが調べられます。セマフォで ``read'' パー
              ミッションのみ与えるということはできません。プロセスのファイル作
              成マスクに従ってモードは変更されます。umask(2) を参照。

              4 つ目の引数は、unsigned int でセマフォのために初期値を指定しな
              ければなりません。そして、SEM_VALUE_MAX より大きくなってはいけま
              せん。

     O_EXCL   存在しないなら、セマフォを作成します。セマフォが既に存在している
              なら、sem_open() は、失敗します。また、O_CREAT が指定されていな
              ければ、このフラグは、無視されます。

     sem_close() 関数は、sem_open() の呼び出しによってオープンされた名前付きセ
     マフォをクローズします。

     sem_unlink() 関数は、name で指定されたセマフォを削除します。セマフォのた
     めに割り付けられたリソースは、すべてのプロセスがそれをオープンクローズす
     るセマフォがあるときのみ、割り付けを解放します。

戻り値
     成功するなら、sem_open() 関数は、オープンされたセマフォのアドレスを返しま
     す。同じ name 引数が sem_close() への呼び出しの邪魔が入ることなしに同じプ
     ロセスによって sem_open() への複数の呼び出しによって与えられるなら、その
     都度、同じアドレスが返されます。セマフォがオープンできないなら、
     sem_open() は、SEM_FAILED を返し、グローバル変数 errno にエラーを示す値が
     設定されます。

     関数 sem_close() および sem_unlink() は、処理が成功すると値 0 を返しま
     す。そうでない場合、値 -1 が返され、グローバル変数 errno にエラーを示す値
     が設定されます。

エラー
     sem_open() 関数は、次の場合に失敗します:

     [EACCES]           セマフォは、存在し、それが作成されたとき oflag によっ
                        て指定されたパーミッションは、このプロセスへのアクセス
                        を拒絶しました。

     [EACCES]           セマフォは、存在していませんが、それを作成するパーミッ
                        ションは、拒絶されました。

     [EEXIST]           O_CREAT と O_EXCL は、設定されましたが、セマフォは、既
                        に存在しています。

     [EINTR]            呼び出しは、シグナルによって割り込まれました。

     [EINVAL]           sem_open() 操作は、与えられた name ではサポートされま
                        せん。

     [EINVAL]           value 引数は、SEM_VALUE_MAX より大きいです。

     [ENAMETOOLONG]     name 引数が長過ぎます。

     [ENFILE]           セマフォでのシステム制限に達しました。

     [ENOENT]           O_CREAT は、設定されていませんが、指定されたセマフォ
                        は、存在していません。

     [ENOSPC]           セマフォを作成するための空間がありません。

     sem_close() 関数は、次の場合に失敗します:

     [EINVAL]           sem 引数は、有効なセマフォではありません。

     sem_unlink() 関数は、次の場合に失敗します:

     [EACCES]           セマフォを削除 (unlink) するためにパーミッションは、拒
                        絶されました。

     [ENAMETOOLONG]     指定された name は、長過ぎます。

     [ENOENT]           指定されたセマフォは、存在していません。

関連項目
     close(2), open(2), umask(2), unlink(2), sem_getvalue(3), sem_post(3),
     sem_trywait(3), sem_wait(3)

規格
     sem_open(), sem_close() と sem_unlink() 関数は、ISO/IEC 9945-1:1996
     (``POSIX.1'') に適合しています。

歴史
     名前付きセマフォのサポートは、FreeBSD 5.0 ではじめて登場しました。

FreeBSD 11.2                    January 9, 2010                   FreeBSD 11.2

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