FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 書式 | 解説 | オプション | ロボットモード | 終了ステータス | 環境変数 | LZMA ユーティリティの互換性 | | 使用例 | 関連項目
XZ(1)                              XZ Utils                              XZ(1)



名称
       xz,  unxz, xzcat, lzma, unlzma, lzcat - .xz と .lzma ファイルを圧縮する
       か、または復元します

書式
       xz [option...] [file...]

書式
       unxz は、xz --decompress と同等です。
       xzcat は、xz --decompress --stdout と同等です。
       lzma は、xz --format=lzma と同等です。
       unlzma は、xz --format=lzma --decompress と同等です。
       lzcat は、xz --format=lzma --decompress --stdout と同等です。

       ファイルを復元する必要があるスクリプトを書くとき、名前 unxzxzcat の
       代わりに、適切な引数 (xz -d または xz -dc) を付けて、常に名前 xz を使用
       することをお勧めします。

解説
       xz は、gzip(1)bzip2(1) と同様のコマンドライン構文で使用する汎用の
       データ圧縮ツールです。ネイティブのファイル形式は、.xz 形式ですが、LZMA
       ユーティリティによって使用される古い .lzma 形式とコンテナ形式のヘッダの
       ない生の圧縮ストリームもまたサポートされます。

       xz は、選択された動作に従って、各 file を圧縮するか、または復元します。
       files が与えられないか、または file- であるなら、xz は、標準入力か
       ら読み込んで、標準出力に処理されたデータを書き込みます。xz は、標準出力
       が端末であるなら圧縮されたデータを書き込むことを拒否します (エラーを表
       示して、file をスキップします)。同様に、xz は、標準入力が端末であるな
       ら、圧縮されたデータを読み込むことを拒否します。

       --stdout が指定されないなら、- 以外の files は、ソースの file 名から得
       られる新しいファイルに書き込まれます:

       •  圧縮するとき、ターゲットファイル形式 (.xz または .lzma) の接尾辞が、
          ターゲットファイル名を得るためにソースファイル名に追加されます。

       •  復元するとき、.xz または .lzma の接尾辞が、ターゲットファイル名を得
          るためにファイル名から取り除かれ。xz は、また、接尾辞の .txz.tlz
          を認識して、それらを .tar 接尾辞に置き換えます。

       ターゲットファイルが既に存在しているなら、エラーが表示され、file は、ス
       キップされます。

       標準出力に書き込まれないなら、次のいずれかが適用されて、xz は、警告を表
       示して、file をスキップします:

       •  file が通常ファイルではありません。シンボリックリンクは、たどられま
          せん、従って、それらは、通常ファイルであると見なされません。

       •  file には、2 つ以上のハードリンクがあります。

       •  file には、setuid、setgid またはスティッキビットの設定があります。

       •  動作モードが圧縮に設定され、file にはターゲットファイル形式の接尾辞
          (.xz 形式に圧縮するとき、.xz または .txz で、.lzma 形式に圧縮すると
          き、.lzma または .tlz) が既にあります。

       •  動作モードが復元に設定され、file には、サポートしているファイル形式
          (.xz, .txz, .lzma, または .tlz) のいずれかの接尾辞がありません。

       file の圧縮、または復元が成功して後に、xz は、ソース file からターゲッ
       トファイルに所有者、グループ、パーミッション、アクセス時刻と更新時刻を
       コピーします。グループのコピーに失敗するなら、ターゲットファイルが、
       ソース file にアクセスするパーミッションを持っていないユーザにとってア
       クセス可能とならないので、パーミッションは、変更されます。xz は、アクセ
       ス制御リストまたは拡張された属性のような他のメタデータのコピーをまだサ
       ポートしていません。

       いったんターゲットファイルのクローズに成功すると、--keep が指定されな
       かったなら、ソース file は、削除されます。ソース file は、出力が標準出
       力に書き込まれるなら、決して削除されません。

       SIGINFO または SIGUSR1xz プロセスに送られると、標準エラーに進捗情報
       を印刷 (表示) します。これは、標準エラーが端末であるときのみ使用するよ
       うに制限されるので、--verbose を使用すると、進捗インディケータを自動的
       に更新して表示されます。

   メモリ使用量
       xz のメモリ使用量は、数 100 キロバイトから数ギガバイトまで圧縮設定に依
       存して異なります。ファイルを圧縮するとき使用される設定は、復元プログラ
       ムの必要メモリを決定します。通常、復元プログラムは、ファイルを作成する
       とき、圧縮プログラムが必要としたメモリの容量の 5 % から 20 % を必要とし
       ます。例えば、現在 xz -9 で作成されたファイルを復元すると、65 MiB のメ
       モリを要求します。それでも、復元するためのメモリの数ギガバイトを必要と
       する .xz ファイルを所有することは、可能です。

       特に古いシステムのユーザは、膨大なメモリ使用量の可能性がうっとうしいこ
       とに気付きます。不快な驚きを防ぐために、xz には、デフォルトで無効にされ
       た、組み込みのメモリ使用量リミッタ (limiter) があります。いくつかのオペ
       レーティングシステムがプロセスのメモリ使用量を制限する方法を提供してい
       るとはいえ、それを当てにすることは、十分フレキシブルであると思われませ
       ん (例えば、mmap(2) を機能しないようにするために仮想記憶を制限する
       ulimit(1) を使用する傾向があります)。

       コマンドラインのオプション --memlimit=limit でメモリ使用量リミッタを有
       効にすることができます。しばしば、環境変数 XZ_DEFAULTS を設定することに
       よってデフォルトでリミッタを有効にすればより便利です、例えば、
       XZ_DEFAULTS=--memlimit=150MiB--memlimit-compress=limit--memlimit-decompress=limit を使用することによって、別々に圧縮と復元の
       ために制限を設定することは可能です。xz の単一の実行で圧縮と復元の両方が
       行えないので、XZ_DEFAULTS の外側で、これらの 2 つのオプションを使用する
       ことは、めったに役に立ちません、そして、--memlimit=limit (または -M
       limit) は、コマンドラインでタイプするのが短くなります。

       復元するとき、指定されたメモリ使用量の制限を越えているなら、xz は、エ
       ラーを表示し、ファイルを復元することは、失敗します。圧縮するとき、制限
       を越えているなら、xz は、(--format=raw または --no-adjust を使用すると
       きを除いて) 制限が超えないように、設定を縮小させようと試みます。このよ
       うに、操作は、制限がそれほど小さくないなら、失敗しないでしょう。設定の
       スケーリングは、あらかじめ設定された圧縮レベルにマッチしないステップで
       行われます、例えば、制限が xz -9 のために必要な量よりわずかに少ないだけ
       なら、設定は、xz -8 までいっぱいではなく、少しだけ縮小されます。

   連結と .xz ファイルで詰め物
       そのままで、.xz ファイルを連結することは可能です。xz は、まるでそれらが
       単一の .xz ファイルであるかのように、そのようなファイルを復元します。

       連結された部分または最後の部分の後の間に詰め物を挿入することは可能で
       す。詰め物は、ヌル (null) バイトから成らなければなりません、そして、詰
       め物のサイズは 4 バイトの倍数でなければなりません。これは、役に立つ場合
       があります、例えば、.xz ファイルが 512 バイトのブロックでファイルサイズ
       を測定するメディアに格納される場合です。

       連結と詰め物は、.lzma ファイルまたは生のストリームで許可されていませ
       ん。

オプション
   整数接尾辞と特別な値
       整数引数が予想されるほとんどの場所では、大きな整数を容易に示すオプショ
       ンの接尾辞がサポートされています。整数と接尾辞の間には、空白があっては
       なりません。

       KiB    整数は、1,024 (2^10) が乗算されます。Ki, k, kB, KKB は、KiB
              の同義語として受け付けられます。

       MiB    整数は、1,048,576 (2^20) が乗算されます。Mi, m, MMB は、MiB
              の同義語として受け付けられます。

       GiB    整数は、1,073,741,824 (2^30) が乗算されます。Gi, g, GGB は、
              GiB の同義語として受け付けられます。

       オプションによってサポートされた最大の整数値を示すために特別な値 max を
       使用することができます。

   動作モード
       複数の動作モードのオプションが与えられるなら、最後のものに効果がありま
       す。

       -z, --compress
              圧縮します。動作モードオプションが指定されなくて、他の動作モード
              がコマンド名から意味されないとき (例えば、unxz は、--decompress
              を意味します) これは、デフォルトの動作モードです。

       -d, --decompress, --uncompress
              圧縮復元します。

       -t, --test
              圧縮された files の整合性をテストします。このオプションは、復元
              されたデータが標準出力に書き込まれる代わりに捨てられることを除い
              て、--decompress --stdout と同等です。ファイルは、作成されず、削
              除もされません。

       -l, --list
              圧縮された file に関する情報を印刷 (表示) します。復元された出力
              は、生成されず、ファイルは、作成されず、削除もされません。リスト
              モードで、プログラムは、標準入力、または、他のシーク可能でない
              ソースから圧縮されたデータを読み込むことはできません。

              デフォルトのリストは、1 行ごとに 1 つのファイルで、files に関す
              る基本情報を表示します。より詳細な情報を得るためには、--verbose
              オプションも使用します。詳しい情報については、--verbose を 2 度
              使用しますが、すべてのその他の情報を得るために、多くのシークを必
              要とするので、遅くなることに注意してください。冗長な出力の幅が
              80 文字を越えるので、端末が十分広くないなら、例えば、less -S で
              出力をパイプに通すのが、便利であるかもしれません。

              正確な出力は、xz のバージョンと異なったロケールの間で異なるかも
              しれません。マシンで読み込み可能な出力については、--robot --list
              が使用されるべきです。

   動作修飾子
       -k, --keep
              入力ファイルを削除しません。

       -f, --force
              このオプションには、次のいくつかの効果があります:

              •  ターゲットファイルが既に存在するなら、圧縮するか、または復元
                 する前に、それを削除します。

              •  たとえ入力が通常ファイルへのシンボリックリンクである、2 つ以
                 上のハードリンクをあるか、または setuid、setgid、またはス
                 ティッキビットがあっても、圧縮するか、または復元します。
                 setuid、setgid とスティッキビットは、ターゲットファイルにコ
                 ピーされません。

              •  --decompress --stdout で使用され、xz がソースファイルのタイプ
                 を解釈できないとき、ソースファイルは、標準出力にコピーされま
                 す。これによって、xzcat --forcexz で圧縮されていないファ
                 イルに対して cat(1) のように使用することができます。将来的に
                 xz が標準出力にそのままそれらをコピーする代わりにより多くのタ
                 イプのファイルを復元するかもしれない、新しい圧縮されたファイ
                 ル形式を xz がサポートするかもしれないことに注意してくださ
                 い。単一のファイル形式のみを復元するように xz を制限するため
                 に --format=format を使用することができます。

       -c, --stdout, --to-stdout
              ファイルの代わりに標準出力に圧縮されるか復元されたデータを書き込
              みます。これは、--keep の意味を含みます。

       --single-stream
              最初の .xz ストリームだけを圧縮復元し、ストリームに続いている、
              残りの入力データをできるだけ静かに無視します。通常、そのような後
              続するごみは、xz にエラーを表示させます。

              xz は、.lzma ファイルまたは生のストリームから 2 つ以上のストリー
              ムを決して圧縮復元しませんが、このオプションは、まだ、xz に、
              .lzma ファイルまたは生のストリームの後の後続しているデータをでき
              るだけ無視させます。

              このオプションには、操作モードが --decompress または --test では
              ないなら、効果がありません。

       --no-sparse
              スパース (sparse) ファイルの作成を無効にします。デフォルトで、通
              常ファイルに復元するとき、xz は、復元されたデータが長いひと続き
              のバイナリ 0 を含んでいるなら、ファイルをスパースにしようと試み
              ます。また、標準出力が通常ファイルに結び付けられ、特定の追加条件
              がそれを安全にするように満たされる限り、標準出力に書き込むとき、
              それは、動作します。スパースファイルを作成することは、ディスクの
              空間を節約し、ディスク I/O の量を減少させることによって、復元を
              スピードアップします。

       -S .suf, --suffix=.suf
              復元するとき、.xz または .lzma の代わりにターゲットファイルに対
              して接尾辞として .suf を使用します。標準出力に書き込むのではな
              く、ソースファイルに接尾辞 .suf が既にあるなら、警告が表示され、
              ファイルをスキップします。

              復元するときに、.xz, .txz, .lzma または .tlz 接尾辞があるファイ
              ルに加えて接尾辞 .suf があるファイルを認識します。ソースファイル
              に接尾辞 .suf があるなら、接尾辞は、ターゲットファイル名を得るた
              めに取り除かれます。

              生のストリーム (--format=raw) を圧縮するか、または復元するとき、
              標準出力に書き込まないなら、生のストリームのためのデフォルトの接
              尾辞がないので、接尾辞は、常に指定されなければなりません。

       --files[=file]
              file から処理するためにファイル名を読み込みます。file が省略され
              るなら、ファイル名は、標準入力から読み込まれます。ファイル名は、
              改行文字で終っていなければなりません。ダッシュ (-) は、通常の
              ファイル名として扱われます。それは、標準入力を意味しません。ま
              た、ファイル名がコマンドライン引数として与えられるなら、ファイル
              名が file から読み込まれる前に、それらは、処理されます。

       --files0[=file]
              ヌル文字で各ファイル名が終っていなければらないことを除いて、これ
              は、--files[=file] と同じです。

   基本的なファイル形式と圧縮オプション
       -F format, --format=format
              圧縮するか、または復元するファイル format (形式) を指定します:

              auto   これは、デフォルトです。圧縮するとき、auto は、xz と同等
                     です。復元するとき、入力ファイルの形式は、自動的に検出さ
                     れます。(--format=raw で作成される) 生のストリームは、自
                     動検出されないことに注意してください。

              xz     ファイル形式を .xz に圧縮するか、または復元するとき、.xz
                     ファイルのみを受け付けます。

              lzma, alone
                     古い .lzma ファイル形式を圧縮するか、または復元するとき
                     .lzma ファイルのみを受け付けます。代替名 alone は、LZMA
                     Utils の後方互換性のために提供されてます。

              raw    (ヘッダがない) 生のストリームを圧縮するか、または復元しま
                     す。これは、アドバンスドユーザのためだけに作られていま
                     す。生のストリームをデコードするために、--format=raw を使
                     用して、明白に、通常、コンテナヘッダに格納されている、
                     フィルタチェーンを指定する必要があります。

       -C check, --check=check
              整合性チェックのタイプを指定します。チェックは、復元されたデータ
              から計算され、.xz ファイルに格納されます。このオプションは、.xz
              形式に圧縮するときのみ効果があります。.lzma 形式は、整合性チェッ
              クをサポートとしていません。(もしあるなら) 整合性チェックは、.xz
              ファイルが復元されるとき、検証されます。

              サポートされている check タイプは、次の通りです:

              none   整合性チェックを全く計算しません。通常、これは、悪い考え
                     です。これは、データの整合性が他の手段によって検証される
                     とき、役に立ちます。

              crc32  IEEE-802.3 (イーサネット) から多項式を使用して、CRC32 を
                     計算します。

              crc64  ECMA-182 から多項式を使用して CRC64 を計算します。損傷し
                     たファイルの検出で CRC32 よりわずかに良くて、速度差がごく
                     わずかであるので、これはデフォルトです。

              sha256 SHA-256 を計算します。これは、CRC32 と CRC64 よりいくらか
                     遅いです。

              .xz ヘッダの整合性は、常に CRC32 で検証されます。それを変更する
              か、または無効にすることはできません。

       --ignore-check
              圧縮復元するとき、圧縮されたデータの整合性チェックを検証しませ
              ん。.xz ヘッダの CRC32 値は、まだ正常に検証されます。

              利用者が何をしているかを知るまで、このオプションを使用しないでく
              ださい。このオプションを使用するための考えられる理由は、次の通り
              です:

              •  破損している .xz ファイルからデータを復旧しようと試みます。

              •  圧縮復元を加速します。これは、たいてい、SHA-256 または極めて
                 よく圧縮されたファイルで重要です。それは、ファイルの整合性が
                 いくつかの方法で、外部から検証されないなら、この目的のための
                 このオプションを使用しないことをお勧めします。

       -0 ... -9
              圧縮プリセットレベルを選択します。デフォルトは、-6 です。複数の
              プリセットレベルが指定されるなら、最後のものが効果があります。カ
              スタムフィルタチェーンが既に指定されていたなら、圧縮プリセットレ
              ベルを設定すると、カスタムフィルタチェーンをクリアします。

              プリセットの違いは、gzip(1)bzip2(1) より重要です。選択された
              圧縮の設定は、復元プログラムの必要メモリを決定します、したがっ
              て、あまりに高いプリセットレベルは、少ない RAM しかない古いシス
              テムでファイルを復元することが苦痛になるかもしれません。はっきり
              言えば、しばしば gzip(1)bzip2(1) で使用するように、すべてに
              盲目的に -9 を使用することは、よい考えではありません。

              -0 ... -3
                     いくらか速いプリセットがあります。-0 は、はるかによい圧縮
                     する、gzip -9 より時々速いです。高いものは、しばしば、同
                     程度か、またはより良い圧縮比がある bzip2(1) に匹敵する速
                     度がありますが、結果は、圧縮されているデータのタイプに大
                     きく依存します。

              -4 ... -6
                     古いシステムでさえ妥当な復元プログラムのメモリ使用量を保
                     持しているとはいえ、非常に良い圧縮ができています。-6 は、
                     デフォルトです、例えば、たった 16 MiB の RAM のシステムで
                     さえ復元可能となる必要があるファイルを配布するためのよう
                     に、通常、良い選択です。(-5e または -6e は、また、考慮す
                     る価値があります。--extreme を参照してください。)

              -7 ... -9
                     これらは、-6 に似ていますが、圧縮プログラムと復元プログラ
                     ムでより多いメモリが必要です。これらは、それぞれ、8 MiB,
                     16 MiB, and 32 MiB より大きなファイルを圧縮するときだけ役
                     に立ちます。

              同じハードウェアで、復元速度は、1 秒ごとに圧縮されるデータのバイ
              ト数でほぼ一定です。言い換えれば、圧縮が良ければ良いほど、通常、
              復元は、より速くなります。これは、また、1 秒ごとに生成された復元
              された出力の量が大きく異なることを意味します。

              次のテーブルは、プリセットの要約された機能です:


                     プリセット   DictSize   CompCPU   CompMem   DecMem
                         -0       256 KiB       0        3 MiB    1 MiB
                         -1         1 MiB       1        9 MiB    2 MiB
                         -2         2 MiB       2       17 MiB    3 MiB
                         -3         4 MiB       3       32 MiB    5 MiB
                         -4         4 MiB       4       48 MiB    5 MiB
                         -5         8 MiB       5       94 MiB    9 MiB
                         -6         8 MiB       6       94 MiB    9 MiB
                         -7        16 MiB       6      186 MiB   17 MiB
                         -8        32 MiB       6      370 MiB   33 MiB
                         -9        64 MiB       6      674 MiB   65 MiB

              カラムの説明:

              •  DictSize は、LZMA2 辞書サイズです。それは、復元されたファイル
                 のサイズより大きな辞書を使用する消費メモリです。これは、実際
                 にそれらの必要がないとき、プリセット -7 ... -9 を使用すること
                 を避ける良い理由です。-6 以下では、通常、消費されるメモリ量
                 は、問題にならないほど低くなります。

              •  CompCPU は、圧縮速度に影響する LZMA2 の設定の簡略化された表現
                 です。辞書サイズは、速度にも影響します、それd、CompCPU がレベ
                 ル -6 ... -9 と同じである一方、より高いレベルは、まだ少し遅く
                 なる傾向があります。従って、より遅くて、ことによるとより良い
                 圧縮さえ得るためには、--extreme を参照してください。

              •  CompMem は、単一スレッドモードで圧縮プログラムの必要メモリを
                 含んでいます。それは、xz バージョンの間でわずかに変わるかもし
                 れません。将来のマルチスレッド化されたモードのいくつかの必要
                 メモリは、単一スレッドモードのものより著しく高いかもしれませ
                 ん。

              •  DecMem は、復元プログラムの必要メモリを含んでいます。すなわ
                 ち、圧縮設定は、復元プログラムの必要メモリを決定します。正確
                 な復元プログラムのメモリ使用量は、LZMA2 辞書サイズよりわずか
                 に多くなりますが、テーブルの値は、次の完全な MiB まで四捨五入
                 されています。

       -e, --extreme
              すこしより良い圧縮比をうまくいけば取得するために選択された圧縮の
              プリセットレベル (-0 ... -9) のより遅い異形を使用しますが、ま
              た、不運で、より悪くなるかもしれません。復元プログラムのメモリ使
              用量は、影響を受けませんが、圧縮プログラムのメモリ使用量は、プリ
              セットレベル -0 ... -3 で少し増加します。

              辞書サイズ 4 MiB と 8 MiB で 2 つのプリセットがあるので、プリ
              セット -3e-5e は、それぞれ、-4e-6e よりわずかに速い設定
              (下の CompCPU) を使用します。そのように、2 つプリセットは、同じ
              はありません。


                     プリセット   DictSize   CompCPU   CompMem   DecMem
                        -0e       256 KiB       8        4 MiB    1 MiB
                        -1e         1 MiB       8       13 MiB    2 MiB
                        -2e         2 MiB       8       25 MiB    3 MiB
                        -3e         4 MiB       7       48 MiB    5 MiB
                        -4e         4 MiB       8       48 MiB    5 MiB
                        -5e         8 MiB       7       94 MiB    9 MiB
                        -6e         8 MiB       8       94 MiB    9 MiB
                        -7e        16 MiB       8      186 MiB   17 MiB
                        -8e        32 MiB       8      370 MiB   33 MiB
                        -9e        64 MiB       8      674 MiB   65 MiB

              例えば、最も速いものから最も遅をものまでの順序が、-5, -6, -5e-6e である、8 MiB 辞書を使用する 4 つのプリセットの合計がありま
              す。

       --fast
       --best これらは、それぞれ -0-9 に対していくらか誤解を招きそうな別名
              です。これらは、LZMA Utils との後方互換性のためだけに提供されて
              います。これらのオプションを使用するのを避けてください。

       --block-size=size
              .xz 形式に圧縮するとき、入力データを size バイトのブロックに分割
              します。ブロックは、お互いに独立して圧縮され、マルチスレッドに役
              立ち、制限されたランダムアクセスの圧縮復元を可能にします。このオ
              プションは、通常、マルチスレッドのモードのデフォルトのブロックサ
              イズ上書きするために使用されますが、単一のスレッド化されたモード
              でもこのオプションを使用することができます。

              マルチスレッドのモードで、約 3 倍の size バイトは、入力と出力を
              バッファするための各スレッドで割り付けられます。デフォルトの
              size は、LZMA2 辞書サイズまたは 1 MiB のいずれか大きいほうの 3
              倍です。通常、よい値は、LZMA2 辞書、または少なくとも 1 MiB のサ
              イズの 2-4 倍です。LZMA2 辞書サイズ未満の size を使用すること
              は、次に、LZMA2 辞書バッファが、決して完全に使用されないので、
              RAM を浪費します。ブロックのサイズは、xz の将来のバージョンが、
              マルチスレッド化された圧縮復元のために使用する、ブロックヘッダに
              格納されます。

              単一のスレッド化されたモードで、ブロックの分割は、デフォルトで行
              われません。このオプションを設定することは、メモリの使用量に影響
              しません。サイズ情報は、ブロックヘッダに格納されず、したがって、
              単一スレッド化されたモードで作成されたファイルは、マルチスレッド
              のモードの作成されたファイルと同一ではありません。また、サイズ情
              報の不足は、xz の将来のバージョンがマルチスレッドのモードで圧縮
              復元ができないことを意味します。

       --block-list=sizes
              .xz 形式に圧縮するとき、圧縮されていないデータの与えられた間隔の
              後に、新しいブロックを開始します。

              ブロックの圧縮されていない sizes は、コンマで区切られたリストと
              して指定されます。(2 つ以上の連続的なコンマで) サイズを省略する
              ことは、前のブロックのサイズを使用する省略表現です。

              入力ファイルが sizes の合計より大きいなら、ファイルの終わりまで
              sizes の最後の値が繰り返されます。0 の特別な値は、ファイルの残り
              が単一のブロックとしてエンコードされるべきであることを示すため
              に、最後の値として使用されます。

              (スレッド化されたモードのデフォルト値、または --block-size=size
              で指定された値のいずれかの) エンコーダのブロックサイズを越えてい
              る sizes を指定するなら、エンコーダは、sizes で指定される境界を
              保存している間に、追加のブロックを作成します。例えば、
              --block-size=10MiB --block-list=5MiB,10MiB,8MiB,12MiB,24MiB を指
              定して、入力ファイルが 80 MiB であるなら、11 のブロックを得ます:
              5、10、8、10、2、10、10、4、10、10 と 1 MiB。

              マルチスレッドのモードで、ブロックのサイズは、ブロックヘッダに格
              納されます。これは、単一のスレッド化されたモードで行われないの
              で、エンコードされた出力は、マルチスレッド化されたモードのそれと
              同一ではありません。

       --flush-timeout=timeout
              圧縮するとき、timeout ミリ秒 (正の整数) より多くが前のフラッシュ
              以後に来渡され、より多くの入力を読み込むことがブロックされるな
              ら、すべての保留中の入力データは、エンコーダからフラッシュされ、
              出力ストリームで利用可能となります。xz が、ネットワークを越えて
              流されるデータを圧縮するために使用されるなら、これを役に立てるこ
              とができます。小さな timeout 値は、小さい遅延がある受信の終りで
              データを受利用可能にしますが、大きな timeout 値は、よりよい圧縮
              率を与えます。

              この機能は、デフォルトで無効にされます。このオプションが 2 回以
              上指定されるなら、最後のものに効果があります。特殊な 0timeout 値は、この機能を明示的に無効にするために使用することがで
              きます。

              この機能は、POSIX でないシステムで利用可能ではありません。

              この機能は、まだ実験的です。現在、xz は、どのように xz がバッ
              ファリングするかのために、リアルタイムでストリームを圧縮復元に不
              適切です。

       --memlimit-compress=limit
              圧縮のためのメモリ使用量の制限を設定します。このオプションが複数
              回指定されるなら、最後のものに効果があります。

              圧縮の設定が limit を越えるなら、xz は、制限が超えないように下方
              に設定を調節して、自動調整が行われたことの通知を表示します。
              --format=raw で圧縮されるとき、または --no-adjust が指定されるな
              ら、そのような調整は、行われません。そのような場合、エラーが表示
              され、xz は、終了ステータス 1 で終了します。

              次の複数の方法で limit を指定することができます:

              •  limit は、バイト単位の絶対値で指定できます。MiB のような整数
                 の接尾辞を使用することが役に立つかもしれません。例:
                 --memlimit-compress=80MiB

              •  物理的なメモリ (RAM) の合計の割合として limit を指定すること
                 ができます。異なったコンピュータの間で共有されるシェル初期化
                 スクリプトで XZ_DEFAULTS 環境変数を設定するとき、これは、特に
                 役に立つかもしれません。そのように、制限は、より多くのメモリ
                 があるシステムで、自動的に大きくなります。例:
                 --memlimit-compress=70%limit0 に設定することによって、デフォルト値にリセットして
                 戻すことができます。これは、現在、limitmax (メモリ使用量
                 の制限なし) に設定するのと同等です。いったんマルチスレッド化
                 のサポートが実装されると、マルチスレッド化された場合のために
                 0max の間には、違いがあるかもしれないので、詳細が決められ
                 るまで、max の代わりに 0 を使用することをお勧めします。

              また、セクションメモリ使用量も参照してください。

       --memlimit-decompress=limit
              復元のためのメモリ使用量の制限を設定します。これは、また、--list
              に影響します。操作が limit を超さずに不可能であるなら、xz は、エ
              ラーを表示し、ファイルを復元することは、失敗します。limit を指定
              する可能な方法については、--memlimit-compress=limit を参照してく
              ださい。

       -M limit, --memlimit=limit, --memory=limit
              これは、--memlimit-compress=limit --memlimit-decompress=limit 指
              定することと同等です。

       --no-adjust
              圧縮の設定がメモリ使用量の制限を超えているなら、エラーを表示し
              て、終了します。デフォルトは、メモリ使用量の制限が超えないよう
              に、下方に設定を調節することです。自動的な調整は、生ストリームを
              作成するとき、常に無効にされます (--format=raw)。

       -T threads, --threads=threads
              使用するワーカスレッドの数を指定します。threads を特別な値 0 に
              設定することは、xz に、システムで CPU コアがあるのと同じくらい多
              くのスレッドを使用させます。入力ファイルが与えられた設定でスレッ
              ド化するために十分に大きくないなら、またはより多くのスレッドを使
              用することが、メモリ使用量制限を越えているなら、スレッドの実際の
              数を threads より少なくすることができます。

              現在、唯一のスレッド化する方法は、入力をブロックに分割して、お互
              いにそれらを独立して圧縮することです。デフォルトのブロックサイズ
              は、圧縮レベルに依存し、--block-size=size オプションで上書きする
              ことができます。

              スレッド化された圧縮復元は、まだ実装されていません。それは、ブ
              ロックヘッダのサイズ情報で複数のブロックを含んでいるファイルでの
              み動作します。マルチスレッドモードで圧縮されたすべてのファイル
              は、この条件を満たしていますが、単一スレッド化モードで圧縮された
              ファイルは、たとえ --block-size=size が使用されたとしても、満た
              しません。

   カスタムコンプレッサフィルタチェーン
       カスタムフィルタチェーンによって、プリセットに関連した設定を当てにする
       代わりに、詳細な圧縮設定を指定することができます。カスタムフィルタ
       チェーンが指定されるとき、コマンド行の前のプリセットオプション (-0 ...
       -9 and --extreme) は、忘れられます。プリセットオプションが 1 つ以上のカ
       スタムフィルタチェーンオプションの後に指定されるなら、新しいプリセット
       は、効力があり、前に指定されたカスタムフィルタチェーンオプションは、忘
       れられます。

       フィルタチェーンは、コマンドラインのパイプと互換性があります。圧縮する
       とき、復元された入力は、出力が (もしあれば) 次のフィルタに行く最初の
       フィルタに行きます。最後のフィルタの出力は、圧縮されたファイルに書き込
       まれます。チェーンのフィルタの最大数は、4 ですが、通常、フィルタチェー
       ンには、1 つか 2 つのフィルタしかありません。

       多くのフィルタには、フィルタチェーンでそれらを指定できるところで制限が
       あります: いくつかのフィルタは、チェーンの最後のフィルタとしてのみ動作
       でき、いくつかは、最後でないフィルタとしてのみ動作し、および、いくつか
       は、チェーンの任意の位置でも動作します。フィルタによって、この制限は、
       フィルタデザインに固有であるか、またはセキュリティの問題を防ぐために存
       在しています。

       カスタムフィルタチェーンは、フィルタチェーンで必要とされる順序で 1 つ以
       上のフィルタオプションを使用することによって指定されます。すなわち、
       フィルタオプションの順序は、重要です!  生のストリーム (--format=raw) を
       デコードするとき、フィルタチェーンは、圧縮するとき指定された同じ順序で
       指定されます。

       フィルタは、コンマで区切られたリストとしてフィルタ特有の option を取り
       ます。option の余分なコンマは、無視されます。すべてのオプションには、デ
       フォルト値があるので、利用者は、変更したものだけを指定するだけです。

       全体のフィルタチェーンと option (オプション) を見るためには、xz -vv (す
       なわち、2 度 --verbose を使用する) を使用します。また、これは、プリセッ
       トによって使用されるフィルタチェーンオプションを見るために動作します。

       --lzma1[=options]
       --lzma2[=options]
              LZMA1 または LZMA2 フィルタをフィルタチェーンに追加します。
              チェーンの最後のフィルタとしてのみ、これらのフィルタを使用するこ
              とができます。

              LZMA1 は、LZMA1 だけをサポートする、古い .lzma ファイル形式だけ
              をサポートする、古いフィルタです。LZMA2 は、LZMA1 のいくつかの実
              用上の問題を修正した LZMA1 の更新されたバージョンです。.xz 形式
              は、LZMA2 を使用し、LZMA1 を全くサポートしていません。LZMA1 と
              LZMA2 の圧縮の速度と比率は、ほとんど同じです。

              LZMA1 と LZMA2 は、次の同じ組の option を共有しています:

              preset=preset
                     すべての LZMA1 または LZMA2 の optionpreset にリセッ
                     トします。preset は、単一文字のプリセット修飾子が続く、整
                     数で構成されます。整数は、0 から 9 までを指定でき、コマン
                     ドラインのオプションの -0 ... -9 にマッチします。現在、唯
                     一サポートされている修飾子は、--extreme にマッチする、e
                     です。preset が指定されないなら、LZMA1 または LZMA2 の
                     option (オプション) のデフォルト値は、プリセット 6 から取
                     られます。

              dict=size
                     辞書 (ヒストリバッファ) size (サイズ) は、最近処理されて
                     復元されたデータのどのくらいのバイトがメモリに保持される
                     かを示します。アルゴリズムは、復元されたデータの (マッチ
                     する) 繰り返しているバイトシーケンスを見つけて、それらを
                     辞書中の現在のデータへの参照に置き換えようと試みます。辞
                     書が大きければ大きいほど、マッチを見つける機会は、より高
                     くなります。したがって、増加する辞書 size は、通常圧縮比
                     を改良しますが、復元されたファイルより大きな辞書は、メモ
                     リを消費します。

                     典型的な辞書 size (サイズ) は、64 KiB から 64 MiB です。
                     最小は、4 KiB です。現在、圧縮のための最大は、1.5 GiB
                     (1536 MiB) です。復元プログラムは、LZMA1 と LZMA2 スト
                     リーム形式のための最大である、最大 1 バイトで 4 GiB 未満
                     の辞書を既にサポートしています。

                     辞書 size とマッチファンダ (mf) は、ともに LZMA1 または
                     LZMA2 エンコーダのメモリ使用量を決定します。同じ (または
                     大きい) 辞書 size は、圧縮するとき使用された復元に必要で
                     す、その結果、圧縮するとき、デコーダのメモリ使用量は、使
                     用される辞書サイズによって決定されます。.xz ヘッダは、2^n
                     または 2^n + 2^(n-1) としていずれかの辞書 size を格納する
                     ので、これらの size は、圧縮のためにいくらか優先されま
                     す。他の size は、.xz ヘッダに格納されるとき、切り上げら
                     れます。

              lc=lc  リテラルのコンテキストビットの数を指定します。最小は、0
                     で、最大は、4 です。デフォルトは、3 です。さらに、lclp の合計は、4 を超えてはいけません。

                     マッチとしてエンコードできないすべてのバイトは、リテラル
                     としてエンコードされます。すなわち、リテラルは、同時に 1
                     つエンコードされる単なる 8 ビットのバイトです。

                     リテラルのコード化は、以前に復元されたバイトの最上位の lc
                     ビットが次のバイトに関連があるという仮定を行います。例え
                     ば、典型的な英文のテキストで、大文字は、しばしば小文字が
                     あとに続き、通常、小文字は、別の小文字に続きます。US
                     ASCII 文字セットでは、最上位の 3 ビットは、大文字に対して
                     010 で、小文字に対して 011 です。lc が少なくとも 3 である
                     とき、リテラルのコード化は、復元されたデータでこの特性を
                     利用することができます。

                     通常、デフォルト値 (3) は、良いことです。最大の圧縮をした
                     いなら、lc=4 をテストしてください。時々、少し助け、時々、
                     圧縮が、より悪くなります。それがより悪くするなら、例え
                     ば、lc=2 もテストしてください。

              lp=lp  リテラル位置ビットの数を指定します。最小は、0 で、最大
                     は、4 です。デフォルトは、0 です。

                     lp は、リテラルをコード化するとき、復元されたデータの整列
                     の種類がどのように想定されるかに影響します。整列に関する
                     詳しい情報にについては、下記の pb を参照してください。

              pb=pb  位置ビットの数を指定します。最小は、0 で、最大は、4 で
                     す。デフォルトは、2 です。

                     pb は、一般的に、復元されたデータの整列の種類がどのように
                     想定されるかに影響します。デフォルトは、より良い推測がな
                     いとき、しばしばそれは、良い選択である、4 バイトの整列
                     (2^pb=2^2=4) を意味します。

                     整列が知られているとき、pb を設定すると、それに応じてファ
                     イルサイズが少し減少します。例えば、1 バイトの整列 (US
                     ASCII, ISO-8859-*, UTF-8) があるテキストファイルで、pb=0
                     を設定すると、わずかに圧縮を改良することできます。UTF-16
                     テキストに関して、pb=1 は、良い選択です。整列が 3 バイト
                     のように奇数であるなら、pb=0 は、最も良い選択であるかもし
                     れません。

                     pblp で想定された整列を調整することができるにもかかわ
                     らず、LZMA1 と LZMA2 は、まだ 16 バイトの整列がわずかに有
                     利です。LZMA1 または LZMA2 で圧縮されることがあり得るファ
                     イル形式を設計するとき、考慮に入れる価値があるかもしれま
                     せん。

              mf=mf  マッチする finder は、エンコーダ速度、メモリ使用量と圧縮
                     比に大きな影響を与えます。デフォルトは、次の preset に依
                     存します: 0 は、hc3 を使用し、1-3 は、hc4 を使用し、そし
                     て残りは、bt4 を使用します。

                     次のマッチ finder がサポートされています。以下のメモリ使
                     用量の式は、dict が 2 のべき乗であるとき、実体に最も近い
                     概算です。

                     hc3    Hash Chain with 2- and 3-byte hashing
                            nice のための最小値: 3
                            メモリ使用量:
                            dict * 7.5 (dict <= 16 MiB なら);
                            dict * 5.5 + 64 MiB (dict > 16 MiB なら)

                     hc4    Hash Chain with 2-, 3-, and 4-byte hashing
                            nice のための最小値: 4
                            メモリ使用量:
                            dict * 7.5 (dict <= 32 MiB なら);
                            dict * 6.5 (dict > 32 MiB なら)

                     bt2    Binary Tree with 2-byte hashing
                            nice のための最小値: 2
                            メモリ使用量: dict * 9.5

                     bt3    Binary Tree with 2- and 3-byte hashing
                            nice のための最小値: 3
                            メモリ使用量:
                            dict * 11.5 (dict <= 16 MiB なら);
                            dict * 9.5 + 64 MiB (dict > 16 MiB なら)

                     bt4    Binary Tree with 2-, 3-, and 4-byte hashing
                            nice のための最小値: 4
                            メモリ使用量:
                            dict * 11.5 (dict <= 32 MiB なら);
                            dict * 10.5 (dict > 32 MiB なら)

              mode=mode
                     圧縮 mode は、マッチする finder によって作成されるデータ
                     を解析するためのメソッド指定します。サポートされる mode
                     は、fastnormal です。デフォルトは、preset 0-3 のため
                     には fast で、preset 4-9 のためには normal です。

                     通常、fast は、Hash Chain マッチ finder で、normal は、
                     Binary Tree マッチ finder で使用されます。また、これは、
                     preset が何、を行うかです。

              nice=nice
                     何がマッチに対する nice の長さであると考えられているかを
                     指定します。いったん、少なくとも nice バイトのマッチが見
                     つけられると、アルゴリズムは、できる限り良いマッチに対す
                     る検索を停止します。

                     nice は、2-273 バイトを指定できます。より高い値は、速度を
                     犠牲にして、より良い圧縮比を与える傾向があります。デフォ
                     ルトは、preset に依存します。

              depth=depth
                     マッチ finder で最大の検索の深さを指定します。デフォルト
                     は、圧縮プログラムが mfnice から適度な depth を決定す
                     る、特別の値 0 です。

                     Hash Chains のための妥当な depth (深さ) は、4-100 で、
                     Binary Trees のためには、16-1000 です。depth に対して非常
                     に大きな値を使用すると、エンコーダは、いくつかのファイル
                     で極めて遅くなるかもしれません。あまりに長い時間が掛かる
                     場合に圧縮に割り込む準備ができていないなら、1000 以上の
                     depth を設定することを避けてください。

              生のストリーム (--format=raw) をデコードするとき、LZMA2 は、辞書
              の size だけを必要とします。また、LZMA1 は、lc, lppb を必要
              とします。

       --x86[=options]
       --powerpc[=options]
       --ia64[=options]
       --arm[=options]
       --armthumb[=options]
       --sparc[=options]
              フィルタチェーンに分岐/呼び出し/ジャンプ (BCJ) フィルタを追加し
              ます。フィルタチェーンの最後でないフィルタとしてのみ、これらの
              フィルタを使用することができます。

              BCJ フィルタは、それらの絶対的な対照物へのマシンコードで相対アド
              レスに変換します。これは、データのサイズを変更しませんが、LZMA2
              が 0-15 % より小さい .xz ファイルを作成するのを助けることができ
              る、冗長性が増強します。BCJ フィルタは、常にリバーシブルであるの
              で、間違ったタイプのデータのための BCJ フィルタを使用することに
              よって、どんなデータの損失も起こりません。しかしながら、間違った
              タイプのデータのための BCJ フィルタを適用することは、圧縮比をよ
              り悪くする傾向があるので、悪い考えです。BCJ フィルタは、常にリ
              バーシブルであるので、間違ったタイプのデータに関する BCJ フィル
              タを使用することは、どんなデータの損失ももたらしませんが、圧縮比
              をわずかに悪くするかもしれません。

              すべての実行形式で BCJ フィルタを適用することはよいことです。実
              行形式の選択でのみ適用する必要はありません。実行形式と実行形式で
              ないファイルの両方を含むアーカイブに BCJ フィルタを適用すると、
              良い結果を得るかどうか分からないので、一般的に、配布のためのバイ
              ナリパッケージを圧縮するとき、むやみに BCJ フィルタを適用するの
              は良くありません。

              これらの BCJ フィルタは、非常に速く、わずかなメモリ量を使用しま
              す。BCJ フィルタがファイルの圧縮比を改良するなら、同時に、復元速
              度を改良することができます。これは、同じハードウェアで、LZMA2 の
              復元速度が、およそ 1 秒あたりの圧縮されたデータの一定のバイト数
              であるからです。

              これらの BCJ フィルタは、圧縮比に関連する問題を知っていました:

              •  実行形式のコード (例えば、オブジェクトファイル、静的なライブ
                 ラリと Linux カーネルモジュール) を含むいくつかのタイプのファ
                 イルには、フィルタ値で満たされた命令のアドレスがあります。そ
                 れでも、これらの BCJ フィルタは、これらのファイルで圧縮をより
                 悪くする、アドレス変換を行います。

              •  複数の同様の実行形式を含むアーカイブで BCJ フィルタを適用する
                 と、BCJ フィルタを使用しないより圧縮比が悪くなるかもしれませ
                 ん。これは、BCJ フィルタが実行形式のファイルの限界を検出しな
                 いで、各実行形式のためのアドレス変換カウンタをリセットしない
                 からです。

              上記の問題の両方は、将来、新しいフィルタで修理されるでしょう。古
              い BCJ フィルタは、新しいフィルタのデコーダが、より大きく、より
              多くのメモリを使用するので、組み込みシステムでまだ役に立ちます、

              異なった命令セットには、異なった整列があります:


                     フィルタ    整列   注
                     x86           1    32-ビットまたは 64-ビット x86
                     PowerPC       4    ビッグエンディアンのみ
                     ARM           4    リトルエンディアンのみ
                     ARM-Thumb     2    リトルエンディアンのみ
                     IA-64        16    ビッグ/リトルエンディアン
                     SPARC         4    ビッグ/リトルエンディアン

              BCJ フィルタでフィルタリングされたデータは、通常、LZMA2 で圧縮さ
              れるので、圧縮比は、LZMA2 オプションが選択された BCJ フィルタの
              整列にマッチするように設定されるなら、わずかに改良されるかもしれ
              ません。例えば、IA-64 フィルタで、LZMA2 (2^4=16) で pb=4 を設定
              することは、良いことです。x86 フィルタは、例外です。通常、x86 の
              実行形式を圧縮するとき、LZMA2 のデフォルトの 4 バイトに整列する
              ことは、良いことです。

              すべての BCJ フィルタは、次の同じ option をサポートします:

              start=offset
                     相対と絶対アドレスの間で変換するときに使用される開始
                     offset オフセットを指定します。offset は、フィルタの整列
                     の倍数でなければなりません (上記のテーブルを参照)。デフォ
                     ルトは、0 です。実際のところ、デフォルトは、良いです。カ
                     スタム offset を指定することは、ほとんど役に立ちません。

       --delta[=options]
              フィルタチェーンに Delta フィルタを追加します。フィルタチェーン
              の最後でないフィルタとしてのみ Delta フィルタを使用することがで
              きます。

              現在、簡単なバイト単位のデルタ計算だけがサポートされます。例え
              ば、復元されたビットマップイメージまたは復元された PCM オーディ
              オを圧縮するとき、役に立ちます。しかしながら、特殊用のアルゴリズ
              ムは、Delta + LZMA2 よりかなり良い結果を与えます。これは、特に、
              例えば、flac(1) を付けて、速く、よりよく圧縮するオーディオで当て
              はまります。

              サポートされる option (オプション) は、次の通りです:

              dist=distance
                     バイト単位でデルタ計算の distance を指定します。distance
                     は、1-256 でなければなりません。デフォルトは、1 です。

                     例えば、dist=2 で 8 バイトの入力 A1 B1 A2 B3 A3 B5 A4 B7
                     で、出力は、A1 B1 01 02 01 02 01 02 となります。

   他のオプション
       -q, --quiet
              警告と通知を抑制します。これを 2 度指定すると、エラーも抑制しま
              す。このオプションは、終了ステータスでの効果はありません。すなわ
              ち、警告が抑制されたとしても、警告を示す終了ステータスは、まだ使
              用されます。

       -v, --verbose
              冗長にします。標準エラーが端末に接続されるなら、xz は、進捗イン
              ディケータを表示します。2 度 --verbose を指定すると、さらに冗長
              な出力が行われます。

              進捗インディケータは、次の情報を表示します:

              •  完了の割合は、入力ファイルのサイズが知られているかどうかを表
                 示されます。すなわち、パイプに関して割合を表示ことはできませ
                 ん。

              •  (圧縮) を生産したか、または (復元) を消費した圧縮されるデータ
                 の量。

              •  (圧縮) を消費したか、または (復元) を生産した復元されるデータ
                 の量。

              •  これまで処理され圧縮されたデータの量をこれまで処理され復元さ
                 れたデータの量を割ることによって計算される、圧縮比。

              •  圧縮または復元速度。これは、秒毎の消費される (圧縮) か、また
                 は生産される (復元)、復元されたデータの量として測定されます。
                 xz がファイルを処理し始めて以来、数秒が経過した後に表示されま
                 す。

              •  形式 M:SS または H:MM:SS の経過時間。

              •  推定の残りの時間は、入力ファイルのサイズが知られていて、xz が
                 ファイルを処理し始めて以来、2、3 秒が既に経過しているときの
                 み、表示されます。時間は、コロンがないそれほど正確でない形式
                 で表示されます、例えば、2 min 30 s (2 分 30 秒)。

              標準エラーが端末でないとき、--verbose によって xz は、ファイルを
              圧縮するか、または復元した後に、標準エラーに 1 つの行でファイル
              名、圧縮されたサイズ、復元されたサイズ、圧縮比とあるいま、また、
              速度と経過時間を印刷します。速度と経過時間は、操作が少なくとも数
              秒かかったときだけ、含まれます。操作が、例えば、ユーザの割り込み
              のために、終わらなかったなら、そして、入力ファイルのサイズが知ら
              れているなら、完了の割合も印刷されます。

       -Q, --no-warn
              警告相当の状態が検出されたとしても、終了ステータスを 2 に設定し
              ません。このオプションは、冗長のレベルに影響しません、したがっ
              て、--quiet--no-warn の両方は、警告を表示しないで、終了ス
              テータスを変更しないように使用されなければなりません。

       --robot
              マシンで解析可能な形式でメッセージを印刷します。これは、様々なス
              クリプトの場合に、liblzma の代わりに xz を使用したい、フロントエ
              ンドを書くことを簡単にすることを目的としています。有効にされたこ
              のオプションでの出力は、xz リリースに渡って安定していることに
              なっています。詳細については、セクションロボットモードを参照して
              ください。

       --info-memory
              人間が読める形式で、xz が、システムにあると思うどのくらいの物理
              的なメモリ (RAM) と圧縮と復元のためのメモリ使用量の制限を表示
              し、成功して終了します。

       -h, --help
              最も一般的に使用されるオプションについて説明するヘルプメッセージ
              を表示し、成功して終了します。

       -H, --long-help
              xz のすべての機能について説明するヘルプメッセージを表示し、成功
              して終了します。

       -V, --version
              人間に読み込み可能なで xz と liblzma のバージョン番号を表示しま
              す。マシンで解析可能な出力を取得するには、--version の前に
              --robot を指定します。

ロボットモード
       ロボットモードは、--robot オプションで活性化されます。それは、xz の出力
       を他のプログラムによって簡単に構文解析します。現在 --robot は、
       --version, --info-memory--list とともにだけサポートされます。それ
       は、将来、圧縮と復元のためにサポートされます。

   バージョン
       xz --robot --version は、次の形式で xz と liblzma のバージョン番号を印
       刷します:

       XZ_VERSION=XYYYZZZS
       LIBLZMA_VERSION=XYYYZZZS

       X      メジャーバージョン。

       YYY    マイナバージョン。偶数は、安定版です。奇数は、アルファまたはベー
              タバージョンです。

       ZZZ    安定版のリリースのためのパッチレベル、または開発リリースのための
              公正なカウンタ。

       S      安定性。0 は、アルファ、1 は、ベータ、そして、2 は、安定版です。
              YYY が偶数であるとき、S は、常に 2 であるべきです。

       xz と liblzma が同じ XZ Utils リリースからであるなら、XYYYZZZS は、両方
       の行で同じです。

       例: 4.999.9beta は、49990091 で、5.0.0 は、50000002 です。

   メモリ制限情報
       xz --robot --info-memory は、3 つのタブで区切られたカラムで単一の行を印
       刷します:

       1.  バイト単位の物理的なメモリ (RAM) の総量。

       2.  バイト単位の圧縮のためのメモリ使用量の制限。単一スレッド化された
           モードのためのデフォルトの設定を示す 0 の特別な値は、制限がないのと
           同じです。

       3.  バイト単位の復元のためのメモリ使用量の制限。単一スレッド化された
           モードのためのデフォルトの設定を示す 0 の特別な値は、制限がないのと
           同じです。

       将来、xz --robot --info-memory の出力は、より多くのカラムがあるかもしれ
       ませんが、決して単一行以上とはなりません。

   リストモード
       xz --robot --list は、タブで区切られた出力を使用します。あらゆる行の最
       初のカラムには、その行で見つけられた情報のタイプを示す文字列があります:

       name   ファイルをリスト始めるとき、これは、常に最初の行です。行の第 2
              カラムは、ファイル名です。

       file   この行は、.xz ファイルに関する全般的な情報を含んでいます。この行
              は、常に、name の行の後に印刷されます。

       stream この行のタイプは、--verbose が指定されたときのみ使用されます。
              .xz ファイルのストリームがあるように多くの stream 行があります。

       block  この行のタイプは、--verbose が指定されたときのみ使用されます。
              .xz ファイルのブロックがあるように多くの block 行があります。
              block 行は、すべての stream 行の後に表示されます。異なった行のタ
              イプは、挟まれません。

       summary
              この行のタイプは、--verbose が指定されたときのみ使用されます。こ
              の行は、すべての block 行の後に印刷されます。file 行のように、
              summary 行は、.xz ファイルに関する全般的な情報を含んでいます。

       totals この行は、常にリスト出力のまさしく最後の行です。合計のカウントと
              サイズを表示します。

       file 行のカラムは、次の通りです:
              2.  ファイルのストリーム数。
              3.  (複数の) ストリームのブロックの合計数。
              4.  ファイルの圧縮サイズ。
              5.  ファイルの復元されたサイズ。
              6.  圧縮比、例えば、0.123。比率が 9.999 以上であるなら、3 つの
                  ダッシュ (---) が比率の代わりに表示されます。
              7.  整合性チェック名のコンマで区切られたリスト。次の文字列は、知
                  られているチェックタイプのために使用されます: None, CRC32,
                  CRC64SHA-256 です。未知のチェックタイプについて、
                  Unknown-N が使用されます、ここで N は、10 進数 (1 または 2
                  桁) の Check ID です。
              8.  ファイルのストリームの詰め物の合計サイズ。

       stream 行のカラムは、次の通りです:
              2.  ストリーム番号 (最初のストリームは、1 です)。
              3.  ストリームのブロックの数。
              4.  圧縮された始めたオフセット。
              5.  復元された始めがオフセット。
              6.  圧縮サイズ (ストリームの詰め物を含みません)。
              7.  復元されたサイズ。
              8.  圧縮比。
              9.  成功性チェックの名前。
              10. ストリームの詰め物のサイズ。

       block 行のカラムは、次の通りです:
              2.  このブロックを含むストリームの数。
              3.  ストリームの始まりに相対的なブロックの数 (最初のブロックは、
                  1 です)。
              4.  ファイルの始まりに相対的なブロックの数。
              5.  ファイルの始まりに相対的な圧縮され始めたオフセット。
              6.  ファイルの始まりに相対的な復元され始めたオフセット。
              7.  (ヘッダを含む) ブロックの合計圧縮サイズ。
              8.  復元されたサイズ。
              9.  圧縮比。
              10. 整合性チェックの名前。

       --verbose が 2 度指定されるなら、追加カラムは、block 行に含まれます。こ
       の情報を得ることが、多くをシークを必要し、従って、遅くなるかもしれない
       ので、これらは、単一の --verbose で表示されません:
              11. 16 進の整合性チェックの値。
              12. ブロックヘッダサイズ。
              13. ブロックフラグ: c は、圧縮されたサイズが存在していることを示
                  し、u は、復元されたサイズが存在していることを示します。フラ
                  グが設定されないなら、ダッシュ (-) は、一定の文字列長を保持
                  する代わりに表示されます。新しいフラグは、将来、文字列の終り
                  に追加されるかもしれません。
              14. (ブロックヘッダ、ブロックの詰め物とチェックフィールドを除く)
                  ブロックの実際の圧縮されたデータのサイズ。
              15. メモリ容量 (バイト単位の) は、この xz バージョンで、このブ
                  ロックを復元することが必要です。
              16. フィルタチェーン。復元に必要なオプションだけが、.xz ヘッダに
                  格納されるので、圧縮時に使用されたオプションのほとんどは、知
                  ることができないことに注意してください。

       summary 行のカラムは、次の通りです:
              2.  この xz バージョンで、このファイルを圧縮復元するために必要な
                  メモリの量 (バイト単位)。
              3.  yes または no は、すべてのブロックのヘッダに格納された圧縮さ
                  れたサイズと圧縮されていないサイズの両方があるかどうかを示し
                  ます。
              xz5.1.2alpha 以後に:
              4.  ファイルを圧縮復元するために必要な最小の xz バージョン。

       totals 行のカラムは、次の通りです:
              2.  ストリームの数。
              3.  ブロックの数。
              4.  圧縮サイズ。
              5.  復元されたサイズ。
              6.  平均の圧縮比。
              7.  ファイルに存在している整合性チェック名のコンマで区切られたリ
                  スト。
              8.  ストリームの詰め物のサイズ。
              9.  ファイルの数。これは、file 行でのように初期のカラムの順序を
                  同じに保つために、ここにあります。

       --verbose が 2 度指定されるなら、追加カラムは、totals 行に含まれます。
              10. メモリ容量 (バイト単位の) は、この xz バージョンで、ファイル
                  を復元することが必要です。
              11. すべてのブロックヘッダには、それらに格納された圧縮されたサイ
                  ズと復元されたサイズの両方があるなら、yes または no を示しま
                  す。
              xz5.1.2alpha 以後に:
              12. ファイルを圧縮復元するために必要な最小の xz バージョン。

       将来のバージョンは、新しい行のタイプを追加し、既存の行のタイプに新しい
       カラムを追加することができますが、既存のカラムは、変更されないでしょ
       う。

終了ステータス
       0      すべて良好です。

       1      エラーが発生しました。

       2      何か警告相当のものが起こりましたが、実際のエラーは起こりませんで
              した。

       標準エラーに印刷された通知 (警告でないか、またはエラー) は、終了ステー
       タスに影響しません。

環境変数
       xz は、コマンドラインからのオプションを解析する前に、環境変数
       XZ_DEFAULTSXZ_OPT の順序で、空白で区切られたオプションのリストを解
       析します。オプションだけが環境変数から解析されることに注意してくださ
       い。すべてのオプションでないものは、静かに無視されます。解析は、コマン
       ドライン引数にも使用される getopt_long(3) で行われます。

       XZ_DEFAULTS
              ユーザ特有、またはシステム全体のデフォルトのオプション。通常、こ
              れは、デフォルトで、xz のメモリ使用量のリミッタ (limiter) を有効
              にするためにシェルの初期化スクリプトで設定されます。シェルの初期
              化スクリプトと同様の特別な場合を除いて、スクリプトは、
              XZ_DEFAULTS を決して設定したり、設定を取り消し (unset) たりして
              はいけません。

       XZ_OPT これは、直接 xz コマンドラインでオプションを設定することができな
              いとき、xz にオプションを渡すためのものです。これは、例えば、xz
              がスクリプトまたはツール、例えば、GNU tar(1)、によって実行される
              ときの場合です:

                     XZ_OPT=-2v tar caf foo.tar.xz foo

              スクリプトは、例えば、スクリプト特有のデフォルトの圧縮オプション
              を設定するために、XZ_OPT を使用できます。ユーザが XZ_OPT を上書
              きすることが妥当である、例えば、sh(1) スクリプトで、次のように使
              用するかもしれないなら、上書きすることは、まだ勧められます。

                     XZ_OPT=${XZ_OPT-"-7e"}
                     export XZ_OPT

LZMA ユーティリティの互換性
       xz のコマンドラインの構文は、LZMA Utils 4.32.x から分かるように、実際に
       lzma, unlzmalzcat のスーパセットです。ほとんどの場合、既存のスクリ
       プトを壊すことなしに LZMA Utils を XZ Utils に置き換えるることが可能で
       す。時々問題を起こすかもしれない、いくつかの互換性のないこともありま
       す。

   圧縮プリセットレベル
       レベルがあらかじめセットする圧縮レベルのプリセットの番号付けは、xz と
       LZMA Utils で同じではありません。最も重要な違いは、辞書サイズが異なるプ
       リセットにどのようにマップされるかということです。辞書サイズは、復元プ
       ログラムのメモリ使用量とほぼ同等です。


              レベル     xz      LZMA Utils
                -0     256 KiB      N/A
                -1       1 MiB     64 KiB
                -2       2 MiB      1 MiB
                -3       4 MiB    512 KiB
                -4       4 MiB      1 MiB
                -5       8 MiB      2 MiB
                -6       8 MiB      4 MiB
                -7      16 MiB      8 MiB
                -8      32 MiB     16 MiB
                -9      64 MiB     32 MiB

       辞書サイズの差は、圧縮プログラムのメモリ使用量にも影響しますが、違いを
       さらに大きくする LZMA Utils と XZ Utils の間の他の違いもあります:


              レベル     xz      LZMA Utils 4.32.x
                -0       3 MiB          N/A
                -1       9 MiB          2 MiB
                -2      17 MiB         12 MiB
                -3      32 MiB         12 MiB
                -4      48 MiB         16 MiB
                -5      94 MiB         26 MiB
                -6      94 MiB         45 MiB
                -7     186 MiB         83 MiB
                -8     370 MiB        159 MiB
                -9     674 MiB        311 MiB

       LZMA Utils のデフォルトのプリセットレベルは、-7 ですが一方、XZ Utils で
       は、-6 であるので、両方がデフォルトで 8 MiB の辞書を使用します。

   ストリーム対非ストリームの .lzma ファイル
       .lzma ヘッダにファイルの復元されたサイズを格納することができます。LZMA
       Utils は、通常ファイルを圧縮するとき、それを行います。代替手段は、復元
       されたサイズが未知であることをマークすることであり、復元プログラムが停
       止するべきであるところを示すペイロードの終り (end-of-payload) マーカを
       使用します。LZMA Utils は、(例えば、パイプの場合のように) 復元されるサ
       イズが知られていないとき、この方法を使用します。

       xz は、ペイロードの終りマーカのあるなしにかかわらず .lzma ファイルの復
       元をサポートしますが、xz によって作成されたすべての .lzma ファイルは、
       ペイロードの終りマーカを使用し、.lzma ヘッダに未知であるとマークされた
       復元されるサイズがあります。これは、いくつかの珍しいの状況の問題である
       かもしれません。例えば、組み込みデバイスの .lzma 復元プログラムは、復元
       されたサイズを知っているファイルでのみ動作するかもしれません。この問題
       にぶつかるなら、利用者は、知られている復元されたサイズで .lzma ファイル
       を作成するために LZMA Utils または LZMA SDK を使用する必要があります。

   サポートされない .lzma ファイル
       .lzma 形式は、最大 8 までの lc 値と最大 4 までの lp 値を許可していま
       す。LZMA Utils は、任意の lclp でファイルを復元できますが、常に
       lc=3lp=0 でファイルを作成します。他の lclp でファイルを作成する
       ことは、xz と LZMA SDK で可能です。

       liblzma の LZMA1 フィルタの実装は、lclp の合計が 4 を超えてはならな
       いことを必要とします。したがって、この制限を超えている、.lzma ファイル
       を xz で復元することはできません。

       LZMA Utils は、2^n (2 のべき乗) の辞書サイズがある .lzma ファイルのみを
       作成しますが、どんな辞書サイズのファイルも受け付けます。liblzma は、2^n
       または 2^n + 2^(n-1).  の辞書サイズがある .lzma ファイルのみを受け付け
       ます。これは、.lzma ファイルを検出するとき、誤検出を減少させるためので
       す。

       これらの制限は、実際にすべての .lzma ファイルが liblzma が受け付ける設
       定で圧縮されているので、実際のところは問題とはならないはずです。

   後続するガーベージ
       復元するとき、LZMA Utils は、最初の .lzma ストリームの後で静かにすべて
       を無視します。ほとんどの状況で、これは、バグです。また、これは、LZMA
       Utils が、連結された .lzma ファイルの復元をサポートしてないことを意味し
       ます。

       最初の .lzma ストリームの後に残されたデータがあるなら、xz は、
       --single-stream が使用されないなら、ファイルが破損していると見なしま
       す。これは、後続するガーベージが無視されると仮定した不鮮明なスクリプト
       を中断するかもしれません。


   圧縮された出力が異なるかもしれない
       同じ復元された入力ファイルから生産された正確な圧縮された出力は、圧縮オ
       プションが同じであっても、XZ Utils バージョンで異なるかもしれません。こ
       れは、ファイル形式に影響せずにエンコーダを改良 (より速いか、またはより
       良い圧縮) することができるからです。出力は、異なった構築オプションが使
       用されているなら、同じ XZ Utils バージョンの異なった構築の間でさえ異な
       るかもしれません。

       上記は、いったん --rsyncable が実装されると、結果のファイルは、古いファ
       イルと新しいファイルが両方とも、同じ xz バージョンで圧縮されていなけれ
       ば、必ずしも rsyncable (rsync 可能) とならないでしょう。エンコーダの実
       装の一部が xz バージョンにわたって安定した rsync 可能な出力を保存するた
       めに凍結されているなら、この問題を解決することができます。

   組み込み .xz 復元プログラム
       組み込み .xz 復元プログラムは、XZ 組み込みが必ずしも nonecrc32 以外
       の整合性 check タイプで作成されたファイルをサポートするとはいえないよう
       に、実装されています。デフォルトが --check=crc64 であるので、組み込みシ
       ステムのためのファイルを作成するとき、利用者は、--check=none または
       --check=crc32 を使用しなければなりません。

       組み込まれたシステムの外では、すべての .xz 形式の復元プログラムは、すべ
       ての check タイプをサポートするか、または少なくとも特定の check がサ
       ポートされないなら、整合性チェックを確認せずに、ファイルを復元できま
       す。

       XZ Embedded は、BCJ フィルタをサポートしますが、デフォルトでオフセット
       を開始するだけです。

使用例
   基本
       デフォルトの圧縮レベル (-6) を使用して、ファイル foofoo.xz に圧縮
       し、圧縮が成功するなら、foo を削除します:

              xz foo

       bar.xzbar に復元し、復元が成功しても、bar.xz を削除しません:

              xz -dk bar.xz

       デフォルトより遅い、プリセット -4e (-4 --extreme) で baz.tar.xz を作成
       します、例えば、デフォルトは、-6 ですが、圧縮と復元 (それぞれ、48 MiB
       と 5 MiB) のためにより少ないメモリで済みます:

              tar cf - baz | xz -4e > baz.tar.xz

       単一のコマンドで標準出力に、圧縮されたものと復元されたものが混合された
       ファイルを復元することができます:

              xz -dcf a.txt b.txt.xz c.txt d.txt.lzma > abcd.txt

   多くのファイルの並列圧縮
       GNU と *BSD では、多くのファイルの並列の圧縮のために find(1)xargs(1) を使用することできます:

              find . -type f \! -name '*.xz' -print0 \
                  | xargs -0r -P4 -n16 xz -T1

       xargs(1) への -P オプションは、並列な xz プロセスの数を設定します。-n
       オプションのための最も良い値は、どのくらい多くの圧縮されるファイルがあ
       るかに依存します。2 つのファイルしかないなら、値は、たぶん 1 であるべき
       です。何万ものファイルで、xargs(1) が結局は作成する xz プロセスの数を減
       少させることは、100 以上も適切であるかもしれません。

       xargs(1) は、並列化の量を制御するために使用されるので、xz のためのオプ
       ション -T1 は、単一のスレッド化されたモードに強制するためにあります。

   ロボットモード
       複数のファイルを圧縮した後に、合計でどのくらいのバイトが節約されたかを
       計算します:

              xz --robot --list *.xz | awk '/^totals/{print $5-$4}'

       スクリプトは、十分に新しい xz を使用していることを知りたいかもしれませ
       ん。次の sh(1) スクリプトは、xz ツールのバージョン番号が少なくとも
       5.0.0 であるかチェックします。このメソッドは、--robot オプションをサ
       ポートしなかった、古いベータバージョンと互換性があります。

              if ! eval "$(xz --robot --version 2> /dev/null)" ||
                      [ "$XZ_VERSION" -lt 50000002 ]; then
                  echo "Your xz is too old."
              fi
              unset XZ_VERSION LIBLZMA_VERSION

       XZ_OPT を使用して、復元のためのメモリ使用量の制限を設定しますが、制限が
       既に設定されていたなら、それを増加しません:

              NEWLIM=$((123 << 20))  # 123 MiB
              OLDLIM=$(xz --robot --info-memory | cut -f3)
              if [ $OLDLIM -eq 0 -o $OLDLIM -gt $NEWLIM ]; then
                  XZ_OPT="$XZ_OPT --memlimit-decompress=$NEWLIM"
                  export XZ_OPT
              fi

   カスタム圧縮フィルタチェーン
       カスタムフィルタチェーンの最も簡単な使用は、LZMA2 プリセットをカスタマ
       イズすることです。プリセットが、圧縮設定の潜在的に役に立つ組み合わせの
       サブセットだけをカバーするので、これが役に立つ場合があります。

       オプション -0 ... -9--extreme の記述からテーブルの CompCPU カラム
       は、LZMA2 プリセットをカスタマイズするとき、役に立ちます。ここに、それ
       らの 2 つのテーブルから集められた関連する部分を示します:


              プリセット   CompCPU
                 -0           0
                 -1           1
                 -2           2
                 -3           3
                 -4           4
                 -5           5
                 -6           6
                 -5e          7
                 -6e          8

       ファイルが、うまく圧縮するために、いくらか大きな辞書 (例えば、32 MiB)
       を必要としますが、xz -8 が行うだろうより迅速にそれを圧縮したいことを、
       利用者が知っているなら、さらに大きい辞書を使用するために、低い CompCPU
       値 (例えば、1) があるプリセットを変更することができます。

              xz --lzma2=preset=1,dict=32MiB foo.tar

       特定のファイルで、上記のコマンドは、かなりより良い圧縮している、xz -6
       より速いかもしれません。しかしながら、いくつかのファイルだけが利益を得
       ることが強調されなければなりません。大きな辞書が大いに役立つことができ
       る、最も明白な状況は、それぞれ少なくとも数メガバイトのよく似たファイル
       を含むアーカイブです。辞書サイズは、LZMA2 が連続したファイルの間の類似
       性を最大限に活用することができる任意の個別のファイルよりもかなり大きく
       なければなりません。

       非常に高い圧縮プログラムと復元プログラムのメモリ使用量がすばらしく、圧
       縮されるファイルが、少なくとも数 100 メガバイトであるなら、xz -9 が使用
       する 64 MiB よりさらに大きい辞書を使用することが役に立ちます:

              xz -vv --lzma2=dict=192MiB big_foo.tar

       上記の例のような -vv (--verbose --verbose) の使用は、圧縮プログラムと復
       元プログラムの必要なメモリを見るために役に立つかもしれません。復元され
       たファイルのサイズより大きな辞書を使用することは、メモリの浪費であるの
       で、上記のコマンドは、小さなファイルに役に立たないことを覚えておいてく
       ださい。

       時々、圧縮時間は、重要ではありませんが、復元プログラムのメモリ使用量
       は、例えば、組込みシステムでファイルを復元することを可能にするように、
       低く保持されなければなりません。次のコマンドは、ベースとして -6e (-6
       --extreme) を使用して、辞書を 64 KiB だけに設定します。約 100 KiB のメ
       モリを使用する XZ Embedded (すなわち、--check=crc32 がある理由) で結果
       のファイルを復元することができます。

              xz --check=crc32 --lzma2=preset=6e,dict=64KiB foo

       できるだけ多くのバイトを絞り出したいなら、リテラルのコンテキストのビッ
       トの数 (lc) と位置のビット数 (pb) を調整することは、時々役に立つかもし
       れません。リテラルの位置のビットの数 (lp) を調整することも役にたつかも
       しれませんが、通常、lcpb は、より重要です。例えば、ソースコードの
       アーカイブは、ほとんどの US-ASCII テキストを含んでいるので、次のような
       ものは、(また、lc=4 なしで試みる) xz -6e よりわずかに (like 0.1 %) 小さ
       いファイルを与えるかもしれません:

              xz --lzma2=preset=6e,pb=0,lc=4 source_code.tar

       LZMA2 で別のフィルタを使用すると、特定のファイルのタイプで圧縮を改良す
       ることができます。例えば、x86 BCJ フィルタを使用して x86-32 または
       x86-64 共有ライブラリを圧縮するためには:

              xz --x86 --lzma2 libfoo.so

       フィルタオプションの順序がが重要であることに注意してください。--x86--lzma2 の後に指定されるなら、LZMA2 の後に、フィルタがあるはずがないの
       で、また、チェーンの最後のフィルタのように、x86 BCJ フィルタを使用する
       ことができないので、xz は、エラーとなります。

       LZMA2 とともに Delta フィルタは、ビットマップイメージで良い結果を与える
       ことができます。通常、簡単なデルタよりもう少しの高度なフィルタがある
       PNG を打ち負かすべきですが、実際の圧縮ために Deflate を使用します。

       イメージは、例えば、復元された TIFF のような、復元された形式で保存され
       なければなりません。Delta フィルタの距離パラメータは、イメージで 1 ピク
       セルごとのバイト数にマッチするように設定されます。例えば、24 ビットの
       RGB ビットマップは、dist=3 を必要とし、また、3 バイトの整列に対応するた
       めに LZMA2 に pb=0 を渡すことは良いことです:

              xz --delta=dist=3 --lzma2=pb=0 foo.tiff

       複数のイメージが単一のアーカイブ (例えば、.tar) に入れられたなら、Delta
       フィルタは、すべてのイメージに 1 ピクセルごとに同じバイト数がある限り、
       それでも動作します。

関連項目
       xzdec(1), xzdiff(1), xzgrep(1), xzless(1), xzmore(1), gzip(1),
       bzip2(1), 7z(1)

       XZ Utils: <http://tukaani.org/xz/>
       XZ Embedded: <http://tukaani.org/xz/embedded.html>
       LZMA SDK: <http://7-zip.org/sdk.html>



Tukaani                           2015-05-11                             XZ(1)

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