FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 使用例 | 互換性 | 関連項目 | 規格 | 歴史
LN(1)                   FreeBSD 一般コマンドマニュアル                   LN(1)

名称
     ln, link -- ファイルをリンクする

書式
     ln [-L | -P | -s [-F]] [-f | -iw] [-hnv] source_file [target_file]
     ln [-L | -P | -s [-F]] [-f | -iw] [-hnv] source_file ... target_dir
     link source_file target_file

解説
     ln ユーティリティは、target_file によって指定されたファイル名のために新し
     いディレクトリエントリ (リンクされたファイル) を作成します。target_file
     は、source_file と同じファイルモードで作成されます。``コピー'' のために記
     憶域を使い果たさずに同時に多くの場所でファイルの複数のコピーを維持するた
     めに役に立ちます。代わりに、リンクは、オリジナルのコピーを ``指し示し''
     ます。リンクの 2 タイプがあります。ハードリンクとシンボリックリンク。リン
     クがどのようにファイルを ``指し示す'' かは、ハードリンクとシンボリックリ
     ンクの違いの 1 つです。

     オプションは、次の通りです:

     -F    ターゲットファイル (target_file) が既に存在していて、ディレクトリで
           あるなら、リンクができるように、それを削除します。-F オプションは、
           -f または -i オプションのいずれかと共に使用されるべきです。-f-i
           も指定されないなら、-f が暗黙のうちに指定されます。-s が指定されな
           いなら、-F オプションは、何もしません。

     -L    ハードリンクをシンボリックリンクに作成するとき、シンボリックリンク
           のターゲットにハードリンクを作成します。これは、デフォルトです。こ
           のオプションは、-P オプションを取り消しします。

     -P    ハードリンクをシンボリックリンクに作成するとき、ハードリンクをシン
           ボリックリンク自体に作成します。このオプションは、-L オプションを取
           り消しします。

     -f    ターゲットファイル (target_file) が既に存在するなら、リンクが行える
           ように、それをアンリンクします。(-f オプションは、それ以前の -i-w オプションを上書きします。)

     -h    target_file または target_dir がシンボリックリンクであるなら、それ
           をたどりません。これは、ディレクトリを指すシンボリックリンクを置き
           換えるために、-f オプションで最も役に立ちます。

     -i    ln は、ターゲットファイル (target_file) が存在するなら、標準エラー
           にプロンプトを書き込みます。標準入力からの応答が文字 `y' または `Y'
           で始まるなら、リンクが起こるように、ターゲットファイルをアンリンク
           (unlink) します。そうでなければ、リンクを試みません。(-i オプション
           は、以前の -f オプションを上書きします。)

     -n    他の ln 実装との互換性のために -h と同じです。

     -s    シンボリックリンクを作成します。

     -v    ln は、冗長にされ、それらが処理されるときに、ファイルを表示します。

     -w    シンボリックリンクのソース (元) が現在存在しないなら、警告します。

     デフォルトで、ln は、ハードリンクを作成します。ファイルへのハードリンク
     は、オリジナルのディレクトリエントリと区別できません。ファイルへのあらゆ
     る変更は、ファイルを参照するために使用される名前から効果的に独立していま
     す。ディレクトリは、ハードリンクされず、ハードリンクは、ファイルシステム
     をまたがることはできません。

     シンボリックリンクは、それがリンクされるファイルの名前を含んでいます。参
     照されるファイルは、open(2) の操作がリンクで実行されるとき、使用されま
     す。シンボリックリンクでの stat(2) は、リンクされたファイルの状態を返しま
     す。lstat(2) が、リンクに関する情報を取得するために行わなければなりませ
     ん。readlink(2) 呼び出しは、シンボリックリンクの内容を読み込むために使用
     されます。シンボリックリンクは、ファイルシステムをまたがり、ディレクトリ
     を参照できます。

     1 つまたは 2 つの引数を前提として、ln は、既存のファイル source_file への
     リンクを作成します。target_file が与えられるなら、リンクには、その名前と
     なります。また、target_file は、リンクを置くディレクトリであるかもしれま
     せん。そうでなければ、それは、カレントディレクトリに置かれます。ディレク
     トリのみが指定されるなら、リンクは、source_file の最後の構成要素となりま
     す。

     2 つ以上の引数を前提として、ln は、すべての指定されたソースファイルへの
     target_dir にリンクを行います。作成されたリンクは、リンクされているファイ
     ルと同じ名前となります。

     ユーティリティが link として呼び出されるとき、正確に 2 つの引数が供給され
     なければならず、どちらもディレクトリを指定してはなりません。2 つの渡され
     た引数を使用して link(2) 操作を実行する、操作のこの簡単なモードで、オプ
     ションは、供給されません。

使用例
     /home/src という名前のシンボリックリンクを作成して、それを /usr/src を指
     すようにします:

           # ln -s /usr/src /home/src

     /usr/local/bin/fooprog をファイル /usr/local/bin/fooprog-1.0 へのハードリ
     ンクとします:

           # ln /usr/local/bin/fooprog-1.0 /usr/local/bin/fooprog

     練習として、次のコマンドを試みてください:

           # ls -i /bin/[
           11553 /bin/[
           # ls -i /bin/test
           11553 /bin/test

     両方のファイルは、同じ inode を持っていることに注意してください; すなわ
     ち、/bin/[ は、原則的に test(1) コマンドの別名です。このハードリンクが存
     在するので、test(1) は、例えば、if [ ] 構成を使用して、シェルスクリプトか
     ら呼び出されます。

     次の例で、ln への 2 番目の呼び出しは、オリジナルの foo を削除し、baz を指
     す置換を作成します:

           # mkdir bar baz
           # ln -s bar foo
           # ln -shf baz foo

     -h オプションなしで、これは、代わりに bar を指す foo を残して、foo の内部
     で、それ自体を指す新しいシンボリックリンク baz を作成します。これは、ディ
     レクトリを渡り歩くことに由来します。

     思い出す容易な規則は、ln のための引数の順序が cp(1) と同じであることです:
     最初の引数は、存在する必要があり、2 番目のものが作成されます。

互換性
     -h, -i, -n, -v-w オプションは、標準ではなく、スクリプトでそれらの使用
     することは、勧められません。それらは、単に他の ln の実装との互換性のため
     に提供されています。

     -F オプションは、FreeBSD 拡張で、移植性のあるスクリプトで使用されるべきで
     はありません。

関連項目
     link(2), lstat(2), readlink(2), stat(2), symlink(2), symlink(7)

規格
     ln ユーティリティは、IEEE Std 1003.2-1992 (``POSIX.2'') に適合していま
     す。

     単純化された link コマンドは、Version 2 of the Single UNIX Specification
     (``SUSv2'') に適合しています。

歴史
     ln コマンドは、Version 1 AT&T UNIX で登場しました。

FreeBSD 11.2                     June 12, 2017                    FreeBSD 11.2

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