FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 文法のあいまい性 | 終了ステータス | 使用例 | 互換性 | 関連項目 | 規格 | 歴史 | バグ
TEST(1)                 FreeBSD 一般コマンドマニュアル                 TEST(1)

名称
     test, [ -- 条件評価ユーティリティ

書式
     test expression
     [ expression ]

解説
     test ユーティリティは、式を評価し、真と評価するなら、0 (真) の終了ステー
     タスを、返します。そうでなければ、1 (偽) を返します。また、式がないなら、
     test は、1 (偽) を返します。

     すべての演算子とフラグは、test ユーティリティへの個別の引数です。

     次のプライマリ (primary) は、式を構成するために使用されます:

     -b file       file が存在し、ブロック特殊ファイルであるなら、真です。

     -c file       file が存在し、キャラクタ特殊ファイルであるなら、真です。

     -d file       file が存在し、ディレクトリであるならば、真です。

     -e file       file が存在するなら、真です (タイブにかかわらす)。

     -f file       file が存在し、通常ファイルであるなら、真です。

     -g file       file が存在し、セットグループ ID (set group ID) フラグが設
                   定されているなら、真です。

     -h file       file が存在し、シンボリックリンクであるなら、真です。この演
                   算子は、このプログラムの以前のバージョンとの互換性のために
                   維持されています。その存在を当てにしないでください。代りに
                   -L を使用してください。

     -k file       file が存在し、スティッキビットが設定されているなら、真で
                   す。

     -n string     string の長さが 0 でないなら、真です。

     -p file       file が名前つきパイプ (FIFO) であるなら、真です。

     -r file       file が存在し、読み込み可能であるなら、真です。

     -s file       file が存在し、サイズが 0 より大きいなら、真です。

     -t file_descriptor
                   ファイル記述子番号が file_descriptor であるファイルがオープ
                   ンされていて、端末に関連しているなら、真です。

     -u file       file が存在し、セットユーザ ID (set user ID) フラグが設定さ
                   れているなら、真です。

     -w file       file が存在し、書き込み可能であるなら、真です。真は、書き込
                   みフラグがオンであることを単に示しています。ファイルは、た
                   とえ、このテストが真を示したとしても、読み込み専用のファイ
                   ルシステムで書き込み可能ではありません。

     -x file       file が存在し、実行可能であるなら、真です。真は、実行フラグ
                   がオンであることを単に示しています。file がディレクトリであ
                   るなら、真は、file を検索できることを示しています。

     -z string     string の長さが 0 であるなら、真です。

     -L file       file が存在し、シンボリックリンクであるなら、真です。

     -O file       file が存在し、その所有者がこのプロセスの実効ユーザ ID と一
                   致するなら、真です。

     -G file       file が存在し、そのグループがこの本プロセスの実効グループ
                   ID と一致するなら、真です。

     -S file       file が存在し、ソケットであるなら、真です。

     file1 -nt file2
                   file1 が存在し、file2 より新しいなら、真です。

     file1 -ot file2
                   file1 が存在し、file2 より古いなら、真です。

     file1 -ef file2
                   file1file2 が存在し、同じファイルを参照するなら、真で
                   す。

     string        string が空でないなら、真です。

     s1 = s2       文字列 s1s2 が同一であるなら、真です。

     s1 != s2      文字列 s1s2 が同一でないなら、真です。

     s1 < s2       文字列 s1 が、それらの文字のバイナリ値に基づいて s2 の前に
                   来るなら、真です。

     s1 > s2       文字列 s1 が、それらの文字のバイナリ値に基づいて s2 の後に
                   来るなら、真です。

     n1 -eq n2     整数 n1n2 が代数的に等しいなら、真です。

     n1 -ne n2     整数 n1n2 が代数的に等しくないなら、真です。

     n1 -gt n2     整数 n1 が整数 n2 より代数的に大きいなら、真です。

     n1 -ge n2     整数 n1 が整数 n2 より代数的に大きいか等しいなら、真です。

     n1 -lt n2     整数 n1 が整数 n2 より代数的に小さいなら、真です。

     n1 -le n2     整数 n1 が整数 n2 より代数的に小さいか等しいなら、真です。

     file がシンボリックリンクであるなら、test は、-h-L のプライマリを除い
     て、完全に参照先のファイルとして、次にそのファイルに対して式を評価しま
     す。

     これらのプライマリは、次の演算子と組み合わせることができます:

     ! expression  expression が偽であるなら、真です。

     expression1 -a expression2
                   expression1expression2 の両方が真であるなら、真です。

     expression1 -o expression2
                   expression1expression2 のどちらかが真であるなら、真で
                   す。

     ( expression )
                   expression (式) が真であるなら、真です。

     -a 演算子には、-o 演算子より高い優先順位があります。

     いくつかのシェルは、このユーティリティに似ているか、または同一の組み込み
     test コマンドを提供しています。builtin(1) マニュアルページを調べてくださ
     い。

文法のあいまい性
     test 文法は、本質的にあいまいです。ある程度の一貫性を保証するために、IEEE
     Std 1003.2 (``POSIX.2'') セクション D11.2/4.62.4 に記述されている場合、標
     準は、標準の文書に指定された規則に従って一貫して評価されます。他のすべて
     の場合は、コマンドのセマンティクスのあいまい性に従います。

     特に、-a, -o, ( または ) を含む式のみ、あいまいとなるかもしれません。

終了ステータス
     test ユーティリティは、次の値の 1 つで終了します:

     0       真と評価された式。

     1       偽と評価された式、または式がない。

     >1      エラーが起こった。

使用例
     POSIX 機能のみを使用して test FILE1 -nt FILE2 を実装します:

           test -n "$(find -L -- FILE1 -prune -newer FILE2 2>/dev/null)"

     他のタイムスタンプを比較するために -newerca のような非標準の find(1) プラ
     イマリを使用して、これを修正することができます。

互換性
     他のいくつかの実装との互換性については、= プライマリを同じ意味がある ==
     と置き換えることができます。

関連項目
     builtin(1), expr(1), find(1), sh(1), stat(1), symlink(7)

規格
     test ユーティリティは、IEEE Std 1003.2 (``POSIX.2'') 仕様のスーパセットを
     実装しています。プライマリ <, ==, >, -ef, -nt, -ot, -G-O は、拡張で
     す。

歴史
     test ユーティリティは、Version 7 AT&T UNIX で登場しました。

バグ
     -a-o の両側は、常に評価されます。例えば、次のコマンドは、たとえ前の式
     が偽を示したとしても、file の書き込み可能な状態をテストし、ファイルシステ
     ムへの余計なアクセスをもたらします:
           [ -z abc -a -w file ]
     これを避けるには、次のように書きます:
           [ -z abc ] && [ -w file ]

FreeBSD 11.2                    October 5, 2016                   FreeBSD 11.2

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