FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
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日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 関連ファイル | 関連項目 | 歴史 | バグ
SYSLOGD(8)             FreeBSD システム管理者マニュアル             SYSLOGD(8)

名称
     syslogd -- システムメッセージをログ記録する

書式
     syslogd [-468ACcdFHkNnosTuv] [-a allowed_peer] [-b bind_address]
             [-f config_file] [-l [mode:]path] [-m mark_interval] [-O format]
             [-P pid_file] [-p log_socket] [-S logpriv_socket]

解説
     syslogd ユーティリティは、その設定ファイルによって指定されるように、シス
     テムコンソール、ログファイル、他のマシンおよびユーザへのメッセージを読み
     込み、ログ記録します。

     オプションは、次の通りです:

     -4      IPv4 アドレスだけを使用するように syslogd を強制します。

     -6      IPv6 アドレスだけを使用するように syslogd を強制します。

     -8      8 ビットデータに干渉しないように syslogd に伝えます。通常、
             syslogd は、C1 制御文字 (ISO 8859 と Unicode 文字) をそれらの
             ``M-x'' 同等物に置き換えます。このオプションは、syslogd が制御文
             字 (iscntrl(3) 参照) を修正する方法を変更しないことに注意してくだ
             さい。それらは、常に ``^x'' 同等物に置き換えられます。

     -A      通常、syslogd は、たとえホストに複数の A または AAAA レコードが
             あっても、メッセージをただ 1 つのアドレスに送信することを試みま
             す。このオプションが指定されるなら、syslogd は、メッセージをすべ
             てのアドレスに送信することを試みます。

     -a allowed_peer
             allowed_peer は、UDP データグラムを使用して、この syslogd にログ
             記録することができます。複数の -a オプションが、指定できます。

             allowed_peer オプションは、次のいずれかを指定ですます:

             ipaddr[/masklen][:service]

             ipaddr[/prefixlen][:service]    ipaddr からのデータグラムを受け付
                                             け、IPv4 アドレス、または `[' と
                                             `]' で囲まれる IPv6 アドレスとし
                                             て、ipaddr を指定することができま
                                             す。また、ipaddr は、`[' と `]'
                                             でアドレスを囲むことによって IPv6
                                             アドレスを指定できます。指定され
                                             るなら、service は、発信元のパ
                                             ケットが属していなければならない
                                             UDP サービス (services(5) を参照)
                                             の名前または数値です。`*' の
                                             service は、あらゆるソースポート
                                             からの UDP パケットを受け付けま
                                             す。デフォルトの service は、
                                             `syslog' です。ipaddr が IPv4 ア
                                             ドレスであるなら、そして ipaddr
                                             がそれぞれクラス A または B のア
                                             ドレス範囲に属しているなら、失わ
                                             れた masklen は、歴史的なクラス A
                                             またはクラス B ネットマスクによっ
                                             て置換され、そうでなければ、24 で
                                             置換されます。ipaddr が IPv6 アド
                                             レスであるなら、失われた masklen
                                             は、128 で置換されます。

             domainname[:service]            逆のアドレス検索が送信側アドレス
                                             に対して domainname をもたらす
                                             データグラムを受け付けます。
                                             service の意味は、上記の通りで
                                             す。domainname は、`*' のような
                                             シェルスタイルのパターンの特殊文
                                             字を含めることができます。

             -a オプションは、-s オプションも指定されるなら、無視されます。

     -b bind_address[:service]

     -b :service
             特定のアドレスおよびポートにバインドします。ホスト名としてアドレ
             スを、サービス名としてのポートをを指定することができます。IPv6 ア
             ドレスが指定されるなら、それは、`[' と `]' で囲まれるべきです。デ
             フォルトの service は、`syslog' です。複数のアドレスおよびポート
             にバインドするために、このオプションを複数回指定することができま
             す。

     -C      存在しないログファイル (パーミッションは、`0600' に設定される) を
             作成します。

     -c      出力が別のプログラムへのパイプであるとき、形式 ``last message
             repeated N times'' (最後のメッセージは N 回繰り返えされた) の単一
             の行に、同じ行の繰り返された事例の圧縮を無効にします。2 度指定さ
             れるなら、すべての場合に、この圧縮を無効にします。

     -d      syslogd をデバッグモードにします。これは、たぶん、syslogd で取り
             組んでいる開発者に使用されるだけです。

     -f config_file
             代替の設定ファイルのパス名を指定します。デフォルトは、
             /etc/syslog.conf です。

     -F      デーモンモードに入るのではなく、フォアグラウンドで syslogd を実行
             します。ある他のプロセスが syslogd を実行するために、fork(2)exec(3) を使用して、いつ終了するか、とどのように終了するかをモニ
             タしたいなら、これは、役に立ちます。

     -H      リモートのメッセージをログ記録するとき、(供給されるなら) メッセー
             ジが受信されたアドレスを使用する代わりに、メッセージからホスト名
             を使用します。

     -k      機能 ``kern'' で受信されたメッセージの機能 ``user'' への変換を無
             効にします。通常、``kern'' 機能は、/dev/klog から直接読み込まれた
             メッセージのために予約されています。

     -m mark_interval
             ``mark'' メッセージの間の分数を選択します。デフォルトは、20 分で
             す。

     -N      UDP ソケットでバインドを無効にします。RFC 3164 は、発信 syslogd
             メッセージが、特権があるポートから起こるべきであることを勧めてい
             て、このオプションは、お勧めの振る舞いを無効にします。このオプ
             ションは、-s を引き継ぎます。

     -n      すべての要求のための DNS 問い合わせを無効にします。

     -O format
             生成されたログメッセージの出力形式を選択します。値 bsdrfc3164
             は、RFC 3164 ログメッセージを生成するために使用されます。値
             syslogrfc5424 は、マイクロ秒の精度で RFC 3339 タイムスタンプ
             がある、RFC 5424 ログメッセージを生成するために使用されます。デ
             フォルトは、RFC 3164 ログメッセージを生成することです。

     -o      getbootfile(3) によって決定されるように完全なカーネルブートファイ
             ルでカーネルメッセージの前に付けます。これなしで、カーネルメッ
             セージの接頭辞は、常に ``kernel:'' です。

     -p log_socket
             代わりに使用される代替ののログのソケットのパス名を指定します。デ
             フォルトは、/var/run/log です。単一の -p オプションが指定されると
             き、デフォルトのパス名は、指定されたものと置き換えられます。2 つ
             以上の -p オプションが指定されるとき、残りのパス名は、追加のログ
             のソケットとして扱われます。

     -P pid_file
             プロセス ID を格納する代替のファイルを指定します。デフォルトは、
             /var/run/syslog.pid です。

     -S logpriv_socket
             代わりに使用される特権が与えられたアプリケーションのための代替の
             ログのソケットのパス名を指定します。デフォルトは、
             /var/run/logpriv です。単一の -S オプションが指定されるとき、デ
             フォルトのパス名は、指定されたものと置き換えられます。2 つ以上の
             -S オプションが指定されるとき、残りのパス名は、追加のログのソケッ
             トとして扱われます。

     -l [mode:]path
             syslogd が追加のログのソケットを置くべき位置を指定します。このた
             めの主要な使用は、様々な chroot のファイル空間の /var/run/log に
             追加のログのソケットを、置くことです。ソケットのためのファイルの
             パーミッションは、コロンで区切られた mode の 8 進数の表現で指定す
             ることができます。ソケット位置は、path の絶対的なパス名として指定
             されなければなりません。

     -s      安全モードで動作します。リモートのマシンからのメッセージをログ記
             録しません。2 度指定されるなら、ネットワークソケットは、リモート
             のマシンへのログ記録も無効にして、全くオープンされません。

     -T      リモートホストによってメッセージに供給されたタイムスタンプフィー
             ルドの代わりに、ネットワークから受信されたメッセージのためにロー
             カルの時間と日付を常に使用します。送信元ホストのいくつかが、適切
             に時間を保持することができないか、または正しいタイムスタンプを生
             成することができないなら、これは、役に立ちます。

     -u      ユニークな優先度のログ記録。指定された優先度でのみメッセージをロ
             グ記録します。このオプションなしで、規定された優先度またはより高
             い優先度でメッセージが、ログ記録されます。このオプションは、デ
             フォルトの比較を ``=>'' から ``='' に変更します。

     -v      冗長なログ記録。1 度指定されるなら、数値の機能と優先度は、各ロー
             カルに書き込まれたメッセージでログ記録されます。複数回指定される
             なら、機能と優先度の名前は、各ローカルに書き込まれたメッセージで
             ログ記録されます。

             このオプションは、RFC 3164 メッセージの形式だけに影響します。RFC
             5424 にしたがって書式化されたメッセージは、常に機能/優先番号
             (facility/priority number) を含んでいます。

     syslogd ユーティリティは、起動するときとハングアップシグナルを受信すると
     きはいつでも、その設定ファイルを読み込みます。設定ファイルの形式に関する
     情報については、syslog.conf(5) を参照してください。

     syslogd ユーティリティは、UNIX ドメインソケット /var/run/log/var/run/logpriv から、/etc/services で指定されるインターネットドメインの
     ソケットから、(カーネルメッセージを読み込むために) 特殊デバイス /dev/klog
     からメッセージを読み込みます。

     syslogd ユーティリティは、プロセス ID ファイル、デフォルトで
     /var/run/syslog.pid を作成し、そのプロセス ID をそこに格納します。これ
     は、syslogd を kill するか、または再設定するために使用することができま
     す。

     syslogd に送られるメッセージは、単一の行から成るべきです。メッセージは、
     例えば、山括弧で `<5>' のように、10 進数に先行されるべきである、優先度
     コードを含むことができます。この優先度コードは、インクルードファイル
     <sys/syslog.h> で定義された優先度にマップされるべきです。

     安全上の理由のために、syslogd は、(-C オプションが指定されないなら) 存在
     しないログファイルに追加されませんしたがって、それらは、syslogd を実行す
     る前に、手動で作成されなければなりません。

     日付と時間は、受信されたメッセージから取られます。タイムスタンプフィール
     ドの形式が不正確であるなら、ローカルホストから得られた時間が、代わりに使
     用されます。これは、-T フラグによって、上書きすることができます。

関連ファイル
     /etc/syslog.conf     設定ファイル
     /var/run/syslog.pid  デフォルトのプロセス ID ファイル
     /var/run/log         UNIX ドメインデータグラムのログのソケットの名前
     /var/run/logpriv     特権が与えられたアプリケーションのための UNIX ソケッ
                          ト
     /dev/klog            カーネルのログデバイス

関連項目
     logger(1), syslog(3), services(5), syslog.conf(5), newsyslog(8)

歴史
     syslogd ユーティリティは、4.3BSD で登場しました。

     -a, -s, -u-v オプションは、FreeBSD 2.2 の拡張です。

バグ
     UDP パケットで受信されたメッセージをログ記録する能力は、認証されていない
     リモートのディスク満たすサービスと同等で、たぶんデフォルトで無効にされる
     べきです。ある種類の syslogd 間の認証メカニズムは、何とか解決されるべきで
     す。したがって、最悪の乱用を防ぐために、-a オプションの使用は、大いに推奨
     されます。

     -a のマッチングアルゴリズムは、たいへん効率的のふりをしません。数値の IP
     アドレスの使用は、ドメイン名の比較より高速です。許可された通信相手のリス
     トは、直線的であるので、頻繁なメッセージが予測されている通信相手のグルー
     プは、早期に -a リストに入れられるべきです。

     ログのソケットは、読み込み専用のルートファイルシステムの使用を容易にする
     ために /dev から移動されました。これは、シンボリックリンクが過渡的な期間
     に使用されるので、いくつかの古いバイナリを混乱させるかもしれません。

FreeBSD 13.0                     July 2, 2018                     FreeBSD 13.0

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