FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | PPP 設定 | 終了ステータス | 使用例 | 関連項目 | 作者 | 警告
RFCOMM_PPPD(8)         FreeBSD システム管理者マニュアル         RFCOMM_PPPD(8)

名称
     rfcomm_pppd -- RFCOMM PPP デーモン

書式
     rfcomm_pppd -c [-dh] -a address -C channel -l label -u N
     rfcomm_pppd -s [-dDhS] [-a address] -C channel -l label

解説
     rfcomm_pppd デーモンは、RFCOMM 接続によって ppp(8) の使用を可能にする簡単
     なラッパデーモンです。それは、2 つのモードで動作することができます: クラ
     イアントとサーバです。

     クライアントモードでは、rfcomm_pppd は、指定されたサーバへの BD_ADRRchannel RFCOMM 接続オープンします。いったん RFCOMM 接続が確立されると、
     rfcomm_pppd は、指定された label-direct モードの ppp(8) を実行しま
     す。同じように、ppp(8) は、標準のシリアルポート上と同様に RFCOMM 接続上で
     動作し、したがって、ユーザが ``ダイヤルする'' して、インターネットに接続
     すことができます。

     サーバモードでは、rfcomm_pppd は、RFCOMM ソケットをオープンして、リモート
     クライアントからの着信接続を listen (接続を受け付け) します。いったん、新
     しい着信接続が受け付けられると、rfcomm_pppd は、指定された label-direct モードの ppp(8) を fork して、実行します。同じように、ppp(8) は、
     標準のシリアルポート上と同様に RFCOMM 接続上で動作し、したがって、ネット
     ワークの接続性をリモートクライアントに提供します。

     オプションは、次の通りです:

     -a address
             クライアントモードでは、この要求オプションは、リモート RFCOMM
             サーバのアドレスを指定します。サーバモードでは、このオプション
             は、listen (接続を受け付け) するローカルアドレスを指定するために
             使用することができます。デフォルトで、サーバモードにおいて、デー
             モンは、すべてのアドレスを listen (接続を受け付け) します。アドレ
             スは、BD_ADDR または名前として指定することができます。名前が指定
             されたなら、rfcomm_pppd ユーティリティは、bt_gethostbyname(3) を
             通して名前を解決することを試みます。

     -C channel
             クライアントとサーバモードの両方では、この要求オプションは、接続
             するか、または listen (接続を受け付け) するための RFCOMM チャネル
             を指定します。サーバモードでは、そのチャネルは、1 と 30 の間の数
             であるべきです。クライアントモードでは、そのチャネルは、1 と 30
             の間の数か、またはサービス名のいずれかであるかもしれません。サ
             ポートしているサービス名は、次の通りです: (DialUp Networking) DUN
             と (LAN Access Using PPP) LAN です。サービス名が数値チャネル番号
             の代わりに使用されなら、rfcomm_pppd は、SDP (サービスディスカバ
             リープロトコル (Service Discovery Protocol)) によって RFCOMM チャ
             ネル番号を取得しようと試みます。

     -c      RFCOMM クライアントとして動作します。これは、デフォルトモードで
             す。

     -d      制御端末からデタッチしません、すなわち、フォアグランドで実行しま
             す。

     -D      サーバモードで、LAN (PPP を使用する LAN Access) サービスに追加し
             て、DUN (ダイヤルアップネットワーク) サービスを登録します。ppp(8)
             チャットスクリプトで AT コマンドのやりとりをごまかすことができま
             す。

     -h      使用法のメッセージを表示して、終了します。

     -l label
             クライアントとサーバモードの両方では、この要求オプションは、どの
             ppp(8) ラベルが使用されるかを指定します。

     -S      サーバモードでは、LAN (LAN Access Using PPP) サービスに加えて SP
             (Serial Port) サービスを登録します。

             ある携帯電話がいわゆる ``コールバックメカニズム'' を使用している
             ように見えます。このシナリオでは、ユーザのホストコンピュータが、
             ゲートウェイサーバとして動作している間に、ユーザは、彼の携帯電話
             をインターネットに接続しようとしています。ただ接続して、LAN サー
             ビスを利用し始めるように電話に伝えることが可能でないように思えま
             す。代わりに、ユーザのホストコンピュータは、電話の SP サービスに
             接続することによって、電話を ``ジャンプスタート'' しなければなり
             ません。次に起こることは、電話の既存の接続を切り、ユーザのホスト
             コンピュータに別の接続をオープンし戻すことです。電話は、実際に
             LAN サービスを利用したいのですが、どんな理由であれ、ユーザのホス
             トコンピュータで SP サービスを探します。この脳が損傷している振る
             舞いは、Nokia 6600 と Sony/Ericsson P900 のために報告されました。

     -s      RFCOMM サーバとして動作します。

     -u N    このオプションは、直接 -unit ppp(8) コマンドラインオプションに
             マップして、/dev/tunN をオープンすることを単に試みるように ppp(8)
             に指示するように rfcomm_pppd に伝えます。このオプションは、クライ
             アントモードでのみ動作します。

PPP 設定
   PPP 設定における重要な注
     既存の PPP 設定に新しい RFCOMM 設定を加えるとき、特別な注意が必要です。
     PPP が利用者の /etc/ppp/ppp.conf ファイルの ``デフォルト'' ラベルで常にコ
     マンドを実行することを覚えておいてください。``デフォルト'' ラベルが他のあ
     らゆるラベルに適用されるコマンドを含むだけであることを確かめてください。
     ダイヤルすることと着信 RFCOMM 接続の受け付けの両方に PPP を使用する必要が
     あるなら、適切な発信ラベルに ``デフォルト'' のセクションからダイヤルする
     ことに関連するすべてのコマンドを移動することを確かめてください。

   RFCOMM サーバ
     典型的な例の 1 つは、LAN アクセスです。この例では、RFCOMM 接続は、クライ
     アントとサーバとの間のヌルモデム (null-modem) 接続として使用されます。ク
     ライアントとサーバの両方は、RFCOMM 接続が確立された直後に PPP の通信を始
     めます。

           rfcomm-server:
            set timeout 0
            set lqrperiod 10
            set ifaddr 10.0.0.1 10.0.0.2 255.255.255.0
            enable lqr
            accept lqr
            accept dns
            # PPP 認証を使用しないでください。
            # Bluetooth 接続が既に認証されたと仮定します
            disable pap
            deny pap
            disable chap
            deny chap

   RFCOMM クライアント
     rfcomm_pppd ユーティリティは、LANDUN (ダイヤルアップネットワーク) ア
     クセスの両方をサポートします。LAN アクセスのためのクライアントの設定は、
     サーバのものとほとんど同じであり、これに似ているかもしれません。

           rfcomm-client:
            enable lqr
            accept lqr
            set dial
            set timeout 0
            disable iface-alias
            set ifaddr 10.0.0.1/0 10.0.0.2/0 255.255.255.0 0.0.0.0
            # PPP 認証を使用しないでください。
            # Bluetooth 接続が既に認証されたと仮定します
            deny pap
            disable pap
            deny chap
            disable chap

     DUN アクセスのためのクライアントの設定は、異なっています。このシナリオで
     は、クライアントは、サーバの仮想のシリアルポートに接続されます。PPP セッ
     ションをオープンするために、クライアントは、番号をダイヤルしなければなり
     ません。デフォルトで、ppp(8) は、設定されたチャットスクリプトも何も実行し
     ないことに注意してください。force-scripts オプションは、この振る舞いを無
     効にするために使用することができます。設定の例を次に示します:

           rfcomm-dialup:
            # これは「重要」なオプションです
            enable force-scripts

            # 利用はこれらを変更したいかもしれません
            set authname
            set authkey
            set phone "*99***1#"

            # また、利用者はダイヤル文字列を調整したいかもしれません
            set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \
                      \"\" AT OK-AT-OK ATE1Q0 OK \\dATDT\\T TIMEOUT 40 CONNECT"
            set login
            set timeout 30
            enable dns
            resolv rewrite

            set ifaddr 10.0.0.1/0 10.0.0.2/0 255.255.255.0 0.0.0.0
            add default HISADDR

     初期化文字列を調整することによって、CSD (Circuit Switched Data (回路交換
     データ))、HSCSD (High Speed Circuit Switched Data (高速回線交換データシス
     テム)) か GPRS (General Packet Radio Service (汎用パケット無線システム))
     接続を行えることに注意してください。特定の接続タイプの利用可能性は、電話
     で駆動される電話モデルとサービスプランに依存します。

終了ステータス
     ユーティリティ rfcomm_pppd は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0
     で終了します。

使用例
           rfcomm_pppd -s -a 00:01:02:03:04:05 -C 1 -l rfcomm-server

     このコマンドは、サーバモードで rfcomm_pppd を開始します。RFCOMM サーバ
     は、ローカルアドレス 00:01:02:03:04:05 とチャネル 1 で listen (接続を受け
     付け) します。いったん着信接続が受け付けられると、rfcomm_pppd は、
     ``rfcomm-server'' ラベルで -direct モードの ppp(8) を実行します。

           rfcomm_pppd -c -a 00:01:02:03:04:05 -C 1 -l rfcomm-client

     このコマンドは、クライアントモードで rfcomm_pppd を開始します。
     rfcomm_pppd は、00:01:02:03:04:05 アドレスとチャネル 1 で RFCOMM サーバへ
     の接続を試みます。いったん接続されると、rfcomm_pppd は、``rfcomm-client''
     ラベルで -direct モードの ppp(8) を実行します。

関連項目
     rfcomm_sppd(1), bluetooth(3), ng_btsocket(4), ppp(8), sdpcontrol(8),
     sdpd(8)

作者
     Maksim Yevmenkin <m_evmenkin@yahoo.com>

警告
     サーバモードの rfcomm_pppd ユーティリティは、ローカル SDP デーモンで
     Bluetooth LAN Access Over PPP サービスを登録しようと試みます。ローカル
     SDP デーモンが実行していないなら、rfcomm_pppd は、エラーで終了します。

FreeBSD 12.2                   February 4, 2003                   FreeBSD 12.2

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