日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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MOUSED(8) FreeBSD システム管理者マニュアル MOUSED(8) 名称 moused -- マウスデータをコンソールドライバに渡す 書式 moused [-DPRacdfs] [-I file] [-F rate] [-r resolution] [-S baudrate] [-VH [-U distance -L distance]] [-A exp[,offset]] [-a X[,Y]] [-C threshold] [-m N=M] [-w N] [-z target] [-t mousetype] [-l level] [-3 [-E timeout]] [-T distance[,time[,after]]] -p port moused [-Pd] -p port -i info 解説 moused ユーティリティとコンソールドライバは、テキストコンソールとユーザプ ログラムのマウス操作をサポートするためにともに動作します。それらは、マウ スを仮想化し、標準の形式でマウスデータをユーザプログラムに提供します (sysmouse(4) を参照)。 マウスデーモンは、マウスデータのために指定されたポートを listen (接続を受 け付け) し、解釈して、次に、ioctl を通してそれをコンソールドライバに渡し ます。マウスデーモンは、利用可能であるなら、変換動作、ボタンの押す/離すイ ベントとローラまたはホイールの動作を報告します。ローラ/ホイールの動作は、 ``Z'' 軸の動作として報告されます。 コンソールドライバは、画面にマウスポインタを表示し、マウスポインタが vidcontrol(1) を通して仮想コンソールで有効にされているなら、カットアンド ペースト (cut and paste) 機能を提供しています。sysmouse(4) がユーザプログ ラムによってオープンされるなら、コンソールドライバは、また、ユーザプログ ラムがそれを見ることができるように、マウスデータをデバイスに渡します。 マウスデーモンがシグナル SIGHUP を受信するなら、それは、マウスポートを再 オープンし、それ自体を再初期化します。システムがサスペンドされている間 に、マウスがアタッチ/デタッチされるなら、役に立ちます。 マウスデーモンがシグナル SIGUSR1 を受信するなら、それは、マウスイベントを 渡すことを停止します。シグナル SIGUSR1 を再び送ることは、マウスイベントを 渡すことを再開します。偶然マウスパッドに触れることによってラップトップで タイプすることが中断される場合に役に立ちます。 次のオプションが利用可能です: -3 2 ボタンマウスのための 3 番目 (中間) ボタンをエミュレートします。 左と右の物理的ボタンを同時に押すことによってエミュレートされま す。 -C threshold ボタンのクリックの間のミリ秒単位で最大の間隔としてダブルクリック のスピードを設定します。このオプションなしで、500 ミリ秒のデフォ ルト値が、仮定されます。このオプションは、テキストモードのコン ソールでカットアンドペースト操作でのみ効果があります。sysmouse(4) を通してマウスデータを読み込んでいるユーザプログラムは、影響され ません。 -D シリアルポートの DTR を下げます。このオプションは、mousesystems がプロトコルタイプとして選択される場合のみ、有効です。DTR 回線 は、mousesystems モードで操作するために 3 ボタンマウスのために落 とされる必要があるかもしれません。 -E timeout 3 番目のボタンのエミュレーションが有効にされる (上記を参照) と き、moused ユーティリティは、2 つのボタンが同時に押されているかど うかを決定する前に多くても timeout ミリ秒ウェートします。デフォル トのタイムアウトは、100 ミリ秒です。 -F rate サポートされているなら、デバイスの報告レート (秒ごとの報告) を設 定します。 -L distance ``Virtual Scrolling'' (仮想スクロール) が有効にされるとき、スク ロールイベントが発生する前にマウスが動かなければならない (ピクセ ル単位の) distance (距離) を設定するために -L オプションを使用す ることができます。これは、スクロールの速度を効率的に制御します。 デフォルトの distance (距離) は、2 ピクセルです。 -H ``Horizontal Virtual Scrolling'' (水平仮想スクロール) を有効にし ます。このオプション設定すれば、中マウスボタンを押さえることに よって動きは水平スクロールとして解釈されます。スクロールモードが 有効になる前にマウスが動かなければならない距離を設定するために -U オプションを使用し、スクロール速度を設定するために -L オプション を使用します。このオプションは -V オプションのあるなしにかかわら ず使用できます。 -I file moused ユーティリティのプロセス id を指定されたファイルに書き込み ます。このオプションなしで、プロセス id は、/var/run/moused.pid に格納されます。 -P シリアルマウスを識別するとき、プラグアンドプレイ (Plug and Play) COM デバイスの列挙手続を開始しません。このオプションが -i オプ ションとともに与えられるなら、moused ユーティリティは、シリアルマ ウスのための役に立つ情報を印刷 (表示) することができません。 -R シリアルポートの RTS を下げます。このオプションは、mousesystems が下記の -t オプションによってプロトコルタイプとして選択される場 合のみ、有効です。それは、上記の -D オプションとともにしばしば使 用されます。RTS と DTR 回線の両方は、mousesystems モードで操作す る 3 ボタンマウスのために落とされる必要があるかもしれません。 -S baudrate シリアルポートのための (1200 から 9600 の) ボーレート (通信速度) を選択します。すべてのシリアルマウスが、このオプションをサポート するわけではありません。 -T distance[,time[,after]] ドリフトを終了します。マウスを動かしてないときに、マウスポインタ がゆっくり動きまわるなら、このオプションを使用します。最後の実際 にマウスが移動した以後の after ミリ行 (デフォルト 4000) の間を除 いて、time ミリ秒 (デフォルト 500) における distance (例えば 4) ピクセル (X+Y) までの移動は、無視されます。 -V ``仮想スクロール'' (Virtual Scrolling) を有効にします。このオプ ション設定すれば、中マウスボタンを押さえることによって動きはスク ロールとして解釈されます。スクロールモードが有効になる前にマウス が動かなければならない距離を設定するために -U オプションを使用 し、スクロール速度を設定するために -L オプションを使用します。 -U distance ``仮想スクロール'' が有効なとき、-U オプションは、スクロールモー ドをアクティブにするまえにマウスが移動しなければならない距離を distance (ピクセル単位) に設定するために使用することができます。 distance のデフォルトは 3 ピクセルです。 -A exp[,offset] 指数関数的 (ダイナミック) な加速をマウス動作に適用します。より速 くマウスを動かせば動かすほど、それはさらに加速されます。それは、 小さなマウス動作は加速されないので、それらが非常に正確であること を意味します、一方、より速い動作は、画面全域で素早くポインタをド ライブします。 exp 値は、基本的な加速の量である、指数を指定します。役に立つ値 は、範囲 1.1 から 2.0 ですが、利用者のマウスのハードウェアと利用 者の個人的な好みに依存します。1.0 の値は、指数関数的な加速となり ません。2.0 の値は、2 乗の加速を意味します (すなわち、利用者がマ ウスを 2 倍速く動かすなら、ポインタは、画面を 4 倍速く動きます)。 2.0 を超える値は、可能ですが、お勧めできません。始めの良い値は、 たぶん 1.5 です。 オプションの offset 値は、加速が始まる距離を指定します。デフォル トは、加速が 1 単位より大きな移動に適用されることを意味する、1.0 です。利用者が、より大きい値を指定するなら、始めの動作の加速がよ り高速になります、すなわち、小さくて正確な動作のための速度範囲 は、より広くなります。通常、デフォルトで満足されるはずですが、振 る舞いを満足させられないなら、2.0 の値を試みてください。 -A オプションは、とにかく、それほど良く動作しない、X サーバ自体の 加速とうまく作用しないことに注意してください。したがって、必要な ら、それをオフにすることをお勧めします: ``xset m 1''。 -a X[,Y] マウスの入力を加速するか、または減速します。これは、線形 (linear) 加速のみです。1.0 未満の値は、移動を減速し、1.0 を越える値は、加 速します。ただ 1 つの値を指定することは、両方の軸のための加速を設 定します。 利用者は、同時に、直線的と指数関数的な加速を結合した効果を持つた めに、-a と -A オプションを使用することができます。 -c いくつかのマウスは、あたかも左と右のボタンが押されたかのように、 中ボタンが押されたイベントを報告します。このオプションは、これを 扱います。 -d デバッグのメッセージを有効にします。 -f デーモンにならず、フォアグラウンドのプロセスとして代わりに実行し ます。テストとデバッグのために役に立ちます。 -i info 指定された情報を印刷 (表示) し、終了します。利用可能な情報の部分 は、次の通りです: port ポート (デバイスファイル) 名、すなわち、/dev/cuau0, /dev/mse0 と /dev/psm0。 if インタフェースタイプ: serial, bus, inport または ps/2。 type プロトコルタイプ。以下の -t オプションの下でリストされ るタイプの 1 つであるか、またはドライバが、sysmouse データ形式標準をサポートするなら、sysmouse です。 model マウスモデル。moused ユーティリティは、常にモデルを識別 することができません。 all 上記の項目のすべて。ポート、インタフェース、タイプとモ デルを、この順序で、1 行に印刷 (表示) します。 moused ユーティリティが、要求された情報を決定することができないな ら、それは、``unknown'' または ``generic'' と印刷 (表示) します。 -l level どのレベルで、moused は、マウスドライバを操作するべきであるかを指 定します。これに関する詳細については、psm(4) の「操作レベル」を参 照してください。 -m N=M 物理的なボタン M を論理的なボタン N に割り当てます。利用者は、利 用者が望む、このオプションのインスタンスと同じくらいを指定しま す。複数の物理的なボタンは、同時に論理的なボタンに割り当てられま す。この場合に、割り当てられた物理的なボタンのいずれかが押し続け られるなら、論理的なボタンは、押されます。`=' のまわりに空白を置 いてはいけません。 -p port マウスと通信するために port を使用します。 -r resolution デバイスの解像度を設定します。インチごとのドッドで、または low, medium-low, medium-high または high。このオプションは、すべてのデ バイスによってサポートされません。 -s シリアルラインのための 9600 のボーレート (通信速度) を選択しま す。すべてのシリアルマウスが、このオプションをサポートするわけで はありません。 -t type ポートにアタッチされたマウスのプロトコルタイプを指定します。利用 者は、以下にリストされたタイプを明示的に指定するか、または moused ユーティリティに、与えられたマウスのための適切なプロトコルを自動 的に選択するために、auto を使用します。利用者がコマンド行のこのオ プションを完全に省略するなら、-t auto が仮定されます。通常の状況 のもとで、利用者は、moused ユーティリティがプロトコルを自動的に検 出することができない場合のみ、このオプションを使用する必要があり ます (「設定マウスデーモン」を参照してください)。 プロトコルタイプがこのオプションで指定されるなら、上記の -P オプ ションが、暗示され、プラグアンドプレイ (Plug and Play) COM デバイ スの列挙手続が、無効にされることに注意してください。 また、利用者のマウスが PS/2 マウスポートにアタッチされるなら、利 用者は、常に、マウスのブランドとモデルにかかわらず auto または ps/2 を選択するべきでであることに注意してください。同様に、利用者 のマウスがバスマウスポートにアタッチされるなら、auto または busmouse を選択します。シリアルマウスのプロトコルは、これらのマウ スで動作しません。 USB マウスについて、プロトコルは、auto でなければなりません。他の プロトコルは、USB マウスで動作しません。 このオプションのための有効なタイプは、以下にリストされます。 シリアルマウスについて: microsoft Microsoft シリアルマウスプロトコル。ほとんどの 2 ボタンのシリアルマウスは、このプロトコルを使用し ます。 intellimouse Microsoft IntelliMouse プロトコル。Genius Net Mouse, ASCII Mie Mouse, Logitech MouseMan+ と FirstMouse+ もまた、このプロトコルを使用します。 ローラ/ホイールがある他のマウスは、このプロトコ ルと互換です。 mousesystems MouseSystems 5 バイトプロトコル。3 ボタンマウス は、このプロトコルを使用します。 mmseries MM Series マウスプロトコル。 logitech Logitech マウスプロトコル。これは、古い Logitech モデルのためであることに注意してください。 mouseman または intellimouse は、新しいモデルの ために指定されるべきです。 mouseman Logitech MouseMan と TrackMan プロトコル。いくつ かの 3 ボタンマウスは、このプロトコルとの互換性 があります。MouseMan+ と FirstMouse+ は、このプ ロトコルではなく、intellimouse プロトコルを使用 することに注意してください。 glidepoint ALPS GlidePoint プロトコル。 thinkingmouse Kensington ThinkingMouse プロトコル。 mmhitab Hitachi タブレットプロトコル。 x10mouseremote X10 MouseRemote。 kidspad Genius Kidspad と Easypad プロトコル。 versapad Interlink VersaPad プロトコル。 gtco_digipad GTCO Digipad プロトコル。 バスと InPort マウスについて: busmouse これは、バスと InPort マウスのために利用可能な唯 一のプロトコルタイプで、ブランドにかかわらず、あ らゆるバスマウスと InPort マウスのために指定され るべきです。 PS/2 マウスについて: ps/2 これは、PS/2 マウスのために利用可能な唯一のプロ トコルタイプで、ブランドにかかわらず、あらゆる PS/2 マウスのために指定されるべきです。 USB マウスについて、auto は、USB マウスのために利用可能な唯一のプ ロトコルタイプで、ブランドにかかわらず、あらゆる USB マウスのため に指定されるべきです。 -w N 物理的なボタン N をホイールモードボタンとして動作するようにしま す。このボタンが押される間に、X と Y 軸の動作は、0 であると報告さ れ、Y 軸の動作は、Z 軸にマップされます。利用者は、さらに下記の -z オプションによって仮想ボタンへの Z 軸の移動をマップします。 -z target Z 軸 (ローラ/ホイール) の動作を別の軸または仮想ボタンにマップしま す。有効な target たぶん次の通りです: x y X または Y 軸の動作は、Z 軸の動作が検出されるとき、報告され ます。 N 負と正の Z 軸の動作が検出されるとき、それぞれ、仮想ボタン N と N+1 のための下に押すイベントを報告します。物理的なボタン N と N+1 である必要はありません。論理的なボタンへマッピング は、Z 軸の動作から仮想ボタンへのマッピングが行なわれた後に、 実行されることに注意してください。 N1 N2 負と正の Z 軸の動作が検出されるとき、それぞれ、仮想ボタン N1 と N2 のための下に押すイベントを報告します。 N1 N2 N3 N4 これは、2 番目のホイールが水平のスクロールのアクションを生成 するために使用される 2 つのホイールがあるマウスのために役に 立ち、ユーザによって適用される水平の力を検出することができる ノブまたはスティックがあるマウスのために役に立ちます。 2 番目のホイールの動作は、負の方向のために、ボタン N3 に、正 の方向のために N4 マップされます。ボタン N3 と N4 が実際にこ のマウスに存在するなら、それらのアクションは、検出されませ ん。 どのようにエンコードされるかに関して受け付けられた標準ではな いように思われるので、水平の移動または 2 番目のローラ/ホイー ルの移動は、常に検出されないことに注意してください。 また、左と考えられるいくつかのマウスは、負の水平方向であるこ とに注意してください。そうでなければ、他は、考えられます。さ らに、2 つのホイールは、垂直にマウントされ、2 番目の垂直のホ イールの方向が、最初のものと一致しない、いくつかのマウスがあ ります。 マウスデーモンの設定 利用者が知る必要がある最初のことがらは、利用者が使用しようとしているマウ スのインタフェースタイプです。それは、マウスのコネクタを見ることによって 決定することができます。シリアルマウスは、D-Sub の 9 ピンまたは 25 ピンの メスコネクタがあります。バスと InPort マウスは、D-Sub 9 ピンのオスコネク タまたは丸い DIN 9 ピンコネクタがあります。PS/2 マウスは、小さくて、丸い DIN 6 ピンのコネクタを装備されています。いくつかのマウスは、コネクタが別 のものに変換でるアダプタを装備しています。利用者がそのようなアダプタを使 用するためであるなら、マウス/アダプタのペアの最後の最後のコネクタが重要な ことであることを覚えておいてください。USB マウスには、平らな長方形のコネ クタがあります。 決定する次のものは、与えられたインタフェースのために使用するポートです。 バス、InPort と PS/2 マウスについて、ほとんど選択選択肢がありません: バス と InPort マウスは、常に /dev/mse0 を使用し、PS/2 マウスは、常に /dev/psm0 を使用します。シリアルマウスにアタッチすることができる複数のシ リアルポートがあります。多くの人々は、しばしば、最初に、組み込みのシリア ルポート /dev/cuau0 をマウスに割り当てます。利用者は、複数の USB マウスを 利用者のシステムまたは利用者の USB ハブにアタッチすることができます。それ らは、/dev/ums0, /dev/ums1 などとしてアクセス可能です。 利用者が、後で利用者の ``mouse'' ポートであることを容易に区別できるよう に、利用者は、マウスが接続される実際のポートを指しているシンボリックリン ク /dev/mouse を作成したいかもしれません。 次のステップは、マウスのための適切なプロトコルタイプを推測することです。 moused ユーティリティは、プロトコルタイプを自動的に決定することができま す。-i オプションをつけて、moused ユーティリティを実行し、それが出力する ことを参照してください。コマンドがプロトコルタイプを識別することができる なら、さらなる調査は、利用者のほうで必要ではありません。利用者は、プロト コルタイプを明示的に指定せずにデーモンを開始します (「使用例」を参照)。 コマンドは、マウスドライバがこのプロトコルをサポートするなら、sysmouse と 印刷 (表示) します。 -i オプションによって印刷 (表示) される type と model は、必ずしも問題の ポインティングデバイスの製品名と一致しませんが、それらは、それが互換性の あるデバイスの名前を与えることに注意してください。 -i オプションが何も産出しないなら、利用者は、-t オプションによって、 moused ユーティリティにプロトコルタイプを指定する必要があります。利用者 は、推測し、試みなければなりません。次の経験則があります: 1. バスと InPort マウスは、マウスのブランドに関わらず、常に busmouse プ ロトコルを使用します。 2. ps/2 プロトコルは、マウスのブランドに関わらず、PS/2 マウスのために常 に指定されるべきです。 3. 利用者は、USB マウスのための auto プロトコルを指定しなければなりませ ん。 4. ほとんどの 2 ボタンのシリアルマウスは、microsoft プロトコルをサポー トします。 5. 3 ボタンのシリアルマウスは、mousesystems プロトコルで動作します。そ れが動作しないなら、3 番目 (中間の) ボタンは、機能しませんが、 microsoft プロトコルで動作します。また、3 ボタンのシリアルマウスは、 予期されるように 3 番目のボタンが機能するかもしれない mouseman プロ トコルの下で動作します。 6. 3 ボタンシリアルマウスは、``MS'' と ``PC'' または ``2'' と ``3'' の 間から選択するための小さなスイッチがあります。``MS'' または ``2'' は、通常 microsoft プロトコルを意味しています。``PC'' または ``3'' は、mousesystems プロトコルを選択します。 7. マウスにローラまたはホイールがあるなら、それは、intellimouse プロト コルと互換性があります。 テストするために、選択されたプロトコルタイプが与えられたマウスのために、 正しいなら、現在の仮想コンソールのマウスポインタを有効にします、 vidcontrol -m on フォアグラウンドモードでマウスデーモンを開始し、 moused -f -p <selected_port> -t <selected_protocol> マウスポインタが、マウスの移動にしたがって、正しく移動するかを調べます。 次に、左、右と中間ボタンをクリックすることによってカットアンドペースト (cut & paste) 機能を試みます。コマンドを停止するために、^C をタイプしま す。 複数のマウス システムにアタッチされたマウスの数としてマウスデーモンの同じ数だけのイン スタンスは、同時に実行されます。マウスごとに 1 つのインスタンス。ユーザが ロードの間にラップトップコンピュータの組み込み PS/2 ポインティングデバイ スを使用したいが、オフィスのドッキングステーションにシステムをアタッチす るとき、シリアルマウスを使用するしたいなら、これは役に立ちます。2 つのマ ウスデーモンを実行し、(X Window System のような) アプリケーションプログラ ムに sysmouse(4) を使用するように伝え、次に、アプリケーションプログラム は、常にいずれかのマウスからマウスデータを調べます。シリアルマウスがア タッチされないとき、対応するマウスデーモンは、あらゆる動作、または、ボタ ン状態の変更を検出しません、そしてアプリケーションプログラムは、PS/2 マウ スのためのデーモンから来るマウスデータのみを調べます。両方のマウスがア タッチされ、それらの両方がこの設定で同時に移動されるとき、マウスポインタ は、あたかもマウスの動作がすべてともに組み合わされたかのようにまさに、画 面を横切って移動します。 関連ファイル /dev/consolectl コンソールを制御するデバイス。 /dev/mse%d バスと InPort マウスのドライバ。 /dev/psm%d PS/2 マウスドライバ。 /dev/sysmouse 仮想化されたマウスドライバ。 /dev/ttyv%d 仮想コンソール。 /dev/ums%d USB マウスドライバ。 /var/run/moused.pid 現在の実行している moused ユーティリティのプロセス id。 /var/run/MouseRemote X10 MouseRemote イベントのための UNIX ドメインのストリー ムソケット。 使用例 moused -p /dev/cuau0 -i type moused ユーティリティは、シリアルポート /dev/cuau0 でマウスのプロトコルタ イプを決定します。成功するなら、コマンドは、タイプを印刷 (表示) し、そう でなければ、``unknown'' と表示します。 moused -p /dev/cuau0 vidcontrol -m on moused ユーティリティが、指定されたポートでマウスのプロトコルタイプを自動 的に識別することができるなら、利用者は、-t オプションなしでデーモンを開始 することができ、上記のようにテキストコンソールのマウスポインタを有効にす ることができます。 moused -p /dev/mouse -t microsoft vidcontrol -m on シリアルポート /dev/mouse でマウスデーモンを開始します。プロトコルタイプ microsoft は、-t オプションによって明示的に指定されます。 moused -p /dev/mouse -m 1=3 -m 3=1 物理的なボタン 3 (右のボタン) を論理的なボタン 1 (論理的な左)、と物理的な ボタン 1 (左のボタン) を論理的なボタン 3 (論理的な右) に割り当てます。こ れは、左と右のボタンを効果的に交換します。 moused -p /dev/mouse -t intellimouse -z 4 ボタン 5 が押されるように (すなわち、マウスホイール) 正の Z 軸の動作を、 ボタン 4 が押されるように (すなわち、マウスホイール) 負の Z 軸の動作を報 告します。 利用者が ALL ALL = NOPASSWD: /usr/bin/killall -USR1 moused を利用者の /usr/local/etc/sudoers ファイルに追加し、利用者のウィンドウマ ネジャのキーに killall -USR1 moused をバインドし、利用者が、タイプしている間にマウスパッドを越えてブラッシン グし続けているなら、利用者は、利用者のラップトップでマウスイベントをサス ペンドすることができます。 関連項目 kill(1), vidcontrol(1), xset(1), keyboard(4), mse(4), psm(4), screen(4), sysmouse(4), ums(4) 規格 moused ユーティリティは、PnP シリアルマウスをサポートするために、``Plug and Play External COM Device Specification'' を部分的にサポートしていま す。しかしながら、存在しているシリアルマウスによって仕様への様々な程度の 適合のために、それは、標準のバージョン 1.0 に正確に従いません。このそれほ ど正確ではないアプローチによってさえ、それは、常に、与えられたシリアルマ ウスのための適切なプロトコルタイプを決定しません。 歴史 moused ユーティリティは、FreeBSD 2.2 ではじめて登場しました。 作者 moused ユーティリティは、Michael Smith <msmith@FreeBSD.org> によって書か れました。このマニュアルページは、Mike Pritchard <mpp@FreeBSD.org> によっ て書かれました。コマンドとマニュアルページは、その後 Kazutaka Yokota <yokota@FreeBSD.org> によって更新されました。 警告 パッドデバイスの多くは、ユーザがパッド表面を ``タップ'' した場合に最初の (左) ボタンが押されたものとします。また、ALPS GlidePoint および Interlink VersaPad のモデルによっては、タップ動作を 4 番目のボタンのイベントとして 扱います。このようなモデルでは、オプション ``-m 1=4'' を使用して、他の パッドデバイスと同様の効果を得られます。 仮想コンソールでのカットとペーストの機能は、マウスに 3 ボタンあることを仮 定しています。論理ボタン 1 (論理的に左) は、コンソールのテキスト領域を選 択してカットバッファにコピーします。論理ボタン 3 (論理的に右) は、選択さ れた領域を拡張します。論理ボタン 2 (論理的に中) は、選択されたテキストを テキストカーソル位置にペーストします。マウスに 2 つしかボタンが無い場合、 中央の `ペースト' ボタンは使用できません。ペースト機能を使用するために は、-3 オプションを使用して中ボタンをエミュレートするか、-m オプションを ``-m 2=3'' のように使用して物理右ボタンに論理中ボタンを割当てます。 FreeBSD 12.2 May 15, 2008 FreeBSD 12.2