FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 関連ファイル | 関連項目 | 歴史
LPD(8)                 FreeBSD システム管理者マニュアル                 LPD(8)

名称
     lpd -- ラインプリンタスプーラ (spooler) デーモン

書式
     lpd [-cdlpsW46] [port#]

解説
     lpd ユーティリティは、ラインプリンタのデーモン (スプール領域ハンドラ)
     で、通常、rc(8) ファイルからブート時に呼び出されます。それは、printcap(5)
     ファイルを通して単一のパスを存在しているプリンタについて見つけ出し、ク
     ラッシュの後に残っていたあらゆるファイルを印刷します。次に、それは、
     キューのファイルを印刷する、スプール領域にファイルを転送する、キューを表
     示するか、またはキューからジョブを削除するための要求を受信するためにシス
     テムコール listen(2)accept(2) を使用します。その都度、要求を処理する
     ために子プロセスを fork するので、親プロセスは、それ以上の要求を listen
     (接続を受け付け) するために続けることができます。

     利用可能なオプションは、次の通りです:

     -c      デフォルトで、いくつかのリモートホストにローカルホストの lpd への
             印刷要求を送ることを試みる間に接続エラーがあるなら、lpd は、その
             リモートホストにエラーメッセージのみを送信します。-c フラグによっ
             て lpd は、また、syslog(3) を通してこれらの接続エラーのすべてをロ
             グ記録します。

     -d      インターネットの listen (接続を受け付け) するソケットで SO_DEBUG
             をオンに切り替えます (setsockopt(2) を参照)。

     -l      -l フラグによって lpd は、ネットワークから受信された有効な要求を
             ログ記録します。デバッグの目的のために、これを役に立てることがで
             きます。

     -p      -p フラグは、-s フラグと同義語です。それは、非推奨となっていて、
             lpd の将来のバージョンで削除されるかもしれません。

     -s      -s (secure; 安全) フラグによって、lpd は、インターネットの listen
             (接続を受け付け) するソケットをオープンしません。これは、lpd が、
             あらゆるリモートホストからのあらゆる接続を受け付けないので、すべ
             てのローカルユーザからの印刷要求をまだ受け付けることを意味しま
             す。

     -W      デフォルトで、lpd デーモンは、リモートホストの予約ポート (<1024)
             に由来する接続のみを受け付けます。-W フラグによって lpd は、あら
             ゆるポートから着信してくる接続を受け付けます。利用者が、Windows
             のために書かれた lpr の特定の実装から印刷ジョブを受け付けたいと
             き、これを役に立てることができます。

     -4      inet のみ。

     -6      inet6 のみ。

     -46     inet と inet6 (デフォルト)。

     port#   他のプロセスと待ち合わせるために使用されるインターネットのポート
             番号は、通常、getservbyname(3) で取得しますが、port# 引数で変更す
             ることができます。

     アクセス制限は、2 つの手段によって供給されています。最初に、すべての要求
     は、ファイル /etc/hosts.equiv または /etc/hosts.lpd でリストされるマシン
     の 1 つから来なければなりません。2 番目に、rs ケーパビリティがアクセスさ
     れているプリンタのための printcap(5) エントリで指定されるなら、lpr 要求
     は、プリンタが付いたマシンでアカウントがあるそれらのユーザのためにだけに
     尊重されます。

     各スプールディレクトリ中のファイル minfree は、ラインプリンタのキューが
     ディスクを完全に満杯にしないように、空きのままとするためのキロバイトの数
     を含んでいます。利用者の好みのテキストエディタで minfree ファイルを編集す
     ることができます。

     デーモンは、(少し後で説明される) 排他的なアクセスのためのロックを成功して
     設定した後に、ファイルを処理し始め、cf で始まるファイルのためのスプール
     ディレクトリをスキャンします。各 cf ファイルの行は、印刷されるファイル、
     または実行される印刷でないアクションを指定します。行の残りで行なうものを
     指定するキーの文字で始まるそれぞれのそのような行。

     J       ジョブ名 (job name)。バーストページ (burst page) のジョブ名のため
             に使用される文字列。

     C       分類 (classification)。バーストページの分類行のために使用される文
             字列。

     L       リテラル (literal)。行は、パスワードファイルからの識別情報を含ん
             でいて、印刷されるバナーページ (banner page) となります。

     T       タイトル (title)。pr(1) のためのタイトルとして使用される文字列。

     H       ホスト名 (host name)。lpr(1) が呼び出されたマシンの名前。

     P       人物 (person)。lpr(1) を呼び出した人物のログイン名。これは、
             lprm(1) によって所有者を検証するために使用されます。

     M       現在の印刷ジョブが完了したとき、指定されたユーザにメールを送りま
             す。

     f       書式化されたファイル。既に書式化された印刷するファイルの名前。

     l       ``f'' に似ていますが、制御文字を渡して、改ページを行ないません。

     p       フィルタとして pr(1) を使用して印刷するファイルの名前。

     t       troff ファイル。troff(1) の出力 (cat 写植機のコマンド) を含んでい
             るファイル。

     n       ditroff ファイル。デバイス独立 troff の出力を含んでいるファイル。

     r       DVI ファイル。Stanford の DVI 形式である Tex l 出力を含んでいる
             ファイル。

     g       グラフ (graph) ファイル。plot(3) によって生成されたデータを含んで
             いるファイル。

     c       cifplot ファイル。cifplot によって生成されたデータを含んでいる
             ファイル。

     v       ラスタイメージ (raster image) を含んでいるファイル。

     r       FORTRAN のキャリッジ制御文字があるテキストデータを含んでいるファ
             イル。

     1       troff フォント R。デフォルトの代りに使用するフォントファイルの名
             前。

     2       troff フォント I。デフォルトの代りに使用するフォントファイルの名
             前。

     3       troff フォント B。デフォルトの代りに使用するフォントファイルの名
             前。

     4       troff フォント S。デフォルトの代りに使用するフォントファイルの名
             前。

     W       幅 (width)。pr(1) とテキストフィルタによって使用される (文字単位
             の) ページ幅を変更します。

     I       インデンテーション (段付け)。出力をインデンテーション (段付け) す
             る (ASCII 単位の) 文字数。

     U       アンリンク (unlink)。印刷の終了で削除するファイルの名前。

     N       ファイル名。印刷されているファイルの名前、または標準入力 (lpr(1)
             がパイプラインで呼び出されるとき) のための空白。

     Z       ローケル。pr(1) のためのロケールとして使用される文字列。

     ファイルをオープンすることができないなら、メッセージは、LOG_LPR 機能を使
     用して syslog(3) を通してログ記録されます。lpd ユーティリティは、印刷され
     るファイルをスキップした後に、そこにあることを予想するファイルを再オープ
     ンするために最高 20 回試みます。

     lpd ユーティリティは、ロックファイルの排他的アクセスを提供し、複数のデー
     モンが同時にアクティブとなることを防ぐために flock(2) を使用します。デー
     モンが kill されるか、または突然終了するなら、ロックファイルは、削除され
     る必要はありません。ロックファイルは、読み込み可能な ASCII 形式で保存さ
     れ、2 行を含んでいます。最初は、デーモンのプロセス id で、2 番目は、印刷
     されている現在のジョブの制御ファイル名です。2 番目の行は、プログラム
     lpq(1)lprm(1) のために lpd の現在の状態を反映するように更新されます。

関連ファイル
     /etc/printcap         プリンタ記述ファイル
     /var/spool/*          スプールディレクトリ
     /var/spool/*/minfree  残す最小の空き空間
     /dev/lp*              ラインプリンタデバイス
     /var/run/printer      ローカルな要求のためのソケット
     /etc/hosts.equiv      プリンタのアクセスを許可されたマシン名のリスト
     /etc/hosts.lpd        プリンタのアクセスを許可されたマシン名のリストです
                           が、同じ管理上の制御ではありません。

関連項目
     lpq(1), lpr(1), lprm(1), setsockopt(2), syslog(3), hosts.lpd(5),
     printcap(5), chkprintcap(8), lpc(8), pac(8)

     4.2 BSD Line Printer Spooler Manual.

歴史
     lpd デーモンは、Version 6 AT&T UNIX で登場しました。

FreeBSD 12.2                     June 6, 2001                     FreeBSD 12.2

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