FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | オプション | オプションプリセット | 使用法 | 環境変数 | 関連ファイル | 終了ステータス | 関連項目 | 作者 | COPYRIGHT | バグ |
NTPD(8)                FreeBSD システム管理者マニュアル                NTPD(8)

名称
     ntpd -- NTP デーモンプログラム

書式
     ntpd [-flags] [-flag [value]] [--option-name[[=| ]value]] [ <server1> ...
          <serverN> ]

解説
     ntpd ユーティリティは、インターネットの標準時間サーバと同期してシステムの
     時刻 (time of day) を設定して、維持する、オペレーティングシステムのデーモ
     ンです。それは、RFC-5905 によって定義される、Network Time Protocol (NTP)
     (ネットワーク時間プロトコル) バージョン 4 の完全な実装でですが、RFC-1305
     によって定義される、バージョン 3 と、それぞれ、RFC-1059 と RFC-1119 で定
     義される、バージョン 1 と 2 との互換性も保持しています。

     ntpd ユーティリティは、64 ビットの浮動小数点演算のほとんどの計算を行い、
     約 232 ピコ秒の究極の精度を保存する必要なときだけ、比較的不格好な 64 ビッ
     トの固定小数点操作を行います。究極の精度は、現在の普通のワークステーショ
     ンとネットワークで達成可能ではありませんが、それは、将来のギガヘルツ CPU
     クロックとギガビット LAN で必要とされます。

     通常、ntpd は、同期ソースと操作モードを決定するために、起動時に
     ntp.conf(5) 設定ファイルを読み込みます。また、動作を指定することができま
     すが、設定ファイルのために必要を取り除いて、コマンド行で完全な設定を制限
     します。これは、ローカルなホストがブロードキャスト (同報通信)/マルチキャ
     ストのクライアントとして設定され、実行時にブロードキャストを listen (接続
     を受け付ける) することによって決定されるすべての通信相手で、特に役に立ち
     ます。

     NetInfo サポートが ntpd に構築されているなら、そしてデフォルトの
     ntp.conf(5) ファイルが読み込むことができず、ファイリングが -c オプション
     によって指定されないなら、ntpd は、NetInfo からその設定を読み込むことを試
     みます。

     ntpdntpq(8)ntpdc(8) ユーティリティプログラムを使用して実行されて
     いる間に、様々な内部の ntpd 変数を表示することができ、設定オプションを変
     更することができます。

     ntpd が、それを開始するとき、umask(2) の値を調べ、0 であるなら、ntpd は、
     umask(2) を 022 に設定します。

オプション
     -4, --ipv4  強制的に IPv4 DNS ネーム解決を行います。このオプションは、次
                 のオプションのいずれの組み合わせでも現れてはなりません:
                 ipv6。

                 強制的にコマンド行の次のホストの名前の DNS 解決を IPv4 名前空
                 間に行います。

     -6, --ipv6  強制的に IPv6 DNS ネーム解決を行います。このオプションは、次
                 のオプションのいずれの組み合わせでも現れてはなりません:
                 ipv4。

                 強制的にコマンド行の次のホストの名前の DNS 解決を IPv6 名前空
                 間に行います。

     -a, --authreq
                 暗号の認証を必要とします。このオプションは、次のオプションの
                 いずれかの組み合わせで現れてはなりません: authnoreq。

                 ブロードキャストのクライアント、マルチキャストのクライアント
                 と対称的なパッシブ接続のために暗号化認証を必要とします。これ
                 は、デフォルトです。

     -A, --authnoreq
                 暗号の認証を必要としません。このオプションは、次のオプション
                 のいずれかの組み合わせで現れてはなりません: authreq。

                 ブロードキャストのクライアント、マルチキャストのクライアント
                 と対称的なパッシブ接続のために暗号化認証を必要としません。こ
                 れは、良い考えではありません。

     -b, --bcastsync
                 サーバをブロードキャストする同期することを許可します。


     -c string, --configfile=string
                 設定ファイルの名前。

                 設定ファイルの名前とパス、デフォルトで /etc/ntp.conf です。

     -d, --debug-level
                 デバッグの冗長レベルを増加します。このオプションは、時間の制
                 限のない数のように現れます。


     -D number, --set-debug-level=number
                 デバッグの冗長レベルを設定します。このオプションは、時間の制
                 限のない数のように現れます。このオプションは、その引数として
                 整数を取ります。


     -f string, --driftfile=string
                 周波数ドリフト (drift) ファイル名。

                 周波数ファイルの名前とパス、デフォルトで /etc/ntp.drift で
                 す。これは、/etc/ntp.conf ファイルの driftfile driftfile 設定
                 の指定と同じ操作です。

     -g, --panicgate
                 最初の調整を Big に許可します。このオプションは、時間の制限の
                 ない数のように現れます。

                 普通、ntpd は、オフセットが、デフォルトで 1000 s であるパニッ
                 クの閾値を越えているなら、システムログにメッセージを出力し
                 て、終了します。このオプションによって、時間は、制限なしのあ
                 らゆる値に設定することができます。しかしながら、これは、1 度
                 だけ起こります。閾値が、その後に越えているなら、ntpd は、シス
                 テムログにメッセージを出力して、終了します。このオプション
                 は、-q-x オプションで使用することができます。他のオプショ
                 ンのための tinker 設定ファイルの指示を参照してください。

     -G, --force-step-once
                 あらゆる初期のオフセット訂正を段階的に行います..

                 通常、ntpd は、時間オフセットが、デフォルトで 128 ミリ秒であ
                 り、そうでなければ、多くの時間である、段階的なしきい値を越え
                 ているなら、時間を段階的に行います。このオプションは、段階的
                 に行われる初期のオフセット訂正に強制するので、最も高い時間の
                 精度は、迅速に達成することができます。しかしながら、また、こ
                 れによって、時間は、段階的に戻されるので、このオプションは、
                 単調な時間を必要とするアプリケーションが実行しているなら、使
                 用してはなりません。他のオプションについては、tinker 設定ファ
                 イルのディレクティブを参照してください。

     -i string, --jaildir=string
                 jail ディレクトリ。

                 ディレクトリ jaildir にサーバを chroot とします。また、このオ
                 プションは、サーバが、起動時に root の特権を落すことを試みる
                 ことの意味を含んでいます。利用者は、-u オプションも指定する必
                 要があります。このオプションは、OS が、完全な root の特権なし
                 でクロックを調整することをサポートする場合のみ利用可能です。
                 このオプションは、NetBSD (--enable-clockctl で設定) または
                 Linux (--enable-linuxcaps でて設定) または Solaris
                 (--enable-solarisprivs で設定) の下でサポートされます。

     -I iface, --interface=iface
                 インタフェース名またはアドレスを listen (接続を受け付け) しま
                 す。このオプションは、時間の制限のない数のように現れます。

                 与えられたネットワークアドレス、または与えられたインタフェー
                 ス名に関連したすべてのアドレスをオープンします。このオプショ
                 ンは、複数の回現れるます。また、このオプションは、ワイルド
                 カードと localhost を除いて、他のアドレスをオープンしないこと
                 を意味します。このオプションは、推奨されません。より用途の広
                 い設定ファイル interface コマンドを使用することを考慮してくだ
                 さい。

     -k string, --keyfile=string
                 対称的なキーへのパス。

                 対称的なキーファイルの名前とパスを指定します。/etc/ntp.keys
                 は、デフォルトです。これは、keys keyfile 設定ファイル指示と同
                 じ操作です。

     -l string, --logfile=string
                 ログファイルへのパス。

                 ログファイルの名前とパスを指定します。デフォルトは、システム
                 ログファイルです。これは、logfile logfile 設定ファイル指示と
                 同じ操作です。

     -L, --novirtualips
                 仮想インタフェースを listen (接続を受け付け) しません。

                 コロンを含む名前で、それらと定義される仮想的なインタフェース
                 を listen (接続を受け付け) しません。このオプションは、推奨さ
                 れません。より用途の広い設定ファイル interface コマンドを使用
                 することを考慮してください。

     -M, --modifymmtimer
                 Modify Multimedia Timer (マルチメディアタイマ) を修正します
                 (Windows のみ)。

                 Windows の Windows Multimedia Timer を最も高い解像度に設定し
                 ます。これは、変更に関連したタイムキープの故障を避けて、ntpd
                 が実行している間に、解像度が変更されないことを保証します。

     -n, --nofork
                 フォークしません。このオプションは、次のオプションのいずれか
                 の組み合わせで現れてはなりません: wait-sync。


     -N, --nice  最高の優先度で実行します。

                 オペレーティングシステムによって許可された範囲で、最高の優先
                 度で ntpd を実行します。

     -p string, --pidfile=string
                 PID ファイルへのパス。

                 ntpd のプロセス ID を記録するために使用されるファイルの名前と
                 パスを指定します。これは、pidfile pidfile 設定指示と同じ操作
                 です。

     -P number, --priority=number
                 優先度を処理します。このオプションは、その引数として整数を取
                 ります。

                 オペレーティングシステムによって許可された範囲で、指定された
                 sched_setscheduler(SCHED_FIFO) 優先度で ntpd を実行します。

     -q, --quit  時間を設定して、終了します。このオプションは、次のオプション
                 のいずれかの組み合わせで現れてはなりません: saveconfigquit,
                 wait-sync。

                 クロックが最初に同期した後に、ntpd は、デーモン化せずに、終了
                 します。この振る舞いは、間もなくシェルスクリプトに置き換えら
                 れる、ntpdate プログラムの振る舞いをまねしています。-g-x
                 オプションは、このオプションで使用することができます。注:
                 カーネル時間制御規則は、このオプションで無効にされます。

     -r string, --propagationdelay=string
                 ブロードキャスト (同報通信)/伝播遅延。

                 ブロードキャスト/マルチキャストサーバからこのクライアントへの
                 デフォルトの伝播遅延を指定します。これは、遅延がプロトコルに
                 よって自動的に計算できない場合のみ、必要です。

     --saveconfigquit=string
                 解析された設定を保存して、終了します。このオプションは、次の
                 オプションのいずれかの組み合わせで現れてはなりません: quit,
                 wait-sync。

                 ntpd は、その起動時の設定ファイルを解析し、与えられたファイル
                 名と同等のものを保存し、終了します。このオプションは、自動化
                 されるテストのために設計されました。

     -s string, --statsdir=string
                 統計ファイルの位置。

                 統計機能によって作成されたファイルのためのディレクトリのパス
                 を指定します。これは、statsdir statsdir 設定ファイル指示と同
                 じ操作です。

     -t tkey, --trustedkey=tkey
                 信頼されたキー番号。このオプションは、時間の制限のない数のよ
                 うに現れます。

                 指定されたキー番号を、信頼されたキーリストに追加します。

     -u string, --user=string
                 userid (または userid:groupid) として実行します。

                 ユーザとオプションで切り換えるグループを指定します。このオプ
                 ションは、OS が、完全な root 特権なしでクロックを調整すること
                 をサポートする場合のみ利用可能です。このオプションは、NetBSD
                 (--enable-clockctl で設定) または Linux (--enable-linuxcaps
                 で設定) または Solaris (--enable-solarisprivs で設定) の下で
                 サポートされます。

     -U number, --updateinterval=number
                 新しいか、または落とされたインタフェースのためにスキャンする
                 間の秒単位の間隔。このオプションは、その引数として整数を取り
                 ます。

                 新しいか、または落とされたインタフェースのために 2 つのスキャ
                 ンの間の秒単位で時間を与えます。経路制御ソケットのサポートが
                 あるシステムのために、スキャンは、インタフェースの変更がシス
                 テムによって検出された直後に、実行されます。スキャンを無効可
                 にするために 0 を使用します。60 秒は、スキャンの間の最小の時
                 間です。

     --var=nvar  ARG を ntp 変数 (RW) にします。このオプションは、時間の制限の
                 ない数のように現れます。


     --dvar=ndvar
                 ARG を ntp 変数 (RW|DEF) にします。このオプションは、時間の制
                 限のない数のように現れます。


     -w number, --wait-sync=number
                 最初のクロックの同期を待つ秒。このオプションは、次のオプショ
                 ンのいずれかの組み合わせで現れてはなりません: nofork, quit,
                 saveconfigquit。このオプションは、その引数として整数を取りま
                 す。

                 0 より大きいなら、デーモン化するためにフォークするとき、ntpd
                 の振る舞いを変更します。フォークの直後にステータス 0 で終了す
                 る代わりに、親は、最初にクロックを同期する子供のために指定さ
                 れた秒数まで待ちます。終了ステータスは、クロックが同期したな
                 ら、0 (成功) であり、そうでなければ、終了ステータスは、
                 ETIMEDOUT です。これは、進行の前にクロックの最初の設定を容易
                 に待つために、ntpd を開始するスクリプトのためのオプションを提
                 供します。

     -x, --slew  最高 600 秒に徐々に時刻を修正 (slew) します。

                 通常、時間は、オフセットがデフォルトで 128 ms である、瞬時に
                 変更する (step) 閾値より小さいなら、徐々に時刻が修正 (slew)
                 されます。このオプションは、クロックを手動で設定する精度ウィ
                 ンドウの範囲内である、閾値を 600 s に設定します。訳注) NTP の
                 slew モードと step モードを検索してください。注: 典型的な
                 Unix カーネルの slew レートは、0.5 ms/s に制限されるので、調
                 整の各秒は、2000 s の償却間隔を要求します。したがって、600 s
                 ほどの調整は、完了するために、約 14 日かかります。-g-q オ
                 プションでこのオプションを使用することができます。他のオプ
                 ションについては、tinker 設定ファイル指示を参照してください。
                 注: カーネルの時間制御規則は、このオプションで無効にされま
                 す。

     --usepcc    CPU サイクルカウンタを使用します (Windows のみ)。

                 QueryPerformanceCounter のための CPU カウンタを置換することを
                 試みます。CPU カウンタと QueryPerformanceCounter は、比較さ
                 れ、それらに同じ周波数があるなら、CPU カウンタ (x86 の RDTSC)
                 は、システムコールのオーバヘッドを節約して、直接使用されま
                 す。

     --pccfreq=string
                 CPU サイクルカウンタ使用を強制します (Windows のみ)。

                 QueryPerformanceCounter のための CPU カウンタを置換することを
                 強制します。CPU カウンタ (x86 の RDTSC) は、与えられた周波数
                 (Hz 単位) で無条件に使用されます。

     -m, --mdns  NTP サーバとして mDNS で登録します。

                 ローカルな mDNS サーバで NTP サーバとしての登録することによっ
                 て、サーバは、mDNS クライアントの検索によって発見することがで
                 きます。

     -?, --help  使用法の情報を表示して、終了します。

     -!, --more-help
                 拡張された使用法の情報をページャに渡します。

     --version [{v|c|n}]
                 プログラムとバージョンを出力して、終了します。デフォルトモー
                 ドは、簡単なバージョンである `v' です。`c' モードは、著作権情
                 報を印刷 (表示) し、`n' は、完全な著作権通知を印刷 (表示) し
                 ます。

オプションプリセット
     not presettable としてマークされない、あらゆるオプションは、次で指定され
     た環境変数からの値をロードすることによってプリセットされます:
       NTPD_<option-name> または NTPD

使用法
   NTP はどのように動作するか
     ntpd ユーティリティは、指示されたポーリング間隔の範囲にわたって 1 つ以上
     の設定されたサーバとメッセージを交換することによって動作します。最初か、
     またはその後にかかわらず、開始するとき、プログラムは、これらのサーバの大
     多数からいくつかの交換を必要とするので、シグナルの処理と緩和アルゴリズム
     は、データを蓄積し、調整し、クロックを設定できます。バースト (burst) から
     ネットワークを保護するために、サーバごとの初期のポーリングの間隔は、数秒
     の間にランダム化された間隔で遅延されます。64 のデフォルトの初期のポーリン
     グ間隔で、クロックが設定される前に、数分、経過するかもしれません。このク
     ロックを設定する初期の遅延は、ntp.conf(5) に記述されるように、server 設定
     コマンドで iburst キーワードを使用して安全に著しく減少することができま
     す。

     現代のほとんどのオペレーティングシステムとハードウェアは、電源がオフのと
     きの期間に時刻を保持するための time-of-year (TOY) チップを組み込んでいま
     す。マシンがブートされるとき、チップは、オペレーティングシステムの時刻を
     初期化ために使用されます。マシンが NTP サーバに同期した後に、オペレーティ
     ングシステムは、時々チップを補正します。デフォルトの場合に、ntpd が、ホス
     トの時間がサーバの時間より 1000 s より大きいことを検出するなら、何かを仮
     定する ntpd は、ひどく悪くなければならない、唯一の信頼できるアクション
     が、介在して、クロックを手動で設定するオペレータのためです。(この理由は、
     TOY チップがないか、またはそのバッテリが、死んでいるか、または、TOY チッ
     プが、単に低品質であることを含みます。) これによって ntpd は、パニック
     メッセージをシステムログに出力して、終了します。-g オプションは、この
     チェックを上書きし、クロックは、チップ時刻にかかわらずサーバ時刻に設定さ
     れます (過去または未来の最高 68 年まで -- これは、NTPv4 プロトコルの制限
     です)。しかしながら、CMOS バッテリが故障するか、または、クロックのカウン
     タが不良になるときのように、壊れたハードウェア対して保護するために、いっ
     たんクロックが 1000 s より大きな誤差を設定されることによって、ntpd は、と
     にかく終了します。

     普通の状態の下で、ntpd は、タイムスケールが効果的に連続的で、不連続でない
     ように、小さなステップでクロックを調整します。極端なネットワーク輻輳の条
     件のもとで、往復の遅延ジッタ (jitter) は、3 秒を越え、往復の遅延プラス誤
     差の量の値の半分と等しい同期距離は、非常に大きくなるかもしれません。ntpd
     アルゴリズムは、128 ms 未満で 900 を越えていないサンプルオフセットがない
     間隔でない限り、128 ms を越えるサンプルのオフセットを捨てます。それ以後の
     最初のサンプルは、たとえどんなオフセットでも、示された時間にクロックを瞬
     時に変更します (step)。実際に、これは、ほとんど無視できるくらいに低い発生
     への誤差を瞬時に変更する (step) ところの誤ったアラームの速度を減少しま
     す。

     この振る舞いの結果として、いったん、クロックが、設定されると、ネットワー
     クパスの輻輳とジッタ (jitter) の極端な場合の下でさえ 128 ms を越えること
     は、めったに起こりません。ときどき、特に ntpd が、最初に大きな本質的なド
     リフトでシステムの有効なドリフトファイルなしで開始されるとき、誤差は、
     ローカルなクロック時刻がサーバに関連する将来に 128 s を越えるなら、クロッ
     クを後方に設定する、128 ms を越えるように大きくなるかもしれません。いくつ
     かのアプリケーションで、この振る舞いは、受け付け可能ではありません。しか
     しながら、いくつかの解決策があります。-x オプションがコマンド行に含まれる
     なら、クロックは、決して瞬時に変更 (step) されず、徐々に時刻が修正される
     (slew 修正) が、使用されます。しかし、この選択は、-x オプションを使用する
     と決める前に慎重に検討されるべきコストを伴います。可能な最大の slew レー
     トは、NTP プロトコルとアルゴリズム設計が基づいている正確さの原則の結果と
     して 500 parts-per-million (PPM) に制限されます。結果として、ローカルなク
     ロックは、クロックが、受け付け可能な範囲の外にある、秒ごとに約 2,000 s の
     受け付け可能なオフセットに収束するために長い時間がかかります。この間隔の
     間に、ローカルなクロックは、あらゆる他のネットワークのクロックと一致せ
     ず、システムは、正しく同期したネットワーク時間を必要とする分散型アプリ
     ケーションのために使用することができません。

     上記の予防策にもかかわらず、ときどき、大きな周波数の誤差が存在するとき、
     結果の時間オフセットは、128 ms 範囲の外に逸脱し、最終的な瞬時に変更する
     (step) か、または徐々に時刻が修正される (slew) の時間修正が必要とされま
     す。そのような修正に続いているなら、周波数の誤差は、最初のサンプルが、受
     け付け可能な範囲の外にある、とても大きくなり、ntp.drift ファイルが存在し
     ないときのように、ntpd は、同じ状態に入ります。この振る舞いの目的は、周波
     数を素早く修正し、操作を通常の追跡モードに復旧します。最も極端な場合に、
     (ホスト time.ien.it が、思い浮かびます) 時折の step/slew 修正とその後の周
     波数修正があります。これらの場合に、それは、サーバを設定するとき、burst
     キーワードを使用するのに役に立ちますが、利用者は、ターゲットホストの所有
     者からそうするパーミッションがあるとき「のみ」です。

     最後に、過去に、多くの起動時のスクリプトは、ntpd(8) を開始する前に修正す
     るシステムクロックを取得するために ntpdate(8) または sntp(8) を実行します
     が、これは、決して平凡なハックを越えるものではなく、もはや必要ではありま
     せん。利用者が NTP の開始 (最もよい現在の慣習) の指示に従い、まだ、ntpd
     を開始する前にシステム時間を設定する必要があるなら、何が起こっているか、
     バグ報告と文書を開いて、次に利用者が、実際に、ntpd を開始する前にクロック
     を設定する必要があるなら、sntp(8) 使用して調べてください。

     しばしば、以上の問題のすべてを解決する ntpd(8) を開始する方法があります。

   NTP の開始 (最もよい現在の慣習)
     最初に、利用者の server エントリで iburst オプションを使用します。

     また、利用者がよい ntp.drift ファイルを保持でるなら、ntpd(8) は、効率的に
     "warm-start" (ウォームスタート) し、利用者のシステムのクロックは、11 秒未
     満で安定します。

     スタートアップのシーケンスで、できるだけすぐに、少なくとも -g とたぶん -N
     オプションを付けて ntpd(8) を開始します。次に、利用者の "通常の" プロセス
     の残りを開始します。これは、同期して、安定しているシステムのクロックを取
     得するために、できるだけ大きな時間を ntpd(8) に、与えます。

     最後に、利用者が、単調に増加する時間を必要とする dovecot またはデータベー
     スサーバのようなプロセスがあるなら、(たぶん -v フラグで) ブートシーケンス
     でできるだけ遅く、ntp-wait(1ntp-waitmdoc) を実行し、そして、
     ntp-wait(1ntp-waitmdoc) の成功して終了の後に、それは、いつも安定している
     時間を必要とする、あらゆるプロセスを開始することと同じくらい安全です。

   周波数の制御規則
     スタートアップの ntpd の振る舞いは、通常 ntp.drift である、周波数ファイル
     が存在するかどうかに依存します。このファイルは、クロック周波数誤差の最新
     の予測を含んでいます。ntpd が開始され、ファイルが存在しないとき、ntpd
     は、特定のシステムクロック発振器の時刻と周波数誤差にすぐに適応するように
     設計された特別なモードに入ます。これは、約 15 分かかり、時刻と周波数が交
     渉値に設定された後に、ntpd は、時刻と周波数がサーバに関連して継続的に追跡
     されるところで、通常のモードに入ります。1 時間後に、周波数ファイルが作成
     され、現在の周波数オフセットは、それに書き込まれます。ntpd が開始され、
     ファイルが存在するとき、ntpd の周波数は、ファイルから初期化され、直ちに通
     常モードに入ます。その後に、現在の周波数オフセットは、1 時間おきにファイ
     ルに書き込まれます。

   操作モード
     ntpd ユーティリティは、(/usr/share/doc/ntp で提供された HTML 文書の一部と
     して利用可能な) "アソシエーション管理" ページに記述されているように、アク
     ティブ/パッシブ、クライアント/サーバ、ブロードキャスト/マルチキャストと
     manycast を含んで、いずれかのモードで動作することができます。それは、通
     常、周波数の小さな変更を監視する間に、継続的に動作し、究極の精度のために
     クロックを調整します。しかしながら、それは、時間が外部のサーバから設定さ
     れて、周波数が、以前に記録された周波数ファイルから設定されるところで、1
     回限りの (one-time) モードで動作することができます。ブロードキャスト/マル
     チキャストまたは manycast クライアントは、リモートサーバで発見することが
     でき、サーバ-クライアントの伝播遅延の補正ファクタを計算し、それ自体を自動
     的に設定します。これは、ローカルな環境に特有な設定の詳細を指定せずに保有
     しているワークステーションを配備することを可能にします。

     デフォルトで、ntpd は、ことによるといくつかの外部のサーバのそれそれが、複
     雑な状態マシンによって決定された間隔でポーリングされるところで、継続的な
     モードで実行します。状態マシンは、付随的な往復の遅延ジッタと発振器の周波
     数のふらつきを測定し、発見的なアルゴリズムを使用して最もよいポーリング間
     隔を決定します。通常、ほとんどの操作環境で、状態マシンは、64 秒の間隔で始
     まり、最終的に 1024 秒まで段階的に増加します。少量のランダムなバリエー
     ションは、サーバに集中することを避けるために導入されました。さらに、サー
     バがしばらくの間到達不可能になるなら、ポーリング間隔は、ネットワークの
     オーバヘッドを減らすために、段階的に 1024 秒まで増加されます。

     ある場合に、連続して実行する ntpd のための実用的ではないかもしれません。
     共通の回避方法は、指定された時間に cron(8) ジョブから ntpdate(8) または
     sntp(8) プログラムを実行することでした。しかしながら、これらのプログラム
     は、ntpd の精巧なシグナルの処理、誤差チェック、または緩和アルゴリズムがあ
     りません。-q オプションは、この目的のためです。このオプションを設定するこ
     とによって、ntpd は、初めてクロックを設定した直後に終了します。クロックを
     最初に設定するための手続きは、継続的なモードで同じです。ほとんどのアプリ
     ケーションは、おそらく server 設定コマンドで iburst キーワードを指定しな
     ければなりません。このキーワードで、メッセージを一斉に出力することは、
     データを整えるために交換されて、クロックは、約 10 秒に設定されます。2、3
     分の後に何も受け付けられないなら、デーモンは、タイムアウトし、終了しま
     す。哀悼の適切な期間の後に、ntpdate(8) プログラムは、引退します。

     カーネルのサポートがクロックの周波数を調整するために利用可能なとき、stock
     Solaris, Tru64, Linux と FreeBSD のために、役に立つ機能は、クロックの周波
     数を調整するために利用可能です。最初に、ntpd は、周波数ファイルの本質的な
     クロックの周波数のオフセットを測定して、記録するために、選択されたサーバ
     で継続的なモードで実行されます。周波数とオフセットを落ち着かせるために数
     時間かかります。次に、ntpd は、停止して、必要に応じて、1 回限りのモードで
     実行します。各スタートアップで、周波数は、ファイルから読み込まれて、カー
     ネルの周波数を初期化します。

   ポーリング間隔の制御
     NTP のこのバージョンは、観察されるジッタと wander に一致している同期の質
     を維持する間にネットワークの負荷を減らすために、複雑な状態マシンを含みま
     す。間隔を減らすことによって順番に精度を強化する操作を調整するか、または
     それを増加させることによってネットワークのオーバヘッドを減らすための多く
     の方法があります。しかしながら、ユーザは、64 秒のデフォルトの最小から、
     1,024 秒のデフォルトの最大までポーリングの調整範囲を変更することの結果を
     慎重に考慮するようにアドバイスされます。デフォルトの最小は、tinker
     minpoll コマンドで 16 秒以上の値に変更することができます。この値は、設定
     コマンドで minpoll オプションによって上書きされないなら、すべての設定され
     たアソシエーション (接続) のために使用されます。ポーリングの間隔が 64 行
     未満であるなら、ほとんどのデバイスドライバは、適切に動作せず、上書きされ
     ないなら、ブロードキャスト (同報通信) サーバと manycast クライアントのア
     ソシエーション (接続) もデフォルトを使用することに注意してください。

     ある場合に、ダイヤルアップまたは徴収徴収サービスを含んで、最小の間隔を数
     10 分に最大の間隔を 1、2 日に増加するために役に立ちます。通常の操作条件の
     もとで、いったんクロック規律ループが固定されると、間隔は、最小から最高点
     に段階的に増加されます。しかしながら、これは、固有のクロック周波数誤差が
     それを修正する規律ループのために十分に小さいと仮定します。ループの捕獲範
     囲は、間隔を 2 倍にするごとに 2 のファクタで減少している 64 秒の間隔で
     500 PPM です。最小の 1,024 秒で、例えば、捕獲範囲は、ほんの 31 PPM です、
     固有の誤差がこれより大きいなら、ドリフトファイル ntp.drift は、この制限以
     下の剰余誤差を減らすために特別に調整されなければなりません。いったんこれ
     が行われると、ドリフトファイルは、1 時間に 1 度自動的に更新され、その後の
     デーモンの再開で周波数を初期化するするために利用可能です。

   huff-n'-puff フィルタ
     かなりの量のデータが、電話モデムを経由してダウンロードされるか、または
     アップロードされるところのシナリオで、時間管理の質は、ひどく低下します。
     転送の 2 つの方向で異なった遅延が極めて大きくなるかもしれないので、これ
     は、起こます。多くの場合に、明白な時間の誤差が、段階的なしきい値を越える
     大きさであり、データ転送が進行中である間と後に、段階的な補正が起こるかも
     しれません。

     huff-n'-puff フィルタは、これらの場合に、明白な時間のオフセットを補正する
     ように設計されています。それは、他のトラフィックが存在しないとき、伝播の
     遅延の知識に依存します。共通のシナリオにおいて、これは、作業時間以外の間
     に起こります。フィルタは、数時間で通常測定された最も最近の間隔を越えて最
     小の遅延を記憶しているシフトレジスタを維持します。厳しい遅延の条件のもと
     で、フィルタは、オフセットの符号を使用して明白なオフセットと明白な遅延と
     最小の遅延の違いを補正します。フィルタの名前は、オフセットの符号に依存す
     る、負 (huff) と正 (puff) の補正を反映します。

     フィルタは、ntp.conf(5) に記述されるように、tinker コマンドと huffpuff
     キーワードによって活性化されます。

環境変数
     設定の環境変数については、オプションプリセットを参照してください。

関連ファイル
     /etc/ntp.conf   設定ファイルのデフォルト名
     /etc/ntp.drift  ドリフトファイルのデフォルト名
     /etc/ntp.keys   キーファイルのデフォルト名

終了ステータス
     次の終了値の 1 つが、返されます:

     0  (EXIT_SUCCESS)
                   成功したプログラム実行。

     1  (EXIT_FAILURE)
                   操作が、失敗したか、または、コマンド構文が有効ではなかっ
                   た。

     70  (EX_SOFTWARE)
                   libopts に、内部の操作上のエラーがありました。それを auto
                   gen-users@lists.sourceforge.net に報告してください。Thank
                   you。

関連項目
     ntp.conf(5), ntpdate(8), ntpdc(8), ntpq(8), sntp(8)

     提供されたマニュアルページに加えて、総合的なな文書は、http://www.ntp.org/
     のワールドワイドウェブ (world wide web) で利用可能です。この文書のスナッ
     プショットは、/usr/share/doc/ntp の HTML 形式で利用可能です。

     David L. Mills, Network Time Protocol (Version 1), RFC1059.

     David L. Mills, Network Time Protocol (Version 2), RFC1119.

     David L. Mills, Network Time Protocol (Version 3), RFC1305.

     David L. Mills, J. Martin, Ed., J. Burbank, and W. Kasch, Network Time
     Protocol Version 4: Protocol and Algorithms Specification, RFC5905.

     David L. Mills and B. Haberman, Ed., Network Time Protocol Version 4:
     Autokey Specification, RFC5906.

     H. Gerstung, C. Elliott, and B. Haberman, Ed., Definitions of Managed
     Objects for Network Time Protocol Version 4: (NTPv4), RFC5907.

     R. Gayraud and B. Lourdelet, Network Time Protocol (NTP) Server Option
     for DHCPv6, RFC5908.

作者
     The University of Delaware と Network Time Foundation

COPYRIGHT
     Copyright (C) 1992-2017 The University of Delaware and Network Time Foun
     dation all rights reserved.  This program is released under the terms of
     the NTP license, <http://ntp.org/license>.

バグ
     ntpd ユーティリティは、ダイブ大きくなっています。巨大ではありませんが、特
     に、空間を消費する風変わりな機能の多くが、忙しいプライマリサーバにより設
     計されたので、ワークステーションで実行している高い優先度の ntpd のために
     望ましいものより大きくなりました。

     バグ報告は、次に送ってください: http://bugs.ntp.org, bugs@ntp.org


     この文書の移植は、FreeBSD に由来します。

     このマニュアルページは、ntpd オプション定義から自動生成 (AutoGen)されまし
     た。

FreeBSD 11.3                    August 14 2018                    FreeBSD 11.3

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