FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 終了ステータス | 使用例 | 関連項目 | 歴史 | 作者 | バグ
GRAID3(8)              FreeBSD システム管理者マニュアル              GRAID3(8)

名称
     graid3 -- RAID3 デバイスのための制御ユーティリティ

書式
     graid3 label [-Fhnrvw] [-s blocksize] name prov prov prov ...
     graid3 clear [-v] prov ...
     graid3 configure [-adfFhnrRvwW] name
     graid3 rebuild [-v] name prov
     graid3 insert [-hv] [-n number] name prov
     graid3 remove [-v] -n number name
     graid3 stop [-fv] name ...
     graid3 list
     graid3 status
     graid3 load
     graid3 unload

解説
     graid3 ユーティリティは、RAID3 配列設定のために使用されます。デバイスが作
     成された後に、すべてのコンポーネントは、自動的に検出されて、設定されま
     す。失敗の検出、古をコンポーネントの検出、古したコンポーネントの再構築な
     ど、のような全ての操作もまた自動的に行われます。graid3 ユーティリティは、
     すべての必要な情報を格納するために、ディスク上のメタデータ (プロバイダの
     最後のセクタ) を使用します。

     graid3 への最初の引数は、実行される動作を示します:

     label      RAID3 デバイスを作成します。最後に与えられたコンポーネントは、
                パリティデータを含みますが、一方他のすべては、通常のデータを含
                みます。コンポーネントの数は、3、5、9、17 など (2^n + 1) に等
                しくなければなりません。

                追加オプションは、次を含みます:

                -F  電源故障またはシステムクラッシュの後に同期しません。デバイ
                    スは、一貫した状態にあると仮定します。

                -h  メタデータの決め打ちされたプロバイダの名前。

                -n  古をコンポーネントの自動同期化をオフにします。

                -r  ラウンドロビン方法での読み込みにパリティコンポーネントを使
                    用します。このオプションなしで、パリティコンポーネントは、
                    デバイスが完了状態にあるとき、読み込み操作ですべて使用され
                    ません。このオプションで、指定されたランダム I/O 読み込み
                    操作は、さらに 40% 速くなりますが、シーケンシャル読み込み
                    はより遅くなります。また、-w オプションが指定されるなら、
                    このオプションを使用することはできません。

                -s  手動で配列ブロックサイズを指定します。ブロックサイズは、す
                    べての構成要素のセクタサイズと指定された値の最小公倍数と等
                    しく設定されます。ブロックサイズの倍数と通常のデータ構成要
                    素の数として計算された配列セクタサイズに注意してください。
                    大きな値は、セクタサイズの倍数でなければならないすべての
                    I/O 要求として、性能と互換性を減少させるかもしれません。

                -w  検証読み込み機能を使用します。完了状態でデバイスから読み込
                    むとき、また、パリティコンポーネントからデータを読み込み、
                    パリティデータと排他的論理和 (XOR) された通常のデータを比
                    較することによって、データを検証します。検証が失敗するな
                    ら、EIO エラーが返され、
                    kern.geom.raid3.stat.parity_mismatch sysctl の値は、増加さ
                    れます。-r オプションが指定されるなら、このオプションを使
                    用することはできません。

     clear      与えられたプロバイダでメタデータをクリアします。

     configure  与えられたデバイスを設定します。

                追加オプションは、次を含んでいます:

                -a  古をコンポーネントの自動同期化をオンにします。

                -d  メタデータのプロバイダ名前を決め打ちしません。

                -f  電源故障またはシステムクラッシュの後にデバイスを同期しま
                    す。

                -F  電源故障またはシステムクラッシュの後に同期しません。デバイ
                    スは、一貫した状態にあると仮定します。

                -h  メタデータのプロバイダ名前を決め打ちします。

                -n  古をコンポーネントの自動同期化をオフにします。

                -r  ラウンドロビン読み込みをオンにします。

                -R  ラウンドロビン読み込みをオフにします。

                -w  検証読み込みをオンにします。

                -W  検証読み込みをオフにします。

     rebuild    強制的に与えられたコンポーネントを再構築します。自動同期化が与
                えられたデバイスのためにオフにされないなら、このコマンドは、不
                要のはずです。

     insert     1 つのコンポーネントの 1 つが以前に remove コマンドで削除され
                ているなら、または、そのコンポーネントが不足し、再び接続されな
                いなら、既存の配列に与えられたコンポーネントを追加します。数値
                が与えられないなら、新しいコンポーネントは、不足したコンポーネ
                ントの代わりに追加されます。

                追加オプションは、次を含みます:

                -h  メタデータのプロバイダ名前を決め打ちします。

     remove     与えられた配列から与えられたコンポーネントを削除し、それに関す
                るメタデータをクリアします。

     stop       与えられた配列を停止します。

                追加オプションは、次を含みます:

                -f  それがオープンされても、与えられた配列を停止します。

     list       geom(8) 参照。

     status     geom(8) 参照。

     load       geom(8) 参照。

     unload     geom(8) 参照。

     追加オプションは、次を含みます:

     -v  より冗長にします。

終了ステータス
     終了ステータスは、成功すれば 0、コマンドが失敗するなら 1 です。

使用例
     (ラウンドロビン読み込み機能がある) RAID3 配列をセットアップするために、3
     個のディスクを使用します。ファイルシステムを作成し、それをマウントし、次
     に、それをアンマウントし、そして、デバイスを停止します:

           graid3 label -v -r data da0 da1 da2
           newfs /dev/raid3/data
           mount /dev/raid3/data /mnt
           ...
           umount /mnt
           graid3 stop data
           graid3 unload

     RAID3 配列を作成しますが、自動同期化機能を使用しません。パリティコンポー
     ネントを再構築します:

           graid3 label -n data da0 da1 da2
           graid3 rebuild data da2

     1 個のデータディスクを新しいものに置き換えます:

           graid3 remove -n 0 data
           graid3 insert -n 0 data da5

関連項目
     geom(4), geom(8), gvinum(8), mount(8), newfs(8), umount(8)

歴史
     graid3 ユーティリティは、FreeBSD 5.3 で登場しました。

作者
     Pawel Jakub Dawidek <pjd@FreeBSD.org>

バグ
     実装の説明があるセクションがあるべきです。

     sysctl kern.geom.raid3.* のための文書が不足してます。

FreeBSD 11.2                   January 15, 2012                   FreeBSD 11.2

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