FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 関連ファイル | 使用例 | 関連項目 | 作者
PROCFS(5)           FreeBSD ファイルフォーマットマニュアル           PROCFS(5)

名称
     procfs -- プロセスファイルシステム

書式
     proc            /proc   procfs  rw 0 0

解説
     プロセスファイルシステム、すなわち procfs は、ファイルシステムの内側のシ
     ステムプロセステーブルを見ることを実装しています。それは、通常、/proc に
     マウントされます。

     procfs は、以前の FreeBSD 1.1 procfs 実装と異なり、プロセス空間の 2 つの
     レベルの見え方を提供しています。最高のレベルでは、プロセスそれ自体は、先
     導する 0 なしで 10 進数のそれらのプロセス ID によって指定されます。また、
     検索要求を行うプロセスを常に参照する、curproc と呼ばれる特別のノードがあ
     ります。

     各ノードは、次のエントリを含んでいるディレクトリです:

     各ディレクトリは、次のいくつかのファイルを含んでいます:

     ctl     様々な制御操作をサポートする書き込み専用のファイル。制御コマンド
             は、文字列として ctl ファイルに書き込まれます。制御コマンドは、次
             の通りです:
             attach  ターゲットのプロセスを停止し、デバッグ制御プロセスとなる
                     ように送信しているプロセスの準備をします。
             detach  ターゲットのプロセスの実行を継続して、(送信しているプロセ
                     スである必要がない) デバッグプロセスによる制御からそれを
                     削除します
             run     シグナルが配信されるか、ブレークポイントにヒットするか、
                     またはターゲットのプロセスが終了するまで、ターゲットのプ
                     ロセスを実行し続けます。
             step    シグナルの配達なしで、ターゲットのプロセスをシングルス
                     テップします。
             wait    デバッグのための準備ができて安定した状態になるためにター
                     ゲットのプロセスをウェートし (待ち) ます。ターゲットのプ
                     ロセスは、他のコマンドのいずれかが許可される前に、この状
                     態にならなければなりません。

             文字列は、小文字で SIG 接頭辞なしのシグナルの名前も指定でき、その
             場合に、シグナルは、プロセスに配信されます (sigaction(2) を参
             照)。

             procctl(8) ユーティリティは、スタックプロセスのトレースポイントを
             クリアするために使用することができます。

     dbregs  <machine/reg.h> の struct dbregs によって定義されるデバッグレジス
             タ。dbregs は、現在、i386 アーキテクチャでのみ実装されています。

     etype   file エントリによって参照される実行形式のタイプ。

     file    プロセスのテキストが読み込まれたファイルへのシンボリックリンク。
             これは、プロセスのシンボルテーブルへのアクセスを得るために、また
             はプロセスの別のコピーを開始するために使用することができます。
             ファイルを見つけることができないなら、リンクターゲットは、
             `unknown' です。

     fpregs  <machine/reg.h> の struct fpregs によって定義される浮動小数点レジ
             スタ。fpregs は、汎用のレジスタセットと浮動小数点レジスタセットを
             区別できるマシンでのみ実装されています。

     map     プロセスの仮想メモリのマップ。

     mem     プロセスの完全な仮想メモリイメージ。プロセスに存在するそれらのア
             ドレスだけをアクセスすることができます。このファイルへの読み込み
             と書き込みは、プロセスを修正します。テキストセグメントへの書き込
             みは、プロセスのために非公開のままとなります。

     note    プロセスにシグナルを送るために使用されます。実装されていません。

     notepg  プロセスグループにシグナルを送るために使用されます。実装されてい
             ません。

     osrel   プロセスに割り当てられたカーネルの osrel 値の読み込みと書き込みを
             許可します。値に依存してオンとオフに切り替えられる互換性の shim
             に影響します。初期プロセス値は、実行形式の ELF イメージの ABI
             ノートタグから読み込まれ、バイナリフォーマットによってサポートさ
             れないか、または、見つからなかったなら 0 です。

     regs    プロセスのレジスタセットへの読み込み、書き込みアクセスを許可しま
             す。このファイルは、<machine/reg.h> で定義されるバイナリのデータ
             構造 struct regs を含んでいます。プロセスが停止されるときのみ、
             regs に書き込むことができます。

     rlimit  これは、プロセスの現在と最大の制限を含んでいる読み込み専用のファ
             イルです。各行は、無限を示している -1 で、形式 rlimit current max
             があります。

     status  プロセスの状態。このファイルは、読み込み専用で、次のように、複数
             の空白で区切られたフィールドを含んでいる単一の行を返します:

             •   コマンド名
             •   プロセス ID
             •   親プロセス ID
             •   プロセスグループ ID
             •   セッション ID
             •   制御端末のデバイス名、または制御端末がないなら、マイナス記号
                 (``-'')。
             •   プロセスフラグのリスト: 制御端末があるなら、ctty、プロセスが
                 セッションリーダであるなら、sldr、他の 2 つのフラグのいずれも
                 設定されていないなら、noflags。
             •   コンマで区切られた、秒とマイクロ秒単位のプロセスの開始時刻。
             •   コンマで区切られた、秒とマイクロ秒単位のユーザの時間。
             •   コンマで区切られた、秒とマイクロ秒単位のシステム時間。
             •   ウェート (待機) チャネルメッセージ。
             •   プロセスの証明書は、すべてのコンマで区切られた、実効ユーザ ID
                 と (最初のメンバが実行グループ ID である) グループのリストか
                 ら成ります。
             •   プロセスが実行している jail のホスト名、またはプロセスが jail
                 内で実行していないことを示す `-'。

     ターゲットがデバッガによって fork/exec される、通常のデバッグ環境で、デ
     バッガは、fork するべきで、子プロセスは、(例えば、プロセス自体に与えられ
     る SIGSTOP で) それ自体を停止するべきです。親プロセスは、wait を発行し、
     次に適切な ctl ファイルを通して attach コマンドを発行するべきです。子プロ
     セスは、exec (execve(2) を参照) への呼び出しの直後に SIGTRAP を受信しま
     す。

     各ノードは、プロセスのユーザによって所有され、kmem グループに属している
     mem ノードを除いて、そのユーザの主要なグループに属しています。

関連ファイル
     /proc                  procfs のための通常のマウントポイント。
     /proc/pid              プロセス pid のためのプロセス情報を含んでいるディ
                            レクトリ。
     /proc/curproc          現在のプロセスのためにプロセス情報を含んでいるディ
                            レクトリ。
     /proc/curproc/cmdline  プロセスの実行形式の名前。
     /proc/curproc/ctl      プロセスに制御メッセージを送るために使用される。
     /proc/curproc/etype    実行形式のタイプ。
     /proc/curproc/file     実行形式のイメージ。
     /proc/curproc/fpregs   プロセスの浮動小数点レジスタのセット。
     /proc/curproc/map      プロセスの仮想メモリマップ。
     /proc/curproc/mem      プロセスの完全な仮想アドレス空間。
     /proc/curproc/note     プロセスにシグナルを送るために使用される。
     /proc/curproc/notepg   プロセスグループにシグナルを送るために使用される。
     /proc/curproc/osrel    プロセスの osrel 値。
     /proc/curproc/regs     プロセスのレジスタのセット。
     /proc/curproc/rlimit   プロセスの現在と最大の rlimit。
     /proc/curproc/status   プロセスの現在の状態。

使用例
     /procprocfs ファイルシステムをマウントするためには、次の通りです:

           mount -t procfs proc /proc

関連項目
     procstat(1), mount(2), sigaction(2), unmount(2), procctl(8), pseudofs(9)

作者
     このマニュアルページは、Jan-Simon Pendry によって提供された記述に基づいて
     Garrett Wollman によって書かれ、後で Mike Pritchard によって改良されまし
     た。

FreeBSD 11.2                   December 26, 2015                  FreeBSD 11.2

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