FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 終了ステータス | 関連項目 | 作者 | バグ
PROCSTAT(1)             FreeBSD 一般コマンドマニュアル             PROCSTAT(1)

名称
     procstat -- 詳細なプロセス情報を取得する

書式
     procstat [--libxo] [-CHhn] [-M core] [-N system] [-w interval]
              [-b | -c | -e | -f | -i | -j | -k | -l | -L | -r | -s | -S | -t | -v | -x]
              [-a | pid | core ...]

解説
     procstat ユーティリティは、pid 引数によって識別されるプロセスか、または
     -a フラグが使用されるなら、すべてのプロセスに関する詳細な情報を表示しま
     す。また、コアファイルが引数として指定されるなら、プロセスのコアファイル
     から抽出された情報を表示することができます。

     デフォルトで、基本的なプロセスの統計が印刷 (表示) されます。次のオプショ
     ンの 1 つは、印刷 (表示) のためのより詳細なプロセス情報を選択するために指
     定されます:

     --libxo
             異なる人間とマシンに読み込み可能な形式の選択で libxo(3) を通して
             出力を生成します。コマンド行の引数に関する詳細については、
             xo_parse_args(3) を参照してください。

     -b      プロセスのためのバイナリの情報を表示します。

     -c      プロセスのためのコマンド行の引数を表示します。

     -e      プロセスのための環境変数を表示します。

     -f      プロセスのためのファイル記述子情報を表示します。

     -i      保留中のシグナルとプロセスのためのディスポジション情報を表示しま
             す。

     -j      プロセスのスレッドのためのシグナルの保留中とブロックされた情報を
             表示します。

     -k      現在 CPU で実行されているスレッドのスタックと、スタックがディスク
             にスワップされているスレッドを除いて、プロセス内のカーネルスレッ
             ドのスタックを表示します。フラグが繰り返されるなら、関数名が印刷
             (表示) されるのと同様に関数オフセットが印刷 (表示) されます。

     -l      プロセスのためのリソース制限を表示します。

     -L      そのシグナル駆動の終了に関するプロセスのための LWP 情報を表示しま
             す。

     -r      プロセスのためのリソース使用量の情報を表示します。

     -s      プロセスのためのセキュリティ資格証明情報を表示します。

     -S      スレッドのための cpuset 情報を表示します。

     -t      プロセスのためのスレッド情報を表示します。

     -v      プロセスのための仮想メモリのマッピングを表示します。

     -x      プロセスのための ELF の補助ベクタ (vector) を表示します。

     すべてのオプションは、対応する情報の行へのプロセス ID である最初のフィー
     ルドをテーブルの形式で出力を生成します。-h フラグは、テーブルヘッダを抑制
     するために使用されます。

     -w フラグは、要求されたプロセス情報の印刷を繰り返すウェート間隔を指定する
     ために使用されます。-w フラグが指定されないなら、出力は、繰り返されませ
     ん。

     -C フラグは、ファイル記述子を見る追加のケーパビリティ情報の印刷 (表示) を
     要求します。

     -H フラグは、いくつかのオプションのためのプロセスごとの統計ではなく、ス
     レッドごとの統計を要求するために使用されます。それらのオプションについ
     て、テーブルの 2 番目のフィールドは、対応する情報の列へのスレッド ID をリ
     ストします。-H フラグは、-S モードの意味を含んでいます。

     VM、ファイル記述子と cpuset オプションのための情報は、プロセスの所有者ま
     たはスーパユーザだけが利用可能です。-1 として表示された cpuset 値は、情報
     が無効か、または利用可能ではないことを意味しています。

   バイナリ情報
     プロセス ID、コマンドと、プロセスのバイナリへのパスを表示します:

     PID     プロセス ID
     COMM    コマンド
     OSREL   プロセスバイナリのための osreldate
     PATH    プロセスバイナリへのパス (利用可能であるなら)

   コマンド行の引数
     プロセス ID、コマンドと、コマンド行の引数を表示します:

     PID     プロセス ID
     COMM    コマンド
     ARGS    コマンド行の引数 (利用可能であるなら)

   環境変数
     プロセス ID、コマンドと環境変数を表示します:

     PID          プロセス ID
     COMM         コマンド
     ENVIRONMENT  環境変数 (利用可能であるなら)

   ファイル記述子
     プロセス ID、コマンド、ファイル記述子番号と、オブジェクトタイプまたはファ
     イルシステムのパスのようなファイル毎の記述子のオブジェクト情報を含んで、
     プロセスによって参照される各ファイル記述子に関数詳しい情報を表示します。
     デフォルトで、次の情報が印刷されます:

     PID     プロセス ID
     COMM    コマンド
     FD      ファイル記述子番号または cwd/root/jail
     T       ファイル記述子タイプ
     V       vnode タイプ
     FLAGS   ファイル記述子フラグ
     REF     ファイル記述子参照カウント
     OFFSET  ファイル記述子オフセット
     PRO     ネットワークプロトコル
     NAME    ファイルパスまたはソケットアドレス (利用可能であるなら)

     次のファイル記述子タイプが表示されます:

     c  crypto (暗号)
     e  POSIX semaphore (セマフォ)
     f  fifo
     h  shared memory (共有メモリ)
     k  kqueue
     m  message queue (メッセージキュー)
     P  process descriptor (プロセスの記述子)
     p  pipe (パイプ)
     s  socket (ソケット)
     t  pseudo-terminal master (疑似端末マスタ)
     v  vnode

     次の vnode タイプが表示されます:

     -  not a vnode
     b  block device (ブロックデバイス)
     c  character device (キャラクタデバイス)
     d  directory (ディレクトリ)
     f  fifo
     l  symbolic link (インボリックリンク)
     r  regular file (通常ファイル)
     s  socket (ソケット)
     x  revoked device (破棄されたデバイス)

     次のファイル記述子フラグが表示されます:

     r  read (読み込み)
     w  write (書き込み)
     a  append (追加)
     s  async (非同期)
     f  fsync
     n  non-blocking (ブロック化なし)
     d  direct I/O (直接 I/O)
     l  lock held (ロック保持)

     -C フラグが指定されるなら、vnode タイプ、参照カウント、とオフセットフィー
     ルドは、省略され、新しいケーパビリティフィールドは、それぞれのケーパビリ
     ティ記述子のために存在している、cap_rights_limit(2) で説明されるような、
     リストケーパビリティに含まれます。

     次のネットワークプロトコルは、(アドレスファミリによってグループ化され) 表
     示されます:

     AF_INET, AF_INET6

     ICM     IPPROTO_ICMP; icmp(4) 参照。
     IPD     IPPROTO_DIVERT; divert(4) 参照。
     IP?     未知のプロトコル。
     RAW     IPPROTO_RAW; ip(4) 参照。
     SCT     IPPROTO_SCTP; sctp(4) 参照。
     TCP     IPPROTO_TCP; tcp(4) 参照。
     UDP     IPPROTO_UDP; udp(4) 参照。

     AF_LOCAL

     UDD     IPPROTO_UDP; udp(4) 参照。
     UDS     IPPROTO_TCP; tcp(4) 参照。
     UD?     未知のプロトコル。

     ?       未知のアドレスファミリ。

   シグナルディスポジション情報
     次のプロセスのためのシグナルの保留中とディスポジションを表示します:

     PID     プロセス ID
     COMM    コマンド
     SIG     シグナル名
     FLAGS   3 つのシンボルがある、プロセスシグナルディスポジション詳細
             P  シグナルがグローバルなプロセスキューで保留中であるなら。- そう
                でなければ。
             I  シグナル配信ディスポジションが SIG_IGN であるなら。- そうでな
                ければ。
             C  シグナル配信が、捕獲されることであるなら。- そうでなければ。

     -n スイッチが与えられるなら、シグナル名の代わりにシグナル番号を表示しま
     す。

   スレッドシグナル情報
     プロセスのスレッドのための保留中でブロックされているシグナルを表示しま
     す。

     PID     プロセス ID
     TID     スレッド ID
     COMM    コマンド
     SIG     シグナル名
     FLAGS   2 つのシンボルがある、スレッドシグナル配信状態
             P  シグナルがスレッドのために保留中であるなら、- そうでないなら
             B  シグナルがスレッドシグナルマスクでブロックされているなら、- ブ
                ロックされていないなら

     -n スイッチには、-i スイッチと同じ効果があります: シグナル番号は、シグナ
     ル名の代わりに表示されます。

   カーネルスレッドスタック
     スレッドウェート (待ち) チャネルのさらなる解釈を与えて、プロセスのカーネ
     ルスレッドスタックを表示します。-k フラグが繰り返されるなら、関数名だけで
     はなく、関数オフセットが、印刷されます。

     この機能は、カーネルにコンパイルするために options STACK または options
     DDB を必要とします。

     PID     プロセス ID
     TID     スレッド ID
     COMM    コマンド
     TDNAME  スレッド名
     KSTACK  カーネルスレッド呼び出しスタック

   リソースの制限
     プロセスのためのリソースの制限を表示します:

     PID     プロセス ID
     COMM    コマンド
     RLIMIT  リソース制限名
     SOFT    ソフト制限
     HARD    ハード制限

   リソース使用状況
     プロセスのためにリソース使用状況を表示します。-H フラグが指定されるなら、
     個々のスレッドに対するリソース使用状況が、代わりに表示されます。

     PID       プロセス ID
     TID       スレッド ID (-H が指定されるなら)
     COMM      コマンド
     RESOURCE  リソース名
     VALUE     現在の使用状況

   セキュリティ資格証明
     プロセス資格証明情報を表示します:

     PID     プロセス ID
     COMM    コマンド
     EUID    実効ユーザ ID
     RUID    実ユーザ ID
     SVUID   saved ユーザ ID
     EGID    実効グループ ID
     RGID    実グループ ID
     SVGID   saved グループ ID
     UMASK   ファイル作成モードマスク
     FLAGS   資格証明フラグ
     GROUPS  グループ set

     次の資格証明フラグが表示されます:

     C  ケーパビリティモード

   スレッド情報
     プロセス ID、スレッド毎の ID、名前、CPU と、実行状態を含む、スレッド毎の
     情報を表示します:

     PID     プロセス ID
     TID     スレッド ID
     COMM    コマンド
     TDNAME  スレッド名
     CPU     現在または最新の CPU の実行
     PRI     スレッド優先順位
     STATE   スレッド状態
     WCHAN   スレッドウェートチャネル

   仮想メモリマッピング
     アドレス、マッピングメタデータ、とマップされたオブジェクト情報を含む、プ
     ロセス仮想メモリマッピングを表示します:

     PID     プロセス ID
     START   マッピングの開始アドレス
     END     マッピングの終了アドレス
     PRT     保護フラグ
     RES     常駐しているページ
     PRES    プライベートの常駐しているページ
     REF     参照カウント
     SHD     シャドウページカウント
     FLAG    マッピングフラグ
     TP      VM オブジェクトタイプ

     次の保護フラグが表示されます:

     r  read (読み込み)
     w  write (書き込み)
     x  execute (実行)

     次の VM オブジェクトタイプが表示されます:

     --  none (なし)
     dd  dead (死んでいる)
     df  default (デフォルト)
     dv  device (デバイス)
     md  device with managed pages (管理されたページがあるデバイス) (GEM/TTM)
     ph  physical (物理的)
     sg  scatter/gather (分散/集中)
     sw  swap (スワップ)
     vn  vnode

     次のマッピングフラグが表示されます:

     C  copy-on-write
     N  needs copy
     S  1 つ以上のスーパページ (superpage) マッピングが使用されます
     D  下に成長 (トップダウンスタック (top-down stack))
     U  上に成長 (ボトムアップスタック (bottom-up stack))

   ELF の補助ベクトル
     ELF の補助のベクトル値を表示します:

     PID     プロセス ID
     COMM    コマンド
     AUXV    補助のベクトル名
     VALUE   補助のベクトル値

終了ステータス
     ユーティリティ procstat は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終
     了します。

関連項目
     fstat(1), ps(1), sockstat(1), cap_enter(2), cap_rights_limit(2),
     libprocstat(3), libxo(3), signal(3), xo_parse_args(3), ddb(4), divert(4),
     icmp(4), ip(4), sctp(4), tcp(4), udp(4), stack(9)

作者
     Robert N M Watson <rwatson@FreeBSD.org>.
     libxo(3) のサポートは、Allan Jude <allanjude@FreeBSD.org> によって追加さ
     れました。

バグ
     オープンされたファイルまたはメモリマッピングパス名の表示は、カーネルの名
     前キャッシュを使用して実装されています。ファイルシステムが名前キャッシュ
     を使用しないか、またはファイルへのパスが、キャッシュにないなら、パスは、
     表示されません。

     procstat は、現在、カーネルのクラッシュダンプからではなく、生きているカー
     ネルからのデータの抽出のみをサポートしています。

FreeBSD 11.2                    October 3, 2017                   FreeBSD 11.2

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