FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 組み込みコマンド | エディタコマンド | 関連ファイル | 関連項目 | 作者
EDITRC(5)           FreeBSD ファイルフォーマットマニュアル           EDITRC(5)

名称
     editrc -- editline ライブラリの設定ファイル

書式
     editrc

解説
     editrc ファイルは、editline(3) ライブラリによって使用される様々な設定を定
     義します。

     各行の形式は、次の通りです:

           [prog:]command [arg ...]

     command は、editline(3) の組み込みコマンドのうちの 1 つです。より詳しい情
     報は、組み込みコマンドを参照してください。

     prog は、プログラムが editline(3) をセットアップするために el_init(3) を
     呼び出す時に定義したプログラム名の文字列で、通常は、argv[0] です。command
     は、prog にマッチする全てのプログラムに対しても実行されます。

     prog は、regex(3) 形式の正規表現であってもよく、その場合 command は、その
     正規表現にマッチする全てのプログラムに対して実行されます。

     prog が指定されてない場合、command がすべてのプログラムに対して実行されま
     す。

組み込みコマンド
     editline ライブラリには、いくつかの組み込みコマンドがあり、行編集とヒスト
     リ機能操作の方法に作用します。これらは、tcsh(1) シェルに存在する似た名前
     の組み込みコマンドに基づいています。

     以下の組み込みコマンドが利用可能です:

     bind [-a] [-e] [-k] [-l] [-r] [-s] [-v] [key [command]]
           オプション無しでは、全ての割り当てられたキーと、それぞれが割り当て
           られた編集コマンドを表示します。もし key が与えられたら、key に対す
           る割り当てを示します。もし key command が与えられたら、commandkey に割り当てます。オプションは、次の通りですです:

           -a    vi(1) モードのもう 1 つ (コマンドモード) のキーマップにおける
                 キー割り当てを表示または変更します。

           -e    全てのキーを GNU Emacs の標準に似た割り当てに割り当てます。

           -k    key は、矢印記号キー名、`up', `down', `left' または `right'
                 のうちの 1 つ、として解釈されます。

           -l    全ての編集コマンドとそれぞれの短い説明を表示します。

           -r    キーの割り当てを削除します。

           -s    command は、文字列リテラルとして扱われ、key がタイプされた時
                 に端末入力として扱われます。command 中の割り当てられたキー
                 は、それ自身が再解釈され、これは、10 レベルの解釈まで継続され
                 ます。

           -v    全てのキーを標準の vi(1) に似た割り当てに割り当てます。

           command は、下記のエディタコマンドに文書化されたコマンドまたは別の
           キーの 1 つです。

           keycommand は、`^character' (例えば、`^A') 形式のコントロール文
           字と、以下のバックスラッシュ付きのエスケープシーケンスを含むことが
           できます:

                 \a    ベル
                 \b    バックスペース
                 \e    エスケープ
                 \f    フォームフィード
                 \n    改行
                 \r    キャリッジリターン
                 \t    (水平) タブ
                 \v    垂直タブ
                 \nnn  8 進数 nnn で表される ASCII 文字

           `\' は、次の文字に特別な意味があるならば、それを無効化します。特
           に、`\' と `^' の特別な意味を無効化します。

     echotc [-sv] arg ...
           arg ... で与えられた端末のケーパビリティを実行します。もし arg が
           `baud', `cols', `lines', `rows', `meta' または `tabs' であればその
           ケーパビリティの値が表示されます。``yes'' または ``no'' は、端末が
           そのケーパビリティを持つのか持たないのかを表します。

           -s を指定すると存在しないケーパビリティに対してエラーを起こすのでは
           なく、空の文字列を返します。-v を指定するとメッセージを冗長に表示し
           ます。

     edit [on | off]
           プログラム中で editline の機能を有効または無効にします。

     history list | size n | unique n
           list コマンドはヒストリの全てのエントリを表示します。size コマンド
           はヒストリサイズを n エントリに設定します。unique コマンドはヒスト
           リが重複するエントリを保存するかどうかを制御します。n が 0 でなけれ
           ば、ユニークなヒストリエントリのみを保存します。n が 0 ならば、全て
           のエントリを保存します (デフォルト)。

     settc cap val
           termcap(5) で定義された端末のケーパビリティ capval に設定しま
           す。正しさのチェックは行われません。

     setty [-a] [-d] [-q] [-x] [+mode] [-mode] [mode] [char=c]
           editrc がどの tty モードの変更をユーザに許可しないかを制御します。
           -d, -q または -x は、setty に対してそれぞれ `edit', `quote' または
           `execute' tty モードセットにおいて働くことを示します。デフォルトで
           は、-x です。

           他の引数がなければ、setty は、選択されたセットにおいて何が on
           (`+mode') または off (`-mode') に固定されているかを表示します。-a
           は、設定に関わらず選択されたセットにおける全ての tty モードを表示し
           ます。+mode, -mode, mode, は、選択されたセットにおいて mode を on
           または off に固定すること、あるいは mode の制御を行わないことを指定
           します。

           setty は、また char=value を使用して、tty 文字を特別の値に設定する
           ためにも使用できます。value が空の場合、その文字は、_POSIX_VDISABLE
           に設定されます。

     telltc
           全ての端末のケーパビリティの値をリストします (termcap(5) 参照)。

エディタコマンド
     次のエディタコマンドは、キーの割り当ての使用のために利用可能です:

     vi-paste-next
           vi の直前に行った削除をカーソルの右側に張り付けます。

     vi-paste-prev
           vi の直前に行った削除をカーソルの左側に張り付けます。

     vi-prev-big-word
           vi の空白で区切られた直前の単語へ移動します。

     vi-prev-word
           vi の直前の単語へ移動します。

     vi-next-big-word
           vi の空白で区切られた次の単語へ移動します。

     vi-next-word
           vi の次の単語へ移動します。

     vi-change-case
           vi のカーソルの下の文字の大文字小文字を変更し、1 文字進めます。

     vi-change-meta
           vi のプレフィックスコマンドを変更します。

     vi-insert-at-bol
           vi の行頭で入力モードに入ります。

     vi-replace-char
           vi のカーソルの下の文字を、次に入力する文字に置き換えます。

     vi-replace-mode
           vi の置き換えモードに入ります。

     vi-substitute-char
           vi のカーソルの下の文字を入力する文字に置き換え、入力モードに入りま
           す。

     vi-substitute-line
           vi の行全体を置き換えます。

     vi-change-to-eol
           vi の行末まで変更します。

     vi-insert
           vi の入力モードに入ります。

     vi-add
           vi のカーソルの後ろで入力モードに入ります。

     vi-add-at-eol
           vi の行末で入力モードに入ります。

     vi-delete-meta
           vi のプレフィックスコマンドを削除します。

     vi-end-big-word
           vi の現在いる空白で区切られた単語の最後へ移動します。

     vi-end-word
           vi の現在いる単語の最後に移動します。

     vi-undo
           vi の最後に行った変更を取り消します。

     vi-command-mode
           vi のコマンドモードに入ります (別のキー割り当てを使用します)。

     vi-zero
           vi の行の先頭に移動します。

     vi-delete-prev-char
           vi の 1 文字前に移動します (バックスペース)。

     vi-list-or-eof
           vi の補完の選択肢をリストするか、空行の場合は、EOF を表します。

     vi-kill-line-prev
           vi の行頭からカーソルまでを削除します。

     vi-search-prev
           vi のヒストリを後方検索します。

     vi-search-next
           vi のヒストリを前方検索します。

     vi-repeat-search-next
           vi の現在の検索を同じ方向へ繰り返します。

     vi-repeat-search-prev
           vi の現在の検索を逆方向へ繰り返します。

     vi-next-char
           vi の前方の指定された文字に移動します。

     vi-prev-char
           vi の後方の指定された文字に移動します。

     vi-to-next-char
           vi の前方の指定された文字の手前に移動します。

     vi-to-prev-char
           vi の後方の指定された文字の手前に移動します。

     vi-repeat-next-char
           vi の現在の文字検索を同じ方向に繰り返します。

     vi-repeat-prev-char
           vi の現在の文字検索を逆方向に繰り返します。

     vi-match
           vi の一致する () {} または [] に移動します。

     vi-undo-line
           vi の行へのすべての変更を undo します。

     vi-to-column
           vi の指定されたカラムに移動します。

     vi-yank-end
           vi の行の終りまでヤンク (yank) します。

     vi-yank
           vi のヤンク (yank) します。

     vi-comment-out
           vi の現在のコマンドをコメントにします。

     vi-alias
           vi のシェルの別名 (alias) をインクルードします。

     vi-to-history-line
           vi の指定されたヒストリファイルの行に移動します。

     vi-histedit
           vi の vi でヒストリファイルを編集します。

     vi-history-word
           vi の以前の入力行に単語を付け加えます。

     vi-redo
           vi の最後の動きがないコマンドを redo (再実行) します。

     em-delete-or-list
           カーソルの下の文字を削除するか、行末の場合は補完の選択肢をリストし
           ます。

     em-delete-next-word
           カーソルから現在の単語の終わりまで削除します。

     em-yank
           カーソル位置に削除バッファを張り付けます。

     em-kill-line
           行全体を削除し、削除バッファに保存します。

     em-kill-region
           マークとカーソルとの間の領域を削除し、削除バッファに保存します。

     em-copy-region
           マークとカーソルとの間の領域を削除バッファにコピーします。

     em-gosmacs-transpose
           カーソルの前の 2 文字を入れ換えます。

     em-next-word
           現在の単語の終わりに移動します。

     em-upper-case
           カーソルから現在の単語の終わりまでを大文字にします。

     em-capitol-case
           カーソルから現在の単語の終わりまでの部分の先頭を大文字にします。

     em-lower-case
           カーソルから現在の単語の終わりまでを小文字にします。

     em-set-mark
           カーソル位置にマークを設定します。

     em-exchange-mark
           カーソルとマークを入れ換えます。

     em-universal-argument
           ユニバーサル引数 (引数を 4 倍にします)。

     em-meta-next
           次に入力する文字に 8 番目のビットを付加します。

     em-toggle-overwrite
           挿入モードと上書きモードを相互に切り替えます。

     em-copy-prev-word
           現在の単語をカーソル位置にコピーします。

     em-inc-search-next
           Emacs のインクリメンタル検索を行います。

     em-inc-search-prev
           Emacs のインクリメンタル検索を逆方向に行います。

     ed-end-of-file
           EOF を指示します。

     ed-insert
           行に文字を追加します。

     ed-delete-prev-word
           現在の単語の最初からカーソルまでを削除します。

     ed-delete-next-char
           カーソルの下の文字を削除します。

     ed-kill-line
           行末まで削除します。

     ed-move-to-end
           行末までカーソルを移動します。

     ed-move-to-beg
           行頭までカーソルを移動します。

     ed-transpose-chars
           カーソルの左側の文字とカーソルの下の文字とを入れ換えます。

     ed-next-char
           右に 1 文字移動します。

     ed-prev-word
           現在の単語の先頭に移動します。

     ed-prev-char
           左に 1 文字移動します。

     ed-quoted-insert
           次に入力される文字をそのまま追加します。

     ed-digit
           引数に追加するか、もしくは数字を入力します。

     ed-argument-digit
           引数を開始する数字。

     ed-unassigned
           未割り当ての文字を表示します。

     ed-tty-sigint
           tty の割り込み文字。

     ed-tty-dsusp
           tty の停止遅延文字。

     ed-tty-flush-output
           tty の出力フラッシュ文字。

     ed-tty-sigquit
           tty の中止文字。

     ed-tty-sigtstp
           tty の停止文字。

     ed-tty-stop-output
           tty の出力の禁止文字。

     ed-tty-start-output
           tty の出力の許可文字。

     ed-newline
           コマンドを実行します。

     ed-delete-prev-char
           カーソルの左側の文字を削除します。

     ed-clear-screen
           現在の行は画面の一番上に残し、画面を消去します。

     ed-redisplay
           すべてを再表示します。

     ed-start-over
           現在行を消去し、最初から始めます。

     ed-sequence-lead-in
           複数文字コマンドの最初の文字。

     ed-prev-history
           ヒストリの 1 行前に移動します。

     ed-next-history
           ヒストリの 1 行後に移動します。

     ed-search-prev-history
           ヒストリ中から、現在行にマッチする行を後方検索します。

     ed-search-next-history
           ヒストリ中から、現在行にマッチする行を前方検索します。

     ed-prev-line
           1 行上に移動します。

     ed-next-line
           1 行下に移動します。

     ed-command
           editline の拡張コマンド。

関連ファイル
     ~/.editrc     editline(3) ライブラリのためのユーザ設定ファイル。

関連項目
     editline(3), regex(3), termcap(5)

作者
     editline ライブラリは、Christos Zoulas によって書かれ、このマニュアルは、
     tcsh(1) に発想を得たいくつかのセクションとともに Luke Mewburn によって書
     かれました。

FreeBSD 11.2                   December 25, 2014                  FreeBSD 11.2

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索