FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | ハードウェア | ローダ調整変数 | SYSCTL 変数 | 診断 | 関連項目 | 歴史 | 作者
SK(4)              FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル              SK(4)

名称
     sk -- SysKonnect SK-984x と SK-982x PCI ギガビットイーサネットアダプタド
     ライバ

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device miibus
           device sk

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           if_sk_load="YES"

解説
     sk ドライバは、SysKonnect SK-984x と SK-982x シリーズ PCI ギガビットイー
     サネットアダプタのサポートを行ないます。

     SysKonnect アダプタは、2 つの主要な構成要素から成ります: XaQti Corp. の
     XMAC II ギガビット MAC と SysKonnect GEnesis コントローラ ASIC です。XMAC
     は、ギガビット MAC と PHY サポートを行ないますが、GEnesis は、PCI バスへ
     のインタフェース、DMA サポート、パケットバッファリング、アービトレイショ
     ン (調停) を提供します。GEnesis は、デュアル (2 つの) ポート NIC の設定を
     許可して、同時に最大 2 つの XMAC を制御することができます。

     SK-982x 1000baseT アダプタは、また XMAC の内部の PHY の代わりに使用される
     Broadcom BCM5400 1000baseTX PHY を含んでいます。Broadcom PHY は、GMII
     ポートを通して XMAC に接続されます。

     sk ドライバは、デュアルポート SysKonnect アダプタを設定するので、各 XMAC
     は、別個の論理的なネットワークインタフェースとして扱われます。両方のポー
     トは、互いとは無関係に操作することができて、別個のネットワークと接続する
     ことができます。SysKonnect ドライバソフトウェアは、現在、フェイルオーバ
     (障害迂回) の目的のためにデュアルポートアダプタ上の 2 番目のポートを使用
     するだけです: プライマリポート上のリンクが失敗すると、SysKonnect ドライバ
     は、自動的にトラフィックを 2 番目のポートに切り換えます。

     Marvell Semiconductor 88E100* ギガビット PHY もサポートされています。

     XaQti XMAC II は、自動ネゴシエーションで全二重と半二重オペレーションをサ
     ポートします。XMAC は、無制限のフレームサイズもサポートします。ジャンボフ
     レームは、インタフェース MTU 設定によってサポートを行ないます。ジャンボフ
     レームを受信し送信するためのアダプタを設定する ifconfig(8) ユーティリティ
     で 1500 バイトより大きい MTU を選択します。ジャンボフレームの使用によっ
     て、ファイル転送やデータストリーミングなどの特定のタスクのための性能を大
     いに向上させることができます。

     sk ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

     autoselect            メディアタイプとオプションの自動選択を有効にしま
                           す。ユーザは、/etc/rc.conf ファイルにメディアオプ
                           ションを加えることによって、手動で自動選択モードを
                           無効にできます。

     1000baseTX            ツイストペア上の 1000baseTX オペレーションを設定し
                           ます。これは、1000baseT ポートがある SK-982x シリー
                           ズアダプタでのみ利用可能です。全二重または半二重
                           モードの両方がサポートされます。

     1000baseSX            1000Mbps (ギガビットイーサネット) オペレーションを
                           設定します。全二重または半二重モードの両方がサポー
                           トされます。

     sk ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

     full-duplex           全二重オペレーションを強制的に設定します。

     half-duplex           半二重オペレーションを強制的に設定します。

     このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、ifconfig(8) を参照
     してください。

ハードウェア
     sk ドライバによってサポートされたアダプタは、次を含みます:

     •   3Com 3C940 シングルポート, 1000baseT アダプタ
     •   3Com 3C2000-T シングルポート, 1000baseT アダプタ
     •   Belkin F5D5005 シングルポート, 1000baseT アダプタ
     •   D-Link DGE-530T シングルポート, 1000baseT アダプタ
     •   Linksys (revision 2) シングルポート, 1000baseT アダプタ
     •   SK-9521 SK-NET GE-T シングルポート, 1000baseT アダプタ
     •   SK-9821 SK-NET GE-T シングルポート, 1000baseT アダプタ
     •   SK-9822 SK-NET GE-T デュアルポート, 1000baseT アダプタ
     •   SK-9841 SK-NET GE-LX シングルポート, シングルモードファイバアダプタ
     •   SK-9842 SK-NET GE-LX デュアルポート, シングルモードファイバアダプタ
     •   SK-9843 SK-NET GE-SX シングルポート, マルチモードファイバアダプタ
     •   SK-9844 SK-NET GE-SX デュアルポート, マルチモードファイバアダプタ
     •   SMC 9452TX シングルポート, 1000baseT アダプタ

ローダ調整変数
     カーネルをブートする前に loader(8) プロンプトで、または loader.conf(5) に
     格納して調整変数を設定することができます。

     hw.skc.jumbo_disable
             ジャンボフレームのサポートを無効にします。より少ないメモリがある
             システムは、メモリを節約するために 0 以外の値に設定することができ
             ます。デフォルト値は、0 です。

SYSCTL 変数
     次の変数は、sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方として利用可能です:

     dev.skc.%d.int_mod
             この変数は、割り込みモデレーションを制御します。受け付けられる範
             囲は、10 から 10000 です。デフォルト値は、100 マイクロ秒です。イ
             ンタフェースは、効力を生じる変更の前に、再びダウンしてアップして
             いなければなりません。

診断
     sk%d: couldn't map memory  致命的な初期化エラーが発生しました。

     sk%d: couldn't map ports  致命的な初期化エラーが発生しました。

     sk%d: couldn't map interrupt  致命的な初期化エラーが発生しました。

     sk%d: no memory for softc struct!  ドライバは、初期化の間、デバイス毎のイ
     ンスタンス情報のためのメモリの割り付けに失敗しました。

     sk%d: failed to enable memory mapping!  ドライバは、PCI 共有メモリマッピ
     ングの初期化に失敗しました。カードがバスマスタスロットにないなら、これは
     起こるかもしれません。

     sk%d: no memory for jumbo buffers!  ドライバは、初期化の間、ジャンボフ
     レームのためのメモリの割り付けに失敗しました。

     sk%d: watchdog timeout  デバイスは、ネットワークに応答することを停止して
     いるか、またはネットワーク接続 (ケーブル) に問題があります。

関連項目
     altq(4), arp(4), miibus(4), netintro(4), ng_ether(4), vlan(4),
     ifconfig(8)

     XaQti XMAC II datasheet,
     http://people.freebsd.org/~wpaul/SysKonnect/xmacii_datasheet_rev_c_9-29.pdf.

     SysKonnect GEnesis programming manual, http://www.syskonnect.com.

歴史
     sk デバイスドライバは、FreeBSD 3.0 ではじめて登場しました。

作者
     sk ドライバは、Bill Paul <wpaul@ctr.columbia.edu> によって書かれました。

FreeBSD 12.2                    August 29, 2012                   FreeBSD 12.2

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索