FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | ハードウェア | SYSCTL 変数 | 診断 | 関連項目 | 歴史 | 作者
SIS(4)             FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル             SIS(4)

名称
     sis -- SiS 900, SiS 7016 と NS DP83815/DP83816 ファーストイーサネットデバ
     イスドライバ

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device miibus
           device sis

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           if_sis_load="YES"

解説
     sis ドライバは、Silicon Integrated Systems SiS 900 と SiS 7016 ファースト
     イーサネットコントローラチップに基づく PCI イーサネットアダプタと組み込み
     コントローラのサポートを行ないます。

     また、このドライバは、National Semiconductor DP83815 (MacPhyter) と
     DP83816 PCI イーサネットコントローラチップに基づくアダプタもサポートしま
     す。

     SiS 900 は、100Mbps イーサネットの MAC で単一パッケージの MII 規格トラン
     シーバです。それは、バスマスタ DMA と分散/集中 (scatter/gather) 記述子ス
     キームを使用します。SiS 7016 は、内部の PHY も持たないことを除いて SiS
     900 と同様です、代わりに MII インタフェースに取り付けられた外部のトラン
     シーバが必要です。SiS 900 と SiS 7016 は、両方とも 128 ビットのマルチキャ
     ストハッシュフィルタとステーションアドレスのための単一の完全なフィルタエ
     ントリを持っています。

     また、NS DP83815 は、統合 PHY が一体となった 100Mbps イーサネット MAC で
     す。NatSemi チップと SiS 900 は、多くの同じ特徴でかなり似ているプログラミ
     ングインタフェースを共有しています。したがって、両方のチップは、同じドラ
     イバによってサポートされます。

     sis ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

     autoselect   メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザ
                  は、rc.conf(5) にメディアオプションを加えることによって、手
                  動で自動選択モードを無効にできます。

     10baseT/UTP  10Mbps オペレーションを設定します。ifconfig(8) mediaopt オプ
                  ションも `全二重' または `半二重' モードのいずれかを選択する
                  ために使用できます。

     100baseTX    100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定しま
                  す。ifconfig(8) mediaopt オプションも `全二重' または `半二
                  重' モードのいずれかを選択するために使用できます。

     sis ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

     full-duplex  全二重オペレーションを強制的に設定します。

     half-duplex  半二重オペレーションを強制的に設定します。

     このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、ifconfig(8) を参照
     してください。

ハードウェア
     sis ドライバは、Silicon Integrated Systems SiS900 と SiS 7016 ベースの
     ファーストイーサネットアダプタと組み込みコントローラをサポートし、同様に
     National Semiconductor DP83815 (MacPhyter) と DP83816 チップに基づく
     ファーストイーサネットアダプタもサポートします。サポートしているアダプタ
     は、次を含みます:

     •   @Nifty FNECHARD IFC USUP-TX
     •   MELCO LGY-PCI-TXC
     •   Netgear FA311-TX (DP83815)
     •   Netgear FA312-TX (DP83815)
     •   SiS 630, 635, and 735 motherboard chipsets
     •   Soekris Engineering net45xx, net48xx, lan1621, and lan1641

SYSCTL 変数
     次の変数は、sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:

     dev.sis.%unit.manual_pad
             この変数は、指定されたデバイスで DP83815/DP83816 コントローラのた
             めに短いフレームに詰め物を行う方法を制御します。DP83815/DP83816
             コントローラは、RFC 1042 違反である短いフレームのために 0xFF の詰
             め物を行うことが知られています。この変数を、余分な CPU サイクルの
             費用が 0 で、ドライバに各短いフレームを手動で詰め物をさせる 0 以
             外の値に設定します。デフォルト値は、ハードウェアプラットフォーム
             に自動詰め物を行なわせる 0 です。

診断
     sis%d: couldn't map ports/memory  致命的な初期化エラーが生じました。

     sis%d: couldn't map interrupt  致命的な初期化エラーが生じました。

     sis%d: watchdog timeout  デバイスがネットワークに応答を止めたか、または
     ネットワーク接続 (例えば、ケーブルの欠陥) に関する問題があります。

     sis%d: no memory for rx list  ドライバは、受信リングのための mbuf の割り
     付けに失敗しました。

     sis%d: no memory for tx list  パッドバッファを割り付けるか、クラスタへ
     mbuf チェーンを折りたたむ場合、ドライバは、送信リングのための mbuf の割り
     付けに失敗しました。

     sis%d: chip is in D3 power state -- setting to D0  このメッセージは、パ
     ワーマネージメントをサポートするアダプタだけにあてはまります。いくつかの
     オペレーティングシステムは、シャットダウンするとき、コントローラを低消費
     電力モードにし、いくつかの PCI BIOS は、それを設定する前に、この状態で
     チップを明らかにすることに失敗します。コントローラは、D3 状態で PCI 設定
     のすべてを失うので、BIOS が時間内にそれをフルパワーモードに戻せない場合、
     正しくそれを設定することができません。ドライバは、この状態を検出して、D0
     (フルパワー) 状態にアダプタを戻しますが、これは、ドライバを完全な操作状態
     に復帰するためには十分ではありません。利用者がブート時にこのメッセージを
     見つけ、ドライバがネットワークインタフェースとしてデバイスのアタッチに失
     敗した場合、利用者は、デバイスを適切に設定させるためにウォームブートを実
     行しなければなりません。

     この状態は、別のオペレーティングシステムからウォームブートするときのみ生
     じることに注意してください。FreeBSD をブートする前に利用者のシステムをパ
     ワーダウンする場合、カードは、正しく設定されるはずです。

関連項目
     altq(4), arp(4), miibus(4), netintro(4), ng_ether(4), polling(4),
     vlan(4), ifconfig(8)

     SiS 900 and SiS 7016 datasheets, http://www.sis.com.tw.

     NatSemi DP83815 datasheet, http://www.national.com.

歴史
     sis デバイスドライバは、FreeBSD 3.0 ではじめて登場しました。

作者
     sis ドライバは、Bill Paul <wpaul@ee.columbia.edu> によって書かれました。

FreeBSD 12.2                   September 2, 2010                  FreeBSD 12.2

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