FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | ハードウェア | ローダ調整変数 | SYSCTL 変数 | 診断 | 関連項目 | 歴史 | 作者 | バグ
RE(4)              FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル              RE(4)

名称
     re -- RealTek 8139C+/8169/816xS/811xS/8168/810xE/8111 PCI/PCIe イーサネッ
     トアダプタドライバ

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device miibus
           device re

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           if_re_load="YES"

解説
     re ドライバは、RealTek RTL8139C+, RTL8169, RTL816xS, RTL811xS, RTL8168,
     RTL810xE と RTL8111 PCI と PCIe イーサネットコントローラに基づく様々な
     NIC のサポートを行います。

     8139C+ と 810xE に基づく NIC は、CAT5 ケーブル上で 10Mbps と 100Mbps の速
     度の能力があります。8169, 816xS, 811xS, 8168 と 8111 に基づく NIC は、
     10Mbps, 100Mbps および 1000Mbps オペレーションの能力があります。

     re ドライバによってサポートされたすべての NIC は、TCP/IP チェックサムオフ
     ロードとハードウェア VLAN タグ付け/挿入機能があり、記述子ベースの DMA メ
     カニズムを使用します。また、それらは、TCP ラージ送信 (TCP セグメンテー
     ションオフロード) の能力があります。

     8139C+ は、10/100MAC と PHY の両方を結合する単一チップ解決手法です。8169
     は、GMII または TBI 外部 PHY を必要とする、10/100/1000 MAC 専用です。
     816xS, 811xS, 8168 と 8111 は、10/100/1000 MAC と 10/100/1000 銅の PHY の
     両方を含む単一チップデバイスです。スタンドアロン 10/100/1000 カードは、32
     ビット PCI と 64 ビット PCI モデルの両方で利用可能です。8110S は、組み込
     みマザーボード上の LAN アプリケーションのために設計されています。

     また、8169, 8169S と 8110S は、インタフェース MTU 設定を通して設定するこ
     とができる、ジャンボフレームをサポートします。MTU は、チップがより大きい
     フレームを送信することができないので、7422 に制限されます。ifconfig(8)
     ユーティリティで 1500 バイトより大きい MTU を設定することは、ジャンボフ
     レームを受信して送信するアダプタを設定します。

     re ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

     autoselect   メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。ユーザ
                  は、rc.conf(5) にメディアオプションを加えることによって、手
                  動で自動選択モードを無効にできます。

     10baseT/UTP  10Mbps オペレーションを設定します。ifconfig(8) mediaopt オプ
                  ションは、全二重半二重モードのいずれかを選択するために使用
                  することもできます。

     100baseTX    100Mbps (ファーストイーサネット) オペレーションを設定しま
                  す。ifconfig(8) mediaopt オプションは、全二重半二重モード
                  のいずれかを選択するために使用することもできます。

     1000baseTX   ツイストペア上の 1000baseTX オペレーションを設定します。
                  RealTek gigE チップは、全二重モードのみ 1000Mbps をサポート
                  します。

     re ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

     full-duplex  全二重オペレーションを強制的に設定します。

     half-duplex  半二重オペレーションを強制的に設定します。

     このデバイスの設定についてのより詳しい情報については、ifconfig(8) を参照
     してください。

ハードウェア
     re ドライバは、次を含んでファーストイーサネットとギガビットイーサネットア
     ダプタに基づく RealTek RTL8139C+, RTL8169, RTL816xS, RTL811xS, RTL8168,
     RTL810xE と RTL8111 をサポートします。

     •   Alloy Computer Products EtherGOLD 1439E 10/100 (8139C+)
     •   Compaq Evo N1015v Integrated イーサネット (8139C+)
     •   Corega CG-LAPCIGT ギガビットイーサネット (8169S)
     •   D-Link DGE-528(T) ギガビットイーサネット (8169S)
     •   Gigabyte 7N400 Pro2 Integrated ギガビットイーサネット (8110S)
     •   LevelOne GNC-0105T (8169S)
     •   LinkSys EG1032 (32-bit PCI)
     •   TP-Link TG-3468 v2 Gigabit Ethernet (8168)
     •   PLANEX COMMUNICATIONS Inc. GN-1200TC (8169S)
     •   USRobotics USR997902 Gigabit Ethernet (8169S)
     •   Xterasys XN-152 10/100/1000 NIC (8169)

ローダ調整変数
     カーネルをブートする前の loader(8) プロンプトで、または loader.conf(5) に
     格納して、次の調整変数を設定することができます。

     hw.re.intr_filter
             この調整変数は、ドライバに MSI/MSI-X ケーパビリティをサポートする
             コントローラで割り込みフィルタハンドラを使用するようにします。
             MSI/MSI-X が管理者によって無効にされるなら、この調整変数には、効
             果がなく、ドライバは、割り込みフィルタハンドラを使用します。デ
             フォルト値は、割り込みスレッドハンドラを使用する 0 です。

     hw.re.msi_disable
             この調整変数は、イーサネットハードウェア上の MSI のサポートを無効
             にします。デフォルト値は、0 です。

     hw.re.msix_disable
             この調整変数は、イーサネットハードウェアで MSI-X サポートを無効に
             します。デフォルト値は、0 です。

     hw.re.prefer_iomap
             この調整変数は、指定されたデバイスで使用されるべきマッピングの登
             録を制御します。0 以外のは、I/O 空間レジスタマッピングを有効にし
             ます。デフォルト値は、メモリ空間レジスタマッピングを使用する 0 で
             す。

SYSCTL 変数
     次の変数は、sysctl(8) 変数と loader(8) 調整変数の両方で利用可能です:

     dev.re.%d.int_rx_mod
             1us の単位で受信する割り込み処理を延着する最大の量。受け付けられ
             る範囲は、0 から 65 で、デフォルトは、65 (65us) です。値 0 は、割
             り込みモデレーションを完全に無効にします。変更の効果が効く前に、
             インタフェースを落して、再び上げる必要があります。

診断
     re%d: couldn't map memory  致命的な初期化エラーが発生しました。

     re%d: couldn't map ports  致命的な初期化エラーが発生しました。

     re%d: couldn't map interrupt  致命的な初期化エラーが発生しました。

     re%d: no memory for softc struct!  ドライバは、初期化の間、デバイス毎のイ
     ンスタンス情報のためのメモリの割り付けに失敗しました。

     re%d: failed to enable memory mapping!  ドライバは、PCI 共有メモリマッピ
     ングの初期化に失敗しました。カードがバスマスタスロットにないなら、これ
     は、起こるかもしれません。

     re%d: no memory for jumbo buffers!  ドライバは、初期化の間、ジャンボフ
     レームのためのメモリの割り付けに失敗しました。

     re%d: watchdog timeout  デバイスは、ネットワークに応答することを停止して
     いるか、またはネットワーク接続 (ケーブル) に問題があります。

関連項目
     altq(4), arp(4), miibus(4), netintro(4), ng_ether(4), polling(4),
     rgephy(4), vlan(4), ifconfig(8)

     RealTek Semiconductor RTL8139C+, RTL8169, RTL8169S and RTL8110S
     datasheets, http://www.realtek.com.tw/.

歴史
     re デバイスドライバは、FreeBSD 5.2 ではじめて登場しました。

作者
     re ドライバは、Bill Paul <wpaul@windriver.com> によって書かれました。

バグ
     RTL8169 MAC と Marvell 88E1000 PHY を使用する、Xterasys XN-152 32 ビット
     PCI NIC は、ボードが 64 ビット PCI スロットにプラグを差し込まれるなら、
     DMA 不正を引き起こす欠陥があります。欠陥は、チップ自体ではなく、ボードの
     設計にあります: PCI REQ64# と ACK64# ラインは、ハイに引くべきですが、それ
     らは、ハイではありません。訳注: ボードの説明と思われるが意味不明。結果
     は、8169 チップが NIC とバスの間の 64 ビットのデータパスが実際に存在しな
     いにもかかわらず、64 ビットの DMA 転送を実行するようにだまされていること
     になります。

     残念ながら、ソフトウェアでこの問題を修正することができませんが、それを検
     出することは可能です。re ドライバがロードされるとき、それは、チップをデジ
     タルループバックモードにして、パケット転送を開始することによって DMA 操作
     を有効にするように設計された診断ルーチンを実行します。カードが適切に機能
     するなら、転送さられたデータは、変更されずにエコーバックされます。エコー
     されたデータが間違っているなら、ドライバは、コンソールにエラーメッセージ
     を印刷し、デバイスのアタッチをアボートします。ユーザは、NIC がこの問題を
     避けるために 32 ビット PCI スロットにインストールされることを保証するべき
     です。

     RealTek 8169, 8169S と 8110S チップは、ジャンボフレームのサイズを 7.5K ま
     で転送する能力となるように見えます。

FreeBSD 12.2                  September 21, 2016                  FreeBSD 12.2

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