FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
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名称 | 書式 | 解説 | ハードウェア | ローダ調整変数 | SYSCTL 変数 | 診断 | 関連項目 | 歴史 | 作者
FXP(4)             FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル             FXP(4)

名称
     fxp -- Intel EtherExpress PRO/100 イーサネットデバイスドライバ

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device miibus
           device fxp

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           if_fxp_load="YES"

解説
     fxp ドライバは、Intel i82557, i82558, i82559, i82550 と i82562 チップに基
     づくイーサネットアダプタのサポートを行います。ドライバは、i82550 と
     i82551 で送信と受信の両方のための TCP/UDP/IP チェックサムオフロードをサ
     ポートします。i82559 では、受信のための TCP/UDP チェックサムオフロードの
     みがサポートされます。VLAN ハードウェアタグ挿入/ストリップと同様に IPv4
     のための TCP セクメンテーションオフロード (TSO) は、i82550 と i82551 でサ
     ポートされます。Wake On Lan (WOL) のサポートは、i82557、i82259ER と初期の
     i82558 リビジョンを除いて、すべてのコントローラで提供されます。訳注: Wake
     On Lan は、LAN を通して電源を入れる機能。

     fxp ドライバは、次のメディアタイプをサポートします:

     autoselect   メディアタイプとオプションの自動選択を有効にします。
                  rc.conf(5) にメディアオプションを追加するることによって、自
                  動選択モードを無効にすることができます。

     10baseT/UTP  10Mbps オペレーションを設定します。

     100baseTX    100Mbps (ファストイーサネット) オペレーションを設定します。

     fxp ドライバは、次のメディアオプションをサポートします:

     full-duplex  全二重オペレーションを強制的に設定します。

     half-duplex  半二重オペレーションを強制的に設定します。

     100baseTX メディアタイプは、Pro/10 で利用可能ではないことに注意してくださ
     い。このデバイスの設定に関するさらなる詳細については、ifconfig(8) を参照
     してください。

     fxp ドライバは、vlan(4) のための拡張フレームの受信と送信をサポートしま
     す。fxp のこのケーパビリティは、ifconfig(8) への vlanmtu パラメータを用い
     て制御することができます。

     fxp ドライバは、さらに特別のリンクオプションをサポートします:

     link0  いくつかのチップリビジョンには、ホスト cpu の割り込みロードを低減
            するために使用することができる、ロード可能なマイクロコードがありま
            す。すべてのボードにマイクロコードのサポートがあるとは限りません。
            ifconfig(8)link0 フラグを設定することは、それが利用可能である
            なら、チップにマイクロコードをダウンロードします。

ハードウェア
     fxp ドライバによってサポートされるアダプタは、次を含みます:

     •   Intel EtherExpress PRO/10
     •   Intel InBusiness 10/100
     •   Intel PRO/100B / EtherExpressPRO/100 B PCI Adapter
     •   Intel PRO/100+ Management Adapter
     •   Intel PRO/100 VE Desktop Adapter
     •   Intel PRO/100 VM Network Connection
     •   Intel PRO/100 M Desktop Adapter
     •   Intel PRO/100 S Desktop, Server and Dual-Port Server Adapters
     •   Many on-board network interfaces on Intel motherboards

ローダ調整変数
     ローダ調整変数は、カーネルをブートする前に loader(8) のプロンプトで設定す
     るか、または loader.conf(5) に格納して設定することができます。次の変数
     は、loader(8) 調整変数と sysctl(8) 変数の両方で利用可能です:

     dev.fxp.%d.int_delay
             割り込みをまとめる試みで遅延するかもしれないマイクロ秒単位の最大
             の時間。これは、Intel マイクロコードがロードされる場合だけ、有効
             です。受け付けされる範囲は、300 から 3000 で、デフォルトは、1000
             です。

     dev.fxp.%d.bundle_max
             割り込みが発生する前に、バンドルされるパケットの数。これは、Intel
             マイクロコードがロードされる場合だけ、有効です。受け付けられる範
             囲は、1 から 65535 で、デフォルトは、6 です。

SYSCTL 変数
     次の変数は、sysctl(8) 変数として利用可能です:

     dev.fxp.%d.rnr
             これは、読み込み専用の変数であり、RNR のイベントの数を表示します
             (リソースが準備ができていません)。

     dev.fxp.%d.stats
             これは、読み込み専用の変数であり、ドライバで維持される役に立つ
             MAC カウンタを表示します。

診断
     fxp%d: couldn't map memory  致命的な初期化エラーが生じました。

     fxp%d: couldn't map interrupt  致命的な初期化エラーが生じました。

     fxp%d: Failed to malloc memory  割り付けのために利用可能な十分な mbuf が
     ありません。

     fxp%d: device timeout  デバイスが、ネットワークに応答することを停止してい
     るか、またはネットワーク接続 (ケーブル) に問題があります。

     fxp%d: Microcode loaded, int_delay: %d usec  bundle_max: %d  チップは、成
     功してマイクロコードをダウンロードしており、パラメータ化された値を与えら
     れた設定に変更されました。

関連項目
     altq(4), arp(4), miibus(4), netintro(4), ng_ether(4), polling(4),
     vlan(4), ifconfig(8)

歴史
     fxp デバイスドライバは、FreeBSD 2.1 ではじめて登場しました。

作者
     fxp デバイスドライバは、David Greenman によって書かれました。次に、Maxime
     Henrion によって busdma API を使用するために更新され、エンディアンクリー
     ンにされました。このマニュアルページは、David E. O'Brien によって書かれま
     した。

FreeBSD 12.2                   November 26, 2010                  FreeBSD 12.2

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