FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | IOCTL インタフェース | 関連ファイル | エラー | 関連項目 | 歴史 | 作者 | バグ
CPUCTL(4)          FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル          CPUCTL(4)

名称
     cpuctl -- cpuctl 疑似デバイス

書式
     このドライバをカーネルにコンパイルするためには、次の行を利用者のカーネル
     設定ファイルに置きます:

           device cpuctl

     もう一つの方法として、ブート時にモジュールとしてドライバをロードするため
     には、次の行を loader.conf(5) に置きます:

           cpuctl_load="YES"

解説
     特別なデバイス /dev/cpuctl は、システム CPU へのインタフェースを提供しま
     す。それは、CPUID 情報を検索して、マシンの特定のレジスタ (MSR) に読み込
     み/書き込みし、CPU ファームウェアの更新を実行する機能を提供します。

     システムに存在する各 CPU に関しては、適切なインデックスがある特別なデバイ
     ス /dev/cpuctl%d が作成されます。複数のコアがある CPU に関しては、特別な
     デバイスは、コア毎に作成されます。

     現在、i386 と amd64 プロセッサだけがサポートされています。

IOCTL インタフェース
     サポートされてる操作のすべては、ioctl(2) システムコールを使用して呼び出さ
     れます。現在、次の ioctl が定義されています:

     CPUCTL_RDMSR cpuctl_msr_args_t *args

     CPUCTL_WRMSR cpuctl_msr_args_t *args
                         CPU のマシンの特定のレジスタを読み書きします。
                         cpuctl_msr_args_t 構造体は、次の <sys/cpuctl.h> で定
                         義されています:

                         typedef struct {
                                 int             msr;    /* 読み込む MSR */
                                 uint64_t        data;
                         } cpuctl_msr_args_t;

     CPUCTL_MSRSBIT cpuctl_msr_args_t *args

     CPUCTL_MSRCBIT cpuctl_msr_args_t *args
                         data フィールドで与えられたマスクに従って、MSR ビット
                         を設定するか、またはクリアします。

     CPUCTL_CPUID cpuctl_cpuid_args_t *args
                         CPUID 情報を検索します。引数は、次の構造体で供給され
                         ます:

                         typedef struct {
                                 int             level;          /* CPUID レベル */
                                 uint32_t        data[4];
                         } cpuctl_cpuid_args_t;
                         それは、0 に設定された level_type を付けた
                         CPUCTL_CPUID_COUNT 要求と同等です。

     CPUCTL_CPUID_COUNT cpuctl_cpuid_count_args_t *args
                         CPUID 情報を検索します。引数は、次の構造体で供給され
                         ます:

                         typedef struct {
                                 int             level;          /* CPUID レベル */
                                 int             level_type;     /* CPUID レベルタイプ */
                                 uint32_t        data[4];
                         } cpuctl_cpuid_count_args_t;
                         level フィールドは、検索する CPUID レベルを示し、それ
                         は、CPUID 命令が実行される前に、%eax レジスタにロード
                         されます。level_type フィールドは、検索する CPUID レ
                         ベルタイプを示し、それは、%ecx レジスタにロードされま
                         す。

                         data フィールドは、受信された CPUID データを格納する
                         ために使用されます。すなわち、data[0] は、CPUID 命令
                         が実行される後に、%eax レジスタの値を含み、data[1]
                         は、%ebx のため、data[2] は、%ecx のため、data[3]
                         は、%edx のためです。

     CPUCTL_UPDATE cpuctl_update_args_t *args
                         CPU ファームウェア (マイクロコード) を更新します。構
                         造体は、次の <sys/cpuctl.h> で定義されています:

                         typedef struct {
                                 void    *data;
                                 size_t  size;
                         } cpuctl_update_args_t;

                         data フィールドは、サイズ size のファームウェアイメー
                         ジを指すべきです。

     追加情報については、cpuctl.h を参照してください。

関連ファイル
     /dev/cpuctl

エラー
     [ENXIO]            要求された操作が、デバイスで、サポートされていません
                        (例えば、サポートされないアーキテクチャ、または CPU が
                        無効にされています)。

     [EINVAL]           不正な要求が、提供されたか、またはマイクロコードイメー
                        ジが、正しくありません。

     [ENOMEM]           物理的なメモリが、要求を終了するために利用可能ではあり
                        ませんでした。

     [EFAULT]           ファームウェアイメージのアドレスが、プロセスのアドレス
                        空間の外を指しています。

関連項目
     hwpmc(4), cpucontrol(8)

歴史
     cpuctl ドライバは、FreeBSD 7.2 ではじめて登場しました。

作者
     cpuctl モジュールとこのマニュアルページは、Stanislav Sedov
     <stas@FreeBSD.org> によって書かれました。

バグ
     たぶん、あります、もしあれば報告してください。

FreeBSD 12.2                     June 20, 2014                    FreeBSD 12.2

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索