日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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TZSET(3) FreeBSD ライブラリ関数マニュアル TZSET(3)
名称
tzset, tzsetwall -- 時間変換情報を初期化する
ライブラリ
標準 C ライブラリ (libc, -lc)
書式
#include <time.h>
void
tzset(void);
void
tzsetwall(void);
解説
tzset() 関数は、ライブラリルーチン localtime(3) によって使用される時間変
換情報を初期化します。環境変数 TZ は、変換がどのように行われるかを指定し
ます。
TZ が環境に現れないなら、tzfile(5) 形式ファイル /etc/localtime によって指
定されるような、ローカルな壁掛け時計の時間に利用可能な最もよい近似値が使
用されます。
TZ が環境に現れますが、その値がヌル文字列であるなら、協定世界時 (UTC)
が、(うるう秒の補正なしで) 使用されます。
TZ が環境に現れ、その値がコロン (`:') で始まるなら、その値の残りは、時間
変換情報を読み込むために、tzfile(5) 形式ファイルのパス名として使用されま
す。パス名の最初の文字がスラッシュ (`/') であるなら、それは、絶対パス名と
して使用されます。そうでなければ、それは、システム時間変換情報ディレクト
リに関連するパス名として使用されます。
その値がコロンで始まらないなら、それは、(上での説明されたような) 時間変換
情報を読み込むファイルのパス名として最初に使用されます。そのファイルを読
み込むことができななら、値は、時間変換情報の直接的な仕様 (形式は、下に説
明される) と解釈されます。
TZ 環境変数が tzfile(5)-format 形式ファイルを指定せず、直接的な仕様として
解釈することができないなら、UTC が、使用されます。
tzsetwall() 関数は、localtime(3) がローカルな壁掛け時計の時間の利用可能な
最もよい近似値を返せるように、設定します。
仕様形式
TZ が時間変換情報の仕様として直接使用されるとき、それは、次の構文がなけれ
ばなりません (明確にするために挿入された空白):
std offset [dst [offset] [, rule]]
ここで:
std と dst 標準 (std) または夏 (dst) のタイムゾーンのための指示で
ある 3 バイト以上。std だけが必要とされます。dst がな
いなら、夏時間は、このロケールに適用されません。大文字
と小文字は、明示的に許可されます。先導するコロン
(`:')、数字、コンマ (`,')、マイナス (`-')、プラス
(`+') と ASCII NUL を除いてあらゆる文字が許可されま
す。
offset 値 1 が、協定世界時に到着するためにローカル時間に追加
しなければならないことを示します。offset には、次の形
式があります:
hh[:mm[:ss]]
分 (mm) と秒 (ss) は、オプションです。時 (hh) は、必要
とされ、単一の桁を指定できます。offset に続く std は、
必要とされます。offset に続く dst がないなら、夏時間
は、標準時の 1 時間前であると仮定されます。1 桁以上
が、使用されます。値は、常に 10 進数として解釈されま
す。時は、0 と 24 の間で、分 (と秒) は、-- 存在するな
ら -- 0 と 59 の間でなければなりません。(`-') が先導さ
れるなら、タイムゾーンは、グリニッジ子午線 (Prime
Meridian) の東であるものとします。そうでなければ、それ
は、(オプションの先導する (`+') によって示される) 西で
あるものとします。
rule いつ夏時間に変更し、いつ夏時間から戻るかを示します。
rule は、次の形式があります:
date/time,date/time
ここで、最初の date は、いつ標準からの夏時間への変更が
起こるかを記述し、2 番目の date は、いつ戻りの変更が起
こるかを記述します。各 time フィールドは、いつ、現在の
ローカル時間に、いつ他の時間への変更が行われるかを記述
します。
date の形式は、次の 1 つです:
J n ユリウス日 n (1 <= n <= 365)。うるう日は、カ
ウントされません。すなわち、-- うるう年を含ん
で -- すべての年で、2 月 28 日は、日 59 であ
り、3 月 1 日は、日 60 です。ときおりの 2 月
29 日を明示的に参照することは、不可能です。
n 0 を基準とするユリウス日 (0 <= n <= 365)。う
るう日は、カウントされ、2 月 29 日を参照する
ことが可能です。
M m.n.d 年の月 m の週 n の d 番目の日 (0 <= d <= 6),
(1 <= n <= 5), (1 <= m <= 12), ここで、週 5
は、4 番目または 5 番目の週のいずれかに存在す
る ``月 m の最後の d 日'' を意味します。週 1
は、d 番目の日が存在する最初の週です。日 0
は、日曜日です。
time は、先導する符号 (`-') または (`+') が許
可されないことを除いて、offset と同じ形式があ
ります。time が与えられないなら、デフォルト
は、02:00:00 です。
rule が TZ 仕様に存在しないなら、システム時間変換情報
ディレクトリの tzfile(5) 形式ファイル posixrules に
よって指定された規則は、TZ の offset 値によって指定さ
れたそれらによって置き換えられる UTC からの標準と夏時
間のオフセットを付けて、使用されます。
System V Release 3.1 との互換性のために、セミコロン (`;') は、仕様の残り
から rule を分離するために使用されます。
関連ファイル
/etc/localtime ローカルのタイムゾーンのファイル
/usr/share/zoneinfo タイムゾーンのディレクトリ
/usr/share/zoneinfo/posixrules POSIX スタイルの TZ のための規則
/usr/share/zoneinfo/Etc/GMT UTC のうるう秒のためのファイル
ファイル /usr/share/zoneinfo/UTC が存在しないなら、UTC うるう秒は
/usr/share/zoneinfo/posixrules からロードされます。
関連項目
date(1), gettimeofday(2), ctime(3), getenv(3), time(3), tzfile(5)
歴史
tzset() と tzsetwall() 関数は、4.4BSD ではじめて登場しました。
FreeBSD 11.2 November 17, 1993 FreeBSD 11.2