FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 関連項目 | 規格 | 歴史 | 作者
ACL(3)                 FreeBSD ライブラリ関数マニュアル                 ACL(3)

名称
     acl -- POSIX.1e/NFSv4 ACL セキュリティ API の紹介

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <sys/types.h>
     #include <sys/acl.h>

解説
     FreeBSD は、ファイルシステムが VFS によってアクセスコントロールリストをエ
     クスポートすることを可能にし、これらの ACL のユーザランドアクセスと操作の
     ためのライブラリを提供します。FreeBSD は、POSIX.1e と NFSv4 ACL をサポー
     トしますが、すべてのファイルシステムが、ACL のサポートを提供するとは限ら
     なくて、あるものは、ACL サポートが管理者によって明示的に可能にされること
     を必要とします。ライブラリ呼び出しは、ファイルオブジェクトに関連している
     ACL の割り付け、複写、検索、設定、認証するためにルーチンを含んでいます。
     POSIX.1e ルーチンと同様に、NFSv4 のような POSIX.1e に代わる ACL 意味論を
     考慮に入れて定義した多くの移植性のない拡張があります、ルーチンが非標準の
     ところで、それらが移植性がないことを示すために _np が後に付けられます。

     POSIX.1e は、ファイルとのそれらの関係と同様に、ACL のコンテンツを管理する
     ための 1 組の ACL 操作ルーチンについて記述しています。これらのサポート
     ルーチンのほとんどすべては FreeBSD で実装されています。

     振る舞いによってソートされた利用可能な関数は、次のものを含んでいます:

     acl_add_flag_np()
             この関数は、acl_add_flag_np(3) で解説され、flagset にフラグを追加
             するために使用されます。

     acl_add_perm()
             この関数は、acl_add_perm(3) で解説され、パーミッションセットに
             パーミッションを追加するために使用できます。

     acl_calc_mask()
             この関数は、acl_calc_mask(3) で解説され、ACL_MASK エントリに関連
             しているパーミッションを計算して設定するために使用できます。

     acl_clear_flags_np()
             この関数は、acl_clear_flags_np(3) で解説され、flagset からすべて
             のフラグをクリアするために使用されます。

     acl_clear_perms()
             この関数は、acl_clear_perms(3) で解説され、パーミッションセットか
             ら全てのパーミッションをクリアするために使用できます。

     acl_copy_entry()
             この関数は、acl_copy_entry(3) で解説され、ACL エントリの内容をコ
             ピーするために使用できます。

     acl_create_entry(), acl_create_entry_np()
             これらの関数は、acl_create_entry(3) で解説され、ACL 中に空のエン
             トリを作成するために使用できます。

     acl_delete_def_file(), acl_delete_def_link_np(), acl_delete_fd_np(),
             acl_delete_file_np(), acl_delete_link_np()
             これらの関数は、acl_delete(3) で解説され、ファイルシステムオブ
             ジェクトから ACL を削除するために使用できます。

     acl_delete_entry(), acl_delete_entry_np(),
             これらの関数は、acl_delete_entry(3) で解説され、ACL からエントリ
             を削除するために使用できます。

     acl_delete_flag_np()
             この関数は、acl_delete_flag_np(3) で解説され、flagset からフラグ
             を削除するために使用されます。

     acl_delete_perm()
             この関数は、acl_delete_perm(3) で解説され、パーミッションセットか
             らパーミッションを削除するために使用できます。

     acl_dup()
             この関数は、acl_dup(3) で解説され、ACL 構造体を複写するために使用
             できます。

     acl_free()
             この関数は、acl_free(3) で解説され、ユーザランドの作業用 ACL 記憶
             領域を解放するために使用できます。

     acl_from_text()
             この関数は、acl_from_text(3) で解説され、ACL には、POSIX.1e また
             は NFSv4 意味論があるなら、テキスト形式 ACL を作業用 ACL 状態に変
             換するために使用できます。

     acl_get_brand_np()
             この関数は、acl_get_brand_np(3) に記述されていて、ACL が POSIX.1e
             または NFSv4 セマンティクスにあるかどうか判断するために使用されま
             す。

     acl_get_entry()
             この関数は、acl_get_entry(3) で解説され、ACL から指定された ACL
             エントリを検索して取り出すために使用できます。

     acl_get_fd(), acl_get_fd_np(), acl_get_file(), acl_get_link_np()
             これらの関数は、acl_get(3) で解説され、ファイルシステムオブジェク
             トから ACL を取得するために使用できます。

     acl_get_entry_type_np()
             この関数は、acl_get_entry_type_np(3) で解説され、ACL エントリから
             ACL タイプを検索するために使用されます。

     acl_get_flagset_np()
             この関数は、acl_get_flagset_np(3) で解説され、ACL エントリから
             flagset を検索するために使用されます。

     acl_get_permset()
             この関数は、acl_get_permset(3) で解説され、ACL エントリからパー
             ミッションセットを検索して取り出すために使用できます。

     acl_get_qualifier()
             この関数は、acl_get_qualifier(3) で解説され、ACL エントリから修飾
             子 (qualifier) を検索して取り出すために使用できます。

     acl_get_tag_type()
             この関数は、acl_get_tag_type(3) で解説され、ACL エントリからタグ
             のタイプを検索して取り出すために使用できます。

     acl_init()
             この関数は、acl_init(3) で解説され、初期 (空の) ACL 構造体を割り
             付けるために使用できます。

     acl_is_trivial_np()
             この関数は、acl_is_trivial_np(3) で解説され、ACL が普通であるかど
             うか見つけるために使用されます。

     acl_set_fd(), acl_set_fd_np(), acl_set_file(), acl_set_link_np()
             これらの関数は、acl_set(3) で解説され、ACL をファイルシステムオブ
             ジェクトに割り当てるために使用できます。

     acl_set_entry_type_np()
             この関数は、acl_set_entry_type_np(3) で解説され、ACL エントリの
             ACL タイプを設定するために使用されます。

     acl_set_flagset_np()
             この関数は、acl_set_flagset_np(3) で解説され、flagset から ACL エ
             ントリのフラグを設定するために使用されます。

     acl_set_permset()
             この関数は、acl_set_permset(3) で解説され、パーミッションセットか
             ら ACL エントリのパーミッションを設定するために使用できます。

     acl_set_qualifier()
             この関数は、acl_set_qualifier(3) で解説され、ACL の修飾子 (quali
             fier) を設定するために使用できます。

     acl_set_tag_type()
             この関数は、acl_set_tag_type(3) で解説され、ACL のタグのタイプを
             設定するために使用できます。

     acl_strip_np()
             この関数は、acl_strip_np(3) で解説され、ACL から拡張エントリを削
             除するために使用されます。

     acl_to_text(), acl_to_text_np()
             これらの関数は、acl_to_text(3) で解説され、POSIX.1e または NFSv4
             意味論 ACL のテキスト形式を生成するために使用できます。

     acl_valid(), acl_valid_fd_np(), acl_valid_file_np(), acl_valid_link_np()
             これらの関数は、acl_valid(3) で解説され、正しい POSIX.1e 意味論と
             して、または意味論にかかわらず特定のファイルシステムオブジェクト
             に適切であるように ACL を有効にするために使用できます。

     これらの呼び出しを支援する内部カーネルインタフェースの文書は acl(9) で見
     つけられます。内部のインタフェースと一般のライブラリルーチンの間のシステ
     ムコールは、時間とともに変化するかもしれなくて、そういうものとして文書化
     されません。それらは、ライブラリを介せずに、直接呼ばれるようには意図され
     ません。

関連項目
     getfacl(1), setfacl(1), acl_add_flag_np(3), acl_add_perm(3),
     acl_calc_mask(3), acl_clear_flags_np(3), acl_clear_perms(3),
     acl_copy_entry(3), acl_create_entry(3), acl_delete_entry(3),
     acl_delete_flag_np(3), acl_delete_perm(3), acl_dup(3), acl_free(3),
     acl_from_text(3), acl_get(3), acl_get_brand_np(3),
     acl_get_entry_type_np(3), acl_get_flagset_np(3), acl_get_permset(3),
     acl_get_qualifier(3), acl_get_tag_type(3), acl_init(3),
     acl_is_trivial_np(3), acl_set(3), acl_set_entry_type_np(3),
     acl_set_flagset_np(3), acl_set_permset(3), acl_set_qualifier(3),
     acl_set_tag_type(3), acl_strip_np(3), acl_to_text(3), acl_valid(3),
     posix1e(3), acl(9)

規格
     POSIX.1e は、POSIX.1 で解説されているセキュリティ機能を拡張して、セキュリ
     ティラベルをすべてのオブジェクトに割り当てます。これらの追加ラベルは、き
     めの細かい任意のアクセスコントロール、きめの細かいケイパビリティ (能力)、
     および強制的なアクセスコントロールに必要なラベルを提供します。POSIX.2c
     は、これらのラベルを操作するための 1 組のユーザランドユーティリティを解説
     しています。

     POSIX.1e は、IEEE の POSIX.1e の草案の 17 に記述されています。草案の議論
     は、クロスプラットフォームの POSIX.1e 実装メーリングリストで継続していま
     す。このリストに加入するための、より詳しい情報については、FreeBSD
     POSIX.1e 実装ページを参照してください。

歴史
     POSIX.1e サポートは、FreeBSD 4.0 で導入されました。FreeBSD 5.0 は、UFS お
     よび UFS2 ファイルシステムのための拡張属性に基づく完全な ACL 実装を含む最
     初のバージョンです。NFSv4 ACL サポートは、FreeBSD 8.0 で導入されました。

     getfacl(1)setfacl(1) ユーティリティは、完全なファイルの ACL の直接操
     作を可能にするユーザツールについて説明します。

作者
     Robert N M Watson

FreeBSD 11.2                   October 30, 2014                   FreeBSD 11.2

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