FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 規格
NANOSLEEP(2)           FreeBSD システムコールマニュアル           NANOSLEEP(2)

名称
     nanosleep -- 高い解像度のスリープ

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <time.h>

     int
     clock_nanosleep(clockid_t clock_id, int flags,
         const struct timespec *rqtp, struct timespec *rmtp);

     int
     nanosleep(const struct timespec *rqtp, struct timespec *rmtp);

解説
     TIMER_ABSTIME フラグが flags 引数に設定されていないなら、
     clock_nanosleep() は、そのアクションが、シグナルを捕獲する関数を呼び出す
     ため、またはプロセスを終了するために rqtp 引数によって指定された時間の間
     隔 (interval) が経過するか、またはシグナルが、呼び出しているプロセスに配
     信されるまで、呼び出しているスレッドの実行をサスペンドします。時間を測定
     するために使用されたクロックは、clock_id 引数によって指定されます。

     TIMER_ABSTIME フラグが flags 引数に設定されているなら、clock_nanosleep()
     は、そのアクションがシグナルの捕獲関数を呼び出すため、またはプロセスを終
     了するために、clock_id 引数によって指定されたクロックの値が、rqtp 引数に
     よって指定された絶対の時間に達するか、または、シグナルが、呼び出している
     プロセスに配信されるまで、呼び出しているスレッドの実行をサスペンドしま
     す。呼び出しの時点に、rqtp によって指定された時間の値が、指定されたクロッ
     クの時間の値以下であるなら、clock_nanosleep() は、直ちに返り、呼び出して
     いるスレッドは、サスペンドされません。

     サスペンドの時間は、システムによって他の活動のスケジューリングのために要
     求されるより長いかもしれません。マスクされないシグナルは、割り込みシグナ
     ルの SA_RESTART 値に関わらず、早くスリープを終了します。rqtprmtp 引数
     は、同じオブジェクトを指すことができます。

     次の clock_id 値が、サポートされています:

           CLOCK_MONOTONIC
           CLOCK_MONOTONIC_FAST
           CLOCK_MONOTONIC_PRECISE
           CLOCK_REALTIME
           CLOCK_REALTIME_FAST
           CLOCK_REALTIME_PRECISE
           CLOCK_SECOND
           CLOCK_UPTIME
           CLOCK_UPTIME_FAST
           CLOCK_UPTIME_PRECISE

     nanosleep() 関数は、CLOCK_REALTIME の clock_id 引数を付けて flags 引数の
     TIMER_ABSTIME なしの clock_nanosleep() のように振る舞います。

戻り値
     これらの関数は、要求された時間が経過したとき、0 を返します。

     これらの関数が、何かの他の理由のために返るなら、clock_nanosleep() は、エ
     ラー番号を直接返し、nanosleep() は、エラーを示す値をグローバル変数 errno
     に設定して、-1 を返します。相対的なスリープがシグナルによって割り込まれ、
     rmtp が NULL でないなら、それを参照する timespec 構造体は、(要求される時
     間から実際にスリープした時間を引いた) スリープしていない時間を含むように
     更新されます

エラー
     これらの関数は、次のエラーで失敗します。

     [EFAULT]           rqtp または rmtp のいずれかが、プロセスアドレス空間の
                        有効な部分ではないメモリを指しています。

     [EINTR]            関数が、シグナルの配信によって割り込まれました。

     [EINVAL]           rqtp 引数に、0 未満または 10 億以上のナノ秒値を指定し
                        ました。

     [EINVAL]           flags 引数が、無効のフラグを含んでいました。

     [EINVAL]           clock_id 引数が、CLOCK_THREAD_CPUTIME_ID または認識さ
                        れていない値でした。

     [ENOTSUP]          clock_id 引数が、有効でしたが、clock_nanosleep() のこ
                        の実装によってサポートされていません。

関連項目
     clock_gettime(2), sigaction(2), sleep(3)

規格
     これらの関数は、IEEE Std 1003.1-2008 (``POSIX.1'') に適合しています。

FreeBSD 11.2                    March 17, 2017                    FreeBSD 11.2

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索