FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 規格 | 歴史
LINK(2)                FreeBSD システムコールマニュアル                LINK(2)

名称
     link, linkat -- ハードファイルリンクを作成する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <unistd.h>

     int
     link(const char *name1, const char *name2);

     int
     linkat(int fd1, const char *name1, int fd2, const char *name2, int flag);

解説
     link() システムコールは、name1 によって指された基本的なオブジェクトの属性
     がある指定されたディレクトリエントリ (ハードリンク) name2 を不可分に作成
     します。リンクが成功するなら: 基本的なオブジェクトのリンクカウントが、増
     加されます。name1name2 は、基本的なオブジェクトへのアクセスとアクセス
     権を等しく共有します。

     name1 が削除されるなら、ファイル name2 は、削除されず、基本的なオブジェク
     トのリンクカウントは、減少されます。

     name1 引数によって指されるオブジェクトは、ハードリンクが成功するように存
     在しなければならず、name1name2 の両方は、同じファイルシステムになけれ
     ばなりません。name1 引数は、ディレクトリであってはなりません。

     linkat() システムコールは、name1 または name2 または両方が相対的なパスで
     ある場合を除いて、link と同等です。この場合に、相対的なパス name1 は、現
     在の作業ディレクトリの代わりに、ファイル記述子 fd1 に関連するディレクトリ
     に相対的と解釈され、name2 とファイル記述子 fd2 も同様です。

     flag のための値は、<fcntl.h> で定義される、次のリストからフラグのビット単
     位の包括的な論理和 (OR) によって構成されます:

     AT_SYMLINK_FOLLOW
             name1 がシンボリックリンクを指定するなら、シンボリックリンクの
             ターゲットのための新しいリンクが、作成されます。

     linkat() が fd1 または fd2 パラメータの特別な値 AT_FDCWD を渡されるなら、
     現在の作業ディレクトリは、個別の name 引数のために使用されます。fd1fd2 の両方に、値 AT_FDCWD があるなら、振る舞いは、link() への呼び出しと同
     一です。flag が AT_SYMLINK_FOLLOW フラグを含んでいないなら、name1 がシン
     ボリックリンクを指定するなら、新しいリンクは、そのターゲットではなく、シ
     ンボリックリンク name1 のために作成されます。

戻り値
     関数 link() は、処理が成功すると値 0 を返します。そうでない場合、値 -1 が
     返され、グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

エラー
     link() システムコールは、次の場合に失敗し、リンクは、作成されません:

     [ENOTDIR]          いずれかのパス接頭辞の構成要素がディレクトリではありま
                        せん。

     [ENAMETOOLONG]     パス名の構成要素が 255 文字を越えているか、または、全
                        体のパス名が 1023 文字を越えました。

     [ENOENT]           いずれかのパス接頭辞の構成要素が存在しません。

     [EOPNOTSUPP]       name1 によって指定されるファイルを含んでいるファイルシ
                        ステムが、リンクをサポートしていません。

     [EMLINK]           name1 によって指定されるファイルのリンクカウントが、
                        32767 を越えています。

     [EACCES]           いずれかのパス接頭辞の構成要素が検索パーミッションを拒
                        否しています。

     [EACCES]           要求されたリンクが、書き込みパーミッションを拒否する
                        モードでディレクトリの書き込みを必要としています。

     [ELOOP]            パス名の変換の 1 つであまりにも多くのシンボリックリン
                        クに遭遇しました。

     [ENOENT]           name1 によって指定されたファイルが、存在しません。

     [EEXIST]           name2 によって指定されたリンクが、存在しています。

     [EPERM]            name1 によって指定されたファイルが、ディレクトリです。

     [EPERM]            name1 によって指定されたファイルに、不変または追加専用
                        フラグがあります、詳細については、chflags(2) マニュア
                        ルページを参照してください。

     [EPERM]            name2 によって指定されたファイルの親ディレクトリに、不
                        変フラグの設定があります。

     [EXDEV]            name2 によって指定されたリンクと name1 によって指定さ
                        れたファイルが、異なったファイルシステムにあます。

     [ENOSPC]           ディレクトリを含んでいるファイルシステムに空間の残りが
                        ないので、新しいリンクのためのエントリが置かれている
                        ディレクトリが、拡張できません。

     [EDQUOT]           ディレクトリを含んでいるファイルシステムのディスクブ
                        ロックのユーザのクォータが使い果たされたので、新しいリ
                        ンクのためのエントリが置かれているディレクトリが、拡張
                        できません。

     [EIO]              ディレクトリエントリを作成するファイルシステムから読み
                        込む、または書き込む間に、I/O エラーが起こりました。

     [EROFS]            要求されたリンクが、読み込み専用のファイルシステムの
                        ディレクトリを書き込むことを必要とします。

     [EFAULT]           指定されたパス名の 1 つが、プロセスの割り付けられたア
                        ドレス空間の外側です。

     link() によって返されたエラーに加えて、linkat() システムコールは、次の場
     合に失敗します:

     [EBADF]            name1 または name2 引数が、絶対的なパスを指定していま
                        せん、そして fd1 または fd2 引数が、それぞれ、AT_FDCWD
                        でも、検索のためにオープンされた有効なファイル記述子で
                        もありません。

     [EINVAL]           flag 引数の値が、有効ではありません。

     [ENOTDIR]          name1 または name2 引数が、絶対的なパスではなく、fd1
                        または fd2 が、それぞれ、AT_FDCWD でも、ディレクトリと
                        関連したファイル記述子でもありません。

関連項目
     chflags(2), readlink(2), symlink(2), unlink(2)

規格
     link() システムコールは、ISO/IEC 9945-1:1990 (``POSIX.1'') に適合するはず
     です。linkat() システムコールは、The Open Group Extended API Set 2 仕様に
     従っています。

歴史
     link() 関数は、Version 7 AT&T UNIX で登場しました。linkat() システムコー
     ルは、FreeBSD 8.0 で登場しました。

     link() システムコールによって、スーパユーザは、伝統的に、ファイルシステム
     の一貫性を破損するディレクトリにリンクすることができます。この実装は、も
     はやそれを許可しません。

FreeBSD 11.2                    April 10, 2008                    FreeBSD 11.2

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