FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | ライブラリ | 書式 | 解説 | 戻り値 | エラー | 関連項目 | 歴史 | バグ | セキュリティの考察
CHROOT(2)              FreeBSD システムコールマニュアル              CHROOT(2)

名称
     chroot -- ルートディレクトリを変更する

ライブラリ
     標準 C ライブラリ (libc, -lc)

書式
     #include <unistd.h>

     int
     chroot(const char *dirname);

解説
     dirname 引数は、ASCII ヌル文字によって終了するディレクトリのパス名のアド
     レスです。chroot() システムコールによって、dirname は、ルートディレクト
     リ、すなわち、`/' で始まるパス名のパス検索のための出発点となります。

     ディレクトリがルートディレクトリになるために、プロセスには、そのディレク
     トリに対して実行 (検索) アクセスパーミッションがなければなりません。

     chroot() には、プロセスのカレントディレクトリに効果がないことに注意される
     べきです。

     この呼び出しは、スーパユーザに制限されます。

     `kern.chroot_allow_open_directories' sysctl 変数の設定に依存して、参照す
     るディレクトリが次のように chroot() の失敗を行うかもしれない、ファイル記
     述子をオープンします:

     `kern.chroot_allow_open_directories' が 0 に設定されるなら、chroot() は、
     オープンされたあらゆるディレクトリがあるなら、常に EPERM で失敗します。

     `kern.chroot_allow_open_directories' が 1 (デフォルト) に設定されるなら、
     chroot() は、オープンされたあらゆるディレクトリがあり、プロセスが既に
     chroot() システムコールに影響されているなら、EPERM で失敗します。

     `kern.chroot_allow_open_directories' のための他の値が、オープンされたディ
     レクトリのためのチェックを回避します。

戻り値
     成功して終了したときには値 0 を返します。そうでない場合、値 -1 が返され、
     グローバル変数 errno にエラーを示す値が設定されます。

エラー
     chroot() システムコールは、次の場合に失敗し、ルートディレクトリは、変更さ
     れません:

     [ENOTDIR]          パス名の構成要素がディレクトリではありません。

     [EPERM]            実効ユーザ ID が、スーパユーザではないか、または、1 つ
                        以上のファイル記述子がオープンされたディレクトリです。

     [ENAMETOOLONG]     パス名の構成要素が、255 文字を越えているか、または、全
                        体のパス名が、1023 文字を越えています。

     [ENOENT]           指定されたディレクトリが存在しません。

     [EACCES]           検索パーミッションがパス名のあらゆる構成要素に対して拒
                        否されます。

     [ELOOP]            パス名の変換で、あまりにも多くのシンボリックリンクに遭
                        遇しました。

     [EFAULT]           dirname 引数が、プロセスの割り付けられたアドレス空間の
                        外側を指しています。

     [EIO]              I/O エラーがファイルシステムから読み込みか、書き込む間
                        に起こりました。

関連項目
     chdir(2), jail(2)

歴史
     chroot() システムコールは、4.2BSD で登場しました。Version 2 of the Single
     UNIX Specification (``SUSv2'') の ``遺産'' としてマークされ、後の標準で削
     除されました。

バグ
     プロセスがターゲットのディレクトリにその作業ディレクトリに変更することが
     できるが、(オープンされたディレクトリのためのチェック、または MAC チェッ
     クのように) 別のアクセス制御が失敗をチェックするなら、このシステムコール
     が変更されたままのプロセスの作業ディレクトリで、エラーを返す可能性があり
     ます。

セキュリティの考察
     システムには、プロセスが開始した後にロードするかもしれないファイルへの多
     くの決め打ちされたパスがあります。成功した chroot 呼び出しの直後に特権を
     落とし、chroot ルートの制限されたサブツリーへの書き込みアクセスを禁止する
     ことが一般的に推奨されます、例えば、サンドボック化されたユーザは、あらゆ
     る有名なシステムディレクトリへの書き込みアクセスを持たないように、サンド
     ボックを設定します。

FreeBSD 11.2                    January 3, 2012                   FreeBSD 11.2

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