FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 環境変数 | キーボードの設定 | 関連ファイル | 使用例 | 関連項目 | 作者 | バグ
KBDCONTROL(1)           FreeBSD 一般コマンドマニュアル           KBDCONTROL(1)

名称
     kbdcontrol -- キーボードの制御と設定ユーティリティ

書式
     kbdcontrol [-dFKix] [-A name] [-a name] [-b duration.pitch | belltype]
                [-r delay.repeat | speed] [-l keymap_file] [-f # string]
                [-k keyboard_device] [-L keymap_file] [-P path]

解説
     kbdcontrol コマンドは、キーボードマップ、キーボードの繰り返しと遅延の速
     度、ベル文字などのような syscons(4) または vt(4) コンソールドライバとキー
     ボードドライバのための様々なキーボードに関連するオプションを設定するため
     に使用されます。

     キーボードオプションは、/etc/rc.conf の変数を設定することによってシステム
     ブート時に自動的に設定されます。下記のブート時の設定を参照してください。

     次のコマンド行オプションがサポートされています:

     -A name
             キーボードマルチプレクサからキーボードデバイス名によって指定され
             たキーボードをデタッチします。このオプションを使用するとき、
             kbdcontrol プロセスの標準入力は、(キーボードマルチプレクサがアク
             ティブなキーボードでないなら) キーボードマルチプレクサキーボード
             デバイス、または (キーボードマルチプレクサがアクティブなキーボー
             ドで、利用者がシステムコンソールで作業していないなら)
             /dev/console からリダイレクトされるべきです。

     -a name
             キーボードマルチプレクサにキーボードデバイス名によって指定された
             キーボードをアタッチします。このオプションを使用するとき、
             kbdcontrol プロセスの標準入力は、(キーボードマルチプレクサがアク
             ティブなキーボードでないなら) キーボードマルチプレクサキーボード
             デバイスから、または (キーボードマルチプレクサがアクティブなキー
             ボードで、利用者がシステムコンソールで作業していないなら)
             /dev/console からリダイレクトされるべきです。

     -b duration.pitch | belltype
             ミリ秒単位でベルの持続時間とヘルツ単位でピッチを設定します。
             belltype 引数が指定されるなら、それは、通常の値にサウンドパラメー
             タを戻す normal、ベルを完全に無効にする off またはベルを視覚的な
             モードに設定する、すなわち、画面を代わりにフラッシュする visual
             の 1 つです。belltype が単語 quiet. を前に付けられるなら、鳴らさ
             れるプロセスがバックグラウンドの vty であるとき、ベルは、鳴らされ
             ません。visual (ビジュアル) ベルが選択されるとき、すべての vty に
             適用されます。他のベルタイプは、個別に vty ごとに設定することがで
             きます。

     -r delay.repeat | speed
             キーボードの delay (250, 500, 750, 1000) と repeat (34, 38, 42,
             46, 50, 55, 59, 63, 68, 76, 84, 92, 100, 110, 118, 126, 136, 152,
             168, 184, 200, 220, 236, 252, 272, 304, 336, 368, 400, 440, 472,
             504) 速度を設定するか、または speed 引数が指定されるなら、slow
             (1000.504)、fast (250.34) または normal (500.126) の 1 つとなりま
             す。

     -l keymap_file
             keymap_file からキーボードマップファイルをインストールします。メ
             ニュー形式のコマンド kbdmap(1) からキーボードマップファイルをロー
             ドできます。キーボードマップファイルの形式は、kbdmap(5) マニュア
             ルページに文書化されています。

     -d      stdout に現在のキーボードマップをダンプします。出力は、ファイルに
             リダイレクトされ、上記の -l オプションによって後でカーネルにロー
             ドすることができます。

     -f # string
             ファンクションキー番号 #string を送るように設定します。利用可
             能なファンクションキーとそれらの番号については、キーボードドライ
             バ (例えば、atkbd(4)) のためのマニュアルページを参照してくださ
             い。

     -F      ファンクションキーを標準の定義に戻すように設定します。

     -x      キーボードマップのダンプで 16 進数を使用します。

     -i      キーボードに関する簡潔な情報を印刷 (表示) します。

     -K      コンソールからキーボードとの接続を切ります。再びコンソールにキー
             ボードを関連させるためには、下記の -k オプションを使用する必要が
             あります。

     -k keyboard_device
             コンソールのキーボードとして指定されたデバイスを使用します。この
             オプションを使用するとき、kbdcontrol プロセスの標準入力は、利用者
             がシステムコンソールで作業していないなら、(使用例のセクションを参
             照) /dev/console からリダイレクトされるべきです。

     -L keymap_file
             keymap_file からキーボードマップファイルをロードし、それからコン
             パイルされた struct keymap を stdout に書き込みます。このオプショ
             ンは、主としてプログラマを対象として、おそらく通常の状況の下でほ
             とんど役に立ちません。

     -P path
             path のキーマップファイルを検索します。-P オプションは、複数の回
             指定することができます。

環境変数
     環境変数 KEYMAP_PATH は、キーボードマップファイルへの代わりのパスを保持で
     きます。

キーボードの設定
   ブート時の設定
     ブート時にキーボードを設定するために /etc/rc.conf または
     /etc/rc.conf.local の変数を設定します。次は、適切な変数のリストです。

     keymap       -l オプションのためのキーボードマップファイルを指定します。
     keyrate      -r オプションのためのキーボードのリピート速度を設定します。
     keychange    -f オプションのためのファンクションキーの文字列をリストしま
                  す。

     詳細については、rc.conf(5) を参照してください。

   ドライバの設定
     キーボードデバイスドライバは、ブート時にオプションをセットアップする必要
     がないように、デフォルトのキーボードマップのような、デフォルトの設定オプ
     ションを変更できるようにします。詳細については、キーボードドライバのマ
     ニュアル (例えば、atkbd(4), ukbd(4)) を参照してください。

関連ファイル
     /usr/share/syscons/keymaps/*        syscons のためのキーボードマップファ
                                         イル
     /usr/share/vt/keymaps/*             vt のためのキーボードマップファイル

使用例
     次のコマンドは、キーボードマップファイル
     /usr/share/syscons/keymaps/ru.koi8-r.kbd をロードします。

           kbdcontrol -l /usr/share/syscons/keymaps/ru.koi8-r.kbd

     キーボードマップファイルが (syscons(4) を使用するなら)
     /usr/share/syscons/keymaps に、または (vt(4) を使用するなら)
     /usr/share/vt/keymaps に存在する限り、ru.koi8-r のようにファイル名を短縮
     することができます。vt(4) は、Unicode を使用するので、対応するキーボード
     ファイル名は、エンコードを省略し、通常、単に国コード、例えば、ru です。

           kbdcontrol -l ru.koi8-r

     次のコマンドは、ファンクションキー 10 に "telnet myhost" を出力させます。

           kbdcontrol -f 10 "telnet myhost"

     ベルのために視覚効果を得ますが、ベルがバックグラウンドの画面でベルを鳴ら
     す場合に、画面がフラッシュすることを防ぐためには、次のコマンドを実行しま
     す。

           kbdcontrol -b quiet.visual

     デフォルトのコンソールキーボードを別のキーボード、例えば、最初の USB キー
     ボード (ukbd(4) を参照) に変更するためには、次のコマンドを使用します。

           kbdcontrol -k /dev/ukbd0 < /dev/console

     元のデフォルトのキーボードに切り替えるためには、次のコマンドを使用しま
     す。

           kbdcontrol -k /dev/kbd0

     kbdmux(4) ドライバによって、コンソール上で同時に 2 番目の USB キーボード
     と最初の AT キーボードの両方を使用できるようにするためには、次のコマンド
     のシーシンスを使用します。

           kbdcontrol -K < /dev/console
           kbdcontrol -a atkbd0 < /dev/kbdmux0
           kbdcontrol -a ukbd1 < /dev/kbdmux0
           kbdcontrol -k /dev/kbdmux0 < /dev/console

関連項目
     kbdmap(1), vidcontrol(1), atkbd(4), kbdmux(4), keyboard(4), screen(4),
     syscons(4), ukbd(4), vt(4), kbdmap(5), rc.conf(5)

作者
     S/ren Schmidt <sos@FreeBSD.org>

バグ
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FreeBSD 12.2                    March 16, 2016                    FreeBSD 12.2

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