日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
MAN(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル MAN(1)
名称
man -- オンラインマニュアル文書ページを表示する
書式
man [-adho] [-t | -w] [-M manpath] [-P pager] [-S mansect]
[-m arch[:machine]] [-p [eprtv]] [mansect] page ...
man -f keyword ...
man -k keyword ...
解説
man ユーティリティは、オンラインマニュアル文書ページを見つけて、表示しま
す。mansect が提供されているなら、man は、マニュアルの特定のセクションの
検索を制限します。
マニュアルのセクションは、次の通りです:
1. FreeBSD 一般的なコマンドのマニュアル
2. FreeBSD システムコールのマニュアル
3. FreeBSD ライブラリ関数のマニュアル
4. FreeBSD カーネルインタフェースのマニュアル
5. FreeBSD ファイル形式のマニュアル
6. FreeBSD ゲームのマニュアル
7. FreeBSD 雑多な情報のマニュアル
8. FreeBSD システム管理者のマニュアル
9. FreeBSD カーネル開発者のマニュアル
man が理解しているオプションは、次の通りです:
-M manpath
デフォルト検索パスの代わりに特定のコロンで区切られたマニュアルパ
スを強制します。manpath(1) を参照してください。MANPATH 環境変数を
上書きします。
-P pager
指定されたページャを使用します。デフォルトは、カラー (色) のサ
ポートが有効であるなら、``less -sR'' か、または、``less -s'' で
す。MANPAGER 環境変数を上書きし、順に PAGER 環境変数を上書きしま
す。
-S mansect
指定されたコロンで区切られたリストとして検索されるマニュアルセク
ションを制限します。デフォルトは、``1:8:2:3:n:4:5:6:7:9:l'' で
す。MANSECT 環境変数を上書きします。
-a 各 page 引数に対して最初に見つけられたもの代わりにすべてのマニュ
アルページを表示します。
-d 追加のデバッグ情報を印刷 (表示) します。冗長さを増加するには、繰
り返します。マニュアルページを表示しません。
-f whatis(1) をエミュレートします。
-h 短いヘルプメッセージを表示して、終了します。
-k apropos(1) をエミュレートします。
-m arch[:machine]
他のプラットフォーム特定のマニュアルページの検索を許可するデフォ
ルトのアーキテクチャとマシンの設定を上書きします。このオプション
のデフォルトの振る舞いを変更するためには、「実装に関する注」を参
照してくさい。MACHINE_ARCH と MACHINE 環境変数を上書きします。
-o ローカルでないマニュアルページの使用を強制します。ロケール特有の
検索が動作する方法については、「実装に関する注」を参照してくさ
い。LC_ALL, LC_CTYPE と LANG 環境変数を上書きします。
-p [eprtv]
nroff(1) または troff(1) を実行する前に、与えられたプリプロセッサ
のリストを使用します。有効なプリプロセッサの引数は、次の通りです:
e eqn(1)
p pic(1)
r refer(1)
t tbl(1)
v vgrind(1)
MANROFFSEQ 環境変数を上書きします。
-t 他の形式にマニュアルページの変換を許可する troff(1) を通してマ
ニュアルページのソースを送ります。
-w マニュアルページの内容の代わりにマニュアルページの位置を表示しま
す。
実装に関する注
ロケール特有の検索
man ユーティリティは、異なったロケールのマニュアルページをサポートしてい
ます。検索の振る舞いは、次の空でない文字列がある 3 つの環境変数の最初のも
のによって指示されます: LC_ALL, LC_CTYPE または LANG です。設定されるな
ら、man は、次の論理を使用してロケール特有のマニュアルページを検索します:
lang_country.charset
lang.charset
en.charset
例えば、LC_ALL が ``ja_JP.eucJP'' に設定されるなら、man は、セクション 1
のマニュアルページが /usr/share/man にあると見なされるとき、次のパスを検
索します:
/usr/share/man/ja_JP.eucJP/man1
/usr/share/man/ja.eucJP/man1
/usr/share/man/en.eucJP/man1
/usr/share/man/man1
プラットフォーム特有の検索
man ユーティリティは、プラットフォーム特有のマニュアルページをサポートし
ます。検索の振る舞いは、-m オプションまたは MACHINE_ARCH と MACHINE 環境
変数によって決定されます。例えば、MACHINE_ARCH が ``aarch64'' に設定さ
れ、MACHINE が ``arm64'' に設定されているなら、man は、セクション 4 のマ
ニュアルページが /usr/share/man にあると見なされるとき、次のパスを検索し
ます:
/usr/share/man/man4/aarch64
/usr/share/man/man4/arm64
/usr/share/man/man4
特定のマニュアルファイルを表示する
また、man ユーティリティは、渡されたファイルへのパスが `/' 文字を含んでい
さえすれば、特定のマニュアルページの表示をサポートします。
環境変数
次の環境変数は、man の実行に影響します:
LC_ALL, LC_CTYPE, LANG
ロケール特有のマニュアルページを見つけるために使用されます。
locale(1) コマンドを実行することによって有効な値を見つけるこ
とができます。詳細については、「実装に関する注」を参照してく
ださい。-o オプションによって影響されます。
MACHINE_ARCH, MACHINE
プラットフォーム特有のマニュアルページを見つけるために使用さ
れます。設定されていないなら、``sysctl hw.machine_arch'' と
``sysctl hw.machine'' の出力は、それぞれ使用されます。詳細に
ついては、「実装に関する注」を参照してください。-m オプション
に対応しています。
MANPATH man(1) によって使用される標準の検索パスは、MANPATH 環境変数の
パスを指定することによって変更できます。無効のパス、またはマ
ニュアルのデータベースなしのパスは、無視されます。-M によって
上書きされます。MANPATH がコロンで始めるなら、それは、デフォ
ルトリストに付加されます。それがコロンで終わるなら、それは、
デフォルトリストに前に追加されます。または、それが、2 つの隣
り合ったコロンを含んでいるなら、標準の検索パスは、コロンの間
に挿入されます。これらの条件のどれも満たされていないなら、そ
れは、標準の検索パスを上書きします。
MANROFFSEQ nroff(1) または troff(1) を実行する前にマニュアルソースのため
のプリプロセッサを決定するために使用されます。設定されていな
いなら、デフォルトは、tbl(1) です。-p オプションに対応してい
ます。
MANSECT 指定されたコロンで区切られたリストとして検索されるマニュアル
セクションを制限します。-S オプションに対応しています。
MANWIDTH 数値に設定するなら、表示されるマニュアルページの幅として使用
します。そうでなければ、特別な値 ``tty'' に設定され、出力が端
末であるなら、ページは、画面の全体の幅を越えて表示されます。
MANCOLOR 設定されるなら、カラー (色) のサポートを有効にします。
MANPAGER ファイルを表示するために使用されるプログラム。
設定されず、カラー (色) のサポートが有効にされているなら、
``less -sR'' が使用されます。
設定されず、カラー (色) のサポートが無効にされているなら、
PAGER が使用されます。値が何もないなら、``less -s'' が使用さ
れます。
関連ファイル
/etc/man.conf
システムの設定ファイル。
/usr/local/etc/man.d/*.conf
ローカルの設定ファイル。
終了ステータス
ユーティリティ man は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了し
ます。
関連項目
apropos(1), intro(1), mandoc(1), manpath(1), whatis(1), intro(2),
intro(3), intro(4), intro(5), man.conf(5), intro(6), intro(7), mdoc(7),
intro(8), intro(9)
FreeBSD 12.1 August 8, 2018 FreeBSD 12.1