FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 終了ステータス | 関連項目 | 規格 | 歴史 | バグ
COMPRESS(1)             FreeBSD 一般コマンドマニュアル             COMPRESS(1)

名称
     compress, uncompress -- データを圧縮して、展開する

書式
     compress [-fv] [-b bits] [file ...]
     compress -c [-b bits] [file]
     uncompress [-f] [file ...]
     uncompress -c [file]

解説
     compress ユーティリティは、適応可能な Lempel-Ziv 符号化を使用してファイル
     のサイズを縮小します。各 file は、同じ名前に拡張子 .Z を付け加えて名前を
     変更します。.Z 拡張子がある file 引数は、他の引数が処理された後にエラー終
     了を引き起こすことを除いて、無視されます。圧縮しても file のサイズが減少
     しないなら、ファイルは、無視されます。

     uncompress ユーティリティは、圧縮ファイルをそれらの元の形に復元して、.Z
     拡張子を削除することによってファイルの名前を変更します。ファイルの指定
     は、ファイルの .Z 拡張子を含める必要はありません。そのファイルシステムの
     ファイルの名前に .Z 拡張子がないなら、それは、圧縮復元されず、他の引数が
     処理された後に、それは、エラー終了を引き起こします。

     ファイルの名前を変更することによって、ファイルが、上書きされ、標準入力デ
     バイスが端末であるなら、ユーザは、確認のために (標準エラー出力で) プロン
     プトが出されます。プロンプトを出すことができないか、または、確認が受け取
     られないなら、ファイルは、上書きされません。

     パーミッションによって許可される更新時刻、アクセス時刻、ファイルフラグ、
     ファイルモード、ユーザ ID とグループ ID の多くは、新しいファイルに保持さ
     れ続きます。

     ファイルが指定されないか、または、file 引数が単一のダッシュ (`-') である
     なら、標準入力は、標準出力に圧縮されるか、または圧縮復元されます。入力と
     出力ファイルのいずれも通常のファイルではないなら、サイズとファイルの上書
     きの縮小のためのチェックは、実行されず、入力ファイルは、削除されず、入力
     ファイルの属性は、出力ファイルに保持されません。

     オプションは、次の通りです:

     -b bits  コードサイズ (下記参照) は、範囲 9..16 でなければならない、bits
              に制限されます。デフォルトは、16 です。

     -c       圧縮されるか、または圧縮復元される出力は、標準出力に書き込まれま
              す。ファイルは、修正されません。-v オプションは、無視されます。
              圧縮は、たとえ結果がオリジナルより大きくても、試みられます。

     -f       ファイルは、確認のためにプロンプトを出さずに上書きされます。ま
              た、compress のために、ファイルは、たとえ実際にサイズが減少され
              なくても、圧縮されます。

     -v       各ファイルの減少したパーセンテージを印刷 (表示) します。
              uncompress によって無視されるか、または、-c オプションも使用され
              ます。

     compress ユーティリティは、修正された Lempel-Ziv アルゴリズムを使用しま
     す。ファイルの共通の部分文字列は、最初に、9 ビットコード 257 以上によって
     置き換えられます。コード 512 に到達するるとき、アルゴリズムは、10 ビット
     コードに切り換えて、-b オプションによって指定された制限、またはそのデフォ
     ルトに到達するまで、より多くのビットを使用し続けます。

     制限に到達した後に、compress は、圧縮率を周期的にチェックします。それが増
     加しているなら、compress は、既存のコード辞書を使用し続けます。しかしなが
     ら、圧縮率が減少するなら、compress は、部分文字列のテーブルを破棄し、それ
     を最初から再構築します。これによって、アルゴリズムは、ファイルの次の
     "block" に適応することができます。

     ランダムなデータの圧縮復元も圧縮されたデータの再圧縮のいずれも試みられな
     いことを保証するためのマジックナンバとともに、圧縮の間に指定された bits
     パラメータは、出力内でエンコードされるので、-b オプションは、uncompress
     のために利用可能ではありません。

     得られる圧縮の量は、入力のサイズ、コードごとの bits の数、と共通の部分文
     字列の分布に依存します。通常、ソースコードまたは英語のようなテキストは、
     50-60% 減少されます。圧縮は、一般的に、(歴史的なコマンド pack で使用され
     るような) Huffman 符号化によって達成されるか、または (歴史的なコマンド
     compact で使用されるような) 適応可能な Huffman 符号化よりより良く、計算す
     る時間も少なくなります。

終了ステータス
     ユーティリティ compress および uncompress は、成功すると 0 で、エラーが
     あった場合は >0 で終了します。

     compress ユーティリティは、ファイルを圧縮する試みが、そのサイズが減少せ
     ず、-f オプションが指定されず、他のエラーが起こらないなら、2 で終了しま
     す。

関連項目
     gunzip(1), gzexe(1), gzip(1), zcat(1), zmore(1), znew(1)

     Welch, Terry A., "A Technique for High Performance Data Compression",
     IEEE Computer, 17:6, pp. 8-19, June, 1984.

規格
     ユーティリティ compressuncompress は、IEEE Std 1003.1-2001
     (``POSIX.1'') に適合しています。

歴史
     compress コマンドは、4.3BSD で登場しました。

バグ
     これらのいくつかは、他の文書化されていない機能とみなされるかもしれませ
     ん。

     compress: そのサイズを減少しないので、ユーティリティがファイルを圧縮せ
     ず、.Z 拡張子があることを除いて同じ名前のファイルが存在するなら、指定され
     たファイルは、実際に前述のように無視されません。プロンプトを出して、拡張
     子があるファイルの上書きを確認します。操作が確認されるなら、そのファイル
     は、削除されます。

     uncompress: 空のファイルが (-f を使用して) 圧縮されるなら、結果の .Z ファ
     イルも空です。それは正しいように思われますが、次に uncompress が、その
     ファイルで使用されるなら、エラーが、起こります。

     両方のユーティリティ: `-' 引数が使用され、ユーティリティがユーザにプロン
     プトを出すなら、標準入力は、プロンプトへのユーザの応答として取られます。

     両方のユーティリティ: 指定されたファイルが存在しないけれども、(compress
     のための) .Z 拡張子があるか、または (uncompress のための) 拡張子がない同
     様に指定されたものが存在するなら、ユーティリティは、失われたファイルに関
     するエラーメッセージを直ちに出力しないことによってユーザの時間を浪費し、
     継続します。代わりに、最初に既存のファイルを上書きするかの確認を問い合わ
     せ、次に、それに上書きしません。

FreeBSD 11.2                     May 17, 2002                     FreeBSD 11.2

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