FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 実装に関する注 | オプション | 関連ファイル | 関連項目 | 作者 | バグ
AT(1)                   FreeBSD 一般コマンドマニュアル                   AT(1)

名称
     at, batch, atq, atrm -- 後の実行のためにジョブをキューに入れる、調べるま
     たは削除する

書式
     at [-q queue] [-f file] [-mldbv] time
     at [-q queue] [-f file] [-mldbv] -t [[CC]YY]MMDDhhmm[.SS]
     at -c job [job ...]
     at -l [job ...]
     at -l -q queue
     at -r job [job ...]

     atq [-q queue] [-v]

     atrm job [job ...]

     batch [-q queue] [-f file] [-mv] [time]

解説
     atbatch ユーティリティは、sh(1) を使用して、その後に実行される標準入
     力からまたは指定されたファイルからコマンドを読み込みます。

     at      指定された時間に、コマンドを実行します。

     atq     ユーザがスーパユーザでないなら、ユーザの保留中 (pending) のジョブ
             をリストします。その場合に、あらゆる人のジョブがリストされます。

     atrm    ジョブを削除します。

     batch   システムのロードレベルが許可するとき、コマンドを実行します。すな
             わち、ロードアベレージが、1.5 または atrun の呼び出しで指定された
             値を下回るときです。

     at ユーティリティは、いくつかの適度に複雑な time 指定を許可します。特有の
     時刻でジョブを実行するために形式 HHMM または HH:MM の時間を受け付けます。
     (その時間がすでに過ぎているなら、次の日が、仮定されます。) 代わりのものと
     して、次のキーワードが指定されます: midnight, noon または teatime (4pm)
     と時刻は、朝または夕方に実行するために AM または PM の接尾辞をつけること
     ができます。また、ジョブが実行される日は、オプションの year を付けて形式
     month-name day の日付を与えることによって、または形式 DD.MM.YYYY,
     DD.MM.YY, MM/DD/YYYY, MM/DD/YY, MMDDYYYY または MMDDYY によって指定されま
     す。日付の指定は、時刻の指定に従わなければなりません。また、次のように時
     間を指定することができます: [now] + count time-units ここで、time-units
     (時間の単位) は、minutes, hours, days, weeks, months または years を指定
     することができ、at は、時間に today の接尾辞を付けることよって今日のジョ
     ブを実行することを伝え、時間に tomorrow の接尾辞を付けることよって明日の
     ジョブを実行することを伝えます。

     例えば、今から 3 日後の午後 4 時 (4pm) にジョブを実行するためには、at 4pm
     + 3 days を使用し、7 月 31 日の午前 10:00 時 (10:00am) にジョブを実行する
     ためには、at 10am Jul 31 を使用し、明日の午後 1 時 (1am) にジョブを実行す
     るためには、at 1am tomorrow を使用します。

     at ユーティリティは、POSIX 時刻形式 (-t オプションを参照) もサポートしま
     す。

     atbatch の両方について、コマンドは、標準入力または -f オプションで指
     定されたファイルから読み込まれ、実行されます。作業ディレクトリ、(変数
     TERM, TERMCAP, DISPLAY と _ を除いて) 環境変数と umask は、呼び出しの時間
     から保持されます。su(1) シェルから呼び出された at または batch コマンド
     は、現在のユーザ ID を保持します。ユーザは、もしあるなら、ユーザのコマン
     ドからの標準エラーと標準出力をメールします。メールは、コマンド
     sendmail(8) を使用して送信されます。atsu(1) シェルから実行されるな
     ら、ログインシェルの所有者は、メールを受け取ります。

     スーパユーザは、どんな場合でも、これらのコマンドを使用します。他のユーザ
     のために、at を使用するパーミッションは、ファイル /var/at/at.allow/var/at/at.deny によって決定されます。

     ファイル /var/at/at.allow が存在するなら、それに記述されたユーザ名だけ
     が、at を使用することが許可されます。これらの 2 つのファイルで、ユーザ
     は、ファイルの終わりでさえ、名前の直後にその行と改行文字の前にユーザ名に
     空白または他の文字がない場合のみリストされると考えられます。他の行は、無
     視され、コメントとして使用されます。

     /var/at/at.allow が存在しないなら、/var/at/at.deny がチェックされ、それに
     記述されなかったすべてのユーザ名は、at を使用することが許可されます。

     どちらも存在しないなら、スーパユーザだけが、at の使用を許可されます。これ
     は、デフォルトの設定です。

実装に関する注
     at は、5 分ごとに atrun(8) を呼び出すことによって cron(8) デーモンを通し
     て実装されること注意してください。これは、at の粒度がすべての展開のために
     最適でないかもしれないことを意味します。より細かな粒度が必要であるなら、
     /etc/crontab のシステム crontab を変更する必要があります。

オプション
     -q queue
             指定されたキューを使用します。キューの表記は、単一の文字から成り
             ます。有効なキューの表記は、a から zA から Z までの範囲です。
             c キューは、at のためのデフォルトで、batch のためのデフォルトは、
             E キューです。より大きな文字のキューは、増加された nice 値で実行
             します。ジョブが、大文字で表記されたキューに提出されるなら、それ
             は、あたかも、その時、バッチに提出されたかのように扱われます。atq
             が特有のキューを与えられたなら、そのキューの保留中のジョブだけを
             表示します。

     -m      ジョブが完了したとき、たとえ出力がなかったとしても、ユーザにメー
             ルを送信します。

     -f file
             標準入力ではなく file からジョブを読み込みます。

     -l      引数なしで、呼び出しているユーザのためのすべてのジョブをリストし
             ます。1 つ以上のジョブ番号が与えられるなら、それらのジョブだけを
             リストします。

     -d      atrm のためのエイリアスです (このオプションは、推奨されず、代わり
             に -r を使用します)。

     -b      batch のためのエイリアスです。

     -v      atq のために、完了していますが、キューの中のまだ削除されていない
             ジョブを表示します。そうでなければ、ジョブが実行される時間を表示
             します。

     -c      コマンド行にリストされたジョブを標準出力に cat (出力) します。

     -r      指定されたジョブを削除します。

     -t      POSIX 時刻形式を使用してジョブ時間を指定します。引数は、形式
             [[CC]YY]MMDDhhmm[.SS] であるべきです、ここで、文字の各ペアは、次
             を表します:

                   CC      年の最初の 2 桁 (世紀)。
                   YY      年の 2 番目の 2 桁。
                   MM      年の月、1 から 12。
                   DD      月の日、1 から 31。
                   hh      日の時間、0 から 23。
                   mm      時間の分、0 から 59。
                   SS      分の秒、0 から 60。

             CCYY 文字のペアが指定されないなら、デフォルトの値は、現在の年
             です。SS 文字のペアが指定されないなら、デフォルトの値は、0 です。

関連ファイル
     /var/at/jobs            ジョブファイルを含んでいるディレクトリ。
     /var/at/spool           出力のスプールファイルを含んでいるディレクトリ。
     /var/run/utx.active     ログインレコード。
     /var/at/at.allow        パーミッションの制御を許可する。
     /var/at/at.deny         パーミッションの制御を拒否する。
     /var/at/jobs/.lockfile  ジョブ作成のロックファイル。

関連項目
     nice(1), sh(1), umask(2), atrun(8), cron(8), sendmail(8)

作者
     at は、ほとんど Thomas Koenig <ig25@rz.uni-karlsruhe.de> によって書かれま
     した。時間の解析ルーチンは、Joe Halpin <joe.halpin@attbi.com> による少し
     の拡張を含んで、David Parsons <orc@pell.chi.il.us> によって書かれました。

バグ
     ファイル /var/run/utx.active が利用可能ではないか、壊れているなら、または
     at が呼び出される、その時点で、ユーザがログインされていないなら、メール
     は、環境変数 LOGNAME で見つかるユーザ ID に送信されます。それが未定義であ
     るか、または空であるなら、現在のユーザ IS が仮定されます。

     現在実装されているような atbatch ユーティリティは、ユーザがリソースの
     ために競合しているとき、適切ではありません。これが本当であるなら、nqs の
     ような別のバッチシステムは、より適切です。

     2038 を過ぎた日付を指定することは、いくつかのシステムで動作しないかもしれ
     ません。

FreeBSD 11.2                   January 13, 2002                   FreeBSD 11.2

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