FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
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名称 | 書式 | 解説 | コマンド | 関連項目 | 歴史 |
TFTP(1)                 FreeBSD 一般コマンドマニュアル                 TFTP(1)

名称
     tftp -- トリビアル (trivial) ファイル転送プログラム

書式
     tftp [host [port]]

解説
     tftp ユーティリティは、ユーザが、リモートマシンとのやりとりして、ファイル
     を転送することができる、インターネット TFTP (Trivial File Transfer Proto
     col; トリビアル (簡易) ファイル転送プロトコル) へのユーザインタフェースで
     す。リモートの host は、コマンド行で指定され、その場合に、tftp は、将来の
     転送のためのデフォルトのホストとして host を使用します (以下の connect コ
     マンドを参照)。

コマンド
     いったん tftp が実行すると、プロンプト ``tftp>'' を出力し、次のコマンドを
     認識します:

     ? command-name ...
              ヘルプ情報を印刷 (表示) します。

     ascii    "mode ascii" の省略表現。

     binary   "mode binary" の省略表現。

     blocksize [size]
              TFTP Read Request または Write Request パケットの TFTP ブロック
              サイズ (blksize) オプションを RFC2348 に明記されている [size] に
              設定します。有効な値は、8 と 65464 の間です。ブロックサイズが指
              定されていないなら、デフォルトで、512 バイトのブロックサイズが使
              用されます。

     blocksize2 [size]
              TFTP Read Request または Write Request パケットの TFTP blksize2
              オプションを [size] に設定します。値は、8 と 32768 の間の 2 のべ
              き乗に制限されます。これは、標準でない TFTP オプションです。

     connect host [port]
              転送のために host (とオプションで port) を設定します。TFTP プロ
              トコルは、FTP プロトコルと違って、転送の間の接続を維持しないこと
              に注意してください。したがって、connect コマンドは、実際に、接続
              を作成しませんが、どんなホストが転送のために使用されるかを単に覚
              えています。利用者は、connect コマンドを使用する必要はありませ
              ん。get または put コマンドの一環としてリモートのホストを指定す
              ることができます。

     debug level
              冗長な出力の間に、デバッグレベルを有効にするか、または無効にしま
              す。level の値として、packet, simple, options または access の 1
              つを指定できます。

     get [host:]file [localname]
     get [host1:]file1 [host2:]file2 ... [hostN:]fileN
              リモートのホストから 1 つ以上のファイルを取得しますl。host 引数
              を使用するとき、host は、将来の転送のためのデフォルトのホストと
              して使用されます。localname が指定されるなら、ファイルは、
              localname としてローカルに格納され、そうでなければ、オリジナルの
              ファイル名が、使用されます。2 つのファイルを一度にダウンロードす
              ることはできず、一度に、1 つ、3 つ、または 3 つを超えるファイル
              だけであることに注意してください。

              ホストのための IPv6 の数値アドレスを指定するためには、ホストと
              ファイル名を区切っているコロンと IPv6 アドレスで使用されるコロン
              を明確にするために、``[3ffe:2900:e00c:ffee::1234]:file'' のよう
              に角括弧を使用して囲みます。

     mode transfer-mode
              転送のためのモードを設定します。transfer-mode は、ascii または
              binary の 1 つとなります。デフォルトは、binary です。

     packetdrop [arg]
              転送の間に 100 のパケットから arg 個をランダムに落します。これ
              は、デバッグ機能です。

     put file [[host:]remotename]
     put file1 file2 ... fileN [[host:]remote-directory]
              ファイルまたは 1 組のファイルをリモートのホストに置きます。
              remotename が指定されるとき、ファイルは、remotename としてリモー
              トに格納され、そうでなければ、オリジナルのファイル名が、使用され
              ます。remote-directory 引数が使用されるなら、リモートホストは、
              UNIX マシンであると仮定されます。host のための IPv6 数値アドレス
              を指定するためには、get コマンドの以下の例を参照してください。

     options [arg]
              TFTP オプションのためのサポートを有効にするか、または無効にしま
              す。arg の有効な値は、(RFC 2347 オプションを有効にする) on、(RFC
              2347 オプションを無効にする) off と (RFC でない定義オプションの
              ためのサポートを切り替える) extra です。

     quit     tftp を終了します。ファイルの終わりでも終了します。

     rexmt retransmission-timeout
              秒単位で、パケットごとの再送タイムアウトを設定します。

     rollover [arg]
              TFTP Read Request または Write Request パケットのロールオーバオ
              プションを指定します。65535 のパケットが転送された後に、ブロック
              カウンタを arg に設定します。arg の有効な値は、0 と 1 です。これ
              は、標準でない TFTP オプションです。

     status   現在の状態を表示します。

     timeout total-transmission-timeout
              秒単位で、合計の転送タイムアウトを設定します。

     trace    パケットのトレースを切り替えます。

     verbose  冗長モードを切り替えます。

     windowsize [size]
              TFTP 読み込み要求 (Read Request) または書き込み要求 (Write
              Request) パケットの TFTP windowsize (ウィンドウサイズ) オプショ
              ンを RFC 7440 で指定されるように [size] ブロックに設定します。有
              効な値は、1 から 65535 までです。windowsize が指定されないなら、
              デフォルトの 1 つのブロックの windowsize が使用されます。

関連項目
     tftpd(8)

     次の RFC がサポートされています:

     RFC 1350: The TFTP Protocol (Revision 2).

     RFC 2347: TFTP Option Extension.

     RFC 2348: TFTP Blocksize Option.

     RFC 2349: TFTP Timeout Interval and Transfer Size Options.

     RFC 3617: Uniform Resource Identifier (URI) Scheme and Applicability
     Statement for the Trivial File Transfer Protocol (TFTP).

     標準でない rolloverblksize2 TFTP オプションは、次に記載されています:

     Extending TFTP, http://www.compuphase.com/tftp.htm.

歴史
     tftp コマンドは、4.3BSD で登場しました。

     Edwin Groothuis <edwin@FreeBSD.org> は、RFC2348 をサポートするために
     tftpd(8)tftp コードの主要な書き直しを実行しました。


     TFTP プロトコルにユーザログインまたは認証がないので、リモートサイトは、た
     ぶん、適切なある種類のファイルアクセス制限があるかもしれません。正確な方
     法は、各サイトに特有であり、したがって、ここで文書化することは困難です。

     クライアントとサーバが TFTP ブロックサイズオプション (RFC2348)、または標
     準でない TFTP ロールオーバオプションをサポートせずに、33488896 オクテット
     (65535 ブロック) より大きなファイルを転送することができません。

FreeBSD 12.4                     March 2, 2020                    FreeBSD 12.4

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