FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | ユーザオプション | グループオプション | ユーザロック | | 関連ファイル | 使用例 | 終了ステータス | 関連項目 | 歴史
PW(8)                  FreeBSD システム管理者マニュアル                  PW(8)

名称
     pw -- システムユーザとグループを作成、削除、修正と表示する

書式
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] useradd [-n] name [-u uid] [-C config] [-q]
        [-c comment] [-d dir] [-e date] [-p date] [-g group] [-G grouplist]
        [-m] [-M mode] [-k dir] [-w method] [-s shell] [-o] [-L class]
        [-h fd | -H fd] [-N] [-P] [-Y]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] useradd -D [-C config] [-q] [-b dir]
        [-e days] [-p days] [-g group] [-G grouplist] [-k dir] [-M mode]
        [-u min,max] [-i min,max] [-w method] [-s shell] [-y path]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] userdel [-n] name|uid | -u uid [-r] [-Y]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] usermod [-n] name|uid [-u newuid] | -u uid
        [-C config] [-q] [-c comment] [-d dir] [-e date] [-p date] [-g group]
        [-G grouplist] [-l newname] [-m] [-M mode] [-k dir] [-w method]
        [-s shell] [-L class] [-h fd | -H fd] [-N] [-P] [-Y]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] usershow [-n] name|uid | -u uid [-F] [-P]
        [-7] [-a]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] usernext [-C config] [-q]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] groupadd [-n] name [-g gid] [-C config] [-q]
        [-M members] [-o] [-h fd | -H fd] [-N] [-P] [-Y]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] groupdel [-n] name|gid | -g gid [-Y]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] groupmod [-n] name|gid [-g newgid] | -g gid
        [-C config] [-q] [-l newname] [-M members] [-m newmembers]
        [-d oldmembers] [-h fd | -H fd] [-N] [-P] [-Y]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] groupshow [-n] name|gid | -g gid [-F] [-P]
        [-a]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] groupnext [-C config] [-q]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] lock [-n] name|uid | -u uid [-C config] [-q]
     pw [-R rootdir] [-V etcdir] unlock [-n] name|uid | -u uid [-C config]
        [-q]

解説
     pw ユーティリティは、スーパユーザがユーザとグループを追加し、修正し、削除
     する規格化された方法で簡単に使用することができる、システム usergroup
     ファイルのためのコマンド行に基づくエディタです。pw は、ローカルなユーザと
     グループファイルでのみ動作するに注意してください。NIS ユーザとグループ
     は、NIS サーバで保守されなければなりません。pw ユーティリティは、passwd,
     master.passwd, group と安全なと安定でないパスワードデータベースファイルを
     更新することを処理し、root として実行されなければなりません。

     コマンド行で pw に提供された最初の 1 つまたは 2 つのキーワードは、引数の
     残りのためのコンテキストを提供します。キーワード usergroup は、あらゆ
     る順序で add, del, mod, show または next と組み合わされます。(例えば、
     showuser, usershow, show useruser show は、すべて同じものを意味しま
     す。) この柔軟性は、ユーザとグループのデータベース操作のために pw を呼び
     出している対話型のスクリプトのために役に立ちます。これらのキーワードに続
     いて、ユーザまたはグループ名または数値 ID が、-n name, -u uid, -g gid オ
     プションを使用する代替としてオプションで指定されます。

     次のフラグは、操作のほとんどまたはすべてのモードで共通です:

     -R rootdir    pw が動作する代替のルートディレクトリを指定します。指定され
                   たあらゆるパスは、rootdir と相対的です。

     -V etcdir     パスワード、グループと設定ファイルのために代替の位置を設定
                   します。代替の位置でユーザ/グループのデータベースを保守する
                   ために使用することができます。このスイッチが指定されるな
                   ら、システム /etc/pw.conf は、デフォルトの設定データのため
                   に読み込まれませんが、指定されたディレクトリのファイル
                   pw.conf は、代わりに使用されます (または、それが存在しない
                   なら、何も使用されません)。-C フラグは、この振る舞いを上書
                   きするためい使用されます。オプションが、操作タイプに続かな
                   ければならないところで、一般的な規則への例外として、-V フラ
                   グは、操作キーワードの前のコマンド行で使用されなければなり
                   ません。

     -C config     デフォルトで、pw は、新しいユーザアカウントとグループがどの
                   ように作成されるかに関するポリシ情報を取得するためにファイ
                   ル /etc/pw.conf を読み込みます。-C オプションは、異なった設
                   定ファイルを指定します。設定ファイルの内容のほとんどは、コ
                   マンド行オプションを通して上書きされる間に、標準の情報を設
                   定ファイルに保持するためにより便利であるかもしれません。

     -q            このオプションの使用によって、pw は、注意深く書式化された表
                   示を混乱するのではなく、pw によって返されたステータスコード
                   を解釈することが望ましいところで、対話型の環境で役に立つ、
                   エラーメッセージを抑制します。

     -N            このオプションは、addmodify 操作で利用可能で、ユーザま
                   たはグループのデータベースを更新せずに操作の結果を出力する
                   ように pw に伝えます。利用者は、標準の passwd と読み込み可
                   能な形式の間で切り替える -P オプションを使用できます。

     -Y            更新モードのいずれかでこのオプションを使用することによっ
                   て、pw は、ディレクトリ /var/yp に変更した後に make(1) を実
                   行します。これは、NIS データベースファイルの自動的な更新を
                   許可することを目的としています。個別の passwd と group ファ
                   イルが、NIS によって使用されているなら、pw が、同時にシステ
                   ムのパスワードデータベースで更新することができるように、NIS
                   passwd データベースの位置を指定するために -y path オプショ
                   ンを使用します。

ユーザオプション
     次のオプションは、useraddusermod コマンドに適用します:

     [-n] name     -u uid が与えられないなら、要求されます。ユーザ/アカウント
                   名を指定します。usermod の場合に、uid を指定できます。

     -u uid        name が与えられないなら、要求されます。ユーザ/アカウントの
                   数値 ID を指定します。usermod の場合に、name とペアにされる
                   なら、指定されたユーザ/アカウントの数値 ID を変更します。

                   通常、これらのオプションの 1 つのみは、アカウント名が uid
                   を意味するように、要求されます、逆もまた同様です。しかしな
                   がら、両方が必要とされるときがあります。例えば、usermod で
                   既存のユーザの uid を変更するとき、または useradd によって
                   新しいアカウントを作成するとき、デフォルトの uid を上書きし
                   ます。useradd で新しいユーザに uid を自動的に割り付けるため
                   に、-u オプションを使用してはいけません。また、-n または -u
                   オプションを使用せずにコマンド行で useradd, userdel,
                   usermod または usershow キーワードの直後にアカウントまたは
                   userid のいずれかを提供することができます。

     -c comment    このフィールドは、通常、ユーザの氏名、オフィスまたは所在地
                   と会社と自宅の電話番号を含んでいる最高 4 つのコンマで区切ら
                   れたフィールドに含んでいる、passwd の GECOS フィールドの内
                   容を設定します。しかしながら、これらのサブフィールドは、習
                   慣によってのみ使用され、オプションです。このフィールドが空
                   白を含んでいるなら、コメントは、ダブルクォート `"' で囲まれ
                   なければなりません。これらが、サブフィールドのセパレータと
                   して使用されるように、このフィールドでコンマを使用すること
                   を避け、また、コロン `:' 文字は、これが passwd ファイル自体
                   のためのフィールドのセパレータであるので使用することはでき
                   ません。

     -d dir        このオプションは、アカウントのホームディレクトリを設定しま
                   す。通常、これは、ホームディレクトリが、/etc/pw.conf - 通
                   常、サブディレクトリとしてアカウント名がある /home、から決
                   定されるデフォルトと異なるなら、使用されます。

     -e date       アカウントの満了日付を設定します。日付の形式は 10 進数の
                   UNIX 時間、または、`dd-mmm-yy[yy]' 形式の日付のいずれかで
                   す、ここで、dd は、日、mmm は、月で、数値またはアルファベッ
                   トの形式 ('Jan', 'Feb', その他) と年は、2 桁または 4 桁の年
                   のいずれかです。また、このオプションは、形式 `+n[mhdwoy]'
                   の相対的な日付を受け付けます、ここで `n' は、10 進数、8 進
                   数 (先導する 0) または 16 進数 (先導する 0x) の数字で、現在
                   の日付から満了日付が設定されるまで、分 (Minutes)、時
                   (Hours)、日 (Days)、週 (Weeks)、月 (Months) または年
                   (Years) が続きます。

     -p date       アカウントのパスワードの満了日付を設定します。このフィール
                   ドは、強制されたパスワードの変更を適用することを除いて、ア
                   カウントの満了日付オプションに似ています。これは、-e オプ
                   ションと同じ方法で設定されます。

     -g group      アカウントのプライマリグループを与えられたグループに設定し
                   ます。group は、その名前またはグループ番号のいずれかによっ
                   て定義されます。

     -G grouplist  アカウントのためのセカンダリグループを設定します。grouplist
                   は、グループ名またはグループ番号のコンマ、空白またはタブで
                   区切られたリストです。ユーザは、grouplist で指定されたグ
                   ループに追加され、指定されなかったすべてのグループから削除
                   されます。現在のログインセッションは、ユーザが再接続すると
                   き、効果を生じるだけの、グループのメンバシップの変更によっ
                   て影響されません。注: grouplist でユーザをそれらのプライマ
                   リグループに追加しません。

     -L class      このオプションは、作成されているユーザのためのログインクラ
                   スを設定します。ユーザのログインクラスに関する詳細について
                   は、login.conf(5)passwd(5) を参照してください。

     -m            このオプションは、ユーザのホームディレクトリを作成すること
                   を試みるように pw に指示します。useradd で新しいアカウント
                   を追加するとき、主に役に立ちますが、これは、既存のユーザの
                   ホームディレクトリをファイルシステムの他の場所に移動すると
                   き、また役に立ちます。新しいホームディレクトリは、通常、
                   ユーザが好みに合わせて個人向けに変更される、シェル設定ファ
                   イルの設定を含んでいる、skeleton ディレクトリの内容で追加さ
                   れます。このディレクトリのファイルは、通常、dot 接頭辞が取
                   り除かれ、dot.<config> と名前が付けられます。-musermod
                   のアカウントで使用されるとき、ユーザのホームディレクトリの
                   既存の設定ファイルは、スケルトンファイルで上書きされませ
                   ん。

                   ユーザのホームディレクトリが作成されるとき、デフォルトで新
                   しいアカウントの名前を付けて、-b オプション (下記参照) に
                   よって指定されるような basehome ディレクトリのサブディレク
                   トリとなります。これは、必要なら、コマンド行の -d オプショ
                   ンによって上書きすることができます。

     -M mode       現在の umask(2) によって変更された指定された mode でユーザ
                   のホームディレクトリを作成します。省略されるなら、親プロセ
                   スの umask(2) からそれを得られます。このオプションは、-m フ
                   ラグと組み合わせる場合のみ役に立ちます。

     -k dir        ユーザのホームディレクトリが作成されるとき、基本的なスター
                   トアップと設定ファイルがコピーされる、skeleton (スケルトン)
                   ディレクトリを設定します。このオプションは、-d または -m フ
                   ラグで使用されるときのみ意味があります。

     -s shell      ユーザのログインシェルを shell に設定するか、または変更しま
                   す。シェルプログラムへのパスが省略されるなら、pw は、
                   /etc/pw.conf で指定された shellpath を検索し、必要に応じ
                   て、それを満たします。利用者は、そうする特有な理由がないな
                   ら、利用者は、パスを指定することを避けるべきであることに注
                   意してください - これによって、pw は、プログラムが、存在
                   し、実行形式であることを有効にすることができます。フルパス
                   を指定すること (または空白 "" シェルを指定すること) は、こ
                   のチェックを避けて、対話型のログインのために意図されないア
                   カウントのために設定されるべきである /nonexistent のような
                   エントリを許可します。

     -h fd         このオプションは、対話型のスクリプトが、pw を使用してるアカ
                   ウントパスワードを設定することができる特別なインタフェース
                   を提供しています。コマンド行と環境は、プログラムが情報を受
                   け付けることができる根本的に安全でないメカニズムであるの
                   で、pw は、(通常、対話型のスクリプトとプログラムの間のパイ
                   プ) ファイル記述子を通してアカウントとグループのパスワード
                   の設定を許可するだけです。sh, bash, kshperl すべては、
                   これを行なうことができるメカニズムがあります。代わりに、pw
                   は、-h 0 が与えられるなら、パスワードを読み込むファイル記述
                   子として stdin (標準入力) を指定して、ユーザのパスワードの
                   ためのプロンプトを出します。このパスワードは、1 度だけ読み
                   込まれ、対話型に使用するのではなくスクリプトによって使用す
                   ることを目的としていることに注意してください。利用者が、
                   passwd(1) の行に沿って新しいパスワードの確認をしたいなら、
                   これは、pw を呼び出す対話型のスクリプトの一部として実装され
                   なければなりません。

                   `-' の値が、引数 fd として与えられるなら、パスワードは、パ
                   スワードベースのログインを通してアカウントをアクセスできな
                   くする、`*' に設定されます。

     -H fd         指定されたファイル記述子から暗号化されたパスワードの文字列
                   を読み込みます。これは、-h に似ていますが、パスワードは、パ
                   スワードデータベースに直接書き込みために適切な形式で、すで
                   に暗号化されて供給されるべきです。

     既存のユーザ id を複写する新しいアカウントを作成するために useradd を使用
     することができます。通常、これは、エラーと見なされ、拒否されますが、-o オ
     プションは、複製のためのチェックを上書きし、ユーザ id の複写を許可しま
     す。利用者が、異なったコンテキスト (異なったグループ割り付け、異なった
     ホームディレクトリ、異なったシェル) の下でログインに同じユーザを許可しま
     すが、各アカウントのユーザのファイルにアクセスするための同じパーミッショ
     ンを基本的に提供するなら、これは、役に立ちます。

     useradd コマンドは、-D オプションを使用して新しいユーザとグループのデフォ
     ルトを設定する能力もあります。新しいユーザを追加する代わりに、pw は、デ
     フォルトの新しいセットを、その設定ファイル /etc/pw.conf に書き込みます。
     -D オプションを使用するとき、利用者は、-n name または -u uid を使用してい
     けません、そうでなければ、エラーの結果となります。-D の使用は、useradd コ
     マンドでいくつかのコマンド行のスイッチの意味を変更します。これらは、次の
     通りです:

     -D            /etc/pw.conf 設定ファイルのデフォルト値、または -C config
                   オプションが使用されるなら、異なる指定された設定ファイルを
                   設定します。

     -b dir        ユーザのホームディレクトリが作成されるルートディレクトリを
                   設定します。これのためのデフォルト値は、/home ですが、要求
                   されるように他の場所に設定することができます。

     -e days       デフォルトのアカウントの満了期限を日付単位で設定します。-D
                   が使用されるとき、days 引数は、異なって解釈されます。それ
                   は、数値でなければならず、アカウントの有効期限を作成した後
                   に、日付の数を表します。0 の値は、有効期限の自動的な計算を
                   抑制します。

     -p days       デフォルトのパスワード有効期間を日数単位で設定します。-D が
                   使用されるとき、days 引数は、異なって解釈されます。それは、
                   数値でなければならず、アカウントが期限切れになる作成の数日
                   後を表されなければなりません。0 の値は、有効期限の自動的な
                   計算を抑制します。

     -g group      新しいユーザのためのデフォルトのグループを設定します。空白
                   のグループが、-g "" を使用して指定されるなら、新しいユーザ
                   は、それらのログイン名と同じ名前で、それら自体のプライベー
                   トなプライマリグループを割り付けます。グループが供給される
                   なら、その名前または uid のいずれかは、引数として与えられま
                   す。

     -G grouplist  新しいユーザがメンバシップを与えられるデフォルトグループを
                   設定します。これは、プライマリグループのグループの個別の集
                   合です。プライマリと特別なグループの両方として同じグループ
                   を指名することを避けます。言い換えると、これらの特別なグ
                   ループは、プライマリグループ以外のグループのメンバシップを
                   決定します。grouplist は、グループ名または ID のコンマで区
                   切られたされたリストで、常に、それらのシンボリック名によっ
                   て /etc/pw.conf に格納されます。

     -L class      このオプションは、新しいユーザのためのデフォルトのログイン
                   クラスを設定します。

     -k dir        プロトタイプのシェルと他の初期化ファイルは、pw がユーザの
                   ホームディレクトリを作成するとき、コピーされる、デフォルト
                   のスケルトンディレクトリを設定します。これらのファイルの命
                   名規則については、-k の説明を参照してください。

     -u min,max, -i min,max
                   pw によって作成された新しいアカウントとグループのために割り
                   付けられた最小で最大のユーザとグループ ID を設定します。そ
                   れぞれのためのデフォルト値は、最小の 1000 と最大の 32000 で
                   す。minmax は、両方の数値であり、max は、min より大きく
                   なければならず、両方は、0 から 32767 までの間でなければなり
                   ません。一般的に、100 未満のユーザとグループ ID は、システ
                   ムによって使用するために予約されていて、また、32000 より大
                   きな番号は、特別の目的のために予約されています (いくつかの
                   システムデーモンによって使用されます)。

     -w method     -w オプションは、新しく作成されたユーザアカウントのためのパ
                   スワードを設定するために使用されるデフォルト方法を選択しま
                   す。method は、次の 1 です:

                         no      新しく作成されたアカウントのログインを無効に
                                 します。
                         yes     パスワードをアカウント名となるように強制しま
                                 す。
                         none    空白のパスワードを強制します。
                         random  ランダムなパスワードを生成します。

                   `random' または `no' 方法は、最も安全です。前者の場合に、pw
                   は、それら自体の (たぶん、まずく選択された) パスワードを選
                   択するために許可されるのではなく、ユーザが、発行されたパス
                   ワードであるとき、適切である、パスワードを生成し、標準出力
                   にそれを印刷 (表示) します。`no' 方法は、スーパユーザが、パ
                   スワードでアクセス可能なアカウントを与えるために passwd(1)
                   を使用することを必要とします。

     -y path       利用者が NIS で直接 /etc/master.passwd からの情報を共有して
                   いないなら、これは、NIS によって使用されるデータベースのパ
                   ス名を設定します。利用者は、NIS サーバに対してこのオプショ
                   ンのみを設定するべきです。

     userdel コマンドには、3 つの個別のオプションがあります。-n name-u uid
     オプションは、既に上記に取り上げられています。追加のオプションは、次の通
     りです:

     -r            これは、ユーザのホームディレクトリとその内容のすべてを削除
                   するように pw に伝えます。pw ユーティリティは、システムから
                   ファイルを削除するとき、慎重過ぎるぐらい慎重となります。始
                   めに、また、削除されているアカウントの uid がシステムで別の
                   アカウントによって使用され、パスワードファイルの 'ホーム'
                   ディレクトリが、文字 `/' で始まる有効なパスであるなら、それ
                   は、削除されません。次に、それは、実際にユーザによって所有
                   されているファイルとディレクトリとユーザのホームディレクト
                   リの下で誰かによって所有されているシンボリックリンクをだけ
                   を削除します。最後に、ユーザによって所有されているすべての
                   内容を削除した後に、空のディレクトリのみが削除されます。い
                   くらかの追加のクリーンアップの作業が必要であるなら、これ
                   は、管理者に残されています。

     これらがユーザ名に無条件にアタッチされるように、アカウントが削除されると
     き、メールスプールファイルと crontab は、常に削除されます。また、at に
     よって処理されるためにキューに入れられたジョブは、ユーザの uid がユニーク
     であり、システムの別のアカウントによって使用されていないなら、削除されま
     す。

     usermod コマンドは、次の 1 つの追加のオプションを加えます:

     -l newname    このオプションは、`newname' の既存のアカウント名の変更を許
                   可します。新しい名前は、まだ存在してはいけません、そして、
                   既存のアカウント名を複写するあらゆる試みは、拒否されます。

     usershow コマンドは、2 つの形式の 1 つのアカウントを見ることを許可しま
     す。デフォルトで、形式は、`*' で置き換えられたパスワードのフィールドで
     /etc/master.passwd で使用された形式と同一です。-P オプションが使用される
     なら、pw は、より人間に読み込み可能な形式でアカウントの詳細を出力します。
     -7 オプションが使用されるなら、アカウントの詳細は、v7 形式で表示されま
     す。-a オプションは、現在のファイルのすべてのユーザをリストします。-F を
     使用して、pw は、たとえそれが存在しなくてもアカウントの詳細を印刷 (表示)
     することを強制します。

     コマンド usernext は、コロンによって区切られた、次に利用可能なユーザとグ
     ループ id を返します。これは、通常、pw を使用する対話型のスクリプトまたは
     フロントエンドにだけ重要です。

グループオプション
     (前のセクションの開始で説明される) -C-q オプションは、グループの操作
     コマンドで利用可能です。すべてのグループ関連のコマンドへの他の共通のオプ
     ションは、次の通りです:

     [-n] name      -g gid が与えられないなら、要求されます。グループ名を指定
                    します。groupmod の場合に、gid を指定することができます。

     -g gid         name が与えられないなら、要求されます。グループの数値 ID
                    を指定します。groupmod の場合に、name とペアであるなら、指
                    定されたグループの数値 ID を変更します。

                    アカウント名と ID フィールドと同様に、利用者は、通常、グ
                    ループ名が uid を意味し、逆もまた同様に、これらの 1 つを供
                    給する必要だけがあります。利用者は、新しいグループに対して
                    特有のグループ ID を設定するとき、または既存のグループの
                    uid を変更するときの両方で使用する必要だけがあります。

     -M memberlist  このオプションは、既存のユーザを (groupadd で) 新しいグ
                    ループに追加するか、または既存の (groupmod で) メンバシッ
                    プのリストを置き換える代わりの方法を提供しています。
                    memberlist は、有効で、既存のユーザ名または uid のコンマで
                    区切られたリストです。

     -m newmembers  -M と似ています、このオプションによって、メンバの既存のリ
                    ストを置き換えないで、グループに既存のユーザを追加すること
                    ができます。ログイン名またはユーザ ID を使用することがで
                    き、重複するユーザは、黙って削除されます。

     -d oldmembers  -M と似ています、このオプションによって、メンバの既存のリ
                    ストを置き換えないで、グループから既存のユーザを削除するこ
                    とができます。ログイン名またはユーザ ID を使用することがで
                    き、重複するユーザは、黙って削除されます。

     また groupadd には、新しいグループに既存のグループの ID の割り付けを許可
     する -o オプションがあります。デフォルトのアクションは、グループを追加す
     る試みを拒否することで、このオプションは、重複するグループ ID のための
     チェックを上書きします。グループ ID を重複するあらゆる必要は、めったにあ
     りません。

     groupmod コマンドは、1 つの追加のオプションを追加します:

     -l newname     このオプションは、`newname' に既存のグループ名の変更を許可
                    します。新しい名前は、まだ存在してはいけません、既存のグ
                    ループ名を重複するあらゆる試みは、拒否されます。

     groupshow のためのオプションは、グループ ID を指定する -u uid を置き換え
     る -g gid を付けた usershow と同じです。-7 オプションは、groupshow コマン
     ドに適用されません。

     コマンド groupnext は、標準出力に次に利用可能なグループ ID を返します。

ユーザロック
     pw ユーティリティは、ユーザのための簡単なパスワードのロックメカニズムをサ
     ポートしています。それは、成功した認証を防止するために master.passwd のパ
     スワードフィールドの最初に文字列 `*LOCKED*' を前に追加することによって動
     作します。

     lockunlock コマンドは、それぞれ、ロックするか、またはアンロックするア
     カウントのユーザ名または uid を取ります。上で説明されるような -V, -C-q オプションは、これらのコマンドによって受け付けられます。


     各コマンドで利用可能なオプションの要約について、利用者は、次を使用するこ
     とができます
           pw [command] help
     例えば、
           pw useradd help
     は、useradd 操作のためのすべての利用可能なオプションをリストします。

     pw ユーティリティては、passwd の GECOS フィールド (ユーザのフルネーム、オ
     フィス、仕事場と自宅の電話番号のサブフィールド) に 8 ビット文字を許可しま
     すが、ユーザのログインとグループ名にそれらを許可しません。インターネット
     との接続は、利用者のメール転送プログラムが 8BITMIME をサポートし、8 ビッ
     ト文字を含んでいるヘッダを 7 ビット quoted-printable (引用された印刷可能)
     形式に変換することを必要とするので、警告とともに 8 ビット文字を使用しま
     す。sendmail(8) は、これをサポートします。GECOS フィールドの 8 ビット文字
     の使用は、ユーザのデフォルトのロケールと文字セットとともに使用されるべき
     で、それらの使用なしで実装されるべきではありません。8 ビット文字を使用す
     ることは、fingerd(8) と passwd ファイルで指定されたフルネームがデフォルト
     で使用される、IRC のような、小数の TCP/IP クライアントのような、インター
     ネットを越える GECOS フィールドの内容を送信する他のプログラムにも影響する
     かもしれません。

     pw ユーティリティは、ユーザ、またはグループ追加、削除のようなアクションが
     起こるとき、ログを、/var/log/userlog ファイルに書き込みます。pw.conf(5)
     で、このログファイルの位置を変更することができます。

関連ファイル
     /etc/master.passwd      ユーザデータベース
     /etc/passwd             Version 7 形式のパスワードファイル
     /etc/login.conf         ユーザケーパビリティデータベース
     /etc/group              グループデータベース
     /etc/pw.conf            pw のデフォルトのオプションファイル
     /var/log/userlog        ユーザ/グループ修正のログファイル

使用例
     新しいユーザ Glurmo Smith (gsmith) を追加します。gsmith ログイングループ
     が、まだ存在しないなら、作成されます。ログインシェルは、csh(1) に設定され
     ます。まだホームディレクトリが存在しないなら、/home/gsmith に新しいホーム
     ディレクトリが、作成されます。最後に、ランダムなパスワードが生成され、表
     示されます:

           pw useradd -n gsmith -c "Glurmo Smith" -s /bin/csh -m -w random

終了ステータス
     pw ユーティリティは、操作に成功すれば、EXIT_SUCCESS を返し、そうでなけれ
     ば pw は、sysexits(3) によって定義された次の終了コードの 1 つを返します:

     EX_USAGE
           •   コマンド行の構文エラー (無効のキーワード、未知のオプション)。

     EX_NOPERM
           •   root 以外で、更新モードの 1 つを実行することを試みます。

     EX_OSERR
           •   メモリ割り付けエラー。
           •   パスワードファイルの記述子の読み込みエラー

     EX_DATAERR
           •   提供された悪いか、または無効のデータ、またはコマンド行で、また
               はパスワードファイルの記述子を通して失われるデータ。
           •   root アカウントの名前の変更または uid の変更、削除の試み。

     EX_OSFILE
           •   スケルトンのディレクトリが無効、または存在しない。
           •   基本ホームディレクトリが無効、または存在しない。
           •   指定された無効または存在しないシェル。

     EX_NOUSER
           •   指定されたユーザ、ユーザ ID、グループ、またはグループ ID が存在
               しない。
           •   記録され、追加され、または修正されたユーザまたはグループが突然
               消えた。

     EX_SOFTWARE
           •   指定された範囲内で利用可能な、グループ ID、またはユーザ ID がな
               い。

     EX_IOERR
           •   設定ファイルを再書き込みができない。
           •   グループまたはユーザデータベースファイルのエラー更新。
           •   パスワードまたはグループデータベースファイルの更新エラー。

     EX_CONFIG
           •   設定された基本のホームディレクトリがない。

関連項目
     chpass(1), passwd(1), umask(2), group(5), login.conf(5), passwd(5),
     pw.conf(5), pwd_mkdb(8), vipw(8)

歴史
     pw ユーティリティは、SYSV shadow のサポートソフトで使用されるオプションの
     多くを模倣するために書かれましたが、4.4BSD オペレーティングシステムに特有
     の passwd と group フィールドに対して修正され、主要な要素のすべてを単一の
     コマンドに結合しています。

FreeBSD 11.2                   December 10, 2017                  FreeBSD 11.2

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