日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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PASSWD(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル PASSWD(1)
名称
passwd, yppasswd -- ユーザのパスワードを修正する
書式
passwd [-l] [user]
yppasswd [-l] [-y] [-d domain] [-h host] [-o]
解説
passwd ユーティリティは、ユーザのローカル、Kerberos、または NIS パスワー
ドを変更します。ユーザがスーパユーザでないなら、passwd は、最初に現在のパ
スワードのためのプロンプトを出し、正確なパスワードが入力されないなら、継
続しません。
新しいパスワードを入力するとき、入力された文字は、通りすがりの人にパス
ワードを見られることを避けるため、エコー (表示) しません。passwd ユーティ
リティは、タイプミスを検出するために 2 度新しいパスワードのためにプロンプ
トを出します。
パスワードの合計の長さは、_PASSWORD_LEN (現在 128 文字) 未満でなければな
りません。
いったん、パスワードが確認されると、passwd は、新しいパスワード情報を
Kerberos の確証ホストに伝達します。
次のオプションが利用可能です:
-l Kerberos データベースではなく、ローカルなパスワードファイルだけ
で、パスワードを更新します。ローカルなパスワードだけを変更すると
き、pwd_mkdb(8) は、パスワードデータベースを更新するために使用さ
れます。
ローカルまたは NIS パスワードを変更するとき、次のパスワードの変更日付は、
ユーザのログインクラスの ``passwordtime'' ケーパビリティにしたがって設定
されます。
別のユーザの Kerberos パスワードを変更するために、最初に kinit(1) を実行
し、続いて passwd を実行しなければなりません。スーパユーザは、ローカルな
パスワードだけが修正されるなら、ユーザの現在のパスワードを提供する必要は
ありません。
NIS との相互作用
passwd ユーティリティは、NIS ための組み込みサポートがあります。ユーザが
NIS パスワードデータベースに存在するが、ローカルに存在しないなら、passwd
は、自動的に yppasswd モードに切り替えます。指定されたユーザがローカルな
パスワードデータベースまたは NIS パスワードマップのいずれにも存在しないな
ら、passwd は、エラーを返します。
NIS パスワードを変更するとき、特権がないユーザは、認証のためにユーザの古
いパスワードを与えることが要求されます (rpc.yppasswdd(8) デーモンは、NIS
パスワードマップへのあらゆる変更を許可する前に、オリジナルのパスワードを
要求します)。この制限は、1 つの重要な例外を除いて、スーパユーザでも適用さ
れます: パスワード認証は、NIS マスタサーバでスーパユーザに対して無視され
ます。これは、NIS マスタサーバのスーパユーザが、あらゆる人の NIS パスワー
ドに無制限の変更を行なうことができることを意味します。NIS クライアントシ
ステムと NIS スレーブサーバのスーパユーザは、それでも、更新が処理される前
に、パスワードを提供する必要があります。
次の追加オプションは、NIS で使用するためにサポートされています:
-y passwd の発見的なチェックを上書きし、強制的に NIS モードにしま
す。
-l NIS が有効にされるとき、-l フラグは、強制的に passwd を ``ローカ
ルのみ'' のモードにするために使用することができます。NIS ユーザが
同じログイン名で存在するとき、ローカルなユーザのためのエントリを
変更するために、このフラグを使用することができます。例えば、利用
者は、NIS パスワードマップとローカルなユーザデータベースの両方で
bin または daemon のようなシステム ``代替'' (placeholder) のため
のエントリをときどき見つけます。デフォルトで、passwd は、NIS パス
ワードを変更しようとします。代わりにローカルなパスワードを変更す
るために -l フラグを使用することができます。
-d domain
NIS パスワードを変更するとき、どのようなドメインを使用するかを指
定します。デフォルトで、passwd は、システムデフォルトのドメインが
使用されるべきであると仮定します。このフラグは、主として、NIS マ
スタサーバでスーパユーザによって使用するためです: 単一の NIS サー
バは、複数のドメインをサポートすることができます。また、passwd コ
マンドが、どのようなドメインに動作するかを伝える必要がある場合
に、NIS マスタのドメイン名が設定できないことがあります (また、NIS
サーバがクライアントとなる必要はありません)。
-h host
NIS サーバの名前を指定します。このオプションは、-d オプションとと
もに、ローカルでない NIS サーバの NIS パスワードを変更するために
使用することができます。ドメインが -d オプションで指定され、
passwd が、NIS マスタサーバ (たぶん、ローカルなドメイン名が設定さ
れないので) の名前を決定することができないとき、NIS マスタの名前
は、``localhost'' であると仮定されます。これは、-h フラグで上書き
することができます。指定されるホスト名は、NIS マスタの名前である
必要はありません: 与えられたマップのための NIS マスタの名前は、ド
メインのあらゆる NIS サーバ (マスタまたはスレーブ) を問い合わせる
ことによって決定することができるので、スレーブサーバの名前を指定
することは、同じようにうまく動作します。
-o NIS マスタサーバでスーパユーザのためのパスワード認証チェックを自
動的に上書きできません。代わりに、``old'' モードを仮定します。こ
のフラグは、実用的な用途を制限していますが、テストのために役に立
ちます。
関連ファイル
/etc/master.passwd ユーザのデータベース
/etc/passwd Version 7 形式のパスワードファイル
/etc/passwd.XXXXXX パスワードファイルの一時的なコピー
/etc/login.conf ログインクラスのケーパビリティデータベース
関連項目
chpass(1), kinit(1), login(1), login.conf(5), passwd(5), kerberos(8),
kpasswdd(8), pam_passwdqc(8), pw(8), pwd_mkdb(8), vipw(8)
Robert Morris and Ken Thompson, UNIX password security.
注
yppasswd コマンドは、実際に、単なる passwd へのリンクです。
歴史
passwd コマンドは、Version 6 AT&T UNIX で登場しました。
FreeBSD 11.2 February 14, 2014 FreeBSD 11.2