FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | パーティショニングスキーム | パーティションタイプ | 属性 | ブートストラップ | 操作上のフラグ | リカバリング | SYSCTL 変数 | 終了ステータス | 使用例 | 関連項目 | 歴史 | 作者
GPART(8)               FreeBSD システム管理者マニュアル               GPART(8)

名称
     gpart -- ディスクパーティショニングの GEOM クラスのための制御ユーティリ
     ティ

書式
     gpart add -t type [-a alignment] [-b start] [-s size] [-i index]
           [-l label] [-f flags] geom
     gpart backup geom
     gpart bootcode [-b bootcode] [-p partcode -i index] [-f flags] geom
     gpart commit geom
     gpart create -s scheme [-n entries] [-f flags] provider
     gpart delete -i index [-f flags] geom
     gpart destroy [-F] [-f flags] geom
     gpart modify -i index [-l label] [-t type] [-f flags] geom
     gpart recover [-f flags] geom
     gpart resize -i index [-a alignment] [-s size] [-f flags] geom
     gpart restore [-lF] [-f flags] provider [...]
     gpart set -a attrib -i index [-f flags] geom
     gpart show [-l | -r] [-p] [geom ...]
     gpart undo geom
     gpart unset -a attrib -i index [-f flags] geom
     gpart list
     gpart status
     gpart load
     gpart unload

解説
     gpart ユーティリティは、通常ディスクの GEOM プロバイダをパーティションで
     区切るために使用されます。最初の引数は、次の取られる動作です:

     add       geom によって与えられたパーティショニングスキームに新しいパー
               ティションを追加します。パーティションは、-b start オプションに
               よって与えられた論理的なブロックアドレスで始まります。そのサイ
               ズは、-s size オプションで与えられます。SI ユニット接尾辞は、許
               可されています。-b-s オプションの 1 つまたは両方を省略する
               ことができます。そうだとしたら、それらは、自動的に計算されま
               す。パーティションのタイプは、-t type オプションによって与えら
               れます。パーティションタイプは、下記の「パーティションタイプ」
               と表題がつけられたセクションで議論されます。

               追加オプションは、次を含みます:

               -a alignment  指定されるなら、gpart ユーティリティは、start オ
                             フセットとパーティション sizealignment 値の倍
                             数に整列するように試みます。

               -i index      新しいパーティションでパーティションテーブルのイ
                             ンデックスは、置かれる場所です。インデックスは、
                             パーティションを表すために使用されるデバイス特殊
                             ファイルの名前を決定します。

               -l label      パーティションにアタッチされたラベル。このオプ
                             ションは、パーティションラベルをサポートするパー
                             ティショニングスキームで使用されるときのみ、有効
                             です。

               -f flags      追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明につい
                             ては、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられた
                             セクションを参照してください。

     backup    restore 動作で使用される特別な形式で標準出力にパーティション
               テーブルをダンプします。

     bootcode  (-b bootcode を使用して) geom に関するパーティショニングスキー
               ムのメタデータにブートストラップコードを組み込むか、または (-p
               partcode-i index を使用して) パーティションにブートストラッ
               プコードを書き込みます。すべてのパーティショニングスキームに、
               組み込みのブートストラップコードがあるわけではないので、-b
               bootcode オプションは、本来、スキーム特有です (下記の「ブートス
               トラップ」のタイトルのセクションを参照)。-b bootcode オプション
               は、ブートストラップコードを含むファイルを指定します。ファイル
               の内容とサイズは、パーティショニングスキームによって決定されま
               す。-p partcode オプションは、パーティションに書き込まれること
               を意図するブートストラップコードを含んでいるファイルを指定しま
               す。パーティションは、-i index オプションによって指定されます。
               ファイルのサイズは、パーティションのサイズより小さくなけらばな
               りません。

               追加オプションは、次を含みます:

               -f flags    追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明について
                           は、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセク
                           ションを参照してください。

     commit    geom geom のためのあらゆる保留中 (pending) の変更をコミットしま
               す。すべての動作は、デフォルトでコミットされ、保留中の変更の結
               果となりません。それらが、コミットできないように、-f flags オプ
               ションで動作を変更することができますが、保留中となります。保留
               中の変更は、geom と gpart ユーティリティによって反映されます
               が、それらは、実際にディスクに書き込まれません。commit 動作は、
               ディスクにすべての保留中の変更を書き込みます。

     create    provider によって与えられたプロバイダで新しいパーティショニング
               スキームを作成します。-s scheme オプションは、使用するスキーム
               を決定します。カーネルは、ディスクをパーティショニングするため
               にスキームを使用することができる前に特別のスキームのサポートが
               なければなりません。

               追加オプションは、次を含みます:

               -n entries  パーティションテーブルのエントリの数。すべてのパー
                           ティショニングスキームには、最小の数と最大の数のエ
                           ントリがあります。このオプションによって、制限内の
                           エントリの数でテーブルを作成することができます。い
                           くつかのスキームには、最小と等しい最大があり、いく
                           つかのスキームには、無制限と見なされる十分大きな最
                           大があります。デフォルトで、パーティションテーブル
                           は、エントリの最小の数で作成されます。

               -f flags    追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明について
                           は、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセク
                           ションを参照してください。

     delete    geom geom からパーティションを削除し、-i index オプションによっ
               てさらに識別されます。カーネルによってアクティブにパーティショ
               ンを使用することができません。

               追加オプションは、次を含みます:

               -f flags    追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明について
                           は、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセク
                           ションを参照してください。

     destroy   geom geom によって実装されるようにパーティショニングスキームを
               破壊します。

               追加オプションは、次を含みます:

               -F          たとえ空でなくても、強制的にパーティションテーブル
                           を破壊します。

               -f flags    追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明について
                           は、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセク
                           ションを参照してください。

     modify    geom geom からパーティションを変更し、-i index オプションによっ
               てさらに識別されます。パーティションのタイプ、そして/または、ラ
               ベルのみを変更することができます。パーティションのタイプを変更
               するには、-t type オプションで新しいタイプを指定します。パー
               ティションのラベルを変更するには、-l label オプションで新しいラ
               ベルを指定します。すべてのパーティショニングスキームは、ラベル
               をサポートしません、そのような場合にパーティションラベルを変更
               しようと試みることは無効です。

               追加オプションは、次を含みます:

               -f flags    追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明について
                           は、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセク
                           ションを参照してください。

     recover   geom geom で不正なパーティションのスキームメタデータを復旧しま
               す。追加情報については、下記の「リカバリング」と表題が付けられ
               たセクションを参照してください。

               追加オプションは、次を含みます:

               -f flags    追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明について
                           は、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセク
                           ションを参照してください。

     resize    geom geom とさらに -i index よって識別されるパーティションをリ
               サイズします。新しいパーティションサイズは、論理的なブロック番
               号で表され、-s size オプションによって与えることができます。-s
               オプションが省略されるなら、新しいサイズは、自動的に与えられた
               geom geom から利用可能な最大まで計算されます。

               追加オプションは、次を含みます:

               -a alignment  指定されるなら、gpart ユーティリティは、パーティ
                             ション sizealignment 値の倍数に整列するように
                             試みます。

               -f flags      追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明につい
                             ては、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられた
                             セクションを参照してください。

     restore   以前に backup 動作によって作成され、標準入力から読み込まれた
               バックアップからパーティションテーブルを復旧します。パーティ
               ションテーブルだけが復旧されます。この動作は、パーティションの
               内容に影響しません。パーティションテーブルを復旧し、必要である
               なら、ブートコードを書いた後に、ユーザデータは、バックアップか
               ら復旧されなければなりません。

               追加オプションは、次を含みます:

               -F          復旧する前に与えられた provider でパーティション
                           テーブルを破壊します。

               -l          それらをサポートするパーティショニングスキームのた
                           めにパーティションラベルを返します。

               -f flags    追加の操作上のフラグ。使用に関する議論については、
                           以下の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセクショ
                           ンを参照してください。

     set       パーティションエントリで名前が付けられた属性を設定します。利用
               可能な属性のリストにつては、下記のセクションの表題「属性」を参
               照してください。

               追加オプションは、次を含みます:

               -f flags    追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明について
                           は、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセク
                           ションを参照してください。

     show      何も指定されないなら、指定された geom またはすべての geom のた
               めの現在のパーティション情報に表示します。デフォルトの出力は、
               各パーティションの論理的な開始ブロック、ブロック単位のパーティ
               ションサイズ、パーティションのインデックス数、パーティションタ
               イプと人間に読み込み可能なパーティションサイズを含んでいます。
               ブロックサイズと位置は、gpart list によって表示されるようなデバ
               イスのセクタサイズに基づいています。追加オプションは、次を含み
               ます:

               -l          パーティションラベルをサポートするパーティショニン
                           グスキームに関して、パーティションタイプの代わりに
                           それらを印刷 (表示) します。

               -p          パーティションのインデックスの代わりにプロバイダ名
                           を表示します。

               -r          シンボリック名の代わりに生のパーティションタイプを
                           表示します。

     undo      geom geom のためにあらゆる保留中の変更を元に戻します。この動作
               は、commit 動作の反対で、コミットされていない任意の変更を元に戻
               すために使用することができます。

     unset     パーティションエントリで名前が付けられた属性をクリアします。利
               用可能な属性のリストにつては、下記のセクションの表題「属性」を
               参照してください。

               追加オプションは、次を含みます:

               -f flags    追加の操作上のフラグ。その使用に関する説明について
                           は、下記の「操作上のフラグ」と表題が付けられたセク
                           ションを参照してください。

     list      geom(8) 参照。

     status    geom(8) 参照。

     load      geom(8) 参照。

     unload    geom(8) 参照。

パーティショニングスキーム
     いくつかのパーティショニングスキームは、gpart ユーティリティによってサ
     ポートされます:

     APM    PowerPC(R) Macintosh(R) コンピュータによって使用される、Apple Par
            tition Map。GEOM_PART_APM カーネルオプションを要求します。

     BSD    MBR パーティションを細分割するために通常使用される、旧来の BSD
            disklabel。(MBR なしで単一のパーティショニングメソッドとして、この
            スキームも使用することができます。他のオペレーティングシステムの
            パーティション編集ツールは、しばしば裸の disklabel パーティション
            レイアウトを理解しないので、これは、時々、``危険なほどに専念する''
            (dangerously dedicated) と呼ばれます) GEOM_PART_BSD カーネルオプ
            ションを要求します。

     BSD64  BSD disklabel の 64 ビットの実装は、MBR または GPT パーティション
            を細分化するために DragonFlyBSD で使用されます。GEOM_PART_BSD64
            カーネルオプションを要求します。

     LDM    Logical Disk Manager は、Microsoft Windows NT のためのボリュームマ
            ネージャの実装です。GEOM_PART_LDM カーネルオプションを必要としま
            す。

     GPT    GUID パーティションテーブルは、Intel ベースの Macintosh コンピュー
            タとほとんどの PC と他のシステムで徐々に置き換えられる MBR で使用
            されます。GEOM_PART_GPT カーネルオプションを要求します。

     MBR    マスタブートレコード (Master Boot Record) は、PC とリムーバブルメ
            ディアで使用されます。GEOM_PART_MBR カーネルオプションを要求しま
            す。GEOM_PART_EBR オプションは、論理パーティションを定義するために
            使用される、拡張ブートレコード (EBR) のためのサポートを追加しま
            す。GEOM_PART_EBR_COMPAT オプションは、EBR スキームのパーティショ
            ン名のための後方互換性を有効にします。また、そのようなパーティショ
            ンで任意のタイプの動作を妨げます。

     PC98   NEC PC-98 と互換性をもつコンピュータのための MBR の変異型。
            GEOM_PART_PC98 カーネルオプションを要求します。

     VTOC8  SPARC64 と UltraSPARC コンピュータによって使用される、Sun の SMI
            Volume Table Of Contents。GEOM_PART_VTOC8 カーネルオプションを要求
            します。

パーティションタイプ
     パーティションタイプは、特定の文字列か、またはマジック値によってディスク
     上で識別されます。gpart ユーティリティは、共通のパーティションタイプのた
     めのシンボリック名を使用するので、ユーザは、問題のパーティショニングス
     キームの、これらの値または他の詳細を知る必要はありません。また、gpart
     ユーティリティによって、ユーザは、シンボリック名がないパーティションタイ
     プにスキーム特有のパーティションタイプを指定できます。現在理解され、
     FreeBSD で使用されているシンボリック名は、次の通りです:

     apple-boot             いくつかの Apple システムでブートローダを格納する
                            専用のシステムパーティション。スキームに特有のタイ
                            プは、MBR に対して "!171"、APM に対して
                            "!Apple_Bootstrap"、GPT に対して
                            "!426f6f74-0000-11aa-aa11-00306543ecac" です。

     bios-boot              ブートローダプログラムの 2 番目のステージのための
                            システムパーティション。通常、GPT パーティショニン
                            グスキームのために GRUB 2 ローダによって使用されま
                            す。スキーム特有のタイプは、
                            "!21686148-6449-6E6F-744E-656564454649" です。

     efi                    Extensible Firmware Interface (EFI) を使用するコン
                            ピュータのためのシステムパーティション。そのような
                            場合、GPT パーティショニングキームが使用され、
                            "!c12a7328-f81f-11d2-ba4b-00a0c93ec93b" としてシス
                            テムパーティションのための実際のパーティションタイ
                            プを指定することもできます。

     freebsd                FreeBSD パーティションは、BSD disklabel でファイル
                            システムに再分割します。これは、古いパーティション
                            タイプであり、APM または GPT スキームに対して使用
                            するべきではありません。スキーム特有のタイプは、
                            MBR に対して "!165"、APM に対して "!FreeBSD" と
                            GPT に対して
                            "!516e7cb4-6ecf-11d6-8ff8-00022d09712b" です。

     freebsd-boot           ブートストラップコード専用の FreeBSD パーティショ
                            ン。スキーム特有のタイプは、GPT に対して
                            "!83bd6b9d-7f41-11dc-be0b-001560b84f0f" です。

     freebsd-swap           スワップ空間専用の FreeBSD パーティション。スキー
                            ム特有のタイプは、APM に対して "!FreeBSD-swap"、
                            GPT に対して
                            "!516e7cb5-6ecf-11d6-8ff8-00022d09712b" と VTOC8
                            に対してタグ 0x0901 です。

     freebsd-ufs            UFS または UFS2 ファイルシステムを含む FreeBSD
                            パーティション。スキーム特有のタイプは、APM に対し
                            て "!FreeBSD-UFS"、GPT に対して
                            "!516e7cb6-6ecf-11d6-8ff8-00022d09712b" と VTOC8
                            に対してタグ 0x0902 です。

     freebsd-vinum          Vinum ボリュームを含む FreeBSD パーティション。ス
                            キーム特有のタイプは、APM に対して
                            "!FreeBSD-Vinum"、GPT に対して
                            "!516e7cb8-6ecf-11d6-8ff8-00022d09712b" と VTOC8
                            に対してタグ 0x0903 です。

     freebsd-zfs            ZFS ボリュームを含む FreeBSD パーティション。ス
                            キーム特有のタイプは、APM に対して
                            "!FreeBSD-ZFS"、GPT に対して
                            "!516e7cba-6ecf-11d6-8ff8-00022d09712b" と VTOC8
                            に対してタグ 0x0904 です。

     gpart ユーティリティで使用することができる別のシンボリック名は、次の通り
     です:

     apple-core-storage     コアストレージ (Core Storage) として知られている論
                            理的なボリュームマネージャによって使用される
                            AppleMac OS X パーティション。スキーム特有のタイプ
                            は、GPT に対して "!53746f72-6167-11aa
                            aa11-00306543ecac" です。

     apple-hfs              HFS または HFS+ ファイルシステムを含んでいる Apple
                            Mac OS X パーティション。スキームに特有のタイプ
                            は、MBR に対して、"!175"、APM に対して、
                            "!Apple_HFS"、GPT に対して "!48465300-0000-11aa
                            aa11-00306543ecac" です。

     apple-label            ディスクデバイスを記述する Apple Mac OS X パーティ
                            ション専用のパーティションメタデータ。スキームに特
                            有のタイプは、GPT に対して "!4c616265-6c00-11aa
                            aa11-00306543ecac" です。

     apple-raid             ソフトウェア RAID 設定で使用される Apple Mac OS X
                            パーティション。スキームに特有のタイプは、GPT に対
                            して "!52414944-0000-11aa-aa11-00306543ecac" で
                            す。

     apple-raid-offline     ソフトウェア RAID 設定で使用される Apple Mac OS X
                            パーティション。スキームに特有のタイプは、GPT に対
                            して "!52414944-5f4f-11aa-aa11-00306543ecac" で
                            す。

     apple-tv-recovery      Apple テレビによって使用される Apple Mac OS X パー
                            ティション。スキームに特有のタイプは、GPT に対して
                            "!5265636f-7665-11aa-aa11-00306543ecac" です。

     apple-ufs              UFS ファイルシステムを含んでいる Apple Mac OS X
                            パーティション。スキームに特有のタイプは、MBR に対
                            して、"!168"、APM に対して、"!Apple_UNIX_SVR2"、
                            GPT に対して "!55465300-0000-11aa
                            aa11-00306543ecac" です。

     dragonfly-label32      BSD disklabel でファイルシステムに分割された Drag
                            onFlyBSD パーティション。スキームに特有のタイプ
                            は、GPT に対して
                            "!9d087404-1ca5-11dc-8817-01301bb8a9f5" です。

     dragonfly-label64      disklabel64 でファイルシステムに分割された Dragon
                            FlyBSD パーティション。スキームに特有のタイプは、
                            GPT に対して
                            "!3d48ce54-1d16-11dc-8696-01301bb8a9f5" です。

     dragonfly-legacy       DragonFlyBSD で使用される古いパーティションタイ
                            プ。スキームに特有のタイプは、GPT に対して
                            "!bd215ab2-1d16-11dc-8696-01301bb8a9f5" です。

     dragonfly-ccd          連結されたディスクドライバで使用される DragonFly
                            BSD パーティション。スキームに特有のタイプは、GPT
                            に対して "!dbd5211b-1ca5-11dc-8817-01301bb8a9f5"
                            です。

     dragonfly-hammer       Hammer ファイルシステムを含んでいる DragonFlyBSD
                            パーティション。スキームに特有のタイプは、GPT に対
                            して "!61dc63ac-6e38-11dc-8513-01301bb8a9f5" で
                            す。

     dragonfly-hammer2      Hammer2 ファイルシステムを含んでいる DragonFlyBSD
                            パーティション。スキームに特有のタイプは、GPT に対
                            して "!5cbb9ad1-862d-11dc-a94d-01301bb8a9f5" で
                            す。

     dragonfly-swap         DragonFlyBSD パーティション専用のスワップ空間。ス
                            キームに特有のタイプは、GPT に対して
                            "!9d58fdbd-1ca5-11dc-8817-01301bb8a9f5" です。

     dragonfly-ufs          UFS1 ファイルシステムを含んでいる DragonFlyBSD
                            パーティション。スキームに特有のタイプは、GPT に対
                            して "!9d94ce7c-1ca5-11dc-8817-01301bb8a9f5" で
                            す。

     dragonfly-vinum        論理的なボリュームマネージャで使用される Dragon
                            FlyBSD パーティション。スキームに特有のタイプは、
                            GPT に対して
                            "!9dd4478f-1ca5-11dc-8817-01301bb8a9f5" です。

     ebr                    EBR でファイルシステムに分割されたパーティション。
                            スキームに特有のタイプは、MBR に対して "!5" です。

     fat16                  FAT16 ファイルシステムを含んでいるパーティション。
                            スキーム特有のタイプは、MBR に対して "!6" です。

     fat32                  FAT32 ファイルシステムを含んでいるパーティション。
                            スキーム特有のタイプは、MBR に対して "!11" です。

     linux-data             データでいくつかのファイルシステムを含んでいる
                            Linux パーティション。スキームに特有のタイプは、
                            MBR に対して "!131"、GPT に対して
                            "!0fc63daf-8483-4772-8e79-3d69d8477de4" です。

     linux-lvm              論理的なボリュームマネージャ専用の Linux パーティ
                            ション。スキームに特有のタイプは、MBR に対して
                            "!142"、GPT に対して
                            "!e6d6d379-f507-44c2-a23c-238f2a3df928" です。

     linux-raid             ソフトウェア RAID 設定で使用される Linux パーティ
                            ション。スキームに特有のタイプは、MBR に対して
                            "!253"、GPT に対して "!a19d880f-05fc-4d3b
                            a006-743f0f84911e" です。

     linux-swap             Linux パーティション専用のスワップ空間。スキームに
                            特有のタイプは、MBR に対して "!130"、GPT に対して
                            "!0657fd6d-a4ab-43c4-84e5-0933c84b4f4f" です。

     mbr                    マスタブートレコード (MBR) によって細分化された
                            パーティション。このタイプは、GPT によって
                            "!024dee41-33e7-11d3-9d69-0008c781f39f" として知ら
                            れています。

     ms-basic-data          Microsoft オペレーティングシステムのための基本的な
                            データパーティション (BDP)。GPT で、このタイプは、
                            MBR のパーティションタイプ fat16, fat32ntfs と
                            同等です。スキーム特有のタイプは、GPT に対して
                            "!ebd0a0a2-b9e5-4433-87c0-68b6b72699c7" です。

     ms-ldm-data            Logical Disk Manager (LDM) ボリュームを含んでいる
                            パーティション。スキーム特有のタイプは、MBR に対し
                            て "!66" で、GPT に対して
                            "!af9b60a0-1431-4f62-bc68-3311714a69ad" です。

     ms-ldm-metadata        Logical Disk Manager (LDM) データベースを含んでい
                            るパーティション。スキーム特有のタイプは、GPT に対
                            して "!5808c8aa-7e8f-42e0-85d2-e1e90434cfb3" で
                            す。

     netbsd-ccd             連結されたディスクドライバで使用される NetBSD パー
                            ティション。スキームに特有のタイプは、GPT に対して
                            "!2db519c4-b10f-11dc-b99b-0019d1879648" です。

     netbsd-cgd             暗号化された NetBSD パーティション。スキームに特有
                            のタイプは、GPT に対して "!2db519ec-b10f-11dc
                            b99b-0019d1879648" です。

     netbsd-ffs             UFS ファイルシステムを含んでいる NetBSD パーティ
                            ション。スキームに特有のタイプは、GPT に対して
                            "!49f48d5a-b10e-11dc-b99b-0019d1879648" です。

     netbsd-lfs             LFS ファイルシステムを含んでいる NetBSD パーティ
                            ション。スキームに特有のタイプは、GPT に対して
                            "!49f48d82-b10e-11dc-b99b-0019d1879648" です。

     netbsd-raid            ソフトウェア RAID 設定使用される NetBSD パーティ
                            ション。スキームに特有のタイプは、GPT に対して
                            "!49f48daa-b10e-11dc-b99b-0019d1879648" です。

     netbsd-swap            NetBSD パーティション専用のスワップ空間。スキーム
                            に特有のタイプは、GPT に対して
                            "!49f48d32-b10e-11dc-b99b-0019d1879648" です。

     ntfs                   NTFS または exFAT のファイルシステムを含んでいる
                            パーティション。スキーム特有のタイプは、MBR に対し
                            て "!7" です。

     prep-boot              いくつかの PowerPC システムで、特に IBM によって作
                            られたもの、ブートローダを格納する専用のシステム
                            パーティション。スキームに特有のタイプは、MBR の対
                            して "!65"、GPT に対して
                            "!0x9e1a2d38-c612-4316-aa26-8b49521e5a8b" です。

     vmware-vmfs            VMware ファイルシステム (VMFS) を含んでいるパー
                            ティション。スキーム特有のタイプは、MBR に対して
                            "!251" で、GPT に対して
                            "!aa31e02a-400f-11db-9590-000c2911d1b8" です。

     vmware-vmkdiag         VMware 診断ファイルシステムを含んでいるパーティ
                            ション。スキーム特有のタイプは、MBR に対して
                            "!252" で、GPT に対して "!9d275380-40ad-11db
                            bf97-000c2911d1b8" です。

     vmware-reserved        VMware 予約パーティション。スキーム特有のタイプ
                            は、GPT に対して
                            "!9198effc-31c0-11db-8f-78-000c2911d1b8" です。

     vmware-vsanhdr         VMware VSAN によって要求されるパーティション。ス
                            キーム特有のタイプは、GPT に対して
                            "!381cfccc-7288-11e0-92ee-000c2911d0b2" です。

属性
     EBR のためのスキーム特有の属性は、次の通りです:

     active

     GPT のためのスキーム特有の属性は、次の通りです:

     bootme      設定されると、gptboot ステージ 1 のブートローダは、このパー
                 ティションからシステムをブートしようとします。bootme 属性で複
                 数のパーティションをマークすることができます。より詳しい情報
                 については、gptboot(8) を参照してください。

     bootonce    この属性を自動的に設定すると、bootme 属性を設定します。設定さ
                 れると、gptboot ステージ 1 のブートローダは、このパーティショ
                 ンからシステムを一度だけブートしようとします。bootoncebootme 属性のペアで複数のパーティションをマークすることができ
                 ます。より詳しい情報については、gptboot(8) を参照してくださ
                 い。

     bootfailed  この属性は、手動で管理するべきではありません。それは、gptboot
                 ステージ 1 のブートローダと /etc/rc.d/gptboot スタートアップ
                 スクリプトによって管理されます。より詳しい情報については、
                 gptboot(8) を参照してください。

     lenovofix   この属性を設定することは、最初のレコードではなく、0xee パー
                 ティションが 2 番目であるところの新しいもので保護 MBR を上書
                 きします。これは、EFI を使用せずに、それらが、GPT パーティ
                 ション化されたディスクからブートすることを可能にして、X220、
                 T420 と T520 を含むいくつかの Lenovo モデルでの BIOS 互換性の
                 問題を解決します。

     MBR のためのスキーム特有の属性は、次の通りです:

     active

     PC98 のためのスキーム特有の属性は、次の通りです:

     active

     bootable

ブートストラップ
     FreeBSD は、いくつかのパーティショニングスキームをサポートし、各スキーム
     は、異なったブートストラップコードを使用します。ブートストラップコード
     は、各パーティショニングスキームための特定のディスク領域に位置し、異なる
     スキームに対してサイズの点で異なります。

     2 つのタイプにブートストラップコードを分割することができます。最初のタイ
     プは、パーティショニングスキームののメタデータに組み込まれますが、2 番目
     のタイプは、特定のパーティションに位置付けられます。組み込みのブートスト
     ラップコードは、-b bootcode オプションがある gpart bootcode コマンドでの
     み行われるべきです。GEOM PART クラスは、どんなダメージを引き起こさずに、
     特定のパーティショニングスキームのメタデータにブートストラップコードを安
     全に組み込む方法を知っています。

     Master Boot Record (MBR) は、パーティションテーブルのメタデータ領域に組み
     込まれた 512 バイトのブートストラップコードイメージを使用します。このブー
     トストラップコードには、2 つの変異型があります。/boot/mbr/boot/boot0
     です。/boot/mbr は、パーティションテーブルの active 属性 (「属性」セク
     ションを参照) でパーティションを検索します。次に、次のブートストラップス
     テージを実行します。/boot/boot0 イメージは、ユーザに選択されたパーティ
     ションからマルチブートするためにいくつかの追加の対話型の関数をあるブート
     管理を含んでいます。

     通常、BSD disklabel は、タイプ freebsd (「パーティションタイプ」セクショ
     ンを参照) がある MBR パーティション (スライス) の先頭に作成されます。それ
     は、パーティションテーブルのメタデータ領域に組み込まれた、8KB のサイズの
     ブートストラップコードイメージ /boot/boot を使用します。

     ブートストラップコードの両方のタイプは、GUID パーティションテーブルから
     ブートするために使用されます。最初に、保護された MBR は、/boot/pmbr イ
     メージからの最初のディスクセクタに組み込まれます。freebsd-boot パーティ
     ション (「パーティションタイプ」セクションを参照) のための GPT を検索し、
     それからの次のブートストラップステージをを実行します。freebsd-boot パー
     ティションは、545KB より小さくするべきです。それは、ディスクの他の
     FreeBSD パーティションの前または後に置くことができます。このパーティショ
     ンに書き込むために、次の 2 つのブートストラップコードの変異型があります:
     /boot/gptboot/boot/gptzfsboot です。

     /boot/gptboot は、UFS パーティションからブートするために使用されます。
     gptboot は、GPT の freebsd-ufs パーティションを検索し、bootoncebootme
     属性に基づいてブートするために 1 つを選択します。いずれの属性も見つからな
     いなら、/boot/gptboot は、最初の freebsd-ufs パーティションからブートしま
     す。/boot/loader (3 番目のブートストラップステージ) は、これらの条件と一
     致する最初のパーティションからロードされます。より詳しい情報については、
     gptboot(8) を参照してください。

     /boot/gptzfsboot は、ZFS からブートするために使用されます。ZFS プールを検
     出しようと試み、freebsd-zfs パーティションのための GPT を検索します。プー
     ルがすべて検出された後、/boot/zfsloader は、見つかった最初のものから開始
     されます。

     VTOC8 スキームは、組み込まれたブートストラップコードをサポートしません。
     代わりに、8KBytes のブートストラップコードイメージ /boot/boot1 は、すべて
     の十分大きな VTOC8 パーティションのために -p bootcode オプションがある
     gpart bootcode コマンドで書き込まれるべきです。これを行うために、-i index
     オプションは、省略されるかもしれません。

     また、APM スキームは、組み込みブートストラップコードをサポートしません。
     代わりに、800KBytes のブートストラップコードイメージ /boot/boot1.hfs は、
     また、800KB のサイズであるべき、タイプ apple-boot のパーティションに
     gpart bootcode コマンドで書き込まれるべきです。

操作上のフラグ
     commitundo 動作以外の動作は、省略可能な -f flags オプションを取りま
     す。このオプションは、動作特有の操作上のフラグを指定するために使用されま
     す。デフォルトで、gpart ユーティリティは、動作を直ちに、コミットできるよ
     うに、`C' フラグを定義します。ユーザは、commit 動作で単一の複合の変更とし
     てコミットされるか、または undo 動作で元に戻る、他の保留中の変更で、後で
     そうすることができる保留中の変更で動作結果を持つために ``-f x'' を指定す
     ることができます。

リカバリング
     GEOM PART クラスは、GPT のためだけにパーティションテーブルの復旧をサポー
     トします。GPT プライマリメタデータは、デバイスの初めに格納されます。冗長
     性のために、メタデータの 2 番目の (バックアップ) (backup) コピーは、装置
     の終りに格納されます。2 つのコピーがあることの結果として、メタデータのい
     くつかの破損は、GPT の操作に致命的ではありません。カーネルが破損してメタ
     データを検出するとき、破損してているとして、このテーブルをマークし、その
     問題を報告します。destroyrecover は、破損しているテーブルで許可された
     ただ一つの操作です。

     1 つの GPT ヘッダが、不正であるように思えるが、もう片方のコピーが損なわれ
     ていない状態のままであるなら、カーネルは、次をログ記録します:

           GEOM: provider: the primary GPT table is corrupt or invalid.
           翻訳: プライマリ GPT テーブルは、不正であるか、または無効です。
           GEOM: provider: using the secondary instead -- recovery strongly advised.
           翻訳: 代わりにセカンダリを使用します -- 強く勧告された復旧。

     または

           GEOM: provider: the secondary GPT table is corrupt or invalid.
           翻訳: セカンダリ GPT テーブルは、不正であるか、または無効です。
           GEOM: provider: using the primary only -- recovery suggested.
           翻訳: プライマリのみを使用します -- 推奨された復旧。

     また、show, statuslist のような gpart コマンドは、不正なテーブルに関
     して報告します。

     デバイスのサイズが (例えば、ボリューム拡張) を変更したなら、セカンダリ
     GPT ヘッダは、もはや最後のセクタに位置づけられません。これは、メタデータ
     の不正ではありませんが、プライマリ GPT の任意の不正が、パーティションテー
     ブルを失うことになるので、危険です。この問題は、次のメッセージでカーネル
     によって報告されます:

           GEOM: provider: the secondary GPT header is not in the last LBA.
           翻訳: セカダリ GPT ヘッダが最後の LBA にありません。

     recover コマンドで、この状況を復旧することができます。このコマンドは、知
     られている有効なメタデータを使用して不正なメタデータを再構築して、セカン
     ダリ GPT をデバイスの終りに移動させます。

     注意: GEOM PART クラスは、異なった GEOM プロバイダを通して目に見える同じ
     パーティションテーブルを検出でき、それらのいくつかは、不正であるとマーク
     されます。復旧のためのプロバイダを選択するときに、注意してください。正し
     くない選択を行ったなら、別の GEOM クラスのメタデータを破壊することができ
     ます、例えば、GEOM MIRROR または GEOM LABEL。

SYSCTL 変数
     PART GEOM のクラスの振る舞いを制御するために次の sysctl(8) 変数を使用する
     ことできます。デフォルト値は、各変数の隣に表示されています。

     kern.geom.part.check_integrity: 1
             この変数は、メタデータの整合性チェックの振る舞いを制御します。整
             合性チェックが有効にされるとき、PART GEOM のクラスは、ディスクメ
             タデータから得られるすべての一般的なパーティションのパラメータに
             ついて検証します。何らかの矛盾が検出されるなら、パーティション
             テーブルは、次の診断メッセージをつけて拒否されます: GEOM_PART:
             Integrity check failed (provider, scheme)。翻訳: 整合性チェックに
             失敗しました (プロバイダ、スキーム)。

     kern.geom.part.ldm.debug: 0
             Logical Disk Manager (LDM) モジュールのデバッグレベル。0 と 2 を
             含めた間の数にこれを設定することができます。0 に設定されるなら、
             最小のデバッグ情報が印刷 (表示) され、2 に設定されるなら、最高の
             デバッグ情報が印刷 (表示) されます。

     kern.geom.part.ldm.show_mirrors: 0
             この変数は、Logical Disk Manager (LDM) モジュールがミラーリングさ
             れたボリュームを扱う方法を制御します。デフォルトで、ミラーリング
             されたボリュームは、タイプ ms-ldm-data (「パーティションタイプ」
             セクションを参照) があるパーティションとして表示されます。この変
             数が 1 に設定されるなら、ミラーリングされたボリュームのそれぞれの
             構成要素は、独立したパーティションとして存在します。注: これは、
             ミラーリングされたボリュームを破壊し、データ損傷をもたらすかもし
             れません。

     kern.geom.part.mbr.enforce_chs: 0
             マスタブートレコード (MBR) モジュールがどのように整列を行うかを指
             定します。この変数が 0 でない値に設定されるなら、モジュールは、
             CHS ジオメトリで整列のためのユーザ指定のオフセットとサイズを自動
             的に再計算します。そうでなければ、値は、変更されないままです。

終了ステータス
     終了ステータスは、成功すれば 0、コマンドが失敗するなら、1 です。

使用例
     以下の例は、ディスクの論理的なブロックサイズが、その物理的なブロックサイ
     ズに問わず、512 バイトであることを想定します。

   GPT
     この例において、GPT スキームで ada0 をフォーマットし、ブート、スワップと
     ルートパーティションを作成します。最初に、パーティションテーブルを作成す
     る必要があります:

           /sbin/gpart create -s GPT ada0

     次に、最初のステージのブートストラップコードで保護する MBR をインストール
     します。保護する MBR は、単一で、ブート可能なパーティションのスパニングす
     る全体のディスクをリストし、したがって、ディスクからブートする GPT に気付
     かない BIOS を許可して、フォーマットされないディスクを考慮していることか
     ら GPT スキームを理解しないツールを防止します。

           /sbin/gpart bootcode -b /boot/pmbr ada0

     次に、UFS または ZFS ファイルシステムから FreeBSD カーネルとモジュールを
     ロードする 2 番目のステージのブートローダを保持するために、専用に
     freebsd-boot パーティションを作成します。このパーティションは、ブートスト
     ラップコード (UFS のための /boot/gptboot または ZFS のための
     /boot/gptzfsboot のいずれか) より大きくなければなりませんが、実際にどれだ
     けのデータを含んでいるかにかかわらず、最初のステージのローダが、ブートの
     間にすべてのパーティションをメモリにロードするので、545 kB より小さくなり
     ます。最も近い 4 kB 境界まで丸められたパーティションテーブル (34 ブロック
     または 17 kB) のサイズである、オフセット 40 で 472 ブロック (236 kB) の
     ブートパーティションを作成します。

           /sbin/gpart add -b 40 -s 472 -t freebsd-boot ada0
           /sbin/gpart bootcode -p /boot/gptboot -i 1 ada0

     今、40 + 472 = 512 ブロック (256 kB) である、最初の利用可能なオフセットで
     4GB のスワップパーティションを作成します。

           /sbin/gpart add -s 4G -t freebsd-swap ada0

     256 kB 境界のスワップパーティションとすべてのその後のパーティションを整列
     することは、最高 256 kB のストライプサイズがある RAID ボリュームに 4096
     バイト物理的ブロックがある、現代の ``advanced format'' (高度な形式) ディ
     スクを通して、512 バイトブロックがある平易な古いディスクから、広範囲のメ
     ディアで最適な性能を保証します。

     最後に、追加のファイルシステムのためにスライスの残りを解放したままにし
     て、ルートファイルシステムのための 8 GB の freebsd-ufs パーティションを作
     成して、フォーマットします:

           /sbin/gpart add -s 8G -t freebsd-ufs ada0
           /sbin/newfs -Uj /dev/ada0p3

   MBR
     この例において、MBR スキームで ada0 をフォーマットし、伝統的な BSD の
     disklabel を使用して再分割する単一のパーティションを作成します。

     最初に、パーティションテーブルと単一の 64 GB のパーティションを作成し、次
     に、そのパーティションをアクティブ (ブート可能) とマークし、最初のステー
     ジのブートローダをインストールします:

           /sbin/gpart create -s MBR ada0
           /sbin/gpart add -t freebsd -s 64G ada0
           /sbin/gpart set -a active -i 1 ada0
           /sbin/gpart bootcode -b /boot/boot0 ada0

     次に、最高 20 のパーティションのための空間がある、そのパーティション
     (disklabel 専門用語で ``slice'' (スライス)) で disklabel を作成します:

           /sbin/gpart create -s BSD -n 20 ada0s1

     次に、8 GB のルートパーティションと 4 GB スワップパーティションを作成しま
     す:

           /sbin/gpart add -t freebsd-ufs -s 8G ada0s1
           /sbin/gpart add -t freebsd-swap -s 4G ada0s1

     最後に、BSD ラベルのための適切なブートローダをインストールします:

           /sbin/gpart bootcode -b /boot/boot ada0s1

   VTOC8
     da0 に VTOC8 スキームを作成します:

           /sbin/gpart create -s VTOC8 da0

     システムがブートすることができる UFS ファイルシステムを含む 512MB のサイ
     ズの freebsd-ufs パーティションを作成します。

           /sbin/gpart add -s 512M -t freebsd-ufs da0

     UFS ファイルシステムを含み、4KB の境界で整列された 15GB のサイズの
     freebsd-ufs パーティションを作成します:

           /sbin/gpart add -s 15G -t freebsd-ufs -a 4k da0

     すべての要求されたパーティションを作成した後に、それらにブートストラップ
     コードを組み込みます:

           /sbin/gpart bootcode -p /boot/boot1 da0

   バックアップと復旧
     da0 からパーティションテーブルのバックアップを作成します:

           /sbin/gpart backup da0 > da0.backup

     バックアップから da0 にパーティションテーブルを復旧します:

           /sbin/gpart restore -l da0 < /mnt/da0.backup

     ada0 から ada1ada2 にパーティションテーブルのクローンを作成します:

           /sbin/gpart backup ada0 | /sbin/gpart restore -F ada1 ada2

関連項目
     geom(4), boot0cfg(8), geom(8), gptboot(8)

歴史
     gpart ユーティリティは、FreeBSD 7.0 で登場しました。

作者
     Marcel Moolenaar <marcel@FreeBSD.org>

FreeBSD 11.2                     July 25, 2016                    FreeBSD 11.2

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