日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
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FDCONTROL(8) FreeBSD システム管理者マニュアル FDCONTROL(8)
名称
fdcontrol -- フロッピディスクのパラメータを表示して変更する
書式
fdcontrol [-F] [-d dbg] [-f fmt] [-s fmtstr] [-v] device
解説
fdcontrol ユーティリティは、device によって指定されたデバイスのための
fdc(4) ドライバの実行時の振る舞いを修正することを許可します。
コマンドは、デバッグレベルを操作するために、デバイス密度の設定を調整する
ために、ドライバに登録されるようなら基本的なデバイスのハードウェアと同様
に、現在のデバイス密度の設定を問い合わせるために実装されています。カーネ
ルの設定を操作するすべての操作は、(デバイスドライバによって) スーパユーザ
に制限されますが、一方、すべての問い合わせの要求は、device への読み込みア
クセスのみを必要とします。
device 引数は、例えば、/dev/fd0 のように、常にフルパス名として与えられる
べきです。
問い合わせコマンド
オプションのフラグのなしで fdcontrol ユーティリティを実行することは、デバ
イスドライバで登録されたドライブタイプを報告します。最も短い形式で、ドラ
イブタイプを記述している単一の文字列が返されます。指定できる値は、次の通
りです: ``360K'', ``1.2M'', ``720K'', ``1.44M'', ``2.88M'' または
``unknown''。この情報は、スクリプトによって容易に解析可能であることを主に
目的としています。
出力をより良く人間に読み込み可能とする、いくつかの説明的なテキストを追加
するために、フラグ -v を追加することができます。
指定フラグ -F を指定することは、-s fmtstr オプション (下記参照) への入力
として適切な形式でデバイスの密度の設定を報告します。再び、-v とともに、い
くらかのテキストは、キロバイト単位で密度の設定の合計のケーパビリティを含
んで返されます。
デバッグ制御
fdc(4) ドライバが FDC_DEBUG オプションで設定されていたなら、デフォルト
で、デバイスのデバッグ情報は、大量のカーネルメッセージを生成することがで
きるので、まだ、無効にされます。それは、``-d 1'' とともに fdcontrol を使
用してオンに切り替える必要があり、通常、個別のデバイスの操作を始める直前
に、デバッグ情報は、望まれ、後に、再び ``-d 0'' を使用してオフに切り替え
ます。デバッグレベルは、device が fdcontrol コマンド行で指定されたに関わ
らず、fdc(4) ドライバを使用して、あらゆるドライブとコントローラに影響する
ドライバのグローバルなオプションであることに注意してください。
密度制御
fdc(4) 制御ユーティリティは、どのようにデバイス密度の設定を指定するかの、
2 つの異なったオプションをサポートします。最初の形式は、キロバイト単位の
メディアの形式を指定するために、-f fmt を使用します。基本的なドライブタイ
プに依存して、値は、そのドライブのための既知の共通に使用されたデバイス密
度の設定のテーブルに対して比較され、一致が見つけられるなら、それらの設定
が、使用されます。現在、個別のドライブタイプのための次の値が、受け付け可
能です:
2.88M と 1.44M ドライブ:
KB sectrac secsize ncyls speed heads flags
1721 21 2 (512) 82 500 2 MFM
1476 18 2 (512) 82 500 2 MFM
1440 18 2 (512) 80 500 2 MFM
1200 15 2 (512) 80 500 2 MFM
820 10 2 (512) 82 250 2 MFM
800 10 2 (512) 80 250 2 MFM
720 9 2 (512) 80 250 2 MFM
1.2M ドライブ:
KB sectrac secsize ncyls speed heads flags
1200 15 2 (512) 80 500 2 MFM
1232 8 3 (1024) 77 500 2 MFM
1476 18 2 (512) 82 500 2 MFM
1440 18 2 (512) 80 500 2 MFM
1200 15 2 (512) 80 500 2 MFM
820 10 2 (512) 82 300 2 MFM
800 10 2 (512) 80 300 2 MFM
720 9 2 (512) 80 300 2 MFM
360 9 2 (512) 40 300 2 MFM,2STEP
640 8 2 (512) 80 300 2 MFM
720K ドライブ:
KB sectrac secsize ncyls speed heads flags
720 9 2 (512) 80 250 2 MFM
360K ドライブ:
KB sectrac secsize ncyls speed heads flags
360 9 2 (512) 40 250 2 MFM
デバイス密度を指定する 2 番目の形式は、詳細に各パラメータを明示的に指定す
るために、-s fmtstr を使用します。引数 fmtstr は、次の形式の値のコンマで
区切られたされたリストです:
sectrac,secsize,datalen,gap,ncyls,speed,heads,f_gap,f_inter,offs2,flags
パラメータの意味は、次の通りです:
sectrac トラックあたりセクタ数。
secsize セクタサイズのコード、0 = 128 バイト (または、それ以下)、1 = 256
バイト、2 = 512 バイト、3 = 1024 バイト。
datalen サイズのコードが 0 であるか、または大きなサイズのコードのための
(無視された) 値 0xFF であるなら、実際のセクタサイズ。
gap 読み込み/書き込み操作のためのギャップ (gap) 3 パラメータの長さ。
ncyls シリンダの数。
speed 秒ごとのキロバイトの転送速度。250、300、500 または 1000 を指定で
きますば、各ドライブタイプは、これらの値のサブセットだけをサポー
トします。
heads ヘッドの数。
f_gap メディアをフォーマットするときのギャップ (gap) 3 の長さ。
f_inter フォーマットするとき、適用されるセクタのインタリーブ。0 は、イン
タリーブなしを意味し、1 は、1:1 その他を意味します。
offs2 サイド 2 のセクタ数のオフセット (すなわち、ヘッド番号 1)。通常、
1 で始まる両方のサイズで番号付けられたセクタ。
flags 次のフラグ値の 1 つからのリスト:
+mfm MFM エンコーディングを使用します。
-mfm FM (単密度) エンコーディングを使用します。
+2step (80 シリンダのドライブで 40 シリンダのメディアにアクセ
スするために) 各シリンダごとに 2 つのステップを使用し
ます。
-2step シリンダごとに 2 つのステップを使用しません、すなわ
ち、ドライブの各物理的なシリンダにアクセスします。
+perpend (現在サポートされなかった 2.88 MB メディアのために) 垂
直磁気記録 (perpendicular recording) を使用します。
-perpend 長手記録 (longitudinal recording) を使用します。
あらゆる失われたパラメータのために、現在の値が、使用されるので、実際の変
更だけが指定される必要があります。したがって、(すべてのドライブタイプのた
めのデフォルトである +mfm のような) フラグビットをオフに切り替えるため
に、先導するマイナス記号がある形式は、明示的に使用されなければなりませ
ん。
使用例
ドライブタイプに関する簡単な問い合わせ:
$ fdcontrol /dev/fd0
1.44M
上記と同じですが、冗長な出力です。結果は、デバイスの密度とは対照的にドラ
イブタイプに関してであるので、device のために使用されている実際のサブデバ
イスから独立です。
$ fdcontrol -v /dev/fd0
/dev/fd0: 1.44M drive (3.5" high-density)
密度の設定に関して問い合わせます:
$ fdcontrol -F /dev/fd0
18,512,0xff,0x1b,80,500,2,0x6c,1,0,+mfm
冗長なフラグは、これを人間に読み込み可能とします:
/dev/fd0: 1440 KB media type
Format: 18,512,0xff,0x1b,80,500,2,0x6c,1,0,+mfm
Sector size: 512
Sectors/track: 18
Heads/cylinder: 2
Cylinders/disk: 80
Transfer rate: 500 kbps
Sector gap: 27
Format gap: 108
Interleave: 1
Side offset: 0
Flags <MFM>
示されるように、パラメータのリストの後続するコンマは、省略されます。
古い 160 KB 単密度 (エンコードされた FM) 5.25 メディアに現代の 1.2M ドラ
イブにアクセスするために、次の定義のような何かを必要とします。(すべてのコ
ントローラのハードウェアは、実際、FM エンコーディングを扱う能力があるわけ
ではないことに注意してください。)
# fdcontrol -s 16,128,0x80,0x2,40,300,,0x10,,,-mfm,+2step /dev/fd1.1
正しいケーブルマジックが与えられ、最も現代のフロッピコントローラに 8 イン
チドライブを接続することが、まだ可能です。(PC ハードウェアで、5.25 インチ
ドライブであると BIOS に伝えます。) クラシック 128/26/2/77 形式は、こので
読み込むことができます。
fdcontrol -s 26,128,0x80,0x2,77,500,2,0x10,,,-mfm /dev/fd0
関連項目
fdc(4)
歴史
fdcontrol ユーティリティは、FreeBSD 2.0 で登場し、FreeBSD 5.0 で大幅に
オーバホール (分解修理) されました。
作者
プログラムとこのマニュアルページは、J";rg Wunsch, Dresden によって寄贈され
ました。
FreeBSD 11.2 December 25, 2001 FreeBSD 11.2