FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
セクション:
Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 環境変数 | 関連ファイル | 終了ステータス | 使用例 | 診断 | 関連項目 | 規格 | 歴史
DATE(1)                 FreeBSD 一般コマンドマニュアル                 DATE(1)

名称
     date -- 日付と時刻を表示するか、または設定する

書式
     date [-jnRu] [-r seconds | filename] [-v [+|-]val[ymwdHMS]] ...
          [+output_fmt]
     date [-ju] [[[[[cc]yy]mm]dd]HH]MM[.ss]
     date [-jRu] -f input_fmt new_date [+output_fmt]
     date [-jnu] [-I[FMT]] [-f input_fmt] [-r ...] [-v ...] [new_date]

解説
     引数なしで呼び出されるとき、date ユーティリティは、現在の日付と時刻を表示
     します。そうでなければ、指定されたオプションに依存して、date は、日付と時
     刻を設定するか、またはそれをユーザ定義の方法で印刷 (表示) します。

     date ユーティリティは、カーネルクロックから読み込まれた日付と時刻を表示し
     ます。日付と時刻を設定するために使用されるとき、カーネルクロックとハード
     ウェアクロックの両方が更新されます。

     スーパユーザだけが日付を設定でき、システムのセキュリティレベル
     (securelevel(7) 参照) が 1 より大きいなら、時刻は、1 秒を越えて変更できま
     せん。

     オプションは、次の通りです:

     -f      デフォルト [[[[[cc]yy]mm]dd]HH]MM[.ss] 形式を使用するのではなく、
             提供された new_date を解析するための書式文字列として input_fmt を
             使用します。解析は、strptime(3) を使用して行われます。

     -I[FMT]
             ISO/IEC 8601 出力形式を使用します。FMT は、デフォルトが `date' の
             場合に、省略できます。有効な FMT 値は、`date', `hours', `minutes'
             と `seconds' です。日付と時間は、指定された精度に書式化されます。
             ここで、FMT は、`hours' (または、より精密な `minutes' または
             `seconds') で、ISO/IEC 8601 形式は、タイムゾーンを含みます。

     -j      日付を設定しようと試みません。これによって、利用者は、1 つの日付
             の形式を別のものに変換する + オプションに加えて -f フラグを使用す
             ることができます。-f 形式文字列によって指定されていないあらゆる日
             付または時間の構成要素は、現在の時刻からそれらの値を取ることに注
             意してください。

     -n      時代遅れのフラグ、互換性のために受け付けられ、無視されます。

     -R      RFC 2822 の日付と時間の出力形式を使用します。これは、output_fmt
             として ``%a, %d %b %Y %T %z'' を使用しているのと同等ですが、
             LC_TIME は、``C'' ロケールに設定されています。

     -r seconds
             seconds によって表現される日付と時刻間を印刷 (表示) します、ここ
             で、seconds は、基準時点 (協定世界時 の 1970 年 1 月 1 日
             00:00:00; time(3) 参照) 以来の数秒であり、10 進数、8 進数または
             16 進数で指定することができます。

     -r filename
             filename の最後に修正された日付と時刻を印刷 (表示) します。

     -u      日付を表示するか、または UTC (Universal Time Coordinated) 時間の
             日付を表示するか、または設定します。

     -v      val にしたがって秒、分、時間、月の日、週の日、月または年を調整し
             ます (すなわち、現在の日付を取り、調整の結果を表示します; 実際に
             日付を設定しません)。val がプラスまたはマイナス記号で先導されてい
             るなら、日付は、残りの文字列にしたがって前方または後方に調整さ
             れ、そうでなければ、日付の関連する部分が、設定されます。これらの
             フラグを使用して必要なだけ、日付を、調整することができます。フラ
             グは、与えられた順序で処理されます。

             (それらを調整するのではなく) 値を設定するとき、秒は、範囲 0-59 と
             なり、分は、範囲 0-59 となり、時は、範囲 0-23 となり、月の日は、
             範囲 1-31 となり、週の日は、範囲 0-6 (日曜日-土曜日) となり、月
             は、範囲 1-12 (1 月-12 月) となり、そして、年は、範囲 80-38 また
             は 1980-2038 となります。

             val が数値であるなら、y, m, w, d, H, M または S のいずれかの 1 つ
             は、日付のどの部分が調整されるかを指定するために使用されなければ
             なりません。

             週の日または月は、数値ではなく名前を使用して指定されます。名前が
             プラス (またはマイナス) 記号とともに使用されるなら、日付は、与え
             られた週の日または月と一致している次の (前の) 日付を進めます (ま
             たは後退させます)。これは、与えられた週の日または月が、現在のもの
             と同じであるなら、日付を調整しません。

             日付が特別の値または時間より大きい単位に調整されるとき、夏時間の
             考慮は、無視されます。夏時間を尊重して時間の単位以下の調整。した
             がって、現在の日付が 3 月 26 日 0 時 30 分であることを仮定して、
             DST (夏時間) の調整は、クロックを 01 時 00 分から 02 時 00 分に進
             めることを意味し、-v +1H を使用して、3 月 26 日 2 時 30 分に日付
             を調整します。同様に、日付が 10 月 29 日 0 時 30 分で、DST (夏時
             間) の調整が 02 時 00 分から 01 時 00 分までクロックが戻るなら、
             -v +3H を使用することは、10 月 29 日 2 時 30 分に達するために必要
             です。

             日付が、実際に、存在しない特定の値 (例えば、ヨーロッパ/ロンドンの
             タイムゾーンで 2000 年 3 月 26 日 1 時 30 分 BST) に調整すると
             き、日付は、それが有効な時間に到達すまで、1 時間の単位で前方に静
             かに調整されます。日付が、2 度起こる特定の値 (例えば、2000 年 10
             月 29 日 1 時 30 分) に調整するとき、結果のタイムゾーンは、2 つの
             時間のより早く一致する日付となるように設定されます。

             日付を無効の絶対日に調整することはできないので、スイッチ -v 31d
             -v 12m を使用することは、単に年の 5 ヶ月で失敗します。したがっ
             て、日付を設定する前に月を設定することは、通常です。-v 12m -v 31d
             は、常に動作します。

             月は、現在の日付に依存している変化する長さの単位であるので、月に
             よって日付を調整することは、本質的に曖昧です。この種類の日付の調
             整は、最も直観的な方法で適用されます。まず最初に、date は、月の日
             を保存しようと試みます。ターゲットの月が現在の月より短いので、そ
             れが不可能であるなら、ターゲットの月の最後の日が、結果となりま
             す。例えば、5 月 31 日に -v +1m を使用することは、6 月 30 日に日
             付を調整して、一方、1 月 30 日に同じオプションを使用することは、2
             月の最後の日に調整された日付の結果となります。また、このアプロー
             チは、シェルスクリプトに最も役に立つと信じられています。それにも
             かかわらず、月の同じ数によって行ったり来たりすることは、利用者
             に、異なる日付にするかもしれないことに注意してください。

             より一層の詳細のために下の例を参照します。さらなる詳細について
             は、下記の使用例を参照してください。

     先導されるプラス (`+') 記号があるオペランドは、日付と時刻を表示する書式を
     指定するユーザ定義の書式文字列を知らせます。書式文字列は、あらゆる任意の
     テキストと同様に、strftime(3) マニュアルページで説明される変換仕様のいず
     れかを含んでいます。改行 (`\n') 文字は、書式文字列によって指定された文字
     の後に、常に出力されます。デフォルトの表示のための書式文字列は、``+%+''
     です。

     オペランドに先導するプラス記号がないなら、それは、現在の日付と時刻をシス
     テムに設定するための値と解釈されます。日付と時刻を設定するための正規の表
     現は、次の通りです:

           cc      省略された年の前に追加される (19 または 20 のいずれかの) 世
                   紀。
           yy      短縮された形式の年 (例えば、1989 年のための 89、2006 年のた
                   めの 06)。
           mm      数値の月、1 から 12 までの数値。
           dd      日、1 から 31 までの数値。
           HH      時間、0 から 23 までの数値。
           MM      分、0 から 59 までの数値。
           ss      秒、0 から 60 までの数値 (59 プラスうるう秒の可能性)。

     分以外のすべては、オプションです。

     夏時間、標準時間、うるう秒とうるう年のための時間の変更は、自動的に処理さ
     れます。

環境変数
     次の環境変数は、date の実行に影響します。

     TZ      日付を表示するときに使用するタイムゾーン。通常の書式は、
             /usr/share/zoneinfo と相対的なパス名です。例えば、コマンド
             ``TZ=America/Los_Angeles date'' は、カリフォルニアの現在の時刻を
             表示します。詳細については、environ(7) を参照してください。

関連ファイル
     /var/log/utx.log   日付のリセットと時刻の変更の記録。
     /var/log/messages  ユーザ設定の時刻の記録。

終了ステータス
     date ユーティリティは、成功すれば、0 で終了し、日付を設定することができな
     いなら、1 で終了し、ローカルな日付を設定することができるが、グローバルに
     設定することができないなら、2 で終了します。

使用例
     コマンドは、次の通りです:

           date "+DATE: %Y-%m-%d%nTIME: %H:%M:%S"

     は、次のように表示します:

           DATE: 1987-11-21
           TIME: 13:36:16

     ヨーロッパ/ロンドンのタイムゾーンで、コマンド:

           date -v1m -v+1y

     は、次のように表示します:

           Sun Jan  4 04:15:24 GMT 1998

     ここで、それは、現在、次の通りです。Mon Aug  4 04:15:24 BST 1997

     コマンド:

           date -v1d -v3m -v0y -v-1d

     は、2000 年 2 月の最後の日を表示します:

           Tue Feb 29 03:18:00 GMT 2000

     それで、コマンド:

           date -v3m -v30d -v0y -v-1m

     なぜなら、2 月 30 日のような日はありません。

     コマンド:

           date -v1d -v+1m -v-1d -v-fri

     は、次のような、今月の最後の金曜日を表示します:

           Fri Aug 29 04:31:11 BST 1997

     ここで、それは、現在、次の通りです。Mon Aug  4 04:31:11 BST 1997

     コマンド:

           date 8506131627

     は、次の日付を設定します。``June 13, 1985, 4:27 PM''

           date "+%Y%m%d%H%M.%S"

     は、別のもので設定するために適切な日付を印刷 (表示) するために、あるマシ
     ンで使用されます。(Linux で使用するためには、"+%m%d%H%M%Y.%S" です)。

     コマンド:

           date 1432

     は、日付を修正せずに、時刻を 2:32 PM に設定します。

     コマンド

           TZ=America/Los_Angeles date -Iseconds -r 1533415339

     は、次を表示します

           2018-08-04T13:42:19-07:00

     最後に、コマンド:

           date -j -f "%a %b %d %T %Z %Y" "`date`" "+%s"

     は、date からの出力を解析し、基準時点 (Epoch) の時間でそれを表現するため
     に使用することができます。

診断
     -R または出力形式 (``+...'') オペランドのいずれかと -I フラグの組み合わせ
     は無効です。これが起こるなら、date は、次を印刷 (表示) します: `multiple
     output formats specified' (指定された複数の出力形式) とエラー状態で終了し
     ます。

関連項目
     locale(1), gettimeofday(2), getutxent(3), strftime(3), strptime(3)

     R. Gusella and S. Zatti, TSP: The Time Synchronization Protocol for UNIX
     4.3BSD.

規格
     date ユーティリティは、IEEE Std 1003.2 (``POSIX.2'') と互換のはずです。
     -d, -f, -I, -j, -r, -t, と -v オプションは、すべて標準の拡張です。

     -I フラグによって選択された形式は、ISO/IEC 8601 と互換性があります。

歴史
     date コマンドは、Version 1 AT&T UNIX で登場しました。

     -I フラグは、FreeBSD 12.0 で追加されました。

FreeBSD 13.0                    August 25, 2020                   FreeBSD 13.0

Table of Contents

FreeBSD マニュアル検索