日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。
4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)
13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。
Table of Contents
ZPOOL(8) FreeBSD システム管理者マニュアル ZPOOL(8)
名称
zpool -- ZFS 記憶域プールの設定
書式
zpool -?V
zpool version
zpool subcommand [argumentss]
解説
zpool コマンドは、ZFS 記憶域プールを設定します。記憶域プールは、ZFS デー
タセットのための物理的な記憶域とデータ複製を提供するデバイスの集合です。
記憶域プール内のすべてのデータセットは、同じ空間を共有しています。データ
セットの管理については、zfs(8) を参照してください。
ZFS 記憶域プールの作成と管理の概要については、zpoolconcepts(7) マニュアル
ページを参照してください。
サブコマンド
状態を変更するすべてのサブコマンドは、それらの元の形式でプールに永続的に
ログ記録されます。
zpool コマンドは、記憶域プールの作成と破壊、記憶域プールへの容量の追加と
記憶域プールに関する情報を提供するためのサブコマンドを提供しています。次
のサブコマンドがサポートされています:
zpool -?
ヘルプメッセージを表示します。
zpool -V, --version
zpool version
zpool ユーザランドユーティリティと ZFS カーネルモジュールのソフト
ウェアバージョンを表示します。
作成
zpool-create(8)
コマンド行で指定した仮想デバイスを含む新しい記憶域プールを作成し
ます。
zpool-initialize(8)
指定されたデバイスのすべての割り付けされない領域、または個別のデ
バイスが指定されていないなら、プールのすべての適切なデバイスに書
き込むことによって初期化を開始します。
破壊
zpool-destroy(8)
与えられたプールを破壊し、他の用途のためにあらゆるデバイスを解放
します。
zpool-labelclear(8)
指定された device から ZFS ラベル情報を削除します。
仮想デバイス
zpool-attach(8)/zpool-detach(8)
既存の vdev (仮想デバイス) でデバイスを attach (アタッチ) する
か、または detach (デタッチ) することによって、冗長性を増加させる
か、または減少させます。
zpool-add(8)/zpool-remove(8)
指定された仮想デバイスを与えられたプールに追加するか、または指定
されたデバイスをプールから削除します。
zpool-replace(8)
(故障しているかもしれない) 既存のデバイスを新しいデバイスに置き換
えます。
zpool-split(8)
(冗長性が減少する) 既存のプールのすべてのミラーを分割することに
よって新しいプールを作成します
プロパティ
zpoolprops(7) マニュアルページにリストされている利用可能なプールプロパ
ティです。
zpool-list(8)
与えられたプールを、健全な状態と空間の使用状況とともにリストしま
す。
zpool-get(8)/zpool-set(8)
指定された記憶域プールのためのプロパティの与えられたリスト (また
は all (すべて) が使用されているなら、すべてのプロパティ) を取り
出します。
モニタリング
zpool-status(8)
与えられたプールのための詳細な健全な状態を表示します。
zpool-iostat(8)
与えられた pools/vdevs のための論理的な I/O 統計を表示します。物
理的な I/O は、iostat(1) を通して観察されます。
zpool-events(8)
ZFS カーネルモジュールによって生成されたすべての最近のイベントを
リストします。これらのイベントは、zed(8) によって消費され、故障し
たデバイスをホットスペアに置き換えるのような管理タスクを自動化す
るために使用されます。また、そのマニュアルページは、生成すること
ができるサブクラスとイベントペイロードを記述しています。
zpool-history(8)
指定されたプールのまたはプールが指定されていないなら、すべての
プールのコマンド履歴を表示します。
メンテナンス
zpool-scrub(8)
スクラブ (scrub) を開始するか、一時停止していたスクラブを再開しま
す。
zpool-checkpoint(8)
zpool import --rewind-to-checkpoint. によって後で、復元すること
ができる、pool の現在の状態のチェックポイント。
zpool-trim(8)
プールのすべての空き空間のための即時のオンデマンド TRIM 操作を開
始します。この操作は、もはや割り付けられなくなったプールのすべて
のブロックの基本となる記憶域デバイスに通知し、空間を取り戻すため
に薄いプロビジョニング (provisioned) を許可します。
zpool-sync(8)
このコマンドは、すべてのインコアのダーティ (dirty) データを、ZIL
ではなく主要なプール記憶域に書き込むように強制します。また、
クォータ報告を含む管理情報を更新します。引数なしで、zpool sync
は、システムのすべてのプールを同期します。そうでなければ、指定さ
れた (複数の) プールのみを同期します。
zpool-upgrade(8)
記憶域プールのオンディスク形式のバージョンを管理します。
zpool-wait(8)
与えられたタイプのすべてのバックグラウンドのアクティビティが与え
られたプールで停止するまで待機します。
障害の解決
zpool-offline(8)/zpool-online(8)
指定された物理的なデバイスをオフラインにするか、またはオンライン
にします。
zpool-resilver(8)
リシルバ (resilver) を開始します。既存のリシルバ (resilver) が既
に実行されているなら、最初から再開されます。
zpool-reopen(8)
プールに関連付けられたすべての vdev を再オープンします。
zpool-clear(8)
プールのデバイスエラーをクリアします。
インポートとエクスポート
zpool-import(8)
ZFS 記憶域プールを含むディスクをシステムで使用するために利用可能
とします。
zpool-export(8)
与えられたプールをシステムからエクスポートします。
zpool-reguid(8)
プールのための新しいユニークの識別子を生成します。
終了ステータス
次の終了値が返されます:
0 成功して完了しました。
1 エラーが起こりました。
2 無効なコマンド行オプションが指定されました。
使用例
例 1: RAID-Z 記憶域プールの作成
次のコマンドは、6 つのディスクから成る単一の raidz ルート vdev があ
るプールを作成します:
# zpool create tank raidz sda sdb sdc sdd sde sdf
例 2: リシルバされた記憶域プールの作成
次のコマンドは、2 つのミラーがあるプールを作成し、ここで、各ミラー
は、2 つのディスクが含まれます:
# zpool create tank mirror sda sdb mirror sdc sdd
例 3: パーティションを使用することによって ZFS 記憶域プールの作成
次のコマンドは、2 つのディスクパーティションを使用して、リシルバさ
れていないプールを作成します。
# zpool create tank sda1 sdb2
例 4: ファイルを使用することによって ZFS 記憶域プールの作成。
次のコマンドは、ファイルを使用してリシルバされていない化プールを作
成します。推奨はしませんが、ファイルをベースとするプールは、実験目
的のために役に立てることができます。
# zpool create tank /path/to/file/a /path/to/file/b
例 5: ZFS 記憶域プールにミラーを追加します
次のコマンドは、プールがすでに双方向のミラーで作成されていると仮定
して、プール tank に 2 つのミラーディスクを追加します。追加された空
間は、プール内のあらゆるデータセットに直ちに利用可能です。
# zpool add tank mirror sda sdb
例 6: 利用可能な ZFS 記憶域プールのリスト
次のコマンドは、システムのすべての利用可能なプールをリストします。
この場合に、プール zion は、デバイスの不足のために障害となります。
このコマンドの結果は、次に似ています:
# zpool list
NAME SIZE ALLOC FREE EXPANDSZ FRAG CAP DEDUP HEALTH ALTROOT
rpool 19.9G 8.43G 11.4G - 33% 42% 1.00x ONLINE -
tank 61.5G 20.0G 41.5G - 48% 32% 1.00x ONLINE -
zion - - - - - - - FAULTED -
例 7: ZFS 記憶域プールの破壊
次のコマンドは、プール tank とその中に含まれるあらゆるデータセット
を破壊します:
# zpool destroy -f tank
例 8: ZFS 記憶域プールのエクスポート
次のコマンドは、リロケーションまたは後でインポートすることができる
ように、プール tank のデバイスをエクスポートします:
# zpool export tank
例 9: ZFS 記憶域プールのインポート
次のコマンドは、利用可能なプールを表示し、次に、システムで使用する
ためにプール tank インポートします。このコマンドの結果は、次に似て
います:
# zpool import
pool: tank
id: 15451357997522795478
state: ONLINE
action: The pool can be imported using its name or numeric identifier.
config:
tank ONLINE
mirror ONLINE
sda ONLINE
sdb ONLINE
# zpool import tank
例 10: すべての ZFS 記憶域プールを現在のバージョンにアップグレードします
次のコマンドは、すべての ZFS 記憶域プールをソフトウェアの現在のバー
ジョンにアップグレードします:
# zpool upgrade -a
This system is currently running ZFS version 2.
(このシステムは、現在 ZFS バージョン 2 を実行しています。)
例 11: ホットスペアの管理
次のコマンドは、利用可能なホットスペアがある新しいプールを作成しま
す:
# zpool create tank mirror sda sdb spare sdc
ディスクの 1 つが障害となるなら、プールは、低下状態に減少します。故
障したデバイスは、次のコマンドを使用して置き換えることができます:
# zpool replace tank sda sdd
いったんデータが再リシルバされると、スペアは、自動的に削除され、別
のデバイスが故障するように使用するために利用可能となります。ホット
スペアは、次のコマンドを使用してプールから永久に削除することができ
ます:
# zpool remove tank sdc
例 12: リシルバされた個別のインテントのログ記録での ZFS プールの作成
次のコマンドは、2 つの双方向ミラーとリシルバされたログデバイスで構
成される ZFS 記憶域プールを作成します:
# zpool create pool mirror sda sdb mirror sdc sdd log mirror
sde sdf
例 13: ZFS プールへのキャッシュデバイスの追加
次のコマンドは、キャッシュデバイスとして使用するための 2 つのディス
クを ZFS 記憶域プールに追加します:
# zpool add pool cache sdc sdd
いったん追加されると、キャッシュデバイスは、メインメモリからの内容
で徐々に満たされます。利用者のキャッシュデバイスのサイズに依存し
て、キャッシュが満杯になるまでに 1 時間以上かかるかもしれません。容
量と読み込みは、次のように iostat サブコマンドを使用して監視するこ
とができます:
# zpool iostat -v pool 5
例 14: リシルバされたトップレベル (ログまたはデータ) デバイスの削除
次のコマンドは、リシルバされたログデバイス mirror-2 とリシルバされ
たトップレベルデータデバイス mirror-1 を削除します。
この設定が与えられます:
pool: tank
state: ONLINE
scrub: none requested
config:
NAME STATE READ WRITE CKSUM
tank ONLINE 0 0 0
mirror-0 ONLINE 0 0 0
sda ONLINE 0 0 0
sdb ONLINE 0 0 0
mirror-1 ONLINE 0 0 0
sdc ONLINE 0 0 0
sdd ONLINE 0 0 0
logs
mirror-2 ONLINE 0 0 0
sde ONLINE 0 0 0
sdf ONLINE 0 0 0
リシルバされたログ mirror-2 を削除するコマンドは、次の通りです:
# zpool remove tank mirror-2
リシルバされたデータ mirror-1 を削除するコマンドは、次の通りです:
# zpool remove tank mirror-1
例 15: デバイスの拡張空間を表示する
次のコマンドは、プール data の詳細情報を表示します。このプールは、
単一の raidz vdev で構成され、ここで、そのデバイスの 1 つは、容量が
10GB 増えます。この例で、プールは、raidz vdev の下で、すべてのデバ
イスが展開されるまで、この余分な容量を利用することができません。
# zpool list -v data
NAME SIZE ALLOC FREE EXPANDSZ FRAG CAP DEDUP HEALTH ALTROOT
data 23.9G 14.6G 9.30G - 48% 61% 1.00x ONLINE -
raidz1 23.9G 14.6G 9.30G - 48%
sda - - - - -
sdb - - - 10G -
sdc - - - - -
例 16: 出力カラムの追加
追加のカラムは、zpool status and zpool iostat output with -c に追加
することができます。
# zpool status -c vendor,model,size
NAME STATE READ WRITE CKSUM vendor model size
tank ONLINE 0 0 0
mirror-0 ONLINE 0 0 0
U1 ONLINE 0 0 0 SEAGATE ST8000NM0075 7.3T
U10 ONLINE 0 0 0 SEAGATE ST8000NM0075 7.3T
U11 ONLINE 0 0 0 SEAGATE ST8000NM0075 7.3T
U12 ONLINE 0 0 0 SEAGATE ST8000NM0075 7.3T
U13 ONLINE 0 0 0 SEAGATE ST8000NM0075 7.3T
U14 ONLINE 0 0 0 SEAGATE ST8000NM0075 7.3T
# zpool iostat -vc size
capacity operations bandwidth
pool alloc free read write read write size
---------- ----- ----- ----- ----- ----- ----- ----
rpool 14.6G 54.9G 4 55 250K 2.69M
sda1 14.6G 54.9G 4 55 250K 2.69M 70G
---------- ----- ----- ----- ----- ----- ----- ----
環境変数
ZFS_ABORT zpool は、::findleaks を実行する目的のため
に終了時にコアダンプします。
ZFS_COLOR zpool status 出力で ANSI カラーを使用しま
す。
ZPOOL_IMPORT_PATH プールで使用するデバイスまたはファイルの検
索パス。これは、zpool がデバイスノードと
ファイルを検索するディレクトリのコロンで区
切られたリストです。zpool import の -d オプ
ションに似ています。
ZPOOL_IMPORT_UDEV_TIMEOUT_MS zpool import が予想されるデバイスが利用可能
になるまで待機するミリ秒単位の最大時間。
ZPOOL_STATUS_NON_NATIVE_ASHIFT_IGNORE
設定されているなら、zpool status のネイティ
ブでない vdev ashift に関する警告を抑制しま
す。値は、使用されず、変数の有無だけが問題
となります。
ZPOOL_VDEV_NAME_GUID zpool サブコマンドは、デフォルトで vdev
guids を出力します。この振る舞いは、zpool
status -g コマンド行オプションと同じです。
ZPOOL_VDEV_NAME_FOLLOW_LINKS zpool サブコマンドは、デフォルトで vdev 名
のためのリンクをたどります。この振る舞い
は、zpool status -L コマンド行オプションと
同じです。
ZPOOL_VDEV_NAME_PATH zpool サブコマンドは、デフォルトで完全な
vdev パス名を出力します。この振る舞いは、
zpool status -P コマンド行オプションと同じ
です。
ZFS_VDEV_DEVID_OPT_OUT 古い OpenZFS の実装は、プールの設定 VDEV 名
を表示しようと試みるとき、devid NVP 値が
プールの設定に存在するなら、問題がありまし
た。
例えば、illumos プラットフォームで始まる
プールは、config の devid 値があり、zpool
status は、config をリストするとき、失敗し
ます。これは、将来の Linux ベースのプールに
も当てはまります。
プールは、ZFS_VDEV_DEVID_OPT_OUT を設定する
ことによって、インポートであらゆる devid 値
の取り除くか、または zpool create または
zpool add でそれらを追加することから妨げる
ことができます。
ZPOOL_SCRIPTS_AS_ROOT 特権があるユーザは、zpool status/iostat -c
を実行することができます。通常、特権がない
ユーザのみが -c の実行が許可されます。
ZPOOL_SCRIPTS_PATH zpool status/iostat -c を実行するとき、スク
リプトの検索パス。これは、ディレクトリのコ
ロンで区切られたリストで、デフォルトの
~/.zpool.d と /etc/zfs/zpool.d 検索パスを上
書きします。
ZPOOL_SCRIPTS_ENABLED ユーザは、zpool status/iostat -c を実行する
ことができます。ZPOOL_SCRIPTS_ENABLED が設
定されていないなら、ユーザが zpool
status/iostat -c を実行することを許可してい
ると仮定されます。
インタフェースの安定性
進化しています
関連項目
zfs(4), zpool-features(7), zpoolconcepts(7), zpoolprops(7), zed(8),
zfs(8), zpool-add(8), zpool-attach(8), zpool-checkpoint(8), zpool-
clear(8), zpool-create(8), zpool-destroy(8), zpool-detach(8), zpool-
events(8), zpool-export(8), zpool-get(8), zpool-history(8), zpool-
import(8), zpool-initialize(8), zpool-iostat(8), zpool-labelclear(8),
zpool-list(8), zpool-offline(8), zpool-online(8), zpool-reguid(8), zpool-
remove(8), zpool-reopen(8), zpool-replace(8), zpool-resilver(8), zpool-
scrub(8), zpool-set(8), zpool-split(8), zpool-status(8), zpool-sync(8),
zpool-trim(8), zpool-upgrade(8), zpool-wait(8)
FreeBSD 13.2 June 2, 2021 FreeBSD 13.2