FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.4-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.3-RELEASE-K, 14.0-RELEASE-K から 14.1-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
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日本語マニュアル RELEASE :
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Table of Contents
名称 | 書式 | 解説 | 環境変数 | 関連ファイル | 終了ステータス | 使用例 | 診断 | 関連項目 | 歴史 | 作者 | バグ
PERIODIC(8)            FreeBSD システム管理者マニュアル            PERIODIC(8)

名称
     periodic -- 定期的にシステム機能を実行する

書式
     periodic daily|weekly|monthly|security|directory ...

解説
     periodic ユーティリティは、指定されたディレクトリに置かれたシェルスクリプ
     トを実行するために cron(8) によって呼び出されることを目的としています。

     次の引数の 1 つ以上が指定されなければなりません:

     daily      標準の 1 日ごとに実行する実行形式ファイルを実行します。これ
                は、通常 (ローカルな時間の) 朝早く起こります。

     weekly     標準の 1 週ごとに実行する実行形式ファイルを実行します。これ
                は、通常、土曜日のかなり朝早く起こります。

     monthly    標準の 1 月ごとに実行する実行形式ファイルを実行します。これ
                は、通常、月の最初の日に起こります。

     security   標準の 1 日ごとのセキュリティチェックを実行します。これは、通
                常、daily (毎日) の実行によってスポン (spawn) されます。

     directory  実行される実行形式ファイルの組みを含んでいる任意のディレクト
                リ。

     引数が絶対のディレクトリ名であるなら、そのまま使用され、そうでなければ、
     /etc/periodic の下と periodic.conf(5) (下記参照) で設定している
     local_periodic によって指定されたあらゆる他のディレクトリを検索します。

     periodic ユーティリティは、指定されたディレクトリまたは複数のディレクトリ
     の各実行形式ファイルを実行します。ファイルが実行形式のビット設定されてい
     ないなら、それは、静かに無視されます。

     各スクリプトは、次の値の 1 つで終了するために必要とされます:

     0     スクリプトは、その出力で注目すべきことな何も生成されません。
           <basedir>_show_success 変数は、この出力のマスクを制御します。

     1     スクリプトは、その出力でいくつかの注目すべき情報を生成しました。
           <basedir>_show_info 変数は、この出力のマスクを制御します。

     2     スクリプトは、無効の設定のためいくつかの警告を生成しました。
           <basedir>_show_badconfig 変数は、この出力のマスクを制御します。

     >2    スクリプトは、マスクしてはならない出力を生成しました。

     関連する変数 (ここで、<basedir> は、スクリプトがある基本のディレクトリで
     す) が、periodic.conf で ``NO'' に設定されるなら、periodic は、スクリプト
     の出力をマスクします。変数が ``YES'' または ``NO'' のいずれにも設定されて
     いなら、それは、periodic.conf(5).  に記述されるようなデフォルト値が与えら
     れます。

     すべての残りのスクリプトの出力は、設定している <basedir>_output の値に基
     づいて配達されます。

     これが、(`/' 文字で始まる) パス名前に設定されるなら、出力は、そのファイル
     に単にログ記録されます。newsyslog(8) は、ファイル /var/log/daily.log,
     /var/log/weekly.log/var/log/monthly.log を知っていて、それらが存在す
     るなら、適切な時に、それらをローテートします。したがって、これらは、利用
     者が、periodic の出力をログ記録したいなら、よい値です。

     <basedir>_output 値が `/' で始まらず、空でないなら、それは、電子メールア
     ドレスのリストを含むように仮定され、出力は、それらに送られます。
     <basedir>_show_empty_output が ``NO'' に設定されるなら、そして出力が空で
     あったなら、メールは、送られません。

     <basedir>_output が設定されないか、または空であるなら、出力は、標準出力に
     送られます。

環境変数
     periodic ユーティリティは、すべての標準のシステムディレクトリを含む PATH
     環境変数を設定しますが、/usr/local/bin のような追加のディレクトリは、含ま
     れません。実行形式が、他のパス構成要素に依存して追加されるなら、各実行形
     式は、それ自身の適切な環境変数を設定するための責任がなければなりません。

関連ファイル
     /etc/crontab                 periodic ユーティリティは、通常、システムの
                                  デフォルトの cron(8) テーブルのエントリを通
                                  して呼び出されます。

     /etc/periodic                標準のシステムの定期的な実行形式を含んでい
                                  る、daily, weekly, monthlysecurity を含
                                  んでいるトップレベルのディレクトリ。

     /etc/defaults/periodic.conf  periodic.conf システムレジストリは、periodic
                                  の振る舞いと標準の daily, weekly, monthly,
                                  と security スクリプトを制御する変数を含んで
                                  います。

     /etc/periodic.conf           このファイルは、デフォルトの periodic 設定の
                                  ためのローカルな上書きを含んでいます。

終了ステータス
     終了ステータスは、成功すれば、0 で、コマンドが失敗するなら、1 です。

使用例
     システムの crontab は、次の例に似た periodic のためのエントリがあるべきで
     す:

           # do daily/weekly/monthly maintenance
           0      2       *       *       *       root    periodic daily
           0      3       *       *       6       root    periodic weekly
           0      5       1       *       *       root    periodic monthly

     /etc/defaults/periodic.conf システムレジストリには、通常読み込まれる
     local_periodic 変数があります:

           local_periodic="/usr/local/etc/periodic"

     電子メールのようにそれを受信する代わりに periodic の出力をログ記録するた
     めには、/etc/periodic.conf に次の行を追加します:

           daily_output=/var/log/daily.log
           weekly_output=/var/log/weekly.log
           monthly_output=/var/log/monthly.log

     毎日の周期的なジョブから重要な情報だけを見るためには、/etc/periodic.conf
     に次の行を追加します:

           daily_show_success=NO
           daily_show_info=NO
           daily_show_badconfig=NO

診断
     コマンドは、次の理由の 1 つで失敗するかもしれません:

     usage: periodic <directory of files to execute>  ディレクトリのパス引数
     が、スクリプトのフラグメントがある場所を指定するために periodic へ渡され
     ませんでした。

     <directory> not found  一目瞭然で説明されています。

関連項目
     sh(1), crontab(5), periodic.conf(5), cron(8), newsyslog(8)

歴史
     periodic ユーティリティは、FreeBSD 3.0 ではじめて登場しました。

作者
     Paul Traina <pst@FreeBSD.org>
     Brian Somers <brian@Awfulhak.org>

バグ
     文字列 <basedir> を含んでいるシェル変数を使用しているディレクトリに関する
     情報を指定するので、<basedir> は、英数字と下線で、最初が数字でない、sh(1)
     変数名内で有効な文字だけを含んでいなければなりません。

FreeBSD 13.2                     June 18, 2020                    FreeBSD 13.2

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