FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 解説 | RC.CONF 変数 | 関連項目 | 歴史
RC.SENDMAIL(8)         FreeBSD システム管理者マニュアル         RC.SENDMAIL(8)

名称
     rc.sendmail -- sendmail(8) スタートアップスクリプト

解説
     rc.sendmail スクリプトは、sendmail(8) を開始するために、ブート時に
     /etc/rc によって使用されます。それは、sendmail(8) 特有であるように作られ
     ていて、すべての MTA のための一般的スクリプトではありません。rc.conf(5)
     mta_start_script 変数が /etc/rc.sendmail に設定されているなら、/etc/rc に
     よってのみ呼び出されます。

     rc.sendmail スクリプトは、実行するアクションを指定するオプションの引数を
     取ります。利用可能なアクションは、次の通りです:

     start         MTA と MSP キューランナの両方を開始します。

     stop          MTA と MSP キューランナの両方を停止します。

     restart       MTA と MSP キューランナの両方を再開しあす。

     start-mta     MTA だけを開始します。

     stop-mta      MTA だけを停止します。

     restart-mta   MTA だけを再開します。

     start-mspq    MSP キューランナだけを開始します。

     stop-mspq     MSP キューランナだけを停止します。

     restart-mspq  MSP キューランナだけを再開します。

     アクションが指定されないなら、start (開始) が仮定されます。

     また、rc.sendmail スクリプトは、Makefilestart, stoprestart ター
     ゲットを有効にするために /etc/mail/Makefile によって使用されます。

RC.CONF 変数
     次の変数は、rc.sendmail の振る舞いに影響します。それらは、
     /etc/defaults/rc.conf で定義され、/etc/rc.conf で変更することができます。

     sendmail_enable
             (文字列) ``YES'' に設定されるなら、システムブート時に sendmail(8)
             デーモンを実行します。``NO'' に設定されるなら、着信ネットワーク
             メールのために listen (接続を受け付け) する sendmail(8) デーモン
             を実行しません。これは、ループバックインタフェースの SMTP ポート
             で listen (接続を受け付け) sendmail(8) デーモンを排除しません。
             ``NONE'' オプションは、推奨されず、使用されるべきではありません。
             それは、将来のリリースで削除されます。

     sendmail_cert_create
             (文字列) sendmail_enable が ``YES'' に設定されなら、
             /etc/mail/certs/cacert.pem の CA 証明書によって
             /etc/mail/certs/host.key を表現して、署名された証明書
             /etc/mail/certs/host.cert を作成します。これは、着信電子メールが
             通過で暗号化されることを許可する STARTTLS を交渉する接続するホス
             トを有効にします。sendmail(8) は、これらの生成されたファイルを使
             用するために設定される必要があります。/etc/mail/freebsd.mc のデ
             フォルトの設定は、それに必要なオプションがあります。

     sendmail_cert_cn
             (文字列) sendmail_enable が ``YES'' に設定され、
             sendmail_cert_create が ``YES'' に設定されるなら、これは、作成さ
             れる証明書の一般的な名前 (Common Name; CN) です。sendmail_cert_cn
             が設定されないなら、システムのホスト名が使用されます。ホスト名の
             設定がないなら、``amnesiac'' が使用されます。

     sendmail_flags
             (文字列) sendmail_enable が ``YES'' に設定されるなら、これらは、
             sendmail(8) デーモンに渡すフラグです。

     sendmail_submit_enable
             (ブール値) ``YES'' に設定され、sendmail_enable が ``NO'' に設定さ
             れるなら、sendmail_flags の代りに sendmail_submit_flags を使用し
             て sendmail(8) を実行します。これは、セットユーザ ID (set- user             ID) でないバイナリとしてsendmail(8) を実行するために必要とされる
             SMTP サービスを listen (接続を受け付け) している localhost のみを
             通してローカルメールの提出を許可することを目的としています。これ
             は、まさに localhost のインタフェースにバインドすることを許可しな
             い jail として、jail(2) システムの内側で動作しないことに注意して
             ください。

     sendmail_submit_flags
             (文字列) sendmail_enable が ``NO'' に設定され、
             sendmail_submit_enable が ``YES'' に設定されるなら、これらは、
             sendmail(8) デーモンに渡すフラグです。

     sendmail_outbound_enable
             (ブール値) ``YES'' に設定され、sendmail_enablesendmail_submit_enable の両方が ``NO'' に設定されるなら、
             sendmail_flags の代わりに sendmail_outbound_flags を使用して
             sendmail(8) を実行します。これは、SMTP サービスの listen (接続を
             受け付け) を提出しないシステムのためにローカルなメールキュー管理
             を許可することを目的としています。

     sendmail_outbound_flags
             (文字列) sendmail_enablesendmail_submit_enable の両方が
             ``NO'' に設定され、sendmail_outbound_enable が ``YES'' に設定され
             ているなら、これらは、sendmail(8) デーモンに渡すフラグです。

     sendmail_msp_queue_enable
             (ブール値) ``YES'' に設定されるなら、システムブート時にクライアン
             ト (MSP) キューランナ sendmail(8) デーモンを開始します。sendmail
             8.12 現在、個別のキューは、コマンド行の提出のために使用されます。
             クライアントキューランナは、提出キューに何も置き忘れるものがない
             ことを保証します。

     sendmail_msp_queue_flags
             (文字列) sendmail_msp_queue_enable が ``YES'' に設定されるなら、
             これらは、sendmail(8) デーモンに渡すフラグです。

     これらの変数は、sendmail(8) デーモンをどのように開始するかを決定sるうため
     に使用されます:

           # MTA
           if (${sendmail_enable} == NONE)
                   # Do nothing
           else if (${sendmail_enable} == YES)
                   start sendmail with ${sendmail_flags}
           else if (${sendmail_submit_enable} == YES)
                   start sendmail with ${sendmail_submit_flags}
           else if (${sendmail_outbound_enable} == YES)
                   start sendmail with ${sendmail_outbound_flags}
           endif

           # MSP Queue Runner
           if (${sendmail_enable} != NONE &&
               [ -r /etc/mail/submit.cf] &&
               ${sendmail_msp_queue_enable} == YES)
                   start sendmail with ${sendmail_msp_queue_flags}
           endif

     あらゆる sendmail(8) デーモンを開始することを完全に防止するために、利用者
     は、/etc/rc.conf の次の変数を設定しなければなりません:

           sendmail_enable="NO"
           sendmail_submit_enable="NO"
           sendmail_outbound_enable="NO"
           sendmail_msp_queue_enable="NO"

関連項目
     rc.conf(5), rc(8), sendmail(8)

歴史
     rc.sendmail ファイルは、FreeBSD 4.6 で登場しました。

FreeBSD 12.2                   October 19, 2013                   FreeBSD 12.2

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