FreeBSD 日本語マニュアル検索 (jman/japropos/jwhatis)


日本語 man コマンド類 (ja-man-1.1j_5) と日本語 man ドキュメント (ja-man-doc-5.4 (5.4-RELEASE 用) など) をインストールすると、以下のような man コマンド閲覧、キーワード検索が コンソールからできるようになります。

4.11-RELEASE-K, 5.4-RELEASE-K, 5.5-RELEASE-K, 6.0-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K, 12.1-RELEASE-K は、 プライベート版 (小金丸が編集してまとめたもの) ですが、 より多くの翻訳したファイルが含まれています。 (5.4-RELEASE-K から 6.4-RELEASE-K, 7.0-RELEASE-K から 7.4-RELEASE-K, 8.0-RELEASE-K から 8.4-RELEASE-K, 9.0-RELEASE-K から 9.3-RELEASE-K, 10.0-RELEASE-K から 10.3-RELEASE-K, 11.0-RELEASE-K から 11.4-RELEASE-K, 12.0-RELEASE-K から 12.3-RELEASE-K, 13.0-RELEASE-K から 13.2-RELEASE-K は、全翻訳済み)

13.3-STABLE-K, 15.0-CURRENT-K は現在、作成中で日々更新されています。



検索コマンド: man apropos whatis
コマンド/キーワード:
日本語マニュアル RELEASE :
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名称 | 書式 | 解説 | 設定 | 関連項目 | 警告
FTP-PROXY(8)           FreeBSD システム管理者マニュアル           FTP-PROXY(8)

名称
     ftp-proxy -- インターネットファイル転送プロトコルプロキシデーモン

書式
     ftp-proxy [-6Adrv] [-a address] [-b address] [-D level] [-m maxsessions]
               [-P port] [-p port] [-q queue] [-R address] [-T tag]
               [-t timeout]

解説
     ftp-proxy は、Internet File Transfer Protocol (インターネットファイル転送
     プロトコル) のためのプロキシです。FTP 制御接続は、プロキシがクライアント
     の代わりにサーバに接続した後に、pf(4) rdr コマンドを使用してプロキシにリ
     ダイレクト (向け直) されるべきです。

     プロキシによってデータ接続は、正しいアドレスが使用できるように、それらを
     渡して、書き直して、リダイレクトすることができます。クライアントからサー
     バまでのすべての接続は、書き直されたそれらの発信元のアドレスがあるので、
     それらは、プロキシから来るように見えます。その結果として、サーバからプロ
     キシまでのすべての接続は、書き直されたそれらの宛先アドレスがあるので、そ
     れらは、クライアントにリダイレクトされます。プロキシは、このために pf(4)
     anchor 機能を使用します。

     FTP 制御接続が $client から $server までで、プロキシが、$proxy 発信元アド
     レスを使用してサーバに接続され、$port が交渉されると仮定すれば、ftp-proxy
     は、様々なアンカに次の規則を追加します。(これらの例の規則は、inet を使用
     しますが、プロキシは inet6 もサポートします。)

     アクティブモード (PORT または EPRT) の場合は:

       rdr from $server to $proxy port $port -> $client
       pass quick inet proto tcp \
           from $server to $client port $port

     パッシブ (受動的な) モード (PASV か EPSV) の場合は:

       nat from $client to $server port $port -> $proxy
       pass in quick inet proto tcp \
           from $client to $server port $port
       pass out quick inet proto tcp \
           from $proxy to $server port $port

     オプションは、次の通りです:

     -6      IPv6 モード。プロキシは、すべての通信のために IPv6 アドレスを期待
             して使用します。拡張 FTP モード EPSV と EPRT のみが、IPv6 で許可
             されます。プロキシは、デフォルトで IPv4 モードです。

     -A      匿名の FTP 接続のみを可能とします。ユーザ "ftp" またはユーザ
             "anonymous" のいずれかが許可されています。

     -a address
             プロキシは、サーバへの制御接続のための発信元アドレスとしてこれを
             使用します。

     -b address
             プロキシがリダイレクトされた制御接続を listen (接続を受け付け) す
             るアドレス。デフォルトは、IPv6 モードの 127.0.0.1 または ::1 で
             す。

     -D level
             0 から 7 までの範囲のデバッグレベル。高いほど、より冗長です。デ
             フォルトは、5 です。(これらのレベルは、syslog(3) レベルに対応して
             います。)

     -d      デーモン化しません。プロセスは、フォアグランドのままで、標準エ
             ラーにログ記録します。

     -m maxsessions
             同時 FTP セッションの最大数。プロキシがこの制限に達するとき、新し
             い接続は、拒否されます。デフォルトは、100 セッションです。制限を
             最低 1 に下げるか、または最大 500 まで上げることができます。

     -P port
             固定されたサーバポート。-R と組み合わせてのみ使用されます。デフォ
             ルトは、ポート 21 です。

     -p port
             プロキシがリダイレクトされた接続を listen (接続を受け付け) する
             ポート。デフォルトは、ポート 8021 です。

     -q queue
             データ接続をキューに入れることができるように、追加されたキュー
             queue で規則を作成します。

     -R address
             リバースモードとしても知られている、固定されたサーバアドレス。プ
             ロキシは、クライアントが、(それがリダイレクトされる前に) 接続した
             がっていたところにかかわらず、常に同じサーバに接続します。NAT の
             後ろのサーバのためのプロキシのために、またはすべての接続を別のプ
             ロキシに転送するために、このオプションを使用します。

     -r      この RFC の特性で強く主張する古いクライアントに適応するために、ア
             クティブモードで発信元ポートを 20 に再書き込みします。

     -T tag  フィルタ規則は、データ接続にタグ tag を追加し、速くマッチしませ
             ん。このように、タグ付けされたキーワードを使用する代替の規則を
             ftp-proxy アンカに続いて、実装することができます。これらの規則
             は、ftp-proxy が、それ自体で実装されない、route-to, reply-to,
             label, rtable, overload、その他のような特別な pf(4) 機能を使用す
             ることができます。

     -t timeout
             プロキシが切断する前に、制御接続をアイドルにすることができる秒
             数。最大は、デフォルトの 86400 秒です。制御接続は、、大きなデータ
             転送が行われるとき、通常アイドルであるので、あまりに低くこれを設
             定しないでください。

     -v      ftp-proxy によってコミットされた pf 規則で 'log' フラグを設定しま
             す。'log-all' フラグを設定するためには、2 度使用します。pf 規則
             は、デフォルトでログ記録しません。

設定
     プロキシを使用するために、pf.conf(5) は、次の規則を必要とします。すべての
     アンカは、強制的です。必要に応じて規則を調整します。

     NAT セクションでは:

       nat-anchor "ftp-proxy/*"
       rdr-anchor "ftp-proxy/*"
       rdr pass on $int_if proto tcp from $lan to any port 21 -> \
           127.0.0.1 port 8021

     規則セクションでは:

       anchor "ftp-proxy/*"
       pass out proto tcp from $proxy to any port 21

関連項目
     ftp(1), pf(4), pf.conf(5)

警告
     システムが 1 より高い securelevel(7) で実行しているなら、pf(4) は、ルール
     セットを、変更することができません。そのレベルで、ftp-proxy は、規則をア
     ンカに追加することができず、FTP データ接続は、ブロックされるかもしれませ
     ん。

     1024 より下の交渉されるデータ接続ポートは、許可されません。

     アクティブモードのための交渉される IP アドレスは、安全上の理由で無視され
     ます。これで、第三者のファイル転送は不可能となります。

     ftp-proxy は、"/var/empty" に chroot し、特権を下げるためにユーザ "proxy"
     に変更します。

FreeBSD 12.2                   February 26, 2008                  FreeBSD 12.2

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